エコキュートの電気代はどれくらい?安くできる節約方法やシミュレーションを紹介
「エコキュートの電気代は月々どのくらい?」
「電気代のシミュレーションをしたい」
「どうやったらより安くおさえられる?」
エコキュートの電気代に関して、このような疑問を持っている人は多いのではないでしょうか?
一般的に安価なイメージのあるエコキュートですが、実際どのくらいの電気代がかかるのかは重要です。
そこでこの記事では、エコキュートの電気代目安やシミュレーション・節約方法などを解説します。
エコキュートを利用している、もしくは導入を予定している方はぜひ参考にしてください。
エコキュートの1カ月の電気代目安(5人家族の場合)
エコキュートの電気代は、たとえば5人家族だと、1カ月あたり2,000〜4,000円ほどで収まることが多いです。
大気中の熱エネルギーを利用するため、夏場なら安く、冬場はやや高くなる傾向があります。
年間で考えると、2〜6万円が電気代の目安です。
また、管轄の電力会社や地域の気候によっても変動するのを知っておきましょう。
北海道電力や四国電力・東京電力は、電気代がかかりやすい傾向にあり、関西電力や九州電力・沖縄電力あたりは比較的安めです。
季節・時間帯別の電気代目安
季節ごとの電気代に関しては、夏季が1,500〜2,000円、冬季が2,000〜4,000円ほどだと考えましょう。
ただし北海道電力は電気代が高く、夏季では3,000円弱、冬季は7,000円以上になることがあります。
北海道内に居住している場合は注意しましょう。
時間ごとの電気代ですが、夜間は90円、日中は110円あたりが目安です。
なるべく夜間に利用するのが、節約のポイントとなるでしょう。
エコキュートの電気代などのシミュレーション
エコキュートを設置して、1年間利用した場合の電気代などのシミュレーションをおこないました。
ガス給湯器・電気温水器と比較しているのでぜひ参考にしてみてください。
項目 | ガス給湯器 | 電気温水器 | エコキュート |
加熱方法 | ガス | 電力エネルギー | 電力エネルギー
熱エネルギー |
初期費用目安 | 10〜15万円 | 20〜40万円 | 40〜60万円 |
光熱費目安
(年間) |
5〜10万円 | 8〜18万円 | 2〜5万円 |
初年度費用目安 | 15〜25万円 | 28〜58万円 | 42〜65万円 |
エコキュートは、初期費用が高額であるため、初年度のトータルの支出額は大きいです。
一方で光熱費はかなり安く抑えられるため、長く使い続けるほど、コストパフォーマンスが高くなっていきます。
エコキュートの電気代が高くなる原因
通常、エコキュートの電気代は、電気温水器などに比べ安いのが特徴です。
しかし、使い方によっては、電気代が高くなることもあります。
その場合、以下が原因として考えられるでしょう。
- 料金プランの選択が適切ではない
- 沸き増しをしすぎている
- 節約機能が使えていない
- 使用している機器が古い
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
料金プランの選択が適切ではない
料金プランの選択を間違えると、電気代が高くなることがあります。
エコキュートを利用する際、いくつかの料金プランから選んで契約します。
しかしこのプランが、使用頻度や家族の人数に見合っていないと、無駄な電気代が発生するでしょう。
沸き増しをしすぎている
沸き増しをしすぎている影響で、料金が高くなっているかもしれません。
沸き増しとは、自動での加熱・給湯(沸き上げ)とは別に、手動でお湯を補給する作業を示します。
何らかの理由で、多くのお湯が必要になった際などに使います。
沸き増しは便利な機能ですが、あまり使いすぎると電気代が高くなるので注意しましょう。
節約機能が使えていない
節約機能が使えていないから、料金が高くなっているのかもしれません。
メーカーにもよりますが、エコキュートには、さまざまな節約機能が搭載されています。
たとえば給湯能力をセーブする「エコモード」、お湯の量を調整する「給湯量節水」などです。
しかし節約機能も、利用されなければ効果を発揮しません。
機能があること自体を失念し、結果として電気代が高くなるケースが多々あります。
使用している機器が古い
使用している機器が古い場合、電気代が高くなることがあります。
なぜなら古いエコキュート機器は、新しいものより給湯の性能が低い、劣化により効率が落ちているなどが考えられるからです。
特にメンテナンスが不足していれば、著しく給湯の効率が落ちていることもあるでしょう。
この問題を解決するには、修理や新しいモデルへの交換などが必要となるでしょう。
エコキュートの電気代を抑える節約方法
エコキュートの電気代を抑える方法として、以下があげられます。
- 適切なタンク容量と料金プランを選択する
- 状況に応じて沸き上げを停止する
- 使える節約機能がないかチェックする
- ライフスタイルを見直す
上記ポイントをおさえておけば十分に節約できます。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
適切なタンク容量と料金プランを選択する
適切なタンク容量と料金プランを選択するのが重要です。
タンク容量が少なすぎると沸き増しの機会が増えるので、電気代が高くなってしまいます。
料金プランは先ほども触れたとおり、使用頻度や家族の人数に適していないと、無駄な出費が生じます。
そのため、タンク容量と料金プランは、自身もしくは家族の人数やライフスタイルなどに適したものを慎重に選ぶようにしましょう。
特にタンク容量に関しては、やや大きいものを選び、沸き増しを頻繁に使用しないようにするのがおすすめです。
状況に応じて沸き上げを停止する
状況に応じて沸き上げを停止するのも有効です。
給湯の必要がないと見込まれるタイミングで、沸き上げをしないようにしましょう。
沸き上げしない日を設けることで、ある程度電気代を浮かすことが可能です。
使える節約機能がないかチェックする
使える節約機能がないかなども確認しましょう。
メーカーにもよりますが、以下のような節約機能が搭載されている可能性があります。
- エコモード:給湯量を下げて、電気代をカットする
- 給湯量調整:給湯の勢いを調整する
- 沸き上げモード:各世帯での一定期間での給湯量を参照に、適切と思われる湯量を自動的に選択する
- 休止モード:一時的に給湯などを停止する
これらを意識的に活用すれば、節約効果が得られるので、ぜひ上手に使いこなしてみましょう。
ライフスタイルを見直す
ライフスタイルを見直すのも有効な節約方法です。
なぜなら、湯切れや沸き増しなどで無駄な電気代がかかるのを避けられるからです。
たとえば不規則な生活をできるだけ規則正しいものに変えてみましょう。
そうすると、湯切れが起こらなくなり、一定の節約効果が得られます。
ライフスタイルが変えられないなら、料金プランを調整する方法がよいでしょう。
いつ入浴するのかを基準にして、料金プランを選べば節約効果が得られます。
エコキュートの電気代に関するよくある質問
今回は、エコキュートの電気代に関して解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- エコキュートの電気代はタンクの大きさに比例して高くなる?
- エコキュートの導入時に補助金は使える?
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
エコキュートの電気代はタンクの大きさに比例して高くなる?
エコキュートの電気代は、タンクの大きさが変わってもほとんど変わりません。
タンクを選ぶ際は、電気代に関して心配する必要はありません。
大きければコストパフォーマンスが上がることもありますが、誤差の範囲です。
導入する際は、タンクの容量が世帯人数やライフスタイルに合っているかを、優先して考えましょう。
エコキュートの導入時に補助金は使える?
経済産業省が実施する「給湯省エネ2024年事業」にて、エコキュートの導入を対象とした補助金給付が受けられます。
同事業の場合、エコキュート1台の設置に対し、8万円が補助されます。
さらにエコキュート本体の性能が一定水準に到達している場合、追加で補助金を受け取れる仕組みです。
エコキュートは給水効率が高く、ランニングコストが低いなどのメリットを有していますが、初期費用がやや高額な点が気になるでしょう。
しかし、補助金を利用すれば、初期費用を抑えることが可能です。
また、都道府県・市区町村独自の補助金制度を利用できるケースがあります。
市役所などに問い合わせれば、利用できるかどうかがわかるので、ぜひ一度活用できるか確認してみましょう。
本メディアでもさらに詳しく解説している記事があるので、ぜひあわせてご覧ください。
【関連記事】【2024年最新】エコキュート補助金|対象機種や申請方法・期限を徹底解説!
まとめ:エコキュートの電気代は工夫しだいでかなり安くなる
この記事ではエコキュートの電気代に関して解説しました。
エコキュートの電気代は、電気温水器やガス給湯器と比べると安いです。
それだけでも十分ですが、細かい工夫を重ねることでさらにコストパフォーマンスを上げることも可能。
具体的な方法として以下があげられます。
- 適切なタンク容量と料金プランを選択する
- 状況に応じて沸き上げを停止する
- 使える節約機能がないかチェックする
- ライフスタイルを見直す
この記事で紹介した工夫を実施し、お得にエコキュートを利用しましょう。
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