ガス給湯器のデメリット・メリットは?エコキュートと比較解説

「ガス給湯器にはデメリットがある?」「ガス給湯器とエコキュートはどちらがおすすめ?」などとお考えではありませんか。
ガス給湯器にはデメリットとメリットの両面があり、重視する項目によってガス給湯器が適している場合とエコキュートを選んだほうがよい場合があります。
本記事では、ガス給湯器とエコキュートそれぞれのデメリット、メリットを解説します。
また、ガス給湯器とエコキュート、それぞれが向いている方の特徴も説明するので、ぜひ参考にしてください。
ガス給湯器とエコキュートのデメリット・メリット一覧
ガス給湯器とエコキュートのデメリットとメリットを表にまとめました。
デメリット | メリット | |
ガス給湯器 | ・長期的なランニングコストが高い・寿命がエコキュートと比較するとやや短い・プロパンガスの場合、光熱費が割高・ガス漏れのリスクがある | ・省スペースで設置できる・交換費用がエコキュートより安い傾向にある・お湯切れのリスクがない |
エコキュート | ・お湯切れのリスクがある・貯湯タンクを設置するスペースが必要・設置費用が比較的高い | ・太陽光発電と組み合わせると光熱費を削減できる・ガス漏れによる火災のリスクがない・貯湯タンクの水を非常時の生活用水にできる |
ガス給湯器とエコキュートには、それぞれデメリットとメリットがあり、状況や重視する項目によって、適した給湯器が異なります。
ガス給湯器とエコキュートのデメリットとメリットの詳細を説明していきましょう。
ガス給湯器の4つのデメリット
ガス給湯器は広く利用されている給湯器ですが、主に以下のデメリットがあります。
- 長期的なランニングコストがエコキュートより高め
- 寿命はエコキュートと比較するとやや短い
- プロパンガスの場合光熱費が割高になりやすい
- ガス漏れのリスクがある
ガス給湯器のデメリットを詳しくみていきましょう。
長期的なランニングコストがエコキュートより高め
ガス給湯器は長期的なランニングコストが、エコキュートよりも割高になる点がデメリットです。
ガス給湯器は、使用のたびにガスを燃焼させてお湯を作る仕組みです。
お湯の使用にともなってガスを使用するため、日常的に発生するガス代が積み重なり、長期間で見るとエコキュートに比べて光熱費がかさむ傾向にあります。
都市ガスでは月々5,000円以上かかるケースが一般的で、省エネ効果が高いエコキュートと比べるとランニングコストの面で差が出やすいです。
月々の光熱費を抑えたい場合、ガス給湯器は不向きです。
寿命はエコキュートと比較するとやや短い
ガス給湯器の寿命は一般的に10年程度で、エコキュートと比べてやや短い水準です。
高温のガスを使って熱交換する構造上、配管や部品の劣化が進みやすく、使用方法や環境によっては、10年未満で寿命を迎えるケースもあります。
さらに、10年を目安にガス給湯器の交換部品の供給が終了する場合があり、修理が難しくなることからも、ガス給湯器はエコキュートよりも短い間隔で買い替え、交換が必要です。
プロパンガスの場合光熱費が割高になりやすい
ガス給湯器でプロパンガスを使用している場合は、光熱費が高額になりやすいです。
都市ガスと比較するとプロパンガスは料金が高い傾向にあり、お住まいの地域によっては大幅な金額差が生まれる場合もあります。
そのため、プロパンガスを使用している家庭では、ガス給湯器からエコキュートへの変更による光熱費削減の効果を実感しやすいでしょう。
ガス漏れのリスクがある
ガス給湯器は、ガスを使用するため、ガス漏れのリスクがあります。
ガス給湯器はガスが漏れないよう安全性を高める対策を施しているものの、誤った使い方や経年劣化によってガス漏れが起こる場合があります。
ガス漏れは一酸化炭素中毒や火災、爆発などの重大な事故を引き起こすため、特にガス給湯器は定期的なメンテナンスや点検の重要性が高いです。
ガス給湯器の3つのメリット
一方、ガス給湯器にはメリットもあります。
ガス給湯器のメリットは次の3点です。
- 省スペースで設置できる
- 交換費用がエコキュートより安い傾向にある
- お湯切れのリスクがない
ガス給湯器のメリットの詳細をみていきましょう。
省スペースで設置できる
ガス給湯器はお湯を貯めるタンクを必要とせず、省スペースで設置可能です。
