エコキュートの使い方がわかる！初心者でも迷わない基本操作から節約術・トラブル対処法まで

エコキュートは、空気の熱を利用して効率的にお湯を沸かすことができる環境に優しい給湯器です。

従来のガス給湯器と比べて、電気代を大幅に抑えられる可能性がありますが、その分、操作方法や設定には独自の特徴があります。

例えば、夜間の安い電力を活用した沸き上げ設定や、追い焚き機能、高温足し湯など、家庭の状況に合わせて使いこなせる機能が豊富です。

そこでこの記事では、エコキュートの基本的な使い方から、メーカー別の便利な機能、節約のコツまで、初心者の方でもわかりやすく解説します。

新しくエコキュートを導入された方や、より効率的な使い方を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

はじめてのエコキュート｜基本的な使い方をマスターしよう

「最新のエコキュートが我が家にやってきたけれど、これまで使っていたガス給湯器とどう違うんだろう？」と感じている方もいるのではないでしょうか。

エコキュートは、上手に使いこなせば光熱費をぐっと抑えられ、環境にも優しい暮らしを実現できる頼もしい味方です。

しかし、初めて触れる多機能な機械に、少し不安を感じるのも無理はありません。

ここでは、エコキュートの基本的な操作を一つひとつ解説します。

エコキュートについてさらに詳しい情報をお求めの方は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】エコキュートとは？省エネ技術の仕組み・メリット・デメリット・選び方を徹底解説

エコキュートを使いはじめる前に確認する4つのこと

エコキュートを初めて使用する際は、4つの重要な手順を順番に実施する必要があります。

1. 安全確認

設置直後は、電源ブレーカーと貯湯タンクの電源が「切」の状態なのかを確認しましょう。

また、水抜き栓・排水栓・給水ストレーナー、すべての蛇口が確実に閉まっていることを確認します。

2. 給水作業

給水配管の止水栓を開いてタンクに水を入れます。

満水になるまでには、10〜30分程度かかるでしょう。

その際、水が正常に入らない場合は、設置業者への連絡が必要です。

3. 電源の投入

タンクが満水になったことを確認後、電源ブレーカーを入れ、電源レバーを「入」にします。

電源投入後、お湯の沸き上げが自動的に開始されます。

4. エア抜き作業

浴室や台所のリモコンを使用して、ヒートポンプのエア抜き運転を実施しましょう。

この作業には約10分かかります。

エア抜き作業は初期設定時だけでなく、定期的なメンテナンスとして半年から1年に1回程度の実施がおすすめです。

これらの手順を実施すると、エコキュートを安全かつ効率的に使用できるでしょう。

給湯・湯はり・保温の使い方

エコキュートは、蛇口をひねるとタンク内に貯湯されたお湯が出る仕組みです。

従来のガス給湯器と比較すると、ヒートポンプユニットが空気の熱を利用するため、電力を効率よく使って給湯できるメリットがあります。

昼間は沸き上げ休止モードに設定し、夜間の安い時間帯に自動でお湯を沸かすのが省エネと電気代削減のポイントです。

湯はりをする場合は、リモコンの「ふろ自動」ボタンを押して設定温度や湯量を選びます。

沸かし終わったお湯はそのまま保温状態に切り替えられ、お風呂の温度を一定にキープできます。

ただし、長時間保温し続けると電気を使うため、入浴する家族の状況を見ながら保温を停止・再開すると上手に節約できるでしょう。

リモコン操作の基本｜メーカー共通の操作と独自機能の違い

給湯温度、湯量設定・ふろ自動・追い焚きなど、リモコンの基本操作はどのメーカーでもほぼ共通しています。

電源のオン・オフや湯はり開始、高温たし湯などのボタンが中心に配置され、初めて使う方でも迷いにくい設計です。

一方で、各社は独自機能を持っており、例えばダイキンはAI学習による最適運転を実施でき、パナソニックは省エネをサポートするエコナビを搭載しています。

また、三菱電機は大きな文字表示やワンボタン・ワン機能のシンプル設計を採用し、コロナは省エネ支援機能を充実させているなど違いがあります。

メーカー独自のモードを活用すると、タンク残湯量の把握や沸き上げスケジュール管理がさらに便利です。

取扱説明書や製品サイトを確認しながら、家庭の電気料金プランや使い方に合わせて細かい設定を上げていくと、より省エネ効果を高められます。

【参考】ダイキン工業株式会社「上手な使い方｜エコキュート」
【参考】Panasonic「AIエコナビ｜特長一覧｜エコキュート｜給湯・暖房」
【参考】三菱電機「コンパクト エコキュート / エコキュート ライト | 製品ラインアップ | 三菱 エコキュート」
【参考】｜株式会社コロナ「スマートナビリモコンプラス｜機能情報｜エコキュート」

