九都県市高効率給湯器買替キャンペーンとは？概要を理解して補助金でエコキュートを導入！

給湯器の交換を検討している方にとって、補助金やキャンペーン情報は非常に魅力的です。

なかでも「九都県市高効率給湯器買替キャンペーン」は、家庭での省エネとCO2削減を目的とした自治体の先進的な取り組みです。

一定の基準を満たす高効率給湯器への交換により、環境への配慮だけでなく光熱費の削減も期待できます。

令和6年度には多くの応募が集まり、特にエコキュートへの関心が高まっていることがわかりました。

この記事では、キャンペーンの概要や応募要件、実施結果、そして令和7年度の最新動向に加え、併用できる他の補助金制度についても紹介します。

九都県市高効率給湯器買替キャンペーンとは？

「九都県市高効率給湯器買替キャンペーン」は、環境負荷の少ない高効率な給湯器への買い替えを促進する目的で取り組まれています。

実施主体は、東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県およびそれぞれの政令指定都市である横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市の9自治体で構成される「九都県市」です。

この地域は人口が多く、家庭部門におけるCO2排出量も全国的に高水準とされていることから、給湯器の省エネ化が重要な課題となっています。

キャンペーンでは、対象となる高効率給湯器に交換した家庭を対象に、抽選で景品が当たる制度などを通じて、省エネ行動を後押ししています。

これにより期待されるのは、エネルギー使用量の削減と環境意識の向上です。

令和6年度九都県市高効率給湯器買替キャンペーンの概要と実施結果

令和6年度の九都県市高効率給湯器買替キャンペーンは、多くの家庭が参加し、省エネとCO2削減の成果を上げました。

高効率な給湯器への交換により、環境負荷の軽減と光熱費の節約を同時に実現した好事例となっています。

対象となる給湯器の要件・種類

キャンペーンの対象となったのは、10年以上使用した給湯器から高効率タイプへの買い替えです。

具体的には、ヒートポンプ給湯機（エコキュート）、潜熱回収型ガス給湯器（エコジョーズ）、石油給湯器（エコフィール）、ハイブリッド給湯器、家庭用燃料電池（エネファーム）などが対象でした。

要件として、エコキュートであれば年間給湯保温効率3.0以上（寒冷地仕様は2.7以上）、エコジョーズ・エコフィールは給湯効率94％以上など、各製品ごとに明確な基準が設けられていました。

