冬のエコキュート設定温度は何度がおすすめ?最適温度と節約方法を解説

冬のエコキュート設定温度は何度がおすすめ?最適温度と節約方法を解説

「冬になるとお湯がぬるく感じる」「電気代が思った以上に高くなっている」と、エコキュートの使い心地に不安を感じていませんか。

外気温が大きく下がる冬場は、給湯効率の低下や配管内の温度変化の影響を受けやすく、夏と同じ設定温度では快適に使えないケースが増えます。

この記事では、冬のエコキュートで設定温度の見直しが必要な理由や、季節に適した温度の目安を詳しく解説します。

あわせて、設定温度を下げすぎた場合のリスクや、冬の電気代を抑えるための具体的な対策も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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目次

冬のエコキュート設定温度は50〜60度がおすすめ

冬のエコキュート設定温度は50〜60度がおすすめ

冬のエコキュートの設定温度は、50〜60度がおすすめです。

外気温が低い冬は、貯湯タンクから蛇口までお湯が移動する間に温度が下がりやすくなります。

夏と同じ温度設定では、給湯時にぬるく感じやすいです。

50度以上に設定しておくことで、配管内での温度低下を考慮しても十分な温かさを確保しやすくなります。

ながお
設定温度を高めに設定すると、追い焚き回数の削減にもつながり、結果的に電気代の無駄を抑えやすくなりますよ。

冬にエコキュートの設定温度を高めにしたほうがよい3つの理由

冬にエコキュートの設定温度を高めにしたほうがよい3つの理由

冬は外気温が低く、配管や浴槽で熱が逃げやすくなります。

冬に設定温度を高めにするとよい理由は以下の3つです。

  • 配管でお湯が冷めやすいため
  • 追い焚きの頻度を下げられるため
  • 水圧が安定しやすいため

各理由を詳しくみていきましょう。

配管でお湯が冷めやすいため

冬は外気温が低いため、給湯配管を通る間にお湯の温度が大きく下がりやすくなります。

特に屋外配管や床下配管が長い住宅では、蛇口に届く頃には設定温度よりも低く感じやすいです。

設定温度を高めにしておくことで、配管内での熱損失を見越した給湯が可能です。

結果的に、シャワーや浴槽でのお湯が冷めにくく、快適性が向上します。

冬場特有の温度低下を補うためにも、設定温度は普段よりも高めに設定しましょう。

追い焚きの頻度を下げられるため

エコキュートの設定温度が低いと、浴槽のお湯がすぐに冷め、追い焚きの回数が増えやすくなります。

追い焚きはヒーターやヒートポンプを追加で稼働させるため、電力消費が高い機能です。

あらかじめ高めの温度で沸き上げておくことで、入浴中の温度低下を抑えやすくなります。

設定温度を高めにすると、追い焚きの使用回数が減り、電気代の上昇を防ぎやすくなるでしょう。

快適さと節約を両立させるうえでも、冬の温度設定には注意が必要です。

【関連記事】追い焚きとは?メリット・デメリットや後付け時の注意点を解説

水圧が安定しやすいため

エコキュートは、高温のお湯を水で混ぜて適温に調整して給湯する仕組みです。

設定温度が低すぎると、水を混ぜる余地がなくなってしまいます。

温度を高めに設定しておくことで、混合時の余裕が生まれ、水圧が安定しやすいです。

また、シャワー使用時に急にぬるくなるなどのトラブルも起こりにくくなります。

湯温だけでなく、快適な水圧でシャワーを活用するためにも、高めの温度設定を意識しましょう。

【関連記事】水圧が高いエコキュートメーカーランキングを紹介!高水圧のメリット・デメリットも解説

冬にエコキュートの設定温度を下げすぎると生じるリスク

冬にエコキュートの設定温度を下げすぎると生じるリスク

冬にエコキュートの設定温度を下げすぎると、さまざまなトラブルが起きる可能性があります。

冬に設定温度を下げすぎた場合に生じやすい、代表的なリスクを以下にまとめました。

  • 追加の沸き上げが多くなり電気代が高くなる
  • 雑菌が繁殖しやすくなる
  • 温度の調節が難しくなる

各リスクの詳細をみていきましょう。

追加の沸き上げが多くなり電気代が高くなる

