エコキュートの寿命はどれくらい?長持ちさせる方法と買い替えのタイミングを解説
エコキュートは2001年に世界に先駆け日本で初めて一般販売され、 現在では約3割の家庭で利用されています。エネルギーコストの削減や環境への配慮から今後も普及していくと予想されます。
そんな中、エコキュートを導入しようか迷っている方や、そろそろ交換時期に差しかかっている方は「エコキュートの寿命はどのくらいだろう?」と疑問をもちますよね。
エコキュートの多くは約10年間の使用を目安に設計されていますが、中には15年〜20年と長期間使用されているエコキュートもあります。しかし、ほとんどのエコキュートが想定されていた使用期間の前に交換時期を迎えてしまうケースが多く、 寿命が近づくにつれさまざまなトラブルが発生しています。
本記事ではエコキュートの寿命と、できるだけ長く使用するための方法、買い替えのタイミングやポイントについて解説します。
エコキュートとは?
エコキュートとはヒートポンプ技術を利用して、空気中の熱を集めてお湯を作る給湯システムです。環境に優しく、省エネ性にも優れています。
年々需要も増加しており、2023年8月時点の累計出荷台数は900万台を超えています。
エコキュートの寿命は何年?
エコキュートの寿命(耐用年数)は一般的に約10年が目安です。
ただし、環境や使用する頻度によって寿命は変わり、15年〜18年持つ場合もあれば、10年持たないケースもあります。
本章では、エコキュートの寿命を知らせるサインと、メーカー保証期間について解説します。
エコキュートの寿命を知らせる3つのサインとは?
エコキュートの寿命が近づくと、以下の3つのサインが現れることがあります。
エラーコードの表示が頻繁に出る
エコキュートに何らかの問題が発生した場合、エラーコードが表示されます。取扱説明書などで解決できるケースもありますが、解決しない場合や頻繁に表示が出る場合には専門家や購入先に相談しましょう。
お湯の出が悪くなる、お湯の温度が不安定になる
お湯が出なくなったり、お湯の温度が不安定になる場合には経年劣化による不具合が考えられます。
音に違和感が生じる
エコキュートの運転音に異常な音がする場合、寿命が近くなっているサインかもしれません。タンクのどこかに不具合が生じている可能性がありますので、専門家や購入先に相談しましょう。
その他のサイン
上記の他にも
「排水管以外から水漏れする」
「電気代や水道代が急に高くなる」
「急に水になってしまう」
なども寿命のサインの可能性が高いです。
買い替えの検討も含め専門家や購入先に相談しましょう。
メーカーの保証期間
メーカーの無償保証期間は本体が1年〜2年、冷媒系統(ヒートポンプユニット)は3年、タンク(缶体)は5年程度が一般的です。
また、エコキュートは各メーカーでの有料の延長保証があります。5年〜10年の期間で提供されていることが多いですが、メーカーごとに多少異なります。
大まかな金額は以下の通りです。(2023年8月時点での各メーカーサイトによる、いずれも税込価格)
- 5年保証で約12,000円
- 7年保証で約23,000円
- 8年保証で約26,000円
- 10年保証で約30,000円
ただし、延長保証は購入後数か月以内に申し込む必要があり、購入して何年も経ってからの延長保証は受付できないことが多いので注意が必要です。
交換パラダイスでは商品保障10年間を無料で提供しており、お申し込み頂ければ毎年定期点検を行っています。
エコキュートの寿命を伸ばす方法
エコキュートの寿命を伸ばし、少しでも長く快適に使用するためにできることを紹介します。
- 定期的なメンテナンスの実施
- 定期的なプロによる点検
- 正しい使用方法に則って適切に使う
エコキュートの寿命を延ばすために以下の詳細を確認してください。
定期的なメンテナンスの実施
タンクの水抜きや浴槽アダプターの清掃、逃し弁の点検など、簡単な作業を年に2〜3回行いましょう。これだけでもエコキュートの寿命は長くなります。
定期的なプロによる点検
年に1度は専門業者の点検を受けることをおすすめします。
プロの目で点検することで、普段使用している人たちには分からない潜在的な故障を未然に防ぐことができます。
正しい使用方法に則って適切に使う
正しい使用方法に則って適正に使うことも、エコキュートの寿命を延ばすために必要です。
例えば、入浴剤は各メーカーが推奨しているもの以外は使用しないようにしましょう。原因は明らかではありませんが、フィルターの目詰まりや配管の錆び、腐食の原因になる可能性があります。
取扱説明書に従って適切に使用しましょう。
エコキュート買い替えの際のポイント
ここまで、エコキュートの寿命や長く使用できる方法を紹介してきました。
ここからは、買い替えが必要になった場合の注意点やポイントについて解説します。
エコキュート買い替えにかかる費用を把握する
エコキュートを実際に買い替える場合には、どれくらい費用がかかるのでしょうか?
