エコキュートが最悪といわれるのはなぜ?メリット・デメリット・失敗例から選び方を解説!

エコキュートをインターネットで検索すると、「エコキュート 最悪」「エコキュートおすすめできない」などのネガティブなワードを目にすることがあります。
エコキュートを検討している方が、こういった評判を見ると導入をためらってしまうかもしれません。
しかしその背景には、誤解や選び方のミスによるものが少なくありません。
たしかに水圧の弱さや湯切れなどのデメリットは存在しますが、逆にランニングコストの低さや環境への優しさといった大きなメリットもあります。
この記事では、エコキュートが「最悪」と言われる理由を紹介し、その実態を検証します。
さらに、後悔しないための選び方や、導入のメリットも詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュートが最悪といわれている7つの理由
まずは、エコキュートが最悪と言われている理由を7つ紹介します。
- 水圧が弱い
- お湯が飲用に適さない
- 湯切れを起こすリスクがある
- 使用できない入浴剤がある
- 初期費用が高い
- 設置のためのスペースがある程度必要
- 騒音問題が気になる
順にみていきましょう。
理由①|水圧が弱い
エコキュートが最悪といわれる理由の1番目は、ガス給湯器に比べ水圧が弱いと指摘される点です。
一般的なガス給湯器は、バーナーやヒーターで水を加熱し水道の水圧を利用してそのまま各所へと給湯する直圧式給湯器です。
一方、エコキュートはヒートポンプユニットで作ったお湯を貯湯タンク内部にためてから給湯しますが、水圧を減圧しているため、ガス給湯器に比べてお湯の勢いが弱くなってしまいます。
しかし、エコキュートの水圧は年々改善されており、各メーカーから水圧が強いエコキュートが発売されています。
水圧にこだわりたい方は、メーカーのなかで唯一直圧式給湯方式を採用している日立のエコキュートを選びましょう。
日立のエコキュートは、電気給湯器としては世界初となる、従来のように減圧弁を通さず水道圧を直接利用して給湯する新しい方式を採用しています。
理由②|お湯が飲用に適さない
エコキュートで沸かしたお湯は、飲用に適していないといわれています。
日本の水道法は、飲料水に対する安全基準が厳しく、エコキュートのお湯がその基準に達していないのがその理由です。
貯湯タンク内の水は日々入れ替わっていますが、それでも内部の空間が常に完全に清潔であるとはいいきれないこともあり、メーカーの公式説明でも飲用としては推奨していません。
ただし、飲用として適さないのはお湯であって、水は普通の水道水として飲用できます。
キッチンの場合は、レバーを水にすれば、蛇口からエコキュートを介していない水道水が出るため普通に飲めます。
さらに、エコキュートのお湯は煮沸すれば飲料水として口にしても問題ありません。
エコキュートのお湯が飲料に適さない理由や、衛生面での対応に関して詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。
【関連記事】エコキュートのお湯は飲用ではない?理由や活用法・衛生面を解説!
理由③|湯切れを起こすリスクがある
エコキュートは、一度に大量のお湯を使用した際に、タンク内のお湯を使い切ってしまう「湯切れ」を起こすことがあります。
エコキュートは、沸かしたお湯をためておき必要に応じて給湯する貯湯式であるため、タンク内のお湯を沸かすのに時間がかかってしまいます。
例えば、お風呂に入るときに湯切れしてしまうと困るのが、浴槽にお湯を張るのに2〜3時間かかってしまい、すぐに入浴できない場合です。
しかし最新のエコキュートは優れており、AIが日々使うお湯の量を測定して適切なお湯の量を判断してお湯を作ってくれます。
そのため、突発的に大量のお湯を使うようなことがなければ、以前に比べ湯切れするリスクは減っています。
理由④|使用できない入浴剤がある
エコキュートは、入浴剤が使えないから最悪という意見もあります。
たしかに、エコキュートには使用できない入浴剤があります。
入浴剤の成分が、配管や巡回フィルターを詰まらせたり、腐食させたりする原因になるからです。
もちろん使用できる入浴剤もあり、メーカーの公式ホームページや説明書に記載されているので確認しましょう。
また、入浴剤の使用に制限があるのはフルオートタイプです。
給湯専用タイプやオートタイプのエコキュートは普通に入浴剤を使っても問題ありません。
エコキュートで入浴剤を使う場合の注意点や、使用できる入浴剤について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】エコキュートで入浴剤は使える?使用時の注意点やおすすめ入浴剤を解説
理由⑤|初期費用が高い
エコキュートは、導入する際の初期費用が高いから最悪という方もいます。
タンクの容量や機能などによっても異なりますが、一般的なガス給湯器の相場は、工事費込みで6〜25万円です。
一方エコキュートは、工事費まで含めると40〜80万円が相場となるため、低価格の機種が販売されているとはいえ高いと感じる方もいるでしょう。
しかしエコキュートは、ガス給湯器と比べて光熱費が約3分の1から5分の1程度まで安くなるメリットがあります。
たしかに、初期費用はガス給湯器に比べて高額ですが、効率よく使うことで十分に分に初期費用を回収できるでしょう。
理由⑥|設置のためのスペースがある程度必要
