お湯が出ないトラブルの原因と対策｜給湯器＆配管のチェックポイント【冬に多い】
寒い季節になると「急にお湯が出なくなった」「水は出るのにお湯だけ出ない」といったトラブルが増えます。
原因は、給湯器の設定ミスから凍結・配管の詰まりまでさまざまです。
特に、冬は気温の影響を受けやすく、故障ではなく一時的な要因でお湯が止まるケースも少なくありません。
この記事では、主に下記の4点を解説します。
- お湯が出ない時に確認すべきポイント
- 症状別の原因、自分で試せる対処法
- 給湯方式ごとの特徴
- 冬に多い凍結とトラブルの予防
ながお
給湯器からお湯が出ない！最初に確認すべきポイント
お湯が出ないときは、原因が給湯器の故障とは限りません。
まずは簡単に確認できる基本ポイントを見直すことで、すぐに解決できるケースがあります。
最初にチェックしたい項目は下記の3点です。
- ブレーカーやガスメーターの遮断を確認
- リモコン・電源のオンオフを確認
- 止水栓・給水元栓が閉まっていないか確認
順に説明します。
ブレーカーやガスメーターの遮断を確認
最初に確認したいのは、ブレーカーやガスメーターが遮断されていないかどうかです。
停電後の復旧時や家電の使いすぎが原因でブレーカーが落ちると、給湯器の電源が切れたままになり、お湯が出なくなる場合があります。
また、ガスメーターは安全装置が作動すると自動でガスが止まります。
大きな振動や一時的な圧力変動で停止する場合もあるため、表示をチェックし、復帰操作を試すと改善につながるケースも少なくありません。
給湯器の故障と判断する前に、電気とガスの供給状態を見直してみてください。
リモコン・電源のオンオフを確認
意外と多いのが、リモコンの電源がオフになっているケースです。
誤ってスイッチを触ってしまったり、停電後にそのまま戻っていないと、お湯が出ません。
設定温度が低すぎると湯にならないため、表示の数値もあわせてチェックしましょう。
ながお
エラー番号を確認し、取扱説明書やメーカーの案内を見ると原因が絞り込みやすくなります。
まずは電源と設定が正しく働いているかどうか確かめてください。
止水栓・給水元栓が閉まっていないか確認
お湯が出ないときは、止水栓や給水元栓が閉まっていないかも確認しましょう。
キッチンや洗面台・浴室の下にある止水栓が締まっていると、給水が止まり、お湯も出ません。
掃除や設備交換後に栓を開け忘れるケースもあります。
また、家全体の元栓が半開きになっていると、水量が不足し、給湯器が正常に作動しないことがあります。
最近、工事や点検をした記憶がある場合は、特に確認が重要です。
栓を開けるだけで復旧するケースも多いため、まず水の供給ルートが確保されているかをチェックしましょう。
お湯が出ないときの症状別チェックリスト
お湯が出ない状況は、症状の違いによって原因が大きく変わります。
まずは、どの状態に当てはまるのかを整理すると、対処方法が見えやすくなります。
代表的な症状ごとに確認しましょう。
- 設定ミス・湯切れ
- フィルターやストレーナーの詰まり
- 凍結による一時的な停止
- ガス・電気の供給トラブル
- 機器の故障・経年劣化
順に説明します。
お湯も水も出ない｜断水・凍結の可能性
お湯も水も出ない場合は、給湯器ではなく水の供給側に原因があるケースが多いです。
地域の断水や工事、家全体の止水栓が閉まっているほか、冬場は配管の凍結がよく起こります。
他の蛇口でも同じ症状が出ているか確認し、家全体で水が止まっていないかをチェックしてください。
凍結が疑われるときは、熱湯をかけるのはNGです。
自然解凍を待つ方法が安全です。
エコキュートが凍結した場合の対処法や予防法は、下記の記事に詳しく書いてあるので参考にしてください。
【関連記事】エコキュートが凍結したらどうする？今すぐできる対処法と凍結防止のポイントを解説
水は出るがお湯だけ出ない｜給湯器・エコキュート側の設定の不具合
水は出るのにお湯が出ない場合は、給湯器やエコキュートの設定が原因になりがちです。
設定温度が低い・沸き上げモードがオフ・貯湯タンクの湯切れなどが代表的なケースです。
また、深夜の沸き上げエラーで湯量が不足する場合もあります。
まずはリモコンの温度・運転モード・エラー表示を確認すると、原因を特定しやすくなるでしょう。
一部だけお湯が出ない｜混合水栓・配管分岐・詰まりが原因
キッチンはお湯が出るのに洗面所だけ出ないなど、部分的なトラブルは水栓内部や局所的な配管に原因があることが少なくありません。
