エコワンとは?リンナイのハイブリッド給湯器を分かりやすく解説!仕組み・特徴・エコキュートとの違いも紹介

「お湯切れしにくく、光熱費も節約できる」そんな理想の給湯器として注目されているのがリンナイの「エコワン」です。
電気とガスの両方を使うハイブリッド構造で、省エネ性能に優れながら安定したお湯を供給します。
また、太陽光発電との連携や停電時の強さなど、最新モデルならではの機能も魅力です。
 ながお
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エコワンとは?|仕組みと特徴


【出典】リンナイ公式Webサイト
エコワンは、電気とガスの「いいとこ取り」をしたハイブリッド給湯器です。
省エネと快適さを両立し、家庭の光熱費を抑えながら、常に安定したお湯を供給してくれます。
エコワンはリンナイが開発した日本初のハイブリッド給湯器
エコワンは、ガス機器メーカー大手のリンナイが開発した日本初のハイブリッド給湯器です。
電気とガスの両方を使うことで、省エネ性と利便性を両立しています。
2011年に初代モデルが登場して以来、改良を重ね、省エネ性能は従来型ガス給湯器の約1.5倍、年間の光熱費も大幅に削減できるようになりました。
最新モデルではAI制御や気象連動機能を搭載し、天気予報に合わせた、最適な沸き上げの自動調整が可能です。
家庭のライフスタイルに合わせた「賢い給湯」を実現しています。
電気とガスを使ったハイブリッド構造
エコワンは、ヒートポンプユニット(電気)とガス給湯器ユニットの2つで構成されています。


出典:「リンナイ公式WEBサイト|「ハイブリッド給湯器ECO ONE」
通常はヒートポンプでお湯をつくり、省エネで効率よく貯湯します。
一度に大量のお湯を使うときや湯温を上げたいときには、ガス給湯器がサポートする仕組みです。
これにより、少ないエネルギーでお湯切れのない、快適な給湯を実現します。
また、夜間の安い電気を利用できるため、光熱費の節約にもつながります。
電気とガス、それぞれの長所を活かした「ハイブリッド構造」が最大の特徴です。
エコキュートとの一番の違いは「熱源方式」
エコワンとエコキュートの大きな違いは、お湯をつくる「熱源方式」にあります。
どちらもヒートポンプ方式で、空気の熱を利用してお湯を作る部分は同じですが、お湯が足りない状況になったときに、エコワンは「ガスを使ってお湯を作る」点に両者の熱源の差があります。
そのため、冬場など外気温が低い時期でも効率よくお湯をつくれることで、湯切れの心配も少なくなります。
また、エコキュートよりも貯湯タンクがコンパクトなため、設置スペースを抑えられる点もメリットです。
都市ガスエリアに住む家庭にとっては、非常に使い勝手のよい給湯システムです。
太陽光発電との相性もよい



昼間の発電量が多い時間帯には、太陽光でつくった電気を活用してお湯を沸かせるため、余剰電力の有効利用にもつながります。
最新モデルでは天気予報と連動し、翌日の天候を予測して自動的に最適な運転モードの選択が可能です。
晴れの日には電気中心、曇りや雨の日にはガスを中心に稼働するなど、無駄が少なくなります。
再生可能エネルギーの活用が進む今、エコワンは家庭の省エネ化に大きく貢献する次世代型の給湯器です。
エコワンの5つのメリット


エコワンは、省エネ性・快適性・安心性を兼ね備えた次世代型の給湯システムです。
ここでは、毎日の暮らしで実感できる5つのメリットをわかりやすく紹介します。
- 省エネ性能が高い
- 湯切れの心配がない
- 停電時や災害時に強い
- 水道直圧式で水圧が強い
- 温水暖房との相性がよい
順にみていきましょう。
メリット①:省エネ性能が高い
エコワン最大の魅力は、電気とガスを効率よく使う高い省エネ性能です。
日常的な給湯は、電気のヒートポンプでまかない、必要に応じてガスが補助するため、従来のガス給湯器に比べてエネルギー消費の大幅な削減が可能です。
リンナイの試算では、年間の給湯にかかる光熱費を約30〜50%カットできるケースも想定されています。
さらに、夜間の安い電気の活用により、電気代を抑えながら効率的にお湯をつくれます。
環境にも家計にもやさしい給湯器です。
メリット②:湯切れの心配がない
エコワンは、お湯切れの不安がほとんどありません。
通常はヒートポンプでお湯をつくり貯湯しておき、同時に複数の場所で使用したり、大量にお湯を使うときにはガス給湯器が自動でサポートします。
これにより、冬場の長風呂やシャワーの同時利用でも安定した湯温をキープできます。
エコキュートのように「夜間の貯湯が足りなくなる」という心配も少ないため、家族の人数が多い家庭にも安心です。
特に4人以上の家庭では、エコワンの給湯安定性が大きなメリットとなります。
メリット③:停電時や災害時に強い



