エコキュートの容量やサイズの選び方!お湯の使用量や家族構成別に解説!
「家族が4人の場合、エコキュートの容量はどれくらい?」
「エコキュートの容量選びで考慮することは何?」
エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)の購入を検討されている方で、上記の疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
エコキュートの容量を選ぶ際の基準は、以下のとおりです。
- 1~2人家族:370Lより小さいもの
- 3~5人家族:370L
- 4~7人家族:460L
- 5~8人家族:550~560L
しかし、これ以外にもエコキュートの容量を決める際に気を付ける事項があります。
そこでこの記事では、エコキュートの容量の決め方や、熱湯が足りなくなった時の対処法を解説します。
ぜひエコキュートの容量決めの際に参考にしてください。
エコキュートの容量は大体3種類!
エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)の容量は各メーカーほとんど一緒で、主に3タイプです。
- 370L
- 460L
- 550~560L
また、少人数世帯に向けた320Lや180Lなどのエコキュートも販売されています。
お湯切れが起きると生活が困難になるため、家庭に合った容量選びが重要です。
【家族構成別】エコキュートの容量の選び方
家族構成別のエコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)の容量を選ぶ際の基準は以下のとおりです。
- 1~2人家族:370Lより小さいサイズ
- 3~5人家族:370L
- 4~7人家族:460L
- 5~8人家族:550~560L
順番に解説します。
1~2人家族:370L以下のエコキュート
1人〜2人の家庭の場合、370L以下の300Lなどの容量でも問題ないでしょう。
1人〜2人の家庭の場合、お風呂の足し湯もしないで済むことが多いです。
3~5人家族:370Lのエコキュート
家族の人数が3〜5人の場合、370Lのものがおすすめです。
370Lの自然冷媒ヒートポンプ給湯機は、タンク内の温度が80℃、給水温度5℃、使用温度42℃の場合、1日に750Lほどのお湯が使えます。
4~7人家族:460Lのエコキュート
4〜7人家族の場合、460Lのものがおすすめです。
460Lタイプのものだと、給水温度9℃、使用温度42℃の場合、1日に850Lほどのお湯を使用できます。
5~8人家族:550~560Lのエコキュート
5〜8人の家庭の場合、550L〜560Lのものがおすすめです。
550L〜560Lのものであれば、設定温度42℃、給水温度9℃の場合、1日に約1000Lのお湯を使用できます。
1日に使うお湯の量の目安:1人270~380L
1日に使用するお湯の量は、1人あたり270〜350Lが基準です。
もちろん人によって生活スタイルが異なるため、多少の増減はありますが、270〜350Lを基準に考えてみるといいでしょう。
ここから詳しい内訳を解説します。
シャワー:100L~150L
10〜15分シャワーを浴びる場合は100L〜150Lのお湯が必要です。
なぜなら、一般的なシャワーの湯量は1分間に約10Lだからです。
髪の長い方はシャワーに時間が掛かる場合もあるため、自分が普段どのぐらいシャワーを浴びているか考えてみましょう。
浴槽:140L~200L
日本の一般的な浴槽のサイズは200L〜280Lです。
200L〜280Lの浴槽に7割のお湯を入れた場合、140L〜200Lが基準です。
また、他の家族も浴槽に浸かる場合はお湯はりで済むため、家族のお湯の使用量を計算する場合、浴槽は1回だけ含めれば問題ありません。
その他(手洗い・洗顔・洗い物):30L
シャワーや浴槽以外にも、手洗いや洗顔、洗い物などでお湯を使用する方もいるでしょう。
手洗いや洗顔、洗い物に使用するお湯の基準は30Lです。
1人が家族の洗い物をまとめておこなう場合、その他で使用するお湯の量は30Lより少なくなるでしょう。
エコキュートのタンク容量・サイズを選ぶ際に考慮すること
エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)のタンク容量・サイズを選ぶ際に考慮することは、以下のとおりです。
- 家族や生活習慣
- 設置できるスペース
- 住んでいる地域の気候
それぞれ解説します。
家族構成や生活習慣
家族構成や生活習慣は、エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)の容量選びの際に非常に重要です。
特に以下の場合、お湯の使用量が多くなる傾向があります。
- 1日に複数回シャワーを浴びる習慣がある方がいる
- シャワーが長い家族がいる
- 子や孫、友人を招くことが多い
また、家族構成別のエコキュートの容量の決め方は、後ほど詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。
設置できるスペース
設置できるスペースの広さもタンク容量に関わる重要なポイントです。
