マンションでエコキュートは設置できる?ベランダ設置の条件・機種の選び方と交換の実例

マンションでエコキュートは設置できる?導入・交換時の注意点やポイントについて

「エコキュートはマンションにも設置できるのか」
「設置するためにはどのような手続きが必要か」
「集合住宅だと、騒音が心配だ」

このような疑問や不安を抱えている人は多いのではないでしょうか?

結論としてエコキュートは、マンションでも設置できます。

エコキュートは戸建ての住宅専用のものではありません。

ただしマンションでエコキュートを設置する場合、一定の条件を満たす必要があります。

この記事ではその条件や手続き、その他のポイントを解説。

マンションにお住まいかつエコキュートの設置を考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。

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目次

マンションでエコキュートを導入する前の条件確認と手続きの流れ

マンションでエコキュートを導入する前の条件確認と手続きの流れ

マンションでエコキュートを導入するには、以下の条件確認および手続きが必要です。

  • 設置可能なスペースがあるか確認する
  • マンション管理者の許可を取る
  • エコキュート設置業者に連絡する

決して難しい手続きではありません。それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

なお、当社調べ(エコキュートを交換した経験のある全国の男女200人/2026年5月上旬/インターネット調査。PR TIMES)によると、実際交換したときの使用年数は「10〜13年」が最多の41.5%であり、理想の交換タイミングも「10年目」と答えた人が59.7%(最多)を占めています。

(※『日本住宅新聞』2026年7月25日号にも掲載) 

設置可能なスペースがあるか確認する

まず、設置可能なスペースがあるか確認しましょう。

マンションの場合は、ベランダが設置場所となるでしょう。

エコキュート本体(ヒートポンプユニット)のサイズは、おおむね以下のとおり。

  • タテ:65〜72cm
  • ヨコ:80〜90cm
  • 奥行き:30〜36cm

ベランダにこのサイズを受け入れられるスペースがあれば問題ありません。

判断に迷う場合は、近隣のエコキュート設置業者に相談するとよいでしょう。

マンション管理者の許可を取る

マンション管理者に対し、エコキュート設置に関する許可を取りましょう。

集合住宅では、エコキュートのような大規模設備を導入する場合、管理者の許可を取得する必要があります。

マンションなら管理会社が管理者に該当するでしょう。

管理会社に連絡し、エコキュートを設置して問題ないか、追加工事を実施できるか確認します。

エコキュート設置業者に連絡する

管理会社の許可がえられたら、エコキュート設置業者に連絡し、設置に関して相談しましょう。

そのあと担当者に訪問してもらい、設置場所や工事、契約内容などに関して相談します。

問題なければ、後日契約をおこない、工事がおこなわれる流れです。

なお、管理会社の許可なしに契約や工事をおこなうと、最悪の場合、訴訟される可能性があります。

必ず管理会社の許可をえてから、業者に連絡するようにしましょう。

【実例】マンションのベランダへ交換した施工事例 

当社の施工事例より、実際にマンションのベランダへエコキュートを設置した事例をご紹介します。

埼玉県川口市|マンションベランダへの交換事例

  • 状況:約15年使用。不具合が出る前の計画的な交換。
  • 選定機種:コロナ 集合住宅専用スリム機種(CHP-S30AZ1-12 / 300L)
  • 施工体制:3名・4時間半

【施工時の工夫と注意点】

  • 搬入経路の工夫:ベランダが狭小であったため、事前現地調査のうえ搬入時に窓を1枚外して安全に室内経由で搬入しました。
  • 設置の工夫:架台には分割脚を使用。同容量・同メーカーへの交換とし、配管まわりの変更を最小限に抑えています。
  • 近隣への配慮:あらかじめマンション駐車場の使用許可を取得し、共用部の養生を徹底して作業を実施しました。

【お客様の声】

事前調査から丁寧に対応していただき、狭いベランダへの搬入もスムーズに行ってくれました。窓の取り外しも手際よく、養生もしっかりされていたので安心して任せられました。

エコキュートの設置スペースや、条件に関する詳しい情報は、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】エコキュート設置時の5つの確認ポイント!工事の流れや費用相場・業者選びを解説

マンションに設置できる機種の選び方(集合住宅専用モデル)