混合水栓のカートリッジにゴミが詰まると、温度調整ができなくなります。
また、分岐配管の一部で詰まりが起きると、その場所だけ給湯量が低下します。
特定の場所のみ症状が出る場合は、水栓・分岐・局所配管を重点的に確認しましょう。
お湯も水も電気も使えない｜停電・主電源トラブル
お湯も水も電気も使えない場合は、給湯器ではなく「家全体の電気トラブル」が疑われます。
ながお
特に、エコキュートは電気がないとお湯をつくれません。
まず分電盤を確認し、メインブレーカーが下がっていないかをチェックしてください。
家全体が停電している場合は、復旧を待つしかありません。
給湯器の故障と誤解しやすいため、最初に電源状況を確認しましょう。
お湯が出ない主な原因と自分でできる対処法
お湯が出ない理由は、給湯器の設定から配管、季節要因まで幅広くあります。
ただし、多くは自分で確認できる内容です。
代表的な原因と対処法を順番に紹介します。
設定ミス・湯切れ｜貯湯タンク・沸き上げモードの確認
お湯が出ないときは、まず設定ミスや湯切れを疑いましょう。
エコキュートは、リモコンの温度設定が低かったり、沸き上げモードがオフのままだったりすると、お湯がつくれず湯切れが起きやすいです。
また、深夜電力で沸き上げるタイプは、夜間にエラーが出るとタンク内のお湯が不足します。
まず、温度設定・沸き上げモード・タンク残量の表示を確認してください。
設定を見直すだけで復旧するケースも多いため、最初にチェックしておきたいポイントです。
フィルターやストレーナーの詰まり｜取り外して清掃・水洗い
給湯器内部のフィルターやストレーナーが詰まっていると、お湯の量が減ったり、まったく出ない状態になることがあります。
フィルターには水中のゴミや砂が溜まりやすく、特に長期間掃除していない場合は詰まりが原因の可能性が高いです。
取扱説明書を確認し、フィルターを取り外して水で丁寧に洗い流してください。
力を入れすぎると破損するため注意が必要です。
清掃後に再装着して改善するケースもあるため、定期的なメンテナンスとしてもおすすめです。
凍結による一時的な停止｜自然解凍まで待機・NG行為に注意
冬に突然お湯が出なくなった場合は、配管や給湯器内部が凍結している可能性が高いです。
気温が下がる早朝や夜間は特に注意が必要で、凍結すると水が流れず、お湯もつくれません。
この状態で無理にお湯を使おうとすると、機器に負担がかかるため避けてください。
また、熱湯を直接かけると配管が破損する危険があります。
ながお
ガス・電気の供給トラブル｜ガスメーター復帰・ブレーカー確認
ガスや電気の供給が止まっていると、給湯器は正常に動きません。
ガスメーターは安全機能が働くと自動的に遮断し、ガスの供給を止めます。
大きな振動や一時的な圧力変動が原因で動作する場合もあるため、復帰ボタンを押して再開できるか確認してください。
電気の場合は、ブレーカーが落ちていないかどうかがポイントです。
特に、エコキュートは電気が必須のため、停電中はお湯をつくれません。
電気とガスの状態を見直すだけで解決するケースもあります。
機器の故障・経年劣化｜専門家に修理や交換を依頼
設定や配管に問題がない場合は、給湯器本体の故障や経年劣化が疑われます。
特に10年以上使用している機器は、内部部品の摩耗や基板の不具合が起こりやすく、突然お湯が出なくなるケースも珍しくありません。
エラーコードが頻繁に表示されたり、再起動しても改善しないときは、修理または交換が必要です。
無理に使い続けると故障が広がるため、専門業者への相談が安心です。
早めに点検してもらうことで、トラブルの拡大を防げるでしょう。
給湯方式別にみる「お湯が出ない」原因
給湯方式によって、お湯が出ないときに起こりやすい原因は異なります。
下記の3つの特徴を知ることで、故障か一時的な不具合かを判断しやすくなります。
- ガス給湯器
- 電気温水器
- エコキュート
順にみていきましょう。
ガス給湯器｜ガス遮断・着火不良・電磁弁故障
ガス給湯器が作動しない場合は、ガスが遮断されているケースが少なくありません。
ガスメーターの安全装置が作動すると、ガスを自動で止めるため、点火できずお湯をつくれません。
また、着火プラグの劣化や電磁弁の故障によって点火しないこともあります。
風が強い日に炎が安定せず停止するケースもあるため、天候の影響にも注意が必要です。
まず、ガスメーターの表示と復帰操作を確認し、改善が見られないときは内部部品の不具合が疑われます。