特に設置スペースが限られる集合住宅では、ガス給湯器のコンパクトな設計が活躍します。
設置場所が狭くても設置可能なため、住宅事情に合わせて柔軟に対応できる点が評価されています。
また、ガス給湯器は壁掛け型のモデルも多く、床面のスペースを有効活用できる点もメリットです。
交換費用がエコキュートより安い傾向にある
給湯器を買い替える際、ガス給湯器はエコキュートよりも費用が安い傾向にあります。
ガス給湯器の交換費用相場は20万円前後で、省エネ性能が高いガス給湯器「エコジョーズ」を設置する場合でも、20〜40万円が相場です。
ガス給湯器からエコキュートに交換する際は50~100万円かかるため、給湯器を交換する際の初期費用を抑えられる点がガス給湯器のメリットです。
突然の故障によって急ぎで買い替えが必要になった際にも、導入する際の負担を軽減できます。
特に給湯器交換時の初期費用を抑えたい方に、ガス給湯器は適しています。
お湯切れのリスクがない
必要な分だけお湯を沸かすガス給湯器は、貯湯タンクにお湯を貯めるエコキュートのようにお湯切れの心配はありません。
来客や気候の変化で普段よりもお湯の使用量が多くなった際も、お湯がなくならず、安心してお湯を使用できます。
また、家庭内の複数箇所で同時にお湯を使っても安定して給湯でき、水圧も落ちにくい点もガス給湯器の特長です。
お湯の使用量が多く、大型のエコキュートのタンクを設置するスペースがない場合は、ガス給湯器のほうが適しています。
エコキュートの3つのデメリット
エコキュートは少ない電力でお湯を沸かせる給湯器ですが、デメリットもあります。
エコキュートのデメリットは以下の3点です。
- お湯切れのリスクがある
- 貯湯タンクを設置するスペースが必要
- 設置費用が比較的高い
各デメリットの詳細をみていきましょう。
お湯切れのリスクがある
エコキュートはあらかじめお湯を沸かし、タンクに貯めておく仕組みで、お湯の使用量が急激に多くなると一時的にお湯が不足するリスクがあります。
一度お湯切れになると再加熱には時間がかかり、しばらくの間はお湯を使用できません。
特に家族の人数が多い家庭や、大量のお湯を短時間に使用する生活スタイルにはエコキュートは不向きです。
お湯の使用量に応じて大容量のモデルを選ぶことや、エコキュートの省エネモードの活用などでお湯切れへの対策は可能ですが、それでもお湯の使用量の把握と調整は必要です。
エコキュートのお湯が出ないときの原因と対処法は以下のページでまとめているので、参考にご覧ください。
【関連記事】エコキュートのお湯が出ない!13の原因と試してほしい対策を解説
貯湯タンクを設置するスペースが必要
エコキュートは貯湯タンクとヒートポンプユニットで構成されるため、ガス給湯器よりも広い設置スペースが必要です。
特に都市部の集合住宅や敷地に限りのある住まいでは、十分な設置スペースの確保が難しい場合があります。
エコキュートにはコンパクトなモデルや薄型モデルもあるため、省スペースでの設置も可能なものの、スペースを確保できないことが原因で設置を断念するケースもあります。
エコキュートの設置を検討する際は、本体の設置スペースに加えて、エコキュートの搬入経路やメンテナンスのための作業スペースも考慮しなければなりません。
エコキュート設置の際に確認するポイントは以下のページで詳しく説明しているので、参考にご覧ください。
【関連記事】エコキュート設置時の5つの確認ポイント!工事の流れや費用相場・業者選びを解説
設置費用が比較的高い
エコキュートは初期導入費用が高額になりやすい点がデメリットです。
本体価格に加え、ヒートポンプと貯湯タンクの設置が必要なため、設置にかかる工事の費用も高くなる傾向にあります。
エコキュートは補助金制度の利用も可能ですが、設置後に補助金が支給される仕組みで、多くの場合は施工業者に費用の全額を一度支払う必要があります。
そのため、初期費用の支払いそのものの軽減はできません。
エコキュートは毎月の光熱費の削減により、長期的なランニングコストの低下が見込めるものの、初期費用の負担が理由で交換に踏み切れないケースも多いです。
エコキュートの設置費用の詳細は以下のページで説明しているため、こちらも参考にしてください。
【関連記事】エコキュート工事費込みの価格はいくら?注意点や交換費用もチェック!