ヒートポンプユニットが一時的に停止しても、ガス給湯器が稼働できるため、ガスと水道が使える環境ならお湯の供給が可能です。
また、最新モデルには非常用取水栓が搭載されており、断水時でもタンク内の水を生活用水として活用できます。
万一の停電・断水に備えられる安心設計は、災害リスクが高まる近年において大きな魅力です。
家族の生活を支える「災害に強い給湯器」として注目されています。
メリット④:水道直圧式で水圧が強い
エコワンは水道直圧式を採用しているため、シャワーの勢いが強く、2階でも快適に使用できます。
エコキュートのような貯湯式ではなく、水道圧をそのまま利用するため、水量・水圧の低下が起こりにくいのが特徴です。
特に、高台の住宅や複数階のある戸建てでは、シャワー水圧の弱さに不満を持つ家庭も多く、エコワンならその悩みを解消できます。
湯温の安定性とともに、水圧の快適さも両立できる点は、毎日使う設備として大きな魅力です。
メリット⑤:温水暖房との相性がよい
エコワンは、床暖房や浴室暖房乾燥機などの温水暖房設備との相性も抜群です。
ヒートポンプでつくったお湯を効率よく循環させることで、家中をムラなく温められます。
特に冬の寒い時期でも、エコジョーズ(ガス給湯器)が補助加熱するため、安定した温度をキープできます。
従来の暖房よりもランニングコストを抑えられるのもメリットです。
給湯と暖房を1台でまかなえるため、省スペースかつ省エネ性にも優れ、快適な住環境づくりに貢献します。
エコワンの4つのデメリット


エコワンは高性能な給湯器ですが、導入前に知っておきたい注意点もあります。
ここでは、設置費用や環境条件など、導入時に検討すべき4つのデメリットを紹介します。
- 初期費用が高い
- 家庭の環境によっては光熱費の節約効果が薄い場合がある
- オール電化にはできない
- ヒートポンプの騒音に注意が必要
順にみていきましょう。
デメリット①:初期費用が高い
エコワンは高性能な分、初期費用が高めです。



ヒートポンプとガス給湯器の2ユニット構成のため、設置コストもやや高くなる傾向にあります。
ただし、電気とガスを効率的に使うことで光熱費の削減効果が期待できるため、長期的に見ればランニングコストで差を取り戻せる可能性もあります。
エコワンとよく比較検討される「エコキュート」に関する交換費用やメリットなどについては、下記記事に紹介していますのでご覧ください。
【関連記事】エコキュートの交換費用は?買い替え時期やメリット・補助金活用について徹底解説!
デメリット②:家庭の環境によっては光熱費の節約効果が薄い場合がある
エコワンはすべての家庭で、必ずしも最大の省エネ効果を発揮するわけではありません。
例えば、ガス料金が高い地域や、昼間の電気使用量が多い家庭では、節約効果が思ったより出にくいこともあります。
また、太陽光発電を設置していない場合、昼間の発電電力を活用できない点も省エネ面では不利です。
エコワンの性能を十分に引き出すには、「ガス+電気の料金バランス」「生活パターン」「家族人数」などを踏まえたシミュレーションが重要です。
デメリット③:オール電化にはできない



ガス契約が必要になるため「電気のみで生活したい」「ガスを解約したい」と考える家庭には向かない設備です。
特に、新築やリフォームでオール電化を検討している場合は、エコキュートのほうが適しています。
ただし、ガスと電気の併用により、電気料金の変動や停電リスクを分散できるなどの利点もあります。
あくまで生活スタイルに合わせた選択がポイントになるでしょう。
デメリット④:ヒートポンプの騒音に注意が必要
エコワンのヒートポンプユニットは、稼働時に小さな運転音(ファン音)が発生します。
一般的には40デシベル前後と静音設計ですが、夜間や隣家との距離が近い住宅では気になる場合もあります。
設置場所が寝室やリビングの窓際に近い場合は、業者に防振台の設置や設置位置の工夫を依頼すると安心です。
また、運転モードの設定次第では静音運転も可能です。
騒音トラブルを防ぐためには、事前に設置環境を確認してもらうのがベストです。
エコワンの費用相場と利用可能な補助金