 マンション設置では、ベランダの限られたスペースに収まる「集合住宅専用モデル」や「薄型モデル」を選ぶことが重要です。

主要5社の比較は以下のとおりです。 

メーカー  集合住宅・薄型対応モデル  代表機種 容量 特徴 実務上の注意点
ダイキン 有(薄型・集合住宅向け)  EQN37XFTV  370L  奥行きが薄く通路を圧迫しにくい構造  横幅が広いため、ベランダの避難ハッチや隣室仕切り板を塞がない位置選定が必要 
日立 有(薄型・コンパクト)  BHK-F37UK  370L  高い保温性と省スペース設計  室外機(ヒートポンプ)とタンクの配置距離に制限があるため、既設ルートの流用可否を確認 
パナソニック 有(マンション・薄型)  HE-W37KQS  370L  薄型設計でベランダ設置に対応  エレベーターや廊下曲がり角の搬入幅が足りないと運べないため、事前に現地確認が必須 
三菱電機 有(集合住宅向け・薄型)  SRT-W376Z  370L  耐震性能に優れた脚部構造  ベランダ底面へのアンカー打設(固定)は管理規約で制限される場合があるため事前確認が必要 
コロナ 有(集合住宅専用)  CHP-S30AZ1-12  300L  狭小スペースに配慮されたスリムデザイン  ・実例(川口市)でも採用

・ベランダが狭い場合、窓外し等の搬入手順が必要な場合あり 

マンション向けモデルは各社ラインナップされていますが、設置奥行きを抑えた「薄型」と、横幅や高さを抑えた「スリム型」で寸法特性が大きく異なります。

ご自宅のベランダ形状や搬入経路に合わせた機種選定が必要です。 

ながお
マンション向けモデルは一見どれもコンパクトに思えますが、実は「薄型(横幅広め)」と「スリム型(横幅狭め)」で設置に必要なスペースの形が全く違います。ベランダの避難ハッチの位置やエアコン室外機との兼ね合いによっても選べるメーカーが変わるため、寸法表だけで判断せず、必ず現地の確認を行ってから機種を確定させましょう。

マンションでエコキュートを導入する場合のポイント

マンションでエコキュートを導入する場合のポイント

マンションでエコキュートを導入するうえでは、戸建て住宅の場合とは異なる注意点があります。

  • 可能な限り機械音が小さいものを選ぶ
  • ベランダに設置する場合は耐荷重を確認する
  • 転落防止器具を使用する
  • 水漏れ防止の工夫を施す

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

可能な限り機械音が小さいものを選ぶ

可能な限り機械音が小さいエコキュートを選択しましょう。

隣室との騒音トラブルを避けるためです。

エコキュートにはさまざまな種類があり、機械音も異なります。

音が大きなタイプだと、近隣にとっては大きなストレスになるかもしれません。

その点機械音が小さいタイプなら、トラブルのリスクを最小限におさえられます。

どのエコキュートが静かなタイプなのかは、設置業者に質問しながら確かめていくとよいでしょう。

ベランダに設置する場合は耐荷重を確認する

可能であればベランダの耐荷重の確認をしておきましょう。

ベランダにはかならず「何kgの重さまで耐えられるか」が設定されています。

万が一、耐荷重を超過している場合は設置が難しくなります。

とはいえ、ベランダがエコキュートの重量に耐えられないケースはほぼありません。

業者も確認する部分のため、「可能であれば実施する」程度で問題ないでしょう。

転倒防止器具を使用する

エコキュートをマンションで使用する際は、転倒防止用の器具を装着するようにしましょう。

マンションは高層であるほど、地震などの揺れが大きくなりエコキュートの転倒リスクが大きくなります。

エコキュートの転倒は故障や怪我の原因です。

転倒防止器具を装着し、未然に防止するようにしましょう。

水漏れ防止の工夫を施す

水漏れへの対策もきちんとおこないましょう。

故障時に水漏れすると、階下が浸水するなど、近隣住民に迷惑をかけるかもしれません。

定期的にメンテナンスや点検をおこない、水漏れが起こらないようにしましょう。

なお水漏れが発生した際は、火災保険によって補償される場合と、そうでない場合があります。

エコキュートを設置する前に、どのような扱いになるか確認しておくことがおすすめです。

関連記事:エコキュートが水漏れを起こす5つの原因!症状発見時の応急処置も解説

マンションでのエコキュート導入後の騒音対策

マンションでのエコキュート導入後の騒音対策

マンションでエコキュートを導入したあとは、騒音に注意しましょう。

エコキュートには、独特の機械音があり、これが近隣住民に迷惑をかけることも。

特に世帯同士の物理的な距離が近くなるマンションでは、より一層注意する必要があります。

具体的な騒音対策として以下があげられます。

  • 隣の部屋と距離を置く
  • 防音フェンスや防汚シートを使う
  • 防振ゴムを使う

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

マンションに限らず、エコキュートの騒音について詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事もあわせてご覧ください。

【関連記事】エコキュートは騒音対策が必須!苦情・トラブルを避けるための対策9選!

