エコキュート設置時の5つの確認ポイント!工事の流れや費用相場・業者選びを解説
エコキュートは光熱費の節約や自動湯沸かしなど、さまざまな利点があります。
しかし、エコキュートの設置が可能なのか、どのような手順で進めるとよいのか迷う方は多いでしょう。
この記事では、エコキュートの設置時に重要な確認ポイントを5つ解説します。
また、工事の流れや費用相場、工事業者の適切な選び方も紹介。
エコキュートの設置方法の悩みを解消したい方は、ぜひこの記事をチェックしてください。
エコキュート設置時の5つの確認ポイント
エコキュートの設置時には、5つのポイントを確認する必要があります。
- 設置場所を確保する
- 既存の給湯システムを解約する
- 配管の位置を業者と決めておく
- 基礎工事は可能な限り現場打ちを選ぶ
- 光熱費を安くできる電力プランを検討する
一つずつ確かめていきましょう。
設置場所を確保する
エコキュートの設置場所は、余裕を持たせて確保することがおすすめです。
メンテナンスのために人が通れるスペースが必要になるため、設置場所が狭ければメンテナンスしにくくなってしまいます。
たとえば、ダイキンの容量370Lの角型と薄型のエコキュートなら、およそ下記の広さが必要です。
- 角型:横幅2,300mm~×奥行1,300mm~高さ2,000mm~
- 薄型:横幅2,700mm~×奥行1,000mm~高さ2,000mm~
ただし、上記の設置場所を確保できたとしても、日当たりや風通しの悪さなど、エコキュートの効率が悪化する要素もあります。
エコキュートの設置場所を決める際は、実績が豊富な専門業者に相談しましょう。
【参考】ダイキン公式サイト「ご家庭に合う条件から選ぶ」
既存の給湯システムを解約する
エコキュートの設置前に、既存の給湯システムを解約する必要があります。
エコキュート以外にガスを使う場合は、解約しなくても問題ありません。
しかし、ガス会社との契約を継続すると、他のガス機器を使わない場合でも料金が発生してしまうため、忘れずに解約しましょう。
ガスの閉栓は10分ほどで終わりますが、ガス利用停止の申込は、遅くともエコキュート切替前の1週間前までに終わらせましょう。
引っ越しが重なる時期や年末年始などの繁忙期は、ガス会社の対応が遅れる可能性があります。
また、ガスの閉栓作業に立ち合いが必要になる場合もあるため、スケジュール調整も必要です。
配管の位置を業者と決めておく
配管の位置決めはエコキュートの設置時に欠かせないため、業者と相談しましょう。
配管が長くなるとエコキュートの省エネ効率が下がり、電力が必要以上にかかってしまいます。
また、配管を視認し辛い位置にしてしまうと異常を発見しにくくなり、部品の破損を見落としやすくなります。
基礎工事は可能な限り現場打ちを選ぶ
エコキュート設置時の基礎工事は、可能な限り現場打ちを選びましょう。
基礎工事の工法には現場打ちとエコベースの2種類があり、それぞれ下記の特徴を備えています。
項目 | 現場打ち | エコベース |
耐震性 | 高い | 現場打ちよりも低い |
費用の目安 | 55,000~120,000円 | 15,000~35,000円 |
施工時間の目安 | 2日~1週間 | 1日 |
満タンのエコキュートは重量が500~600kgを超えるため、土台が頑丈でなければ倒れやすくなってしまいます。
エコベースは震度6の耐震性能があるとされていますが、南海トラフ地震のような自然災害を想定するなら、耐震性に優れた現場打ちがおすすめです。
【参考】坂内セメント工業所公式サイト「エコキュート基礎・設備機器関連」
光熱費を安くできる電力プランを検討する
エコキュートを最大限に活かすためには、光熱費を安くできる電力プランを検討しましょう。
たとえば、東京電力の夜トクプランを採用して深夜に湯沸かしすれば、スタンダードプランと比べて1kWhあたり10円程節約できます。
湯沸かしを夜に済ませれば、年間1万円以上の節約も可能です。
エコキュートの光熱費をより安くしたい方は、下記の記事をチェックしておきましょう。
エコキュート設置工事の流れ
エコキュート設置工事は下記の流れでおこなわれます。
- 見積もりで契約内容を確認する
- 既存設備を撤去する
- 基礎工事で土台を作る
- 配管の接続工事をおこなう
- 電気工事をおこなう
- リモコンを取り付ける
- 試運転で動作を確認する
詳しく解説します。
見積もりで契約内容を確認する
まずは、見積もりの際に契約内容を確認します。
製品の価格や保証内容、工事費用の内訳など、見積書に不備がないかチェックしましょう。
不備を見落とした場合、部品の異常発見時やトラブルが起きた場合に対応できない可能性があります。
既存設備を撤去する
既存設備の撤去から工事が始まります。
ガス給湯器や旧エコキュートなどの設備を取り外し、引き続き使えそうな配管があれば、そのまま流用します。
基礎工事で土台を作る
続いて、エコキュート設置のための基礎工事、土台作りを始めます。
設置場所の傾きや性質によっては、工事で土台を整える必要があります。
工事には2種類あり、耐震性が高い土台を作る現場打ちか、ある程度の耐震性が保証されていて時間がかからないエコベースのどちらかです。
エコベースは安価で済み、即日で作業が終わりますが、耐震性では現場打ちのほうが上です。
震度6までの耐震性が保証されていますが、南海トラフ地震のような自然災害に備えるためにも、現場打ちをおすすめします。
配管の接続工事をおこなう
配管の接続工事は、主に3種類おこなわれます。
工事の種類 | 詳細 |
給水配管工事 | 貯湯ユニットから浴槽・洗面所・台所などに配管をつなげる工事 |
追い焚き配管工事 | 浴槽のお湯を再加熱して循環させるための配管工事
追い焚き機能付きエコキュートの専用工程 |
排水管工事 | 貯湯ユニットとヒートポンプユニットからの排水の流れを作るための配管工事 |
設置場所がお湯を必要とする設備から離れていると、配管の延長工事が必要です。
配管距離を伸ばすとエコキュートの省エネ効率が下がるため、可能な限り配管距離を短くしましょう。
電気工事をおこなう
配管工事の次は、電機関連の配線工事です。
エコキュートは200Vの電源を必要とするため、100Vの電源が主流である一般家庭では、専用の機器を設置しなければ動かせません。
分電盤やブレーカーの設置、アース工事などがおこなわれます。
配管工事と同じく、電気配線も延長が必要になれば追加費用が発生します。
リモコンを取り付ける
配線工事の次は、台所と浴室にリモコンの取付工事です。
基本的に既存のリモコンと同じ位置に配置されますが、従来の位置に使いにくさを感じていた場合は位置を変更しましょう。
試運転で動作を確認する
すべての工事が完了したら試運転での動作確認です。
給湯・追い焚き・動作時の異音や過剰な振動など、すべての動作が安定しているかチェックします。
気になる点があれば業者に相談し、不安を解消しておきましょう。
エコキュートの設置費用は40~80万円
エコキュートの設置費用は40~80万円が目安です。
各メーカーの本体価格をみると100万円を超えていますが、公的な補助金制度や設置業者の値引きサービスを活用すれば、設置費用を抑えられます。
配管・配線の工事や定期点検などのオプションを追加した場合でも、50万円前後で購入できるでしょう。
ただし、安さだけで設置業者を選ぶのはおすすめできません。
業者によって技量は変わるため、業者の質が低ければエコキュートの効率や土台が安定しない可能性があります。
業者の選び方について、次の項目で解説します。
エコキュートの設置業者は口コミや評判を要確認
エコキュートの設置業者を選ぶ際は、口コミや評判を確認しましょう。
業者のホームページでも評判を確認できますが、業者は基本的にプラスの評判を載せがちです。
ネット上でプラスマイナス両方の口コミを確認できれば、信頼性の高い業者といえます。
ただし、口コミのなかには文章の意味が噛み合っていない怪しいものもあります。
評価を上げるための口コミが書き込みされている場合もあるため、すべての口コミを鵜呑みにしないようにしましょう。
エコキュート設置後のトラブルを避けるための注意点
エコキュートは設置場所や扱い方を間違えるとトラブルの原因になるため、下記の点に注意する必要があります。