時間帯や家族の人数に合わせた使い方

夜間の電力単価が安いプランを契約している場合は、夜間に自動沸き上げを設定して電気料金を抑える方法が主流です。

昼間に長時間不在となる家庭は、日中の沸き上げを休止し、必要なときだけ追い焚きや湯増しをおこなうと無駄を防げます。

家族の人数によってはタンクの容量が大きいほうが湯切れを防げますが、その分初期投資が増えるため、人数と使用状況をよく考えて選ぶことが重要です。

お風呂を連続で使う機会が多い場合は、保温機能よりも高温たし湯や追い焚きで対応したほうがムダが少なく、機器の寿命を長持ちさせることにもつながります。

上手にエコキュートを使い分けることで、電気代の節約だけでなく、家庭の快適性と省エネ性を同時に実現できるでしょう。

【参考】関西電力「エコキュートの仕組み・メリットと使い方｜オール電化」
【参考】Panasonic「上手な使い方｜特長一覧｜エコキュート｜給湯・暖房」

もっと便利に！エコキュートの機能を使いこなそう

エコキュートには、基本的な給湯機能だけでなく、家庭の状況に合わせて上手に使える便利な機能が多数あります。

ヒートポンプで効率よくお湯を沸かし、貯湯タンクにためた残りの量や電気料金プランに合わせて運転モードを調整すれば、昼間でも必要最低限の運転だけにおさえられるため、電気代のムダを抑えることが可能です。

ここでは省エネを重視した設定方法や湯切れ対策、高温足し湯・追い焚きなど、従来のガス給湯器とは違う特徴的な機能をまとめて解説します。

エコキュートの省エネ運転｜おすすめの設定で賢く節約

エコキュートは空気の熱エネルギーを活用する給湯器なので、もともと電力消費を抑えるメリットがありますが、さらに省エネを目指すなら夜間の電力が安い時間帯に自動で沸き上げるよう設定するのが基本です。

リモコンの「省エネモード」や「おまかせ節約モード」を活用し、湯量や温度を最適化すれば、昼間に無駄にタンクを沸き上げる必要がなくなり、電気代削減につながります。

家庭によっては小刻みに保温をするより、必要なタイミングで追い焚きや高温足し湯を使ったほうがムダが少ない場合もあるため、家族構成や入浴時間を見直して上手に使い分けてください。