なぜなら、設置スペースが狭い場合や屋内に設置しなければならない場合、必然的に設置できるタンク容量が小さくなるからです。
設置できるスペースが狭い場合は、一般的なタンクの形状である「角型」よりも以下の形状のほうが適している場合があります。
- 薄型:奥行きが狭い場合におすすめ
- コンパクト型:小さなスペースでも設置できる
家庭に合ったものを選びましょう。
エコキュートの設置については、下記記事で詳しく解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
【関連記事】エコキュート設置時の5つの確認ポイント!工事の流れや費用相場・業者選びを解説
住んでいる地域の気候
住んでいる地域の気候も、エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)の容量を選ぶ際に考慮する大切なポイントです。
なぜなら、寒冷地にお住まいの方はお湯の使用量が多くなる傾向があるからです。
冬にお湯の使用量が増える家庭の場合、大きめの容量のものを選ぶとよいでしょう。
エコキュートのタンク容量・サイズを適当に決めてはいけない理由
エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)のタンク容量・サイズを適当に決めてはいけません。
理由は以下のとおりです。
- 余計な費用が掛かるリスクがある
- 容量が小さすぎると節約につながらない
エコキュートのタンク容量・サイズは、よく考えて決めるようにしましょう。
余計な費用が掛かるリスクがある
エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)のタンク容量・サイズを適当に決めてしまうと、余計な費用が掛かるリスクがあります。
なぜなら、容量が大きくなるほど初期費用も増額する傾向があるからです。
エコキュートは安い買い物ではないでしょう。
大は小を兼ねるからといって、大きすぎるエコキュートを購入する必要はありません。
容量が小さすぎると節約につながらない
エコキュート(自然冷媒ヒートポンプ給湯機)のタンク容量・サイズを適当に決めてはいけない理由の2つ目は、容量が小さすぎると節約にならないからです。
お湯の使用量が貯湯量を上回ってしまうと足りない分を沸かす必要があり、深夜以外の時間帯に自然冷媒ヒートポンプ給湯機を稼働させてしまうと、その分だけコストが掛かってしまいます。
加えて、タンクに貯めていたお湯を使い切ってしまうと、貯湯タンクの沸騰に時間を要してしまうので、沸き増しなどの余計なコストがかかってしまうのです。
お湯が足りない!困った時は使い方を見直そう!
この記事で解説していることを参考にしてエコキュート選びをした場合でも、使い方によってはお湯が足りなくなることがあります。
お湯が足りなくなると、寒い時期は特に生活に支障が出てしまいます。
そのため、あらかじめお湯の使い方について考えておくことが重要です。
お湯が足りなくなる事態を防ぐためには、以下の点に注意しましょう。
- 節水のシャワーヘッドに変える
- お湯はりの量を減らす
- 流しっぱなしにしない
快適なバスタイムを守るためにも、これから解説する内容を参考にしてください。
節水のシャワーヘッドに変える
お湯が足りなくならないようにするためには、節水のシャワーヘッドに変えることがおすすめです。
省エネタイプの節水シャワーヘッドを使用することで、お湯の使用量が少なくできます。
シャワーのお湯の使用量はあなどれません。
シャワーは1分間に10Lのお湯を使用するため、仮に20分間シャワーを流しっぱなしで使った場合、200Lものお湯を使用してしまいます。
200Lは、浴槽の湯はりと同じぐらいの量です。
お湯はりの量を減らす
一般的に湯はりは、日常生活の中で1番お湯を使います。
よって、湯はりの量を少し下げると節水効果が期待できます。
また、エコキュートの種類によってはおふろの量を一定量少なくできる「節水モード」の機能が搭載されているものもあります。
湯切れが心配な方は、「節水モード」がついているものを選ぶとよいでしょう。
流しっぱなしにしない
キッチンでの皿洗いや洗面所で洗顔する際、流しっぱなしで使用する習慣があると、お湯が足りなくなる原因になってしまいます。
皿洗いや洗顔でお湯を使用する際、お湯の使用量は1分あたり5Lです。
お湯を流しっぱなしで食器を洗い流すより、スポンジで食器をこすりつけおわった後、まとめてお湯で洗い流した方が節水につながります。
また、洗顔時やシャワーを浴びる際も洗面器を活用すれば使用するお湯の量を減らすことが可能です。
家で快適に過ごすためにはエコキュートの容量選びが肝心!
エコキュートの容量選びをする際は、以下の基準を目安に選ぶことがおすすめです。
- 1~2人家族:370L以下
- 3~5人家族:370L
- 4~7人家族:460L
- 5~8人家族:550~560L
また、家族にシャワーが長い方や複数回シャワーを浴びる習慣がある方がいる場合、大きめのものを選んだほうが安心でしょう。
おうち時間を快適に過ごすためには、容量選びが重要です。
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