エコキュートの3つのメリット
エコキュートにはメリットも豊富にあります。
ここでは、エコキュートの設置で得られる3つの代表的なメリットを紹介します。
- 太陽光発電と組み合わせると光熱費を削減できる
- ガス漏れによる火災のリスクがない
- 貯湯タンクの水を非常時の生活用水にできる
各メリットの詳細をみていきましょう。
太陽光発電と組み合わせると光熱費を削減できる
エコキュートは電気と空気の熱を利用してお湯を沸かす仕組みのため、省エネ性能が高く、光熱費の削減が期待できます。
さらに、太陽光発電と組み合わせると、昼間に発電した電力でお湯を沸かすことで、電気代の大幅な節約が可能です。
夜間電力の安い時間帯にお湯を沸かしてタンクにお湯を貯めることでも、光熱費の負担軽減につながります。
光熱費の削減の面で、エコキュートはガス給湯器よりも優秀です。
エコキュートの省エネ性能の詳細は以下のページからご確認ください。
【関連記事】エコキュートの省エネ効果は高い?仕組みと省エネ以外の魅力を解説
ガス漏れによる火災のリスクがない
エコキュートは電気を使ってお湯を沸かすため、ガス漏れによる火災のリスクがありません。
また、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配もなく、小さなお子様や高齢者がいる家庭には特にエコキュートがおすすめです。
ガス給湯器は、経年劣化によってガス漏れや不完全燃焼のリスクが高くなるため、長期的な安全を確保したい場合は、エコキュートが適しています。
貯湯タンクの水を非常時の生活用水にできる
エコキュートの貯湯タンク内の水やお湯は、非常時の生活用水として利用できます。
メーカーによっては、非常用取水栓が備わっており、停電や断水の際にお湯や水を簡単に取り出せます。
エコキュートのタンク内の水はトイレや手洗い、清掃などに使用できるため、災害時の心強い備えとしての利用も可能です。
普段の快適な給湯や光熱費の削減を実現するだけでなく、緊急時の生活用水のストックにも、エコキュートの設置はおすすめです。
エコキュートの断水時、停電時の使用は以下のページでまとめているので、参考にご覧ください。
【関連記事】エコキュートは断水・停電時にも使える?災害時の操作や復旧方法も解説
ガス給湯器とエコキュートそれぞれが向いている方は?
家庭の生活スタイルや家族構成、住宅のスペースなどの要因で適した給湯器は変化します。
ガス給湯器とエコキュート、それぞれが向いている方の特徴をまとめました。
- ガス給湯器:設置時の初期費用を抑えたい、設置スペースが小さい方
- エコキュート:長期的な光熱費の節約がしたい、設置スペースが十分にある方
詳細をみていきましょう。
ガス給湯器:設置時の初期費用を抑えたい、設置スペースが小さい方
初期費用を抑えたい方や、スペースが限られた住宅にお住まいの方には、ガス給湯器が向いているケースが多いです。
設置スペースの制限によってエコキュートが設置できない場合でも、ガス給湯器は設置可能な場合があります。
さらに、ガス給湯器はお湯切れの心配がないため、家族が多く、大量のお湯を使用する家庭でもガス給湯器なら安心です。
エコキュート:長期的な光熱費の節約がしたい、設置スペースが十分にある方
光熱費を長期的に節約したい方や、給湯器を設置するスペースを十分確保できる方には、エコキュートがおすすめです。
エコキュートは省エネ性が高く、光熱費の削減が期待できます。
初期費用はガス給湯器よりも高いものの、10年程度の使用を考慮すると、トータルの費用面ではガス給湯器よりもランニングコストの分、節約が見込めます。
また、災害時にタンクの水を生活用水として利用できるため、万が一の事態に備えたいとお考えの場合もエコキュートがおすすめです。
光熱費の長期的な節約にはエコキュートへの交換がおすすめ!
ガス給湯器のデメリットはエコキュートと比較すると、ランニングコストが高いことや寿命が短いことがあげられます。
一方、省スペースで設置できる点やお湯切れのリスクがない点はガス給湯器のメリットです。
逆にエコキュートは、タンクを設置するスペースが必要かつお湯切れのリスクなどのデメリットがあるものの、長期的な光熱費削減や非常時の備えとして利用できるなどのメリットがあります。
ガス給湯器とエコキュートにはそれぞれのデメリットとメリットがあるため、重視する項目や生活スタイルから、ご家庭にあった給湯器を選ぶことが大切です。
最適な給湯器を選んで、より快適な生活を目指しましょう。
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