エコキュート本体のメーカー小売希望価格は100万円前後と高額ですが、値引き率が大きく、実際の製品の販売価格は販売店や設置業者によって異なります。
エコキュートの買い替えにかかる費用は、設置工事費込みで40〜70万円が相場です。
交換パラダイスでは、補助金などを活用し、標準工事費込みで20万円台から提供している商品もあります。エコキュートの買い替えを検討している方はぜひお問い合わせください。
エコキュートのランニングコストを理解する
エコキュートを使用する際にかかるランニングコストを理解することは重要です。エコキュートは他の給湯器に比べ、給湯にかかる光熱費が非常に経済的です。
下記の表は、パナソニックがエコキュートと電気温水器など他の給湯器と比べた場合の1年間のランニングコストを算出したものです。
家庭用ヒートポンプ給湯機のランニングコストを1とすると、電気温水器が約4倍、ガス給湯器で約2倍となっています。
具体的には、家庭用ヒートポンプ給湯機のランニングコストが年間に約37,200円、電気温水器で158,400円、ガス給湯器で73,200円です。
エコキュートにすることで電気温水器に比べて年間121,200円、10年で1,212,000円の節約ができます。ガス給湯器に比べると年間36,000円、10年で360,000円の節約ができます。
買い替える際の初期の費用は安くはないですが、他の給湯システムに比べ、こういったランニングコストの軽減で、長い目で見れば家計への負担は軽くなります。
また光熱費の軽減だけでなく、エコ意識の向上により、地球に優しい 環境保護に貢献する快適な生活を送ることにもつながります。
現在検討中で悩んでいる方は一度ご相談ください。
メーカーや機種について情報収集する
エコキュートに関する大体の設置費用の相場とランニングコストが把握できたら、買い替えに関して自分なりの情報収集をしましょう。
エコキュートには多くの機種があり、各メーカーによってその特徴や性能、価格がさまざまです。メーカーのホームページやカタログを見たり、ショールームに足を運ぶなどして自分の生活スタイルに合った機能や価格帯を確認しましょう。
実際に買い替えをする際の、依頼先の見積もり内容の確認や価格交渉にも役立ちます。
相見積もりをとる
自分なりの情報を収集した後は、実際に設置業者を選定しましょう。まずは数社から相見積もりをとることをおすすめします。
相見積もりが必要な理由は以下の2点です。
- 施工価格が比較できるから
- 価格だけではなく対応の仕方も分かるから
順に説明します。
施工価格が比較できるから
1社だけではエコキュートの設置にかかる費用の相場が分かりませんが、複数社に見積もりをとることで適正な価格がある程度分かります。
極端に高すぎたり安すぎたりする業者には注意が必要です。高すぎる場合には、外部の工事会社を使っており外注費がかさんでいたり、広告宣伝費が高くその分が見積もりに上乗せになっているケースもあります。
また、安すぎる場合は、逆に最低限の工事しか見積もらず、後から追加工事の請求を高額にされる場合があるからです。
価格だけではなく対応の仕方も分かるから
相見積もりをとり、内容の説明を受けることで相手の対応の仕方・雰囲気が分かります。質問に対するレスポンスの速さや誠実さ、接客の態度なども外せないポイントです。
金額も含めたトータル的な商談の中で「ここだったら安心して任せられそう」と感じた販売店に依頼しましょう。
また、相見積もりを依頼する際は、できれば2〜3社からとることをおすすめします。
エコキュート取り扱い専門店、家電量販店などが一般的ですが、総合的に住宅をデザインできるリフォーム会社などもおすすめです。
補助金が活用できるかどうか確認する
エコキュートの買い替えには、地方自治体や国によって多様な補助金や助成金が利用できる場合があります。
これらの制度を活用することで、買い替え費用の一部を抑えることができます。ただし、補助金や助成金の対象となる条件や支援金額は地域や制度によって異なるため、地方自治体やエネルギー事業者の公式ウェブサイトで確認するか、依頼する予定の販売店に相談してみましょう。