省エネ性能の高い機種への更新を促すことで、家庭部門からのCO₂排出量の削減を図る取り組みです。

応募方法・スケジュール・必要書類

応募は、専用サイトまたは郵送での申請が可能でした。

キャンペーン期間は2024年11月1日から2025年1月31日までで、応募締切は2月10日必着とされていました。

必要だった書類は下記のとおりです。

• 購入証明書（レシートや領収書）
• 保証書の写し、機器設置後の写真
• 旧機種の情報（製造年・品番など）など

抽選により100名に景品が進呈される仕組みで、参加者の省エネ行動を後押しするインセンティブとなっています。

申し込み手順はシンプルながら、対象機器や設置完了が明確に証明される必要がありました。

買替キャンペーン全応募製品のうち3割がエコキュート

令和6年度の応募データを見ると、応募総数160件のうち、45件がエコキュートへの買い替えでした。

これは全体の約28％に相当し、エコジョーズに次いで2番目に多い選択肢となっています。

電気を用いたヒートポンプ方式で効率的にお湯を沸かすエコキュートは、ガス機器と比べてランニングコストが安く、再エネ利用の側面でも注目されています。

導入コストの高さがネックとなるケースもありますが、キャンペーンや国の補助制度を組み合わせることで導入ハードルが下がったと考えられます。

省エネと経済性を両立できる点が、多くの家庭に選ばれた理由です。

都県別の応募数はほぼ拮抗

応募者の地域分布を見ると、埼玉県と東京都がそれぞれ21.3％、千葉県が25.6％、神奈川県が31.9％と、大きな偏りは見られませんでした。

9自治体による広域的な取り組みであることから、各地域で均等に周知が行き届いていたといえるでしょう。

また、都市部と郊外のどちらのエリアからも応募があり、家庭の省エネ意識が広く浸透し始めている様子が反映された結果です。

エコキュートに買い替えた家庭では大幅にCO2削減に成功

エコキュートに買い替えた家庭では、1台あたり年間約525.6kgのCO2削減効果が確認されました。

これは旧式のガス給湯器などと比較して、エネルギー効率が大幅に向上していることを示しています。

応募者全体での削減量は33,753.9kgにも達しており、家庭部門の脱炭素化に向けた一歩として重要な成果です。

光熱費の節約だけでなく、地球環境への貢献も実感できるため、次年度以降の参加者増加が期待されます。

エコキュートがどれくらいのランニングコスト削減になるか、また具体的な節約法など、詳しい情報は下記の記事を参考にしてください。

【関連記事】エコキュートの電気代はどれくらい？安くできる節約方法やシミュレーションを紹介

6割を超える方が「このキャンペーンをきっかけに家庭での省エネを意識するようになった」と回答

参加者アンケートでは「このキャンペーンを通じて家庭での省エネを意識するようになった」と回答した方が約60％に上りました。

また「省エネ性能の高い機器への買い替えを積極的に検討するようになった」との声も5割近くを占めました。

給湯器は日常的に使う設備であるため、無意識のうちにエネルギー消費に影響を与えています。

こうしたキャンペーンがきっかけとなり、家庭全体での省エネ意識が高まれば、持続可能な社会づくりに直結するでしょう。

参考：九都県市首脳会議環境問題対策委員会｜2024年度高効率給湯器買い替えキャンペーン実施結果

令和7年度九都県市高効率給湯器買替キャンペーンの開催予定・最新情報

令和7年度（2025年度）のキャンペーン情報は現時点で未公表ですが、令和6年度と同様に11月～1月開催が見込まれます。

参考までに2024年度は11月1日～2025年1月31日、応募締切は2月10日まででした。

令和7年度も引き続き、九都県市首脳会議環境問題対策委員会による高効率給湯器の買い替え支援という形で、抽選による景品提供などのインセンティブも継続が予想されます。

最新情報は、各都県・市の環境部門公式ホームページや九都県市の特設サイトで10月以降に更新される見通しです。

キャンペーン期間や対象要件の変更がある可能性もあるため、事前のチェックをおすすめします。

九都県市にお住まいの方は国や自治体の補助金も活用できる

九都県市に在住の方は、国の事業や自治体ごとの補助制度の併用が可能です。

高効率給湯器の導入だけでなく、省エネ住宅全体をお得に整えるチャンスになるでしょう。

• 給湯省エネ2025事業
• 子育てグリーン住宅支援事業
• 自治体別の補助金・助成金制度

順に説明します。

給湯省エネ2025事業

国の「給湯省エネ2025事業」では、エコキュートで最大13万円の補助金が受けられる場合があります。

対象は登録された高効率給湯器を使った新築やリフォームで、事業者登録された施工会社が申請を代行します。

さらに、電気温水器や蓄熱暖房機を撤去すると、4万円の加算補助もあるため、あわせて最大17万円の実質的な負担軽減につながるでしょう。

補助金は工事完了後に事業者が申請し、予算に達し次第終了するので、早期検討が望ましいです。

給湯省エネ2025事業に関する最新の情報は、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】【最新版】エコキュート補助金「給湯省エネ2025事業」を徹底解説！

子育てグリーン住宅支援事業

「子育てグリーン住宅支援事業」は、省エネ住宅の新築やリフォームに対し、子育て世帯・若者夫婦に優遇される制度です。

新築では最大160万円、リフォームは40〜60万円の補助が受けられます。

エコ住宅設備導入が条件となるほか、一般世帯も対象で、子育て世帯のメリットは厚くなっています。

2024年11月22日以降に着手した新築・リフォームが対象で、申請期間は2025年3月下旬～12月末（予算終了まで）となる見込みです。

住宅の断熱や設備更新を検討中なら、住宅全体の省エネ化と経済性を両立できる好機といえるでしょう。

「子育てグリーン住宅支援事業」の最新情報は、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】【2025年最新】子育てグリーン住宅支援事業とは？新設された補助金の詳細や注意点を解説

自治体別の補助金・助成金制度

九都県市各自治体（都道府県・市町）は、高効率給湯器を含む省エネ・エコリフォームへの独自補助を設けています。

例えば、東京都や神奈川県などではエコキュート交換時に数万円の助成金が受けられる場合があります。

内容は自治体ごとに異なり「対象機器の性能」「所得要件」「申請方法」なども多様です。

各自治体の広報誌で最新の募集情報を確認し、国の制度と組み合わせれば、導入費用を大幅に圧縮できます。

施工を依頼する前に自治体窓口に相談すれば、地域独自の制度活用も可能になるので、見落としのないチェックをおすすめします。

九都県市にお住まいの方は、キャンペーンや補助金を活用してエコキュートをお得に導入しよう！

エコキュートは環境にやさしく、光熱費の節約にもつながる高効率な給湯器です。

九都県市高効率給湯器買替キャンペーンを活用すれば、抽選での景品が期待できるほか、国や自治体の補助金制度と組み合わせて導入コストを抑えられます。

令和6年度には多くの家庭が参加し、CO2排出量の削減や省エネ意識の向上などの成果が報告されています。

今後も制度やキャンペーンの内容は変化する可能性があるため、最新情報をチェックしながら、効率的で快適な住まいづくりを進めていきましょう。

今こそ楽しく、そしてお得にエコキュートを導入するチャンスです。