エコキュートは、貯湯タンクユニットとヒートポンプユニットがあり、設置にはある程度のスペースが必要です。
平均的なサイズで、角型タイプだと高さ約1,800ミリ、横幅約650ミリ、奥行きが約750ミリです。
また貯湯タンクユニットは、設置する場所によっては倒れないように基礎工事が必要になる場合があります。
ただ最近は、広くなくても設置可能な薄型エコキュートも販売されています。
例えば、パナソニックの薄型エコキュートは横幅600ミリ以下、奥行き680ミリとコンパクトで、狭いスペースやマンションなどの集合住宅に設置しやすいサイズです。
設置場所が気になる方は、薄型タイプを検討するといいでしょう。
理由⑦|騒音問題が気になる
エコキュートは、騒音で近所迷惑になるから最悪だという方もいます。
特に、エコキュートは電気代が安い深夜に稼働するケースが多いため、騒音が気になる方もいるでしょう。
ただ、10年以上前のエコキュートは機種にもよりますが、稼働中に約50デシベルから60デシベルの音が出ていました。
最近のエコキュートは稼働音が約40デシベルに下がっており、図書館内の音程度です。
深夜であってもそんなにうるさい音ではありません。
それでも気になる場合には、設置する専門業者によっては稼働音を抑える防音パネルの設置や工事をおこなう業者もあるため、相談してみましょう。
エコキュートは満足度も高く最悪ではない
「エコキュートは最悪」との評判を気にする方がいる一方、実際に導入した方の約9割以上が満足している、またはやや満足しているといった結果が報告されています。
参照:一般社団法人日本冷凍空調工業会:家庭用ヒートポンプ給湯機購入動機・使用満足度調査結果について
前述したように、エコキュートにはデメリットも存在しますが、これらは選び方や設置条件によるものも大きいです。
一方で、エコキュートを「相場より高い金額で購入してしまった」「業者選びを間違えて手抜き工事をされてしまった」という声も耳にします。
しかしながら、これらはエコキュートに限った話ではなく、エコキュートそのものには問題がないケースが少なくありません。
エコキュートに関する理解を深め、 選ぶ際の条件や設置時に気をつけるポイントを押さえることが大切です。
エコキュートを選ぶ5つのメリット
エコキュートは、確かに一部デメリットもありますが、多くのメリットもあります。
ここでは、その代表的な5つのメリットを紹介します。
- ランニングコストが安くなる
- 補助金申請ができる場合がある
- 災害時に活躍する
- 太陽光発電と相性がいい
- 環境にやさしい
順にみていきましょう。
ランニングコストが安くなる
エコキュートを選ぶ1番目のメリットは、空気中の熱を利用して効率的にお湯を沸かすため、ガス給湯器や電気温水器と比べて省エネでランニングコストが安いことです。
これまでの電熱線のヒーター式の電気温水器と比べて消費電力は約3分の1です。
また、電力会社が提供している深夜電力のプランを併用することで、ガス給湯器と比べてランニングコストが軽減されます。
エコキュートの電気代や節約方法についてくわしく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
【関連記事】エコキュートの電気代はどれくらい?安くできる節約方法やシミュレーションを紹介
補助金申請ができる場合がある
エコキュートの導入には、国や自治体からの補助金が適用される場合があります。
これにより、他の給湯器に比べ割高になる初期費用を大幅に抑えることが可能となり、導入のハードルが下がります。
補助金制度は地域ごとに時期や内容が異なるため、事前に調査して申請しましょう。
災害時に活躍する
エコキュートは、災害時にも非常に役立ちます。
停電や断水などライフラインが断たれた場合でも、貯湯しているお湯を使えます。
貯湯タンクの中には常時数百リットルの水やお湯が入っており、煮沸しなければ飲用には適しませんが、洗濯など使い勝手もよく重宝されるでしょう。
特に、地震や台風などの自然災害が多い地域では、エコキュートの安定したお湯供給が大きな安心材料となります。
太陽光発電と相性がいい
太陽光発電と相性がよいこともメリットです。
昼間に発電した電力によってお湯を沸かすことで、さらに電気代の節約が可能です。
また、太陽光発電システムとエコキュートを組み合わせることで、太陽光発電の余剰電力を有効に活用できます。
結果、家庭全体のエネルギー効率を高められます。
エコキュートと太陽光発電の組み合わせによるメリットやデメリットが知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】エコキュートと太陽光発電の連携で光熱費を節約!メリットとデメリットを解説
環境にやさしい
エコキュートは、環境にやさしい給湯器です。
従来のガス給湯器と異なり、エコキュートは電気と大気中の熱を使って水を加熱するため、二酸化炭素排出量が格段に少なく、環境負荷を減らせます。
また、太陽光発電と組み合わせることで、再生可能エネルギーでの利用が可能となります。
環境保護に関心がある方や、エコライフを実現したいと考える方にとって、エコキュートは最適な選択肢となるでしょう。
失敗例から見るエコキュートの選び方5選
エコキュートを導入する際に、失敗しないためのポイントを押さえておくことが重要です。
ここでは、エコキュート選びでよくある失敗例と正しい選び方を5つ紹介します。
①家族構成や使用量に見合ったタンク容量を選ぼう!