- 環境に合う製品を選ぶ
- 定期的にメンテナンスする
- 悪質な点検業者に注意する
- 近隣住民への騒音に配慮する
順番にチェックしていきましょう。
環境に合う製品を選ぶ
エコキュートは環境に合う製品を選びましょう。
気温が低すぎる地域や塩害が発生する海辺では、部品が劣化しやすくなります。
地域に適したモデルを選ぶ際には、専門業者への相談がおすすめです。
エコキュート設置の実績が豊富な業者なら、環境に合ったモデルを提供してくれます。
定期的にメンテナンスする
エコキュートの効率を維持するためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
配管の水漏れや部品の隙間などの見落としは、エコキュートの効率低下や破損につながる要因です。
たとえば、ダイキンは下記の日常点検を推奨しています。
種類 | 詳細 |
ふろ配管の洗浄(簡単洗浄) | ふろ配管内に残っている水を、約10Lの水で洗い流します(ダイキン製品ではフルオートタイプのみ対応)。 |
リモコン・貯湯ユニット・ヒートポンプユニットのお手入れ | 乾いた布で汚れを拭き取ります。 |
ふろ接続アダプター(循環口)のお手入れ | フィルターを取り外して水洗いしてください。汚れを落とすときには歯ブラシなどが便利です。 |
【引用】ダイキン公式サイト「エコキュートを長持ちさせるためのメンテナンスとは?日常でできるお手入れも紹介」
また、湯温の不安定や異音を放置していると、電気代が上がる事態もあります。
異常を発見した場合は、すぐにメーカーのサポートか設置業者に相談しましょう。
エコキュートのメンテナンスに時間をかけたくない方は、下記の記事で効率的な方法をお確かめください。
【関連記事】エコキュートのメンテナンス方法は?お手入れのペースや具体的な掃除のやり方を解説
悪質な点検業者に注意する
エコキュートに限らず、悪質な点検業者には注意しましょう。
給湯機の点検を装い、住宅に不備があると偽って不要な工事をおこなう業者が存在します。
2023年の国民生活センターの調査によれば、訪問販売について主に2種類の相談が寄せられました。
- 訪問販売によるリフォーム工事の相談:11,861件
- 点検商法による相談:12,510件
無料点検や低額料金の工事後に高額請求されたケースもあります。
訪問販売はその場で契約せず、機器の点検はメーカーや設置業者に依頼することがおすすめです。
【参考】国民生活センター【公式】「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」
近隣住民への騒音に配慮する
エコキュートは、近所への騒音に配慮して設置する必要があります。
設置場所が隣家の寝室に近かった場合、動作音が安眠妨害になってしまい、クレームが入るかもしれません。
実際に、国民生活センターに苦情が寄せられており、解決策としてエコキュートの移設が提案されています。
移設が必要になれば工事費用や業者への連絡など、お金と時間の浪費は避けられません。
エコキュート設置の際は、自宅だけでなく近隣住民の環境も考慮しましょう。
【参考】国民生活センター【公式】「家庭用ヒートポンプ給湯機の運転音で健康被害」
エコキュートの設置費用を抑える補助金制度
ここでは、エコキュートの設置費用を抑える補助金制度を3つ解説します。
- ZEH補助金
- 給湯省エネ2024事業
- 自治体ごとの補助金制度
順番にみていきましょう。
ZEH補助金
ZEH補助金は、省エネ設備を備えた住宅購入・建設の補助金を受け取れる制度です。
新築住宅の利用者から新築集合住宅の事業者まで、再生可能エネルギーを備えた住宅に関わる人々を国が支援します。
新築1戸につき55~100万円の補助金が支援され、設備の数によってはさらに補助金を上乗せできます。
なお、ZEH補助金は、地域型住宅グリーン化事業や子育てエコホーム支援事業など、基本的に他の制度と併用できません。
地方自治体の補助金は併用できるケースがあるため、制度を併用したい方は地方自治体の窓口で確認しましょう。