隣の部屋と距離を置く

まずエコキュートと隣の部屋の距離を、しっかりと置くようにしましょう。

例えば、隣の部屋に沿うようにエコキュートを設置すると、騒音が伝わりやすいです。

しかしベランダの真ん中に設置するなど工夫すれば、ある程度騒音を遠ざけることができるでしょう。

ただしマンションなどの集合住宅では設置場所が限定されており、距離を置くにも限界があります。

設置場所については、業者とよく相談しましょう。

防音フェンスや防音シートを使う

防音フェンスを使うのも有効です。

設置場所が限られているマンションでは、このような防音器具を使うのが重要になるでしょう。

防音フェンスとは、音を吸収して中和する柵のようなもので、設置しておけば、騒音をある程度緩和できます。

ただし防音フェンスの設置には、10万円ほどの費用がかかる点に注意しましょう。

防音シートは、貼り付けた場所から発生する音を吸収するパネルのようなものです。

防音シートをヒートポンプユニットなどに貼り付ければ、騒音が発生しにくくなります。

ながお
低周波音による振動トラブルは、本体にシートを貼るだけでなく「架台や壁面との隙間」をどう処理するかで効果が大きく変わります。ご自身で貼り付ける際は吸音材の向きや脱落防止にもご注意ください。

防音シートの詳しい貼り方などについては、以下の関連記事をご覧ください。

【関連記事】エコキュートの防音シートの貼り方は?正しい貼り付け位置や騒音対策の理由を解説

防振ゴムを使う

防振ゴムを使う方法もおすすめです。

防振ゴムとは、家具と外壁などとの間に挟み、摩擦を起こすことで振動を軽減するグッズです。

これがあれば、エコキュートが振動する際に生じる音をおさえられます。

もちろん、振動による揺れを防ぐことも可能です。

しかし、防振ゴム単体では、防音効果はそこまで高くありません。

防音シートなどと組み合わせて、防音効果を高めましょう。

マンションでのエコキュート導入に関するよくある質問

マンションでのエコキュート導入に関するよくある質問

ここではよくある質問に回答します。

  • マンション住まいでエコキュート導入で補助金は利用できる?
  • 後付けはできる?
  • 室内にも設置できる?
  • 騒音に関して苦情が入ったらどうする?

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

マンション住まいでエコキュート導入で補助金は利用できる?

マンションへのエコキュート導入でも補助金が利用できます。

例えば、経済産業省の給湯省エネ2026事業では、1台あたり7〜10万円の補助金を受け取ることが可能です。

マンションでエコキュートを導入する場合、可能な限り補助金を使うようにしましょう。

エコキュートは後付けできる?

エコキュートの後付けは可能です。

ただしマンションの場合は、管理会社の許可を取る必要があります。

許可がえられてから、取付工事を実施するようにしましょう。

エコキュートは室内にも設置できる?

部分的には室内に設置できます。

エコキュートはリモコン・貯水タンク・ヒートポンプ3つのユニットから構成されます。

うちリモコンは室内にしか設置できず、ヒートポンプは必ず室外に設置します。

ただし貯水タンクは、室内に設置することも可能です。

騒音に関して苦情が入ったらどうする?

万が一苦情が入ってしまった場合は、以下の手順で速やかに対応を行いましょう。

  1. 防振ゴムを敷く:脚部に防振ゴムを設置し、床や壁への振動伝達を抑えます。
  2. 稼働時間を変更する:リモコン設定で深夜運転を避け、「昼間沸き上げ」に切り替えます。
  3. 防音シートを追加する:ヒートポンプに防音シートを貼り付けて稼働音を遮断します。

まとめ:マンションでもエコキュートは導入できるが騒音に注意!

この記事では、マンションでのエコキュート導入に関して解説しました。

最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

  • マンションでもエコキュートは導入できる
  • 事前の許可や設置スペースの確認は必要になる
  • マンションで導入する場合は、騒音対策が必須になる
  • 防音フェンスや防音シートなどを活用すると効果的
  • 水漏れや転倒などにも注意する

マンションでもエコキュートは導入できますが、集合住宅特有の事前確認や隣部屋への配慮などが必要です。

きちんと確認してから、エコキュートを導入するようにしましょう。

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この記事の監修者

長尾 太一のアバター 長尾 太一 エコキュートのプロ

交換パラダイスの長尾です。

・「何よりもお客様を大切にする」という会社の理念に共感し、北海道から「愛と情熱」を原動力に上京
・現在、家回り全般に対応できる総合リフォーム会社のエコキュート専門チームに所属
・お客様一人ひとりと真剣に向き合うことを最優先に生きています。
・モットーは「猪突猛進」
・「長尾さんにお願いして本当によかった!」という言葉が一番の大好物
・「エコキュートのことなら長尾」とお客様だけでなく社員からも頼られる存在

エコキュートのプロフェッショナルとして、商品知識・施工知識・住宅全般の知識、すべてに精通し、お客様のどんなお悩みにもお応えいたします。皆様の生活がより豊かにできるような安心・快適な住まいづくりのお手伝いに全力投球いたします。

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