設定温度を下げすぎると、使用中にお湯が不足しやすくなります。

その結果、エコキュートが追加で沸き上げ運転をおこなう回数が増えます。

特に、電気料金が高い日中に沸き上げが発生すると、電気代が高くなりやすいです。

一見節約に見える低温設定が、光熱費の負担を増加させる原因になる場合があります。

【関連記事】エコキュートの電気代はどれくらい?安くできる節約方法やシミュレーションを紹介

雑菌が繁殖しやすくなる

貯湯タンク内の温度が低すぎると、雑菌が繁殖しやすくなります。

一般的に50度未満の状態が長く続くと、衛生面のリスクが高まります。

特に、浴槽にお湯をためて使用する家庭では注意が必要です。

安全で清潔なお湯を使うためにも、お湯の温度が低くなりやすい冬場は、高めの温度設定が重要です。

快適性だけでなく、衛生面や健康面を考慮しても、冬の低温設定は避けたほうがよいでしょう。

温度の調節が難しくなる

設定温度が低いと、蛇口での温度調整が難しくなる場合があります。

蛇口を少し操作しただけで急に熱くなったり、ぬるくなったりするなど、お湯を使用する際に不便を感じやすいです。

エコキュートの温度設定を高めにすると、湯温の安定性を高めることにもつながります。

浴室が寒くなりやすい冬こそ、より早く適温のお湯を使うためにも、エコキュートの温度は高めに設定しましょう。

エコキュートの冬の電気代を抑える5つのコツ

エコキュートの冬の電気代を抑える5つのコツ

冬は外気温の低下によりエコキュートの消費電力が増えやすくなるため、電気代を抑える工夫が必要です。

冬でも無理なく実践できる電気代節約のコツは以下のとおりです。

  • 日中の沸き上げを避ける
  • 入浴時間に適した温度設定にする
  • 節約モードを活用する
  • 沸き上げる湯量を使用量に合わせる
  • 最新のエコキュートに交換する

各コツを詳しく説明していきましょう。

日中の沸き上げを避ける

エコキュートは夜間の割安な電力を使ってお湯を沸かすことで、電気代を抑える仕組みです。

日中の電気料金は夜間より高い傾向にあり、追加の沸き上げが電気代が高くなる要因の1つです。

日中の沸き上げを避けるためにも、お湯の使用量を把握し、夜間の沸き上げだけで足りるよう、設定温度と湯量の調整が重要です。

入浴時間に適した温度設定にする

家族の入浴時間が集中する家庭では、入浴時間帯に合わせた温度設定が電気代節約につながります。

入浴間隔が短い場合は、保温効率を考えてやや高めの設定にするほうが追い焚きの回数を減らしやすいです。

お湯の使用量とあわせて、ご家庭の入浴時間に合わせた温度設定によって、冬でも効率よくエコキュートを使えます。

節約モードを活用する

多くのエコキュートには、使用状況を学習して運転を最適化する節約モードが搭載されています。

メーカーによって名称は異なるものの、節約モードを活用すると無駄な沸き上げを減らし、必要な分だけ効率よくお湯を準備できます。

設定方法は機種ごとに異なるため、取扱説明書を確認して節約モードを有効に活用しましょう。

沸き上げる湯量を使用量に合わせる

必要以上に多くのお湯を沸き上げると、その分だけ電力を消費してしまいます。

家族構成や入浴回数が変わった場合は、湯量設定を見直すことが大切です。

特に、冬はシャワー時間が長くなりやすいため、実際の使用量と設定が合っているか確認してください。

適切な湯量への調整は、無駄な沸き上げを防ぎ、電気代の節約につながります。

最新のエコキュートに交換する

古いエコキュートは、最新機種に比べて効率が劣る場合があります。

最新モデルは、寒冷時の性能や省エネ性能が向上しています。

一般的にエコキュートの寿命は10年程度とされており、設置から10年前後が経過している場合は、本体の交換を検討してもよいでしょう。

最新のエコキュートを設置する場合は、国や自治体の補助金制度を利用できる場合もあるため、費用負担を抑えられる場合があります。

ながお
寒くなるとエコキュートのトラブルが頻発する場合は、最新のモデルに交換すると、結果的に光熱費削減につながる可能性があります。

【関連記事】エコキュートの交換費用は?買い替え時期やメリット・補助金活用について徹底解説!

