エコキュートの水圧は弱いって本当？原因から強くする方法まで解説！

「エコキュートの水圧が弱くなった気がする」

「もう少し水圧を上げて利用したい」

このように思っている方は多いのではないでしょうか？

エコキュートは、仕組み上水圧が弱くなりやすい傾向があります。

実際ユーザーから水圧に関して指摘されることも。

この記事ではエコキュートの水圧が弱くなる原因や対処法などを解説します。

エコキュートの水圧事情について知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

エコキュートの水圧が弱い原因

エコキュートの水圧が弱くなる原因として以下があげられます。

• シャワーヘッドや蛇口が目詰まりしている
• 水漏れが生じている
• 設定温度を低くしている
• 複数箇所で給湯している

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

シャワーヘッドや蛇口が目詰まりしている

まず、シャワーヘッドや蛇口に目詰まりが生じている可能性があります。

水道水に含まれるカルシウムやカルキなどが管内に蓄積すると、目詰まりが起こります。

通常、シャワーヘッドや蛇口から給水した際、カルシウムやカルキも排出するため、問題はありません。

しかし経年などによってあまりにも大量のカルシウムやカルキが蓄積した場合、水圧が弱まる可能性があります。

水漏れが生じている

水漏れが生じた結果、水圧が弱まることもあります。

経年劣化などで、どこかに亀裂などが生じているかもしれません。

亀裂の位置が、給水に関係する場所なら水圧は弱まります。

水漏れが生じているなら、修理を依頼する必要があるでしょう。

設定温度を低くしている

設定温度が低いと、水圧が弱まります。

設定温度が一定以上であれば、エコキュートの内部では一度高温にしたお湯に水道水を混ぜる挙動が発生します。

そうすると水量が増えて、結果として水圧も強くなることが多いです。

一方、設定温度が低い場合、水道水は出されずタンクからお湯を出すだけなので、水量は増えません。

したがって設定温度が低いと、水圧も低くなるのです。

複数箇所で給湯している

複数箇所で給湯した場合、水圧は弱まります。

例えば浴室と同時にキッチンや洗面台で給湯したなら、一時的に水圧は弱まるでしょう。

また別の場所での給湯量が多いほど、他の場所での水圧は落ちる傾向にあります。

エコキュートの水圧を強くする方法

エコキュートの水圧の弱さは、小さな工夫で改善できます。

• シャワーヘッドや蛇口を清掃する
• シャワーヘッドを交換する
• 設定温度を上げる
• 一箇所だけで給湯する

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

シャワーヘッドや蛇口を清掃する

まずシャワーヘッドや蛇口を清掃し、目詰まりの原因となる異物を除去しましょう。

いずれの場合でも、クエン酸に1時間程度漬け洗いすることが有効です。

そのあと、古い歯ブラシなどで掃除するとよいでしょう。

よほどひどい目詰まり以外は、この方法で解決できます。

【関連記事】エコキュートのメンテナンス方法は？お手入れのペースや具体的な掃除のやり方を解説

シャワーヘッドや蛇口を交換する

シャワーヘッドや蛇口を交換する方法もあります。

目詰まりが原因なら交換によって水圧が改善されるでしょう。

シャワーヘッドは2,000円ほど、蛇口は1,000円ほどで交換できます。

水圧に問題がある場合は、ヘッドや蛇口の買い替えを検討しましょう。

設定温度を上げる

設定温度を上げるだけでも、水圧が解決する可能性があります。

エコキュートは設定温度を上げると調節用の水道水の給水量が増加するため、水圧が強くなる可能性があります。

ただし設定温度を上げすぎると火傷のリスクが生じるので注意してください。

一箇所だけで給湯する

複数箇所に給湯しているなら、一箇所で給湯するようにしましょう。

水流が集中するため、水圧が回復する見込みがあります。

また可能な限り複数箇所での給湯を避けるため、キッチンの使用や入浴のタイミングをずらすなど、工夫してみましょう。

エコキュートの水圧を上げる2つのメリット

エコキュートの水圧を上げるメリットとして以下があげられます。

• 満足感を得られる
• 入浴を速やかに済ませられる

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

①満足感が得られる

まず水圧が強ければ、満足感が得られます。

きちんと汚れや泡を洗い落とした感覚や、爽快な気分を得られるでしょう。

また水圧が筋肉をほぐし、血行が促進され、疲労感が取り払われる効果も期待できます。

②入浴を速やかに済ませられる

水圧を高めれば入浴を速やかに済ませられます。

すばやく汚れや泡を落とせるようになるでしょう。

何らかの理由で時短したい場合は、水圧を上げるのがおすすめです。

また清掃などもすみやかに済ませられるうえ、垢やカビをしっかりと洗い流せます。

エコキュートの水圧を下げる3つのメリット

エコキュートの水圧を、あえて下げることにもメリットがあります。

• 水道代が安くなる
• 肌への刺激を弱められる
• 湯切れしにくくなる

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

①水道代が安くなる

まず水道代を安くできます。

水圧が落ちると使用量も下がるためです。

より高い節約効果を得るなら、あえて水圧を落とすとよいでしょう。

一方で水圧が弱すぎると、汚れや泡を落とすために給湯する時間が長くなり、むしろ水道代が高くなることもあります。

うまく水圧を調整して、コストパフォーマンスが落ちないように調整しましょう。

②肌への刺激を弱められる

肌への刺激を弱められるのもメリットです。

肌荒れやアトピーなどが生じている場合、肌に刺激が入るのは一般的には好ましくありません。

しかし水圧が弱ければ、肌に負担がかからなくなり、肌荒れやアトピーに悪影響が出にくくなるでしょう。

肌に何かしらのアクシデントがあるなら、水圧はあえて弱めてもよいでしょう。

③湯切れにしにくくなる

湯切れしにくくなるのもメリットです。

エコキュートは、給湯前に一度お湯を貯める仕組みになっています。

お湯を使い切ると、給湯できません。

しかし水圧を弱めると給湯量が下がるため、湯切れが起きにくくなるわけです。

よって、入浴したいが給湯ができないなどのトラブルに遭遇しにくくなるでしょう。

ただし水圧を意図的に弱めなくとも、沸き上げ量の調整や、沸き増し機能の活用によっても湯切れは避けられます。

水圧を調整するよりも、各種設定や機能を利用したほうが、利便性は高くなるでしょう。

エコキュートの水圧に関するよくある質問

ここではよくある質問に回答します。

• 「水圧が強いメーカーはどこか？」
• 「水漏れが生じている場合はどうすれば？」
• 「加圧ポンプを使うべきか？」

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

水圧が強いメーカーはどこ？

水圧が強いメーカーとして例えば、パナソニックのJPシリーズがあげられます。

同シリーズには「ウルトラ高圧」が搭載されており、一般的な高圧の約1.4倍の水圧が保たれます。

3階で給湯しても、ある程度の水流は確保できるでしょう。

高い水圧を求める場合は特におすすめです。

水漏れが生じている場合はどうすれば？

水漏れが生じている場合は、まず結露かどうかを判断しましょう。

エコキュートは、夏場や朝方に、本体下部から水が出てきます。

しかし実際には水漏れでなく結露であり、対応する必要はありません。

しかし結露が考えられない時間帯や気温で、水が出てくるなら、水漏れが疑われます。

エコキュートを取り付けた業者に連絡し、修理を依頼しましょう。

加圧ポンプを使うべきか？

シャワーの水圧を高める加圧ポンプは、必要であれば使うとよいでしょう。

加圧ポンプを設置すれば、例えば2階や3階などにも、十分な水圧を供給できます。

しかしエコキュートの水圧が弱い問題は、目詰まりを改善する、一箇所で給湯する、設定温度を上げるなどの工夫で解決できます。

よほど水圧に問題があるケース以外では、無理に加圧ポンプを使う必要はないでしょう。

ただし2階や3階での水圧は、上記の工夫では改善しないかもしれません。

その場合は加圧ポンプの導入が必要になりそうです。

まとめ：エコキュートの水圧が弱い時はいろいろと試すことが大切

この記事ではエコキュートの水圧に関して解説しました。

最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

• エコキュートの水圧は、目詰まりなどで生じる
• 設定温度が低すぎて、水圧が低下することも
• 複数箇所で給湯している場合も水圧は弱くなりがち
• 原因を把握して対応すれば水圧は回復する可能性がある
• ただし水圧が弱いことにもメリットがある
• ライフスタイルに合わせた水圧を選ぶのが重要

エコキュートの水圧は、簡単な工夫で調整できます。

基本的に買い替えや加圧ポンプの追加などは必要ないでしょう。

また水圧が弱いことにもメリットがあるので、状況にあわせて調整するのも大切です。