早めに点検を依頼すれば、安全に使い続けられるでしょう。
電気温水器｜ヒーター・サーモスタット・深夜電力設定の不具合
電気温水器では、ヒーターの故障やサーモスタットの不具合が原因で湯が沸かないケースがあります。
深夜電力を利用して自動的にお湯を沸かす仕組みのため、夜間にエラーが発生すると翌日にお湯が不足します。
また、タイマー設定がずれていて運転時間が確保できていない場合もお湯切れの原因です。
リモコンの設定や通電ランプの状態を確認し、沸き上げが正常におこなわれているかチェックしてください。
設定を見直しても改善しない場合は、内部部品が劣化している可能性があり、点検が必要です。
エコキュート｜湯切れ・ヒートポンプの凍結・リモコンエラー
エコキュートは貯湯式のため、湯切れが起きるとお湯を供給できません。
使用量が大幅に増えた日や、沸き上げモードがオフになっているとタンクのお湯が不足します。
また、冬は屋外のヒートポンプが冷え込み、凍結によって運転が止まることがあります。
リモコンにエラー表示が出ている場合は、機器が異常を検知している可能性が高いため、表示内容を確認してください。
設定の見直しや沸き上げの再操作で改善するケースもありますが、繰り返す場合は点検を依頼すれば安心です。
エコキュートの故障の原因や対処法・修理や交換に関する詳しい情報は、下記記事を参考にしてください。
【関連記事】エコキュートが壊れた！？故障の原因や対処方法・修理・交換の見極めポイントを解説
冬に多い凍結・配管トラブルの予防と対応策
冬の給湯トラブルで最も多いのが、凍結による停止です。
気温が下がる時期は配管やヒートポンプが凍りやすく、事前の対策が欠かせません。
ここでは予防と解凍の方法を紹介します。
屋外配管・蛇口の保温対策（断熱材・保温テープ）
配管がむき出しのままだと、気温が下がるだけで簡単に凍結してしまいます。
特に、屋外の給湯配管や蛇口周辺は外気の影響を受けやすく、冬場のトラブルが起きやすいポイントです。
予防として効果的なのが、断熱材や保温テープを巻く方法です。
ホームセンターで購入でき、比較的簡単に取り付けられます。
配管を覆うだけで外気との温度差を緩和でき、凍結しにくくなります。
寒冷地や冷え込みが強い地域では、早めに保温対策をしておくことで安心して冬を過ごせるでしょう。
夜間・外出時の設定（凍結防止ヒーター・循環設定）
気温が最も下がるのは、深夜から早朝にかけてです。
この時間帯に凍結が発生しやすいため、夜間の設定が重要になります。
ながお
また、エコキュートの場合は「配管洗浄モード」や「循環設定」を活用すると、配管の水が動き凍結しにくくなるでしょう。
外出時でも電源を切らずにおくことで、凍結防止機能が働きます。
普段の設定を少し工夫するだけで、冬のトラブルを大きく減らせます。
凍結してしまったときの正しい解凍手順と注意点
凍結してしまった場合は、無理にお湯を使おうとせず、まず安全な方法で解凍を試みてください。
絶対に避けたいのは、熱湯を配管に直接かける行為です。
急激な温度差で配管が破損する危険があり、修理費用が高額になるケースもあります。
基本は自然解凍を待つか、タオルを巻いてぬるま湯をゆっくりかける方法が安全です。
給湯器本体が凍結している場合は、日当たりの良い場所なら自然に溶けることもあります。
解凍後も症状が改善しないときは内部の部品が損傷している可能性があるため、早めに専門家へ相談しましょう。
エコキュートの凍結を予防する方法や、凍結した際の対処法は、下記記事で詳しく解説しています。
【関連記事】エコキュートが凍結したらどうする？今すぐできる対処法と凍結防止のポイントを解説
お湯が出ないトラブルに関するよくある質問
お湯が出ない場面では、原因の切り分けが重要です。
ここでは、特に相談が多い5つの疑問を紹介します。
- シャワーだけお湯が出ないときの原因は？
- 給湯器の寿命は何年？
- 凍結した配管は自然解凍を待てば大丈夫？
- 追い焚きはできるのにシャワーのお湯が出ないのはなぜ？
- 修理と交換の判断基準は？どんなときに交換すべき？
順にみていきましょう。
Q1：シャワーだけお湯が出ないときの原因は？
シャワーのみお湯が出ない場合は、混合水栓のカートリッジ劣化やサーモスタット故障が原因の場合が多いです。
また、シャワーヘッドやホースの目詰まりが影響している場合もあります。
ほかの蛇口ではお湯が出るか確認すると、原因特定がしやすくなります。
改善しないときは、部品交換を検討してください。
Q2：給湯器の寿命は何年？
給湯器の寿命は、一般的に10〜15年です。
10年を超えると着火不良やエラーが増え、部品供給が終了して修理できないケースもあります。
突然お湯が出なくなるリスクも高まるため、10年以上の給湯器は早めの交換の検討をおすすめします。
Q3：凍結した配管は自然解凍を待てば大丈夫？
軽い凍結なら自然解凍で復旧することが多いです。
ただし、配管へ直接お湯をかけるのは破損の原因になるため避けてください。
解凍を待つ間は、給湯器の電源を入れたままにすると安全です。
解凍後に水漏れや異音がある場合は、配管破損の可能性があるため専門業者へ相談してください。
Q4：追い焚きはできるのにシャワーのお湯が出ないのはなぜ？
追い焚きは、浴槽内の水を循環して温める仕組みのため、給湯配管とは経路が異なります。
給湯側に詰まりや劣化があると、追い焚きは正常でもシャワーだけお湯が出ないことがあります。
混合水栓やサーモスタット故障も原因になりやすく、切り分けには浴槽の蛇口で確認すると効果的です。
Q5：修理と交換の判断基準は？どんなときに交換すべき？
修理で対応できるかは、故障箇所と使用年数によって変わります。
10年以上の給湯器は、部品供給が終わっていることが多く、修理しても再発リスクがあります。
基盤など高額部品が故障した場合は修理費が交換費用に近づくため、安全性とコストを考えると交換が合理的です。
エコキュートに関する交換費用や買い替えの時期、メリットなどを下記記事に詳しく掲載しているのでぜひご覧ください。
【関連記事】エコキュートの交換費用は？買い替え時期やメリット・補助金活用について徹底解説！
お湯が出ないときはプロに相談を！交換パラダイスの安心サポート
お湯が出ないトラブルは、設定ミス・凍結・フィルター詰まりなど軽い原因から、給湯器そのものの寿命まで幅広く考えられます。
まずは落ち着いて症状を確認し、できる範囲で対処すると状況を把握しやすくなるでしょう。
原因が特定できない場合や、故障の可能性が高いときは無理をせず、専門家へ相談すると安心です。
交換パラダイスは、エコキュートの修理・交換に詳しいスタッフが状況を丁寧に診断し、最適なプランを提案します。
困ったときは、お気軽にご相談ください。
「お湯が突然出なくなった！」「エラーが頻繁に出る！」など、エコキュートに関するお悩みは交換パラダイスへご相談ください。 エコキュートの買い替えに対する悩みはさまざまで、どう対処したらいいのかわからないことも多いですよね。 交換パラダイスはこれまで、約1,700件以上のエコキュートに関するお悩みを解決してきた実績を持ち、Googleの口コミではありがたいことに★5つの高評価を数多くいただいております。 さまざまなお悩みに最適な提案をいたしますので、エコキュートについてお困りの場合には、ぜひ一度ご相談ください。 ※1 経済産業省の給湯省エネ事業2025の補助金対象のエコキュート（以下EQ）への交換における補助額であり、電気温水器からEQの交換の場合最大17万円支給されます。 EQからEQの場合は最大13万円となります。 当社はお客様の代わりに申請書類作成のサポートを行いますが、申請者はあくまでお客様自身となります。 また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。 ※2 実質無料キャンペーン含む。無償保証規約はこちらから。 ※3 10年間毎年1回点検について… 当社で製品を購入していただいたお客様限定で、ご契約時に定期点検（別途有料：49,500円（税込））をお申し込みいただいた場合に限ります。 施工後10年間にわたり、毎年1回（初年度は3か月後、1年後の2回）、合計11回にわたり弊社が設置した給湯器に不具合がないかを無償で点検いたします。 購入した製品の製品不備確認（リコールだった場合メーカーへ打診協議をお客様の代わりに行います）や施工不備による部分修理などを全て無償で行います。 蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。 その他住宅関連の点検も希望される場合は、点検のご連絡の際にお伝えいただければ無償で点検対応いたします。 なお、一部エリアは対象外となります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。エコキュートのご購入をご検討なら交換パラダイスにお任せください！
※1 ※2 ※3 注意事項はこちら