深夜電力活用術｜タイマー設定で電気代を賢く節約

エコキュートの大きな特徴は「夜間の単価が安い電力を使って、まとめてお湯をつくる」点です。（電力割引プランによって変動あり）

リモコンのタイマー機能を利用すれば、深夜（例えば23時〜翌7時）に合わせて自動沸き上げをおこない、日中は休止モードで動かさないようにできます。

この方法なら、特に深夜電力プランに加入されている方は、その恩恵を最大限に受けられ、昼間に余計な沸き上げをしてしまうリスクも抑えられます。

もし急にお風呂で使う湯量が増えたり、家族の帰宅時間が変わったりした場合でも、タイマーの再設定や追加の「沸き増し」で対応できるので安心です。

湯切れの心配なし！お湯を沸き増しする方法

エコキュートは貯湯タンクにためたお湯を使用しますが、家族が多い家庭や来客時には「お湯が足りるか不安…」という状況になるかもしれません。

そんなときはリモコンの「沸き増しボタン」を押して昼間でも追加でお湯を作るのがおすすめです。

ただし、昼間の電気使用は夜間に比べて料金が高めなので、できるだけ夜間中心の沸き上げを基本とし、どうしても足りない場合には手動で増やす使い方がいいでしょう。

冷めたお湯もポカポカに！追い焚き機能

お風呂に入っている間にお湯が冷めてしまった場合は「追い焚き機能」が便利です。

ヒートポンプユニットを活用し、浴槽内のお湯を熱交換器で再加熱する方法のため、水道代がかからず省エネにもなります。

ただし、循環が繰り返されるため、衛生面では定期的な配管掃除やフィルターのメンテナンスが必要です。

長時間の保温運転よりも、必要なときに追い焚きを使用するほうが電気代を節約しやすいので、家庭の状況に合わせて運用しましょう。

ちょっと熱めが欲しい時に！高温足し湯

「高温足し湯」とは、タンク内にためている高温のお湯を直接ふろに注ぎ込む機能です。

温度が下がった浴槽に対して一気に温度を上げられるため、短時間でポカポカに戻したい場合に最適な使い方です。

高温足し湯は水道を使う追い焚きとは違い、タンク内のお湯をそのまま足す形なので、お風呂の湯量が増えすぎる点や「残り湯」の温度差に注意しましょう。

状況に応じて追い焚きと高温足し湯を使い分けることで、上手に省エネと快適性を両立できます。

小さなお子様がいる家庭でも安心！チャイルドロック設定

リモコンのチャイルドロック機能を使えば、小さな子どもが誤って操作してしまい、温度を高く設定したり、急にふろを停止させたりなどのトラブルを防げます。

ボタンのロックを解除するには大人の操作が必要となるため、子どものいたずらや誤操作による危険を抑えられるのがメリットです。

小さいお子様を含む家族全体が安全にエコキュートを使い続けるためにも、ぜひチャイルドロック設定を活用してください。

【メーカー別】知っておくと便利な独自機能の使い方

エコキュートはメーカーごとに独自の機能を搭載しており、それぞれに魅力があります。

ここでは、主要メーカー5社に焦点を当て、それぞれの便利な機能と使い方を詳しく解説します。

• ダイキン
• 日立
• パナソニック
• 三菱電機
• コロナ

家庭に合ったエコキュート選びの参考にしてください。

ダイキンのエコキュート便利機能

【出典】ダイキン工業株式会社

ダイキンは「ターボ沸き上げ機能」で、短時間でお湯を沸かすことができます。

家族が多い家庭や、急な来客で湯量が足りなくなりそうなときでも安心の機能です。

さらに、スマートフォンアプリを使った遠隔操作が可能なモデルもあります。

外出先でもリモコンと同様に操作できるため、帰宅時間に合わせて沸き増しをおこなったり、休止モードを設定したりと柔軟な使い方が可能です。

その他、ウルトラファインバブル機能搭載の製品は、お風呂の保温性と快適性を高めるメリットがあります。

ヒートポンプユニットのみ交換できる仕様のモデルも展開しており、長い寿命を見据えたメンテナンスや設備投資の計画が立てやすい点も魅力といえるでしょう。

【参考】ダイキン工業株式会社「ダイキンエコキュート」

日立のエコキュート便利機能

【出典】日立製作所

日立は「インテリジェント制御」によって過去の使用実績を学習し、最適な時間帯にお湯を沸かします。

そのため、日中のムダな沸き上げを抑えながら必要な湯量を確保できる省エネ設計です。

「きらりUVクリーン」機能は、お風呂の衛生面を重視したい家庭にぴったりで、菌の増殖を抑制してくれます。

さらに、専用アプリとの連携で電気料金プランや家族の使用状況を見ながら、上手に運転モードを切り替えられます。

太陽光発電と組み合わせる沸き上げ機能もあり、日中に発電した電気を有効活用して電気代の削減が可能です。

【参考】日立の家電品「エコキュート」

パナソニックのエコキュート便利機能

【出典】住まいの設備と建材｜Panasonic

パナソニックは「AIエコナビ」が特徴で、過去の給湯パターンや夜間の湯使用状況を学習して省エネ運転をおこないます。

昼間に必要な分だけ沸き増しし、夜間をメインに湯を沸かすよう自動調整するため、無駄が少なく電気代節約に直結します。

さらに「ぬくもりチャージ」機能では、スマートフォンやタブレットから遠隔操作できるため、状況に合わせて運転を開始・停止しやすいです。

家族の入浴タイミングを見守る「見守りモード」や、故障時にエラーを通知する機能など、トラブル時の対処が早いのもメリットです。

【参考】Panasonic「エコキュート｜給湯・暖房」

三菱電機のエコキュート便利機能

【出典】三菱電機 MITUBISHI ERECTRIC

三菱電機は「マイクロバブル」の技術を利用し、配管内を自動洗浄してくれる機能が便利です。

残り湯の熱を再利用する「ホットりたーん」機能もあり、追い焚き時に使用していたお湯の熱エネルギーをタンクへ戻し、省エネ効果を高めます。

リモコンの操作性にも力を入れており、「ワンボタン・ワン機能」のシンプル設計で、高齢者や機械が苦手な方でも使いやすい工夫がされています。

また、家族が連続してお風呂に入るときは「おいそぎお湯はり」モードを活用すると、時間を短縮してすばやく浴槽を満たせるのがメリットです。

【参考】三菱電機「三菱 エコキュート」

コロナのエコキュート便利機能

【出典】株式会社コロナ

コロナは「みまもり機能」によって、浴室や風呂のお湯の状況を管理できるのが強みです。

ソーラーモードプラスを使えば、太陽光発電との併用で昼間の電気を自家消費しながらタンクに貯湯できます。

さらに、使用量の見える化グラフで、どの時間帯にどれくらい給湯しているかを一目で把握できます。

耐震設計にも配慮しており、もしもの災害時にタンクのお湯を生活用水として使える点もメリットです。

子育て世帯向けの入浴サポート機能を備えた製品も多く、安全面に力を入れている印象があります。

【参考】株式会社コロナ「エコキュート」

メーカーごとに独自の工夫が詰まったエコキュートは、従来のガス給湯器からの切り替えを検討している家庭や、電気代を抑えながら快適なお湯を使いたい家庭におすすめです。

設置コストや単価は製品によって異なるため、家族の人数・ライフスタイル・初期費用などを比較しながら、あなたの家庭に合った機種を選んでください。

上手に機能を活用して電気料金を抑えながら、快適な給湯ライフを送りましょう。

【シーン別】エコキュートの上手な使い方

エコキュートは、日々の生活シーンに合わせて設定を調整すると、より快適かつ経済的に使用できます。

ここでは、

• 新築・引越し直後
• 長期不在時
• 来客時
• オール電化住宅

での上手な使い方について詳しく解説します。

新築・引越し直後｜最初におこないたい設定

新築や引越し先でエコキュートを初めて使う場合は、以下の手順をおさえておきましょう。

まