「全電化住宅割引」終了で電気代が値上げオール電化住宅は電力プランを見直そう!

2025年3月、東京電力が提供していた「全電化住宅割引」が終了しました。
これにより「電化上手」や「再エネおあずかりプラン」を利用していた家庭では、月々の電気料金が増加しています。
オール電化住宅に住む方にとっては、契約プランの見直しが急務です。
この記事では、割引終了の経緯や影響を整理しつつ、東京電力内外の代替プラン、省エネ・節電の実践方法、他社への乗り換え手順まで幅広く紹介します。
電気代が気になり始めた方は、ぜひ最後までご覧ください。
東京電力の「全電化住宅割引」終了について
東京電力は、2025年3月「全電化住宅割引」の提供を終了しました。
これまで「電化上手」や「再エネおあずかりプラン」を契約していたオール電化住宅の家庭にとっては、割引の廃止による料金負担の値上げが現実のものとなっています。
「電化上手」「再エネおあずかりプラン」利用者が対象
今回の割引終了で影響を受けるのは、東京電力の「電化上手」または「再エネおあずかりプラン」を契約している家庭です。
これらのプランは、夜間の電気料金が安く設定されているため、エコキュートなどを活用するオール電化住宅に向いていました。
対象の家庭では、全電化住宅であることが割引の条件となっており、月額最大2,200円が電気料金から差し引かれていました。
しかし今回の終了により、この割引がすべて廃止され、電気料金の値上げとなります。
全電化住宅割引終了の経緯と理由
割引終了の背景には、制度導入当初とは異なる市場環境があります。
全電化住宅割引は、2000年代のオール電化普及を目的にスタートした割引制度です。
近年はオール電化住宅が一般化し、家電製品の省エネ性能も向上したことで、割引制度の必要性が薄れてきました。
また、電力自由化や再エネ比率の上昇など構造的な変化により、特定プランのみに特典を設ける施策の継続が難しくなっています。
東京電力はこうした理由から、制度を公平に見直す方針を取り、2025年3月末で「全電化住宅割引」を終了しました。
全電化住宅割引終了が家計に与える影響
割引終了により、オール電化家庭の電気代は確実に上昇します。
具体的には「電化上手」と「再エネおあずかりプラン」の利用者を対象に適用していた、毎月の電力料金からの5%割引(月々の上限2,200円)が廃止となりました。
東京電力の試算によると、増加額は契約電力8kVA、月間使用量610kWhの場合、月額で約966円です。
年間では11,592円、割引上限である2,200円を満額適用されていた家庭では、最大で年間26,400円の負担増です。
家計の見直しが必要になるだけでなく、ライフスタイルに応じたプラン変更や他社比較も必要になるでしょう。
この機会に、電力契約の見直しを真剣に検討する家庭が増えています。
参考:「1 低圧のお客さま向け電気料金プランの一部見直しについて 2024 年 9 月 30 日 東京電力エナジー」
東京電力のオール電化プラン内で電気料金を見直そう!
全電化住宅割引が終了した今、まずは同じ東京電力のプラン内での見直しを検討してみましょう。
現在も利用可能な「電化上手」や「再エネおあずかりプラン」の継続、または「スマートライフ」などへの切り替えにより、ライフスタイルに適した料金プランを選ぶことが重要です。
「電化上手」「再エネおあずかりプラン」を継続する
割引は終了しましたが、「電化上手」「再エネおあずかりプラン」そのものは継続利用が可能です。
特に深夜の電気料金が割安に設定されているため、エコキュートや蓄熱暖房などを深夜に稼働させる家庭では、依然として一定の節約効果が見込めます。
新規契約はできませんが、すでに契約している場合はそのまま継続する選択肢も有効です。
ただし、昼間に電気を多く使う家庭では割高になる可能性があるため、使用時間帯の見直しが必要です。
「スマートライフ」へ切り替える
「スマートライフS」や「スマートライフL」は、東京電力が現在提供しているオール電化住宅向けのプランです。
深夜1時〜6時の時間帯に割安な料金設定がされており、エコキュートや食洗機などの使用をこの時間に集中させることで、電気代を抑えられます。
「電化上手」に比べて昼間料金がやや低めに設定されているため、昼もある程度電力を使う家庭には適しています。
時間帯別の使用状況を確認しながら、自宅に合ったプランかどうかを判断しましょう。
太陽光発電を使った「エネカリプラス」「くらし上手」を利用する
東京電力では、太陽光発電設備のリース型サービス「エネカリプラス」や、発電+蓄電を組み合わせた「くらし上手」も展開しています。
「エネカリプラス」は初期費用ゼロで太陽光発電を導入できるプランで、日中の自家消費により電力購入量を削減できます。
一方「くらし上手」は、発電・蓄電・AI制御を組み合わせた家庭向けエネルギー管理プランで、ピーク時間帯の購入電力量を減らすことが可能です。
これらのプランは、昼間の電力使用が多い家庭や、長期的な電気料金削減を図りたい方にとって、現実的な選択肢となるでしょう。
太陽光発電を使ってより効率的にエコキュートを活用する方法は、下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】エコキュートと太陽光発電の連携で光熱費を節約!メリットとデメリットを解説
他の電力会社も検討しよう!
東京電力の割引終了を機に、他の電力会社の料金プランも視野に入れてみましょう。
現在は電力自由化により、全国どこでもさまざまな電力会社のサービスの選択が可能です。
使用スタイルに合った会社やプランを選ぶことで、電気代の負担軽減が期待できます。
東京電力以外のおすすめの電力会社
現在、電力自由化によって多くの新電力会社が参入しています。
おすすめの電力会社は下記の5社です。
・東京ガス
・Looopでんき
・しろくま電力
・CDエナジーダイレクト
・TERASEL(テラセル)でんき
東京ガスは、電気とガスのセット契約で基本料金が割引され、オンラインで簡単に手続きできるのが魅力です。
Looopでんきは、30分ごとの料金計算で、家電の使用時間が限られている家庭に向いています。
しろくま電力は、料金が安定しており、プランもシンプルで選びやすいのが特長です。
CDエナジーダイレクトは、使用量に応じた最適プランを提案してくれるため、プラン選びで迷わずに済みます。
TERASELでんきは、楽天ポイントなどの特典が豊富で、ポイント還元を重視する方におすすめです。
おすすめの新電力会社の、さらに詳しい情報は下記の記事をご覧ください。
【関連記事】東京電力の「電化上手」値上げに注意!電気代を節約する4つの方法
他社の電力会社のプランや料金を調べる方法
他社プランを調べるには、料金比較サイトを活用すると効率的です。
代表的なサイトとして「価格.com」や「エネチェンジ」があります。
価格.comでは、郵便番号と世帯人数、電気の使用量を入力するだけで、複数のプランを一括で比較可能です。
一方、エネチェンジは地域や使用パターンに応じて最適プランを自動提案してくれるサービスで、契約手続きまでサポートしてくれます。
いずれも無料で利用でき、乗り換え先の候補を効率的に絞り込めます。
料金や特典、対応エリアを見比べることで、後悔のない選択がしやすくなるでしょう。
他社の電力プランへ乗り換える際の手順
他社の電力プランへ乗り換える手続きは、非常に簡単です。
まず、乗り換え先の電力会社のWebサイトや比較サイトから申し込みます。
申し込み時には「供給地点特定番号」や「現在の契約情報」が必要ですが、これは検針票やWeb明細で確認できます。
新電力会社への申請後、旧契約の解約は自動で処理されるため、利用者が別途手続きする必要はありません。
スマートメーターが設置されていない場合は、無料で交換対応されるケースが一般的です。
工事も不要で、停電せずにスムーズに切り替えが完了します。
今すぐできる!省エネ・節電の方法5選
電力プランの見直しだけでなく、日常のちょっとした工夫でも電気代は節約できます。
ここでは、すぐに実践できる省エネ・節電の具体的な方法を5つ紹介します。
・電化製品の昼間の利用を控える
・エアコンの設定温度を変える
・照明器具などをLEDに切り替える
・エコキュートを省エネモードにする
・追い焚き機能ではなく、高温足し湯をうまく使う
順にみていきましょう。
①:電化製品の昼間の利用を控える
昼間は電気の需要が高く、電力会社の料金も高くなりがちです。
特に「時間帯別料金制」のプランでは、昼間の電力使用が割高になるため、エコキュートの湯沸かしや洗濯乾燥機の運転は、深夜や早朝にずらすと効果的です。
時間帯を意識して使用時間を工夫するだけで、電気代は確実に抑えられます。
家電のタイマー機能も活用し、無理なく節電を習慣化しましょう。
②:エアコンの設定温度を変える
冷暖房は家庭の電力消費のなかでも大きな割合を占めています。
設定温度を冷房時は28度、暖房時は20度前後に調整するだけで、消費電力量を抑えることが可能です。
また、フィルターをこまめに清掃すれば運転効率が改善され、電力の無駄を減らせます。
風向きを自動に設定し、サーキュレーターと併用すれば室内の空気が均等に循環し、より少ないエネルギーで快適な空間が保てます。
③:照明器具などをLEDに切り替える
白熱電球や蛍光灯からLED照明への切り替えは、即効性のある節電対策です。
LEDは消費電力が少なく、寿命も長いため、長期的に見ると電気代だけでなく交換コストも削減可能です。
リビングや廊下、キッチンなど使用時間の長い照明から順に導入すると、効果を実感しやすくなります。
また、必要ない照明はこまめに消すなど、あわせて意識すればさらなる節電につながるでしょう。