エコワンは高機能な給湯システムのため、導入費用はやや高めですが、補助金の活用により初期コストを抑えられます。
ここでは、費用の目安とお得に導入できる最新の補助制度を紹介します。
導入費用の目安
エコワンの導入費用は、設置条件や機種によって異なりますが、一般的には本体+工事費込みで約70〜100万円前後が相場です。
タンク容量や暖房機能の有無によっても費用が変動し、床暖房付きプランなどを選ぶと100万円を超えるケースもあります。
エコキュートよりも高価ですが、その分、省エネ性・給湯性能・快適性のバランスに優れています。
また、ガスと電気の併用により効率運転が可能なため、長期的に見れば光熱費の削減でコストの回収も可能です。
ランニングコストの目安
エコワンのランニングコストは、家庭の使用状況によって異なりますが、年間およそ6〜8万円前後が目安です。
従来型のガス給湯器(年間10万円前後)と比べると、約20〜40%の光熱費削減が期待できます。
日常の給湯をヒートポンプで行うため、ガスの使用量が大幅に減るのがポイントです。
太陽光発電を併用すれば、自家発電した電力でお湯を沸かせるため、実質的な光熱費はさらに抑えられます。
家族の人数が多い家庭や、給湯・暖房を多用する世帯ほど、省エネ効果を実感しやすいでしょう。
給湯省エネ2025事業で最大15万円の補助対象に!
エコワンは、環境省・経済産業省が実施する「給湯省エネ2025事業」の補助対象機器です。
ハイブリッド給湯器として登録されており、条件を満たせば1台あたり最大15万円の補助金を受け取れます。
また、電気温水器を撤去して設置する場合は、さらに撤去加算(最大4万円)が上乗せされるケースもあります。
申請は登録事業者(販売・施工店)が代行するため、利用者の手続き負担はほとんどありません。
補助金を活用すれば、導入コストを大幅に抑えることも可能です。
補助金の活用に関するより詳しい情報は、下記記事をチェックしてください。
【関連記事】【2025年最新】エコワンで使える補助金情報まとめ!条件・申請方法・対象期間を解説
エコワンとエコキュートの違い





以下の表で両者の特徴を比較してみましょう。
| 比較項目 | エコワン(ハイブリッド給湯器) | エコキュート(ヒートポンプ給湯器) | 
| 熱源 | 電気+ガス併用 | 電気のみ(空気熱利用) | 
| お湯の仕組み | 電気で貯湯+ガスで瞬間加熱 | 電気ヒートポンプで貯湯 | 
| 省エネ性 | 高い(電気とガスを最適制御) | 高い(夜間電力活用) | 
| お湯切れ | ほぼなし(ガス補助あり) | 使い方によっては発生 | 
| 設置スペース | やや広め(2ユニット+タンクユニット構成だが各機器はコンパクト) | 広め(大型タンクを設置するためエコワンよりも十分なスペースが必要 | 
| 停電・断水時 | ガスで給湯可 | 一部モデルのみ対応可 | 
| 水圧 | 水道直圧式で強い | 貯湯式のためやや弱い | 
| 初期費用 | 約70〜100万円 | 約40〜80万円 | 
| 対応家庭 | 都市ガス利用家庭 | 主にオール電化住宅 | 
エコワンは「お湯切れの不安が少なく、省エネも両立したい家庭」におすすめです。
一方、オール電化住宅や深夜電力を上手に使いたい家庭にはエコキュートが向いています。
両者の詳しい比較は、下記記事でさらに具体的に紹介しています。
【関連記事】エコワンとエコキュートの違いを徹底比較!費用や性能などの特徴からおすすめの家庭も紹介
エコワンが向いている家庭と向いていない家庭


エコワンはすべての家庭に最適というわけではありません。
家族構成や生活スタイル、住まいの設備環境によって向き・不向きがあります。
- エコワンが向いている家庭
- エコワンが向かない家庭
それぞれ解説します。
エコワンが向いている家庭
エコワンは、家族の人数が多くお湯をたくさん使う家庭や、太陽光発電を設置している住宅に特に向いています。
電気とガスを併用するため、朝や夜などお湯を多く使う時間帯でも湯切れの心配がなく、常に安定した給湯が可能です。
また、寒冷地など冬場にお湯の使用量が増える地域でも、ガスによる瞬間加熱で快適に使用できます。
さらに、太陽光発電の電力をヒートポンプで活用できるため、光熱費の削減効果も高くなります。
快適性と経済性の両立を求める家庭や、電気料金の変動リスクを避けたい家庭におすすめです。
エコワンが向かない家庭
一方で、オール電化を希望する家庭や、ガス契約していない住宅にエコワンは不向きです。
ガスと電気の併用が前提となるため、ガスインフラがない地域や、都市ガス以外のプロパンガス利用でガス代が高い場合には、十分な節約効果が得られないこともあります。
また、設置スペースもヒートポンプユニット+ガスユニット+タンクユニットの分が必要になるため、敷地が狭い場合は設置場所の確保が課題となります。
「電気だけで運用したい」「初期費用を抑えたい」という家庭には、エコキュートの方が相性がよいでしょう。
エコワンに関するよくある質問