【失敗例】:容量が小さすぎて毎日お湯切れ
5人家族で370Lのエコキュートを導入したAさん。
導入当初は問題なかったものの、冬場に長めの入浴をするようになると毎日お湯切れが発生。
結局、都度「沸き増し」運転をする羽目になり、電気代が高騰してしまいました。
【正しい選び方】
エコキュートのタンク容量は、家族の人数やお湯の使用量に応じて適切なサイズを選ぶことが重要です。
一般的な目安としては以下の通りです。
- 2~3人家族:300~370L
- 4~5人家族:460L
- 6人以上:550L以上
また、お湯の使用量が多い家庭や寒冷地では、少し大きめのタンクを選びましょう。
②生活パターンと電気料金プランを確認してから導入しよう!
【失敗例】:深夜電力プランと合わずに電気代が高騰
Bさんは、オール電化のメリットを活かそうとエコキュートを導入しました。
しかし、昼間に沸き増しをすることが多く、深夜料金の安い時間帯にお湯を作るメリットを活かせず、思ったより電気代がかかってしまいました。
【正しい選び方】
エコキュートは、基本的に深夜の安い電力を利用してお湯を沸かす仕組みです。
導入前に、自宅の電気料金プランを確認し、夜間の電気料金が安いプランに変更することを検討しましょう。
また、昼間にお湯を多く使う家庭は「おひさまエコキュート」などの太陽光発電と連携できるタイプを選ぶのも有効です。
③状況によっては高圧タイプを選ぼう!</h3
【失敗例】:水圧が弱くシャワーが快適に使えない
Cさんの家では、通常タイプのエコキュートを導入しましたが、2階のシャワーの水圧が弱く、お湯の勢いが足りないと感じることが多くなりました。
【正しい選び方】
エコキュートは、一般的に水圧が弱い傾向があります。
特に2階以上での使用が多い場合は「高圧タイプ」や「パワフル高圧タイプ」を選ぶことで、快適な水圧を確保できます。
導入前に、水圧について業者に相談し、適切なモデルを選びましょう。
④価格だけで選ばないようにしよう!
【失敗例】:安さを優先しすぎて機能不足を痛感
Dさんは、予算重視でとにかく安いエコキュートを探し、格安モデルを購入。
しかし、追い焚き機能がなかったため、冷めたお湯を再加熱できず、不便に感じることが多くなりました。
【正しい選び方】
エコキュートの価格は、機能によって大きく変わります。
例えば、
- 追い焚き機能の有無
- 自動湯はり機能
- おひさまエコキュート(太陽光発電対応)
など、ライフスタイルに合わせて必要な機能を確認しましょう。
⑤設置する環境によっては騒音レベルが低いエコキュートを選ぼう!
エコキュートの設置場所によっては、騒音が気になる場合があります。
【失敗例】:運転音がうるさくてクレームに
Eさんは、エコキュートを自宅の敷地ギリギリに設置しました。
しかし、夜間の運転音が意外と大きく、隣家からクレームを受けてしまいました。
【正しい選び方】
エコキュートのヒートポンプユニットは運転時に音が出るため、設置場所には注意が必要です。
- 近隣住宅との距離が近い場合は「低騒音タイプ」を選ぶ
- 設置業者に相談し、防音パネルなどを設置する
設置前に、どの程度の騒音が発生するかメーカーのカタログで確認し、適切な場所を選びましょう。
エコキュートは最悪じゃない!メリット・デメリットを理解して導入しよう!
エコキュートには、確かにデメリットも存在しますが、全体的にみると多くのメリットがあります。
最悪と言われる理由は、選び方や設置時の問題が原因であることが多く、家族構成や生活スタイルに合わせた選び方をすることで、満足のいく結果を得られます。
エコキュートは、省エネ効果が高く、ランニングコストを削減できる点が大きな魅力です。
また、災害時にも役立ち環境にもやさしいため、長期的な視点で見れば非常に優れた選択肢となります。
正しい選び方やデメリットを理解した上で導入し、エコキュートの良さを最大限に活用しましょう。
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