④:エコキュートを省エネモードにする
エコキュートには「省エネモード」や「おまかせモード」が搭載されている機種が多く、設定変更するだけで消費電力を抑えることができます。
たとえば、湯温をやや低めに設定すれば、沸き上げに使う電力量を削減可能です。
また、使用するお湯の量が少ない日は「学習機能」が働き、必要以上の沸き上げを抑える賢い制御がおこなわれます。
こうした機能を活用すれば、エコキュート本来の省エネ性能を最大限に引き出せます。
⑤:追い炊き機能ではなく、高温足し湯をうまく使う
湯船の温度を上げたいとき、追い焚きよりも「高温足し湯」を使った方が電力消費は少なくて済みます。
追い焚きはタンク内のヒーターを稼働させるため、多くの電力を必要としますが、高温足し湯はすでに沸かしたお湯を足す方式のため、電力負担が抑えられます。
さらに、湯船に保温シートやフタをかぶせることで湯温の低下を防ぎ、追い焚きや追加の足し湯自体を減らすことも可能です。
エコキュートの電気代をより節約する方法に関しては、下記の記事もご覧ください。
【関連記事】エコキュートの電気代はどれくらい?安くできる節約方法やシミュレーションを紹介
「全電化住宅割引」終了に関するよくある質問
全電化住宅割引の終了に関して、よくある質問を4つ紹介します。
・オール電化住宅の電気代は月にいくらくらいですか?
・東京電力のエネカリプラスで太陽光発電を利用する際の条件は?
・全電化住宅割引終了で「電化上手」「再エネおあずかりプラン」に入っている人はどうなりますか?
・電力会社の乗り換えの際に工事は必要ですか?
順にみていきましょう。
Q1:オール電化住宅の電気代は月にいくらくらいですか?
一般的にオール電化住宅の電気代は、月額1〜2万円前後が目安です。
たとえば4人家族で平均的な使用をした場合は、月額16,500円前後になるケースが多いとされています。
ただし、エコキュートやIH調理器の使用頻度、居住地域、時間帯別料金などで金額は変動します。
また、夜間に電力使用を集中させる工夫や、省エネモードの活用によって、電気代を抑えることも可能です。
Q2:東京電力のエネカリプラスで太陽光発電を利用する際の条件は?
「エネカリプラス」は、太陽光発電設備を初期費用ゼロで導入できるリース型サービスです。
契約条件としては、東京電力エリア内であること、自宅が持ち家であること、建物の屋根に設置が可能な構造であることなどがあげられます。
契約期間は原則10年で、途中解約には違約金が発生します。
また、発電した電力は主に自家消費用として利用され、余剰電力は売電可能です。
設置後は、専用アプリで発電量や電力使用量をリアルタイムで確認でき、家計管理にも役立ちます。
Q3:全電化住宅割引終了で「電化上手」「再エネおあずかりプラン」に入っている人はどうなりますか?
「電化上手」「再エネおあずかりプラン」の利用者は、2025年4月以降も引き続きプランの継続は可能です。
ただし、全電化住宅割引(月額最大2,200円)が廃止されたため、電気代は実質的に値上がりとなります。
たとえば、標準家庭で月額966円前後の増加が見込まれており、年間で1万円以上の負担増となるケースもあります。
プラン内容そのものに変更はないものの、契約者側で電力使用状況の見直しや、別プランへの移行を検討する必要があるでしょう。
Q4:電力会社の乗り換えの際に工事は必要ですか?
通常、電力会社を乗り換える際に新たな工事は必要ありません。
すでにスマートメーターが設置されている家庭では、契約変更は遠隔で完了します。
仮にスマートメーターが未設置であっても、交換作業は無料で、立ち会いも不要です。
また、乗り換えによって電気の供給が一時的に止まることもありません。
申し込みから実際の切り替えまでは、1~2週間程度が一般的です。
全電化住宅割引終了を機に、電気料金プランを見直そう!
東京電力の全電化住宅割引が終了した今こそ、電気料金の見直しが重要です。
プランの継続か切り替えかを冷静に判断し、必要に応じて他社のサービスも検討しましょう。
日常の省エネ行動を組み合わせることで、家計の負担を最小限に抑えることが可能です。
今回の制度変更をきっかけに、より賢く電気を使う生活を目指しましょう。
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