エコワンに関するよくある質問を3つ紹介します。
- エコワンの寿命はどれくらいですか?
- エネファームとエコワンどちらがお得ですか?
- エコワンのお湯は飲めますか?
順にみていきましょう。
Q1:エコワンの寿命はどれくらいですか?
エコワンの寿命は、約10〜15年程度が目安です。
これは、ヒートポンプユニットやガス給湯ユニットなど、構成機器の耐用年数に基づいています。
ヒートポンプ部分はエコキュートと同様に約10〜15年、ガス給湯ユニットは10年程度が一般的な交換時期です。
日常的なメンテナンスをおこなえば、より長く使い続けることも可能です。
また、設置から年数が経過すると効率が低下するため、定期的に点検を受けることで安全かつ高効率な運転を維持できるでしょう。
Q2:エネファームとエコワンどちらがお得ですか?
光熱費の削減効果を重視するならエコワン、発電による自給自足を重視するならエネファームがおすすめです。
エコワンは、電気とガスを効率的に組み合わせてお湯を沸かすことで省エネ性を高め、初期費用も比較的抑えられます。
一方、エネファームはガスから電気と熱を同時に作るため、発電分の電気代を節約できますが、導入費用が高く(約100〜200万円)広い設置スペースも必要です。
つまり、発電を重視しない家庭や設置環境に制限がある家庭では、エコワンの方が現実的で導入しやすいといえます。
Q3:エコワンのお湯は飲めますか?
基本的に、エコワンで沸かしたお湯は飲料水としての使用は推奨されていません。
これは、貯湯タンク内に一時的にお湯を貯める構造のため、水道水とは異なり、長時間貯留されたお湯には雑菌が発生する可能性があるためです。
ただし、調理や洗い物、入浴など日常的な用途では問題ありません。
万が一飲用に利用する場合は、必ず水道水を使用しましょう。
給湯器全般に共通する注意点として、タンク内の衛生状態を保つために定期的な清掃や点検が大切です。
省エネ性と快適性を両立するならエコキュートも選択肢の1つ


エコワンは電気とガスの併用により高い省エネ性と快適性を実現する優れた給湯器です。
しかし、オール電化住宅や深夜電力を活用したい家庭には、エコキュートも有力な選択肢です。
エコキュートは電気代を抑えつつ環境にもやさしいため、長期的なコスト削減にもつながります。
「どちらが自宅に最適かわからない」という方は、給湯器専門のリフォーム会社「交換パラダイス」にご相談ください。
経験豊富なスタッフが、最適な給湯器の選定から補助金申請まで丁寧にサポートします。
「お湯が突然出なくなった!」「エラーが頻繁に出る!」など、エコキュートに関するお悩みは交換パラダイスへご相談ください。 エコキュートの買い替えに対する悩みはさまざまで、どう対処したらいいのかわからないことも多いですよね。 交換パラダイスはこれまで、約1,700件以上のエコキュートに関するお悩みを解決してきた実績を持ち、Googleの口コミではありがたいことに★5つの高評価を数多くいただいております。 さまざまなお悩みに最適な提案をいたしますので、エコキュートについてお困りの場合には、ぜひ一度ご相談ください。 ※1 経済産業省の給湯省エネ事業2025の補助金対象のエコキュート(以下EQ)への交換における補助額であり、電気温水器からEQの交換の場合最大17万円支給されます。 EQからEQの場合は最大13万円となります。 当社はお客様の代わりに申請書類作成のサポートを行いますが、申請者はあくまでお客様自身となります。 また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。 ※2 実質無料キャンペーン含む。無償保証規約はこちらから。 ※3 10年間毎年1回点検について… 当社で製品を購入していただいたお客様限定で、ご契約時に定期点検(別途有料:49,500円(税込))をお申し込みいただいた場合に限ります。 施工後10年間にわたり、毎年1回(初年度は3か月後、1年後の2回)、合計11回にわたり弊社が設置した給湯器に不具合がないかを無償で点検いたします。  購入した製品の製品不備確認(リコールだった場合メーカーへ打診協議をお客様の代わりに行います)や施工不備による部分修理などを全て無償で行います。  蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。 その他住宅関連の点検も希望される場合は、点検のご連絡の際にお伝えいただければ無償で点検対応いたします。  なお、一部エリアは対象外となります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。エコキュートのご購入をご検討なら交換パラダイスにお任せください!


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