アフターフォローをチェックする
エコキュートの買い替えの際には、アフターフォローも重要なポイントです。
対応のスピードが早い
エコキュートは毎日使用しますので、いつ不具合が起こるか分かりません。
土日祝日はもちろん、不具合が生じた時にできるだけ早く対応してくれる業者を選びましょう。できれば、365日修理受付をしてくれる業者・販売店だと安心です。
製品保証が長い
エコキュートの寿命は約10年です。寿命を迎える前に故障するケースもあるため、できれば10年以上の保証をしてくれるところが安心です。
設置の販売実績が豊富で技術者がいる
エコキュートの交換工事に必要な資格や認定は、電気工事2種や給水装置工事主任技術者などです。ホームページや見積もりの際に資格や認定の有無を確認しましょう。
またエコキュートの設置実績が豊富な販売店を選ぶと安心です。万一のトラブルにも柔軟に対応できるスキルと経験が備わっていることが期待できるからです。
まとめ
エコキュートは日頃から適切な使用、メンテナンス、点検を行えば約10年前後は問題なく使用できます。
しかし、設置後10年以上経過した状態でエラーや故障が多発するようであれば交換することをおすすめします。
不具合の状況にもよりますが、10年以上経つとメーカーの部品が供給できなかったり、修理の頻度や度合いによっては結局修理代の方が高くついたというケースも少なくないからです。
また時期やタイミングによっては、納品までかなり日数がかかってしまう場合もあります。その間、自動車のように代車を使うというわけにはいきません。
毎日使う大切な必需品であるため、エコキュートの調子が悪くなった場合には早めに相談、交換することをおすすめします。
「お湯が突然出なくなった!」「エラーが頻繁に出る!」など、エコキュートに関するお悩みは交換パラダイスへご相談ください。 エコキュートの買い替えに対する悩みはさまざまで、どう対処したらいいのかわからないことも多いですよね。 交換パラダイスはこれまで、約1,700件以上のエコキュートに関するお悩みを解決してきた実績を持ち、Googleの口コミではありがたいことに★5つの高評価を数多くいただいております。 さまざまなお悩みに最適な提案をいたしますので、エコキュートについてお困りの場合には、ぜひ一度ご相談ください。 ※1 経済産業省の給湯省エネ事業2024の補助金対象のエコキュート(以下EQ)への交換における補助額であり、電気温水器からEQの交換の場合最大18万円支給されます。 EQからEQの場合は最大13万円となります。 当社はお客様の代わりに申請書類作成のサポートを行いますが、申請者はあくまでお客様自身となります。 また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。 ※2 実質無料キャンペーン含む。無償保証規約はこちらから。 ※3 10年間毎年1回点検について… 当社で製品を購入していただいたお客様限定で、ご契約時に定期点検(別途有料:49,500円(税込))をお申し込みいただいた場合に限ります。 施工後10年間にわたり、毎年1回(初年度は3か月後、1年後の2回)、合計11回にわたり弊社が設置した給湯器に不具合がないかを無償で点検いたします。 購入した製品の製品不備確認(リコールだった場合メーカーへ打診協議をお客様の代わりに行います)や施工不備による部分修理などを全て無償で行います。 蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。 その他住宅関連の点検も希望される場合は、点検のご連絡の際にお伝えいただければ無償で点検対応いたします。 なお、一部エリアは対象外となります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。エコキュートのご購入をご検討なら交換パラダイスにお任せください!
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