設定温度以外でエコキュートを冬に使う際の注意点

設定温度以外でエコキュートを冬に使う際の注意点

冬は設定温度だけでなく、設置環境や使い方によってもエコキュートの性能や安全性が左右されます。

冬にエコキュートを使う際に、注意しておきたいポイントを以下にまとめました。

  • エコキュートは寒い季節にトラブルが起きやすくなる
  • ヒートポンプユニットが雪に埋もれないように対策が必要
  • 冷え込みが厳しい地域では寒冷地仕様のモデルがおすすめ

各注意点を詳しくみていきましょう。

エコキュートは寒い季節にトラブルが起きやすくなる

冬は外気温の低下により、エコキュート本体や配管にかかる負荷が大きくなります。

その影響で、凍結やエラー表示・給湯能力の低下などのトラブルが起こりやすくなります。

特に、夜間の冷え込みが厳しい日は、配管内部の水が凍結しやすく注意が必要です。

ながお
異音やお湯の出が悪いなどの異変を感じた場合は、早めに点検や相談が重要です!

【関連記事】エコキュートのトラブルは冬に起きやすい?原因と対処法を解説

ヒートポンプユニットが雪に埋もれないように対策が必要

雪が多く降る地域では、ヒートポンプユニットが雪に埋もれるケースがあります。

吸排気口がふさがれると空気をうまく取り込めず、運転効率が大きく低下するため注意が必要です。

ヒートポンプの運転効率が落ちると、エコキュートの沸き上げ時間が長くなり、電気代が増える原因にもなります。

ヒートポンプ付近の除雪をこまめにおこない、必要に応じて防雪フードなどの対策も検討しましょう。

【関連記事】エコキュートの雪対策を解説!積雪時の対応や故障を防ぐポイント

冷え込みが厳しい地域では寒冷地仕様のモデルがおすすめ

寒冷地では、一般仕様のエコキュートでは性能が十分に発揮できない場合があります。

一方、寒冷地仕様のモデルは、低温環境でも安定して運転できるよう設計されています。

凍結防止機能や耐寒性能が強化されており、冬場のトラブルを抑えやすい仕様です。

エコキュートの新規設置や買い替えを検討する際は、地域の気候に合った仕様を選ぶことが重要です。

【関連記事】寒冷地仕様のエコキュートの選び方とおすすめメーカー5選!価格差や注意点を徹底解説

冬はエコキュートの設定温度を高めに設定して快適に活用しよう

冬はエコキュートの設定温度を高めに設定して快適に活用しよう

冬のエコキュートは、外気温の影響を受けやすいため、設定温度の適切な調整が大切です。

50〜60度を目安に、高めの温度設定にすると、お湯のぬるさや追い焚きの増加を防ぎやすくなります。

あわせて電気代対策や冬特有の注意点の意識で、無理なく安定した給湯環境を維持できます。

季節に応じた使い方を心がけ、寒い冬でもエコキュートを快適に活用しましょう。

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この記事の監修者

長尾 太一のアバター 長尾 太一 エコキュートのプロ

交換パラダイスの長尾です。

・「何よりもお客様を大切にする」という会社の理念に共感し、北海道から「愛と情熱」を原動力に上京
・現在、家回り全般に対応できる総合リフォーム会社のエコキュート専門チームに所属
・お客様一人ひとりと真剣に向き合うことを最優先に生きています。
・モットーは「猪突猛進」
・「長尾さんにお願いして本当によかった!」という言葉が一番の大好物
・「エコキュートのことなら長尾」とお客様だけでなく社員からも頼られる存在

エコキュートのプロフェッショナルとして、商品知識・施工知識・住宅全般の知識、すべてに精通し、お客様のどんなお悩みにもお応えいたします。皆様の生活がより豊かにできるような安心・快適な住まいづくりのお手伝いに全力投球いたします。

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