【参考】一般社団法人 環境共創イニシアチブ【公式】「戸建ZEHよくあるご質問」
給湯省エネ2024事業
給湯省エネ2024事業は、エコキュートを含めた3種類の機器を設置する際に支援を受けられます。
- エコキュート:8~13万円(交換の場合には最大18万円)
- ハイブリッド給湯機:10~15万円
- エネファーム:18~20万円
一般の方が補助金を受け取るためには、制度に登録した事業者に申し込む必要があります。
また、補助対象となるのも制度に登録されている製品のみです。
設置費用を抑えたい方は、事前に経済産業省のホームページで事業者と製品をチェックしましょう。
【参考】給湯省エネ2024事業【公式】「対象機器の詳細【エコキュート】」
自治体ごとの補助金制度
省エネ対策の推進事業は、国だけでなく地方自治体でもおこなわれています。
たとえば、栃木県足利市では、条件を満たしたエコキュートの利用者に1万円分のポイントを提供しています。
エコキュート以外にも、太陽光発電システムやエネファーム、蓄電池などの設置時にも支援を受けられる制度です。
省エネ設備設置への支援は全国でおこなわれているので、エコキュート設置の際は市役所ホームページで制度の有無を確かめましょう。
【参考】足利市役所公式サイト「【令和6年度 足利版住宅エコポイント】住宅省エネルギー対策エコポイントを実施します!」
まとめ:エコキュートの設置は実績豊富な専門業者がおすすめ!
エコキュートを効率よく動かし、故障率を下げて長く使うためには設置場所の選び方が重要です。
環境や配管の長さ、周辺住民への配慮など、さまざまな要素を考える必要があります。
設置場所の事前のリサーチは大切ですが、実績豊富な専門業者に相談すれば適切な場所に設置できます。
費用だけでなく、口コミや評判で業者を選んでエコキュートを設置しましょう。
「お湯が突然出なくなった!」「エラーが頻繁に出る!」など、エコキュートに関するお悩みは交換パラダイスへご相談ください。 エコキュートの買い替えに対する悩みはさまざまで、どう対処したらいいのかわからないことも多いですよね。 交換パラダイスはこれまで、約1,700件以上のエコキュートに関するお悩みを解決してきた実績を持ち、Googleの口コミではありがたいことに★5つの高評価を数多くいただいております。 さまざまなお悩みに最適な提案をいたしますので、エコキュートについてお困りの場合には、ぜひ一度ご相談ください。 ※1 経済産業省の給湯省エネ事業2024の補助金対象のエコキュート(以下EQ)への交換における補助額であり、電気温水器からEQの交換の場合最大18万円支給されます。 EQからEQの場合は最大13万円となります。 当社はお客様の代わりに申請書類作成のサポートを行いますが、申請者はあくまでお客様自身となります。 また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。 ※2 実質無料キャンペーン含む。無償保証規約はこちらから。 ※3 10年間毎年1回点検について… 当社で製品を購入していただいたお客様限定で、ご契約時に定期点検(別途有料:49,500円(税込))をお申し込みいただいた場合に限ります。 施工後10年間にわたり、毎年1回(初年度は3か月後、1年後の2回)、合計11回にわたり弊社が設置した給湯器に不具合がないかを無償で点検いたします。 購入した製品の製品不備確認(リコールだった場合メーカーへ打診協議をお客様の代わりに行います)や施工不備による部分修理などを全て無償で行います。 蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。 その他住宅関連の点検も希望される場合は、点検のご連絡の際にお伝えいただければ無償で点検対応いたします。 なお、一部エリアは対象外となります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。エコキュートのご購入をご検討なら交換パラダイスにお任せください!
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