エコキュートは騒音対策が必須!苦情・トラブルを避けるための対策9選!

エコキュートは騒音対策が必須!苦情・トラブルを避けるための対策9選!

エコキュートの導入にあたって、近隣住民との騒音トラブルを心配する方も多いでしょう。

騒音問題を起こしてしまうと近隣住民との関係が悪化してしまい、挨拶さえストレスになりかねません。

この記事では、エコキュートの騒音トラブルを避けるための対策を徹底解説しています。

また、エコキュートの稼働音が大きくなってしまった場合の対処法も紹介します。

騒音対策を行い、エコキュートの騒音トラブルを防ぎましょう。

目次

エコキュートの騒音は低周波音が原因

エコキュートの騒音は低周波音が原因

エコキュートの騒音問題は、低周波音が原因とされています。

エコキュートから聞こえる音は2種類あり、1つは図書館と同じくらいの40dbのため、不快に感じにくい音です。

しかし、もう一方のヒートポンプユニットから発生する12.5Hz前後の低周波音が問題です。

低周波音は冷蔵庫の稼働音のように、通常聞こえにくいものですが、なかには敏感に聴き取ってしまう人もいます。

寝室と近かったり窓を開けていたりすると、エコキュートの稼働音がより気になってしまう場合もあるでしょう。

また、エコキュートの振動が付近に伝わってしまい、音量に関係なく近隣の住宅にかすかな振動が伝わる可能性もあります。

【参考】環境省「よくわかる低周波音」

エコキュートの騒音で起こりうる3つの問題

エコキュートの騒音で起こりうる3つの問題

エコキュートの騒音は3つの問題を起こす可能性があります。

  • 睡眠の質が低下する
  • 近所とのトラブルにつながる
  • エコキュートの配置換えを検討しなければならない

それぞれ詳しく解説します。

睡眠の質が低下する

エコキュートの騒音は睡眠の質の低下につながる可能性があります。

エコキュートは、電気代が安くなる夜間電力プランと併用するケースが多いです。

騒音対策が不足している場合、エコキュート付近に寝室があると、夜間の稼働音で睡眠不足になってしまうでしょう。

睡眠不足は、肥満・高血圧・糖尿病などのリスクを高める深刻な問題です。

健康を維持するためにも、エコキュートの騒音対策は欠かせません。

【参考】厚生労働省「快眠と生活習慣」

近所とのトラブルにつながる

エコキュートの騒音対策を怠ると、近所とのトラブルにつながる可能性があります。

実際、国民生活センターにも隣のエコキュートがうるさいなどの意見が寄せられており、不眠や吐き気に悩んでいる人がいます。

エコキュートを設置するときは、自宅の寝室だけでなく、隣家の寝室との距離も考えなければなりません。

【参考】国民生活センター「家庭用ヒートポンプ給湯機の運転音で健康被害」

エコキュートの配置換えを検討しなければならない

エコキュートの騒音対策ができない場合は、配置換えを検討しなければならない可能性があります。

新しい配管や工事の追加作業費など、エコキュートの再工事の費用相場は、数万~数十万円ほどです。

エコキュートに関わる出費やトラブルを避けたい人は、次の記事で設置時の注意点をおさえておきましょう。

関連記事:エコキュート設置時の5つの確認ポイント!工事の流れや費用相場・業者選びを解説

エコキュートの苦情・トラブルを避けるための防音対策9選

エコキュートの苦情・トラブルを避けるための防音対策9選

エコキュートの苦情・トラブルを避けるための防音対策をまとめました。

  • 頑丈な土台を用意する
  • 角度を水平にして設置する
  • 寝室・隣家から5~10m以上離して設置する
  • 窓や床下換気口・換気ダクトから離れた場所に設置する
  • ヒートポンプユニットの周りにスペースを取る
  • 防振ゴム・防音シート・防音壁で振動音を軽減する
  • 日常的にメンテナンスする
  • エコキュートを昼間に動かす
  • 設置工事は実績がある業者に依頼する

1つずつ確かめていきましょう。

頑丈な土台を用意する

エコキュートの設置場所には、頑丈な土台を用意しなければなりません。

土台の強度が不十分だと振動や稼働音が周りに伝わりやすくなり、騒音トラブルにつながります。

角度を水平にして設置する

エコキュートは、角度を水平にして設置しましょう。

わずかな傾きでも、振動音が大きくなる原因です。

工事の際には、水平な角度で設置しているか業者に確認しましょう。

寝室・隣家から5~10m以上離して設置する

エコキュートは、寝室・隣家から5~10m以上離して設置するのが推奨されています。

エコキュートが寝室・隣家に近ければ、他の騒音対策が万全でも振動が伝わる可能性が高いです。

隣人に配慮しながら、業者と設置場所を決定しましょう。

窓や床下換気口・換気ダクトから離れた場所に設置する

エコキュートの設置場所は、窓や床下換気口・換気ダクトから離れた場所を選びましょう。

かすかなスペースからでも音は通ってしまうため、設置場所を間違えると稼働音が住宅内に響いてしまう可能性があります。

設置業者と相談して、稼働音が周りに影響しにくい場所を選びましょう。

ヒートポンプユニットの周りにスペースを取る

ヒートポンプユニットの周りにスペースを取れれば、エコキュートの騒音を抑えることが可能です。

反対に周りを壁や堀で囲ってしまうと、稼働音が反射してしまい、稼働音が住宅内に響きやすくなってしまいます。

例えば、ダイキンの370L角型エコキュートならヒートポンプユニットと合わせて、横幅2.3m・奥行1,3m・高さ2mほどのスペースが必要です。

エコキュートは騒音対策以外にも、メンテナンスのためのスペースを確保しなければなりません。

必要なスペースは型番によって異なるので、施工業者と相談しましょう。

防振ゴム・防音シート・防音壁で振動音を軽減する

エコキュートの騒音対策には、防振ゴム・防音シート・防音壁がおすすめです。

それぞれの使用方法と注意点をまとめました。

種類 使用方法 注意点
防振ゴム ゴムを適切なサイズに切り取って、ヒートポンプユニットの脚周りに敷く。 ヒートポンプユニットの角度が傾くと、振動音が大きくなる恐れがある。
防音シート ヒートポンプユニットのファンや排気口を避けて防音シートを貼り付ける。 ファンや排気口を塞ぐと、エコキュートの効率が下がる恐れがある。
防音壁 ヒートポンプユニットの正面に、商品ごとの適切なスペースを用意して設置する。 ヒートポンプユニット周りのスペースを広く取らなければ、メンテナンスしにくくなる恐れがある。

これらのグッズの併用で、エコキュートの振動音を軽減できます。

また、防音壁を扱っている業者のなかには、一定期間無料で貸し出してくれる業者も存在します。

防音グッズを使いこなして、騒音対策を充実させましょう。

日常的にメンテナンスする

エコキュートの騒音を抑えるためには、日常的なメンテナンスが大切です。

メンテナンスを怠ると部品や配管が消耗してしまい、エコキュートの稼働に悪影響が出る可能性があります。

エコキュートの稼働音が大きくなり、睡眠不足や近所とのトラブルに発展しかねません。

メンテナンスの詳細を知りたい人は、次の記事をチェックしておきましょう。

関連記事:エコキュートのメンテナンス方法は?お手入れのペースや具体的な掃除のやり方を解説

エコキュートを昼間に動かす

騒音対策として、エコキュートを昼間に動かす方法が考えられます。

夜間電力プランを活かした夜間の湯沸かしは、光熱費を節約できるエコキュートの効果的な利用法です。

しかし、騒音対策を怠ってしまうと近隣住民との関係が悪化し、最悪の場合、訴訟につながる可能性もあります。

訴訟までされてしまっては、時間・金銭・人間関係などさまざまな問題に悩まされてしまうでしょう。

ただし、エコキュートを昼間に動かしてしまうと、節電のメリットがありません。

1つの方法ではありますが、まずは他の防音対策から試してみるのがいいでしょう。

設置工事は実績がある業者に依頼する

エコキュートの設置工事は、実績がある業者に依頼するのが鉄則です。

選んだ業者の質が低ければ、施工時のミスで部品が消耗しやすくなったり再工事が必要になったりします。

エコキュートの設置には、日本冷凍空調工業会によってガイドラインが発行されていますが、なかには注意点を把握していない業者も存在します。

エコキュートの施工業者を選ぶときは、次の2点を確認しましょう。

  • ガイドラインの注意点の認識
  • 口コミやレビューでの評判・実績

これらの点をおさえた業者は、エコキュートの設置工事に高い信頼性があるといえます。

【参考】消費者庁「家庭用ヒートポンプ給湯機から生じる運転音・振動により不眠等の健康症状が発生したとの申出事案」

エコキュートの音が大きくなった場合の5つの確認ポイント

エコキュートの音が大きくなった場合の5つの確認ポイント

エコキュートの音が大きくなった場合には、5つのポイントを確認しましょう。

  • お湯の温度は安定しているか
  • 電気代が高くなっていないか
  • エラーコードが表示されていないか
  • エコキュートの寿命を超えていないか
  • エコキュート本体や配管から水漏れしていないか

順番に解説します。

お湯の温度は安定しているか

お湯の温度が不安定な場合、エコキュートに不具合が起きている可能性があります。

不具合の放置は故障につながり、稼働音が大きくなる要因です。

浴室や台所でお湯の温度が気になったときは、メーカーのサポートや施工業者に連絡しましょう。

電気代が高くなっていないか

電気代の高騰は、エコキュートの故障を知らせるポイントの1つです。

部品や配管が劣化するとエネルギー効率が下がり、湯沸かしの電力消費が増えてしまいます。

電気代の違いを把握したい場合は、専用アプリで日常的に電気代をチェックするのがおすすめです。

エラーコードが表示されていない

エコキュートに不具合が起きている場合、リモコンのエラーコードで不具合の内容を確認できます。

例えば、パナソニックのエコキュートでは、次のようなエラーコードが表示されます。

  • U51:浴槽の栓が抜けている
  • U53:浴槽が満水になっている
  • U55:浴槽が3日間排水されていない
  • U61:貯湯タンクにお湯がない

これらの不具合なら個人でも対処可能ですが、部品の故障が起きている場合はメーカーのサポートや業者の点検が必須です。

【参考】パナソニック公式サイト「エラーコード対処法と修理方法」

エコキュートの寿命を超えていないか

エコキュートの寿命の目安は10年ほどです。

寿命を超えると部品の劣化が早まり、不具合が起きやすくなってしまいます。

稼働音が気になったときは、寿命を超えていないかチェックしましょう。

保証期間が過ぎてしまえば修理が必要な箇所も増えてしまうため、寿命以上にエコキュートを使い続けるのはおすすめできません。

エコキュートを新規購入したい人は、補助金を受け取ることができるZEH補助金や給湯省エネ2024事業を活用しましょう。

エコキュート本体や配管から水漏れしていないか

エコキュート本体や配管からの水漏れは、稼働音の不具合につながる要因の1つです。

水漏れはエコキュートの周りを湿らせてしまい、部品の劣化を早めてしまいます。

メンテナンス時に製品を動かして配管の接続が緩み、水漏れにつながるケースもあります。

エコキュートの水漏れの対処法を身に付けたい人は、次の記事を読んでください。

関連記事:エコキュートが水漏れを起こす5つの原因!症状発見時の応急処置も解説

まとめ:エコキュートの導入には防音対策が必須!

まとめ:エコキュートの導入には防音対策が必須!

この記事では、エコキュートの騒音問題と防音対策について解説しました。

エコキュートには、湯沸かしや浴槽の掃除を自動で終わらせる、さまざまな便利機能があります。

しかし、防音対策が不足すると、近隣住民とのトラブルに発展しかねません。

光熱費の節約や家事の手間を減らす機能を使い続けるためには、専門家と相談してエコキュートの適切な使い方を知る必要があります。

防音対策を充実させて、エコキュートの騒音問題のリスクを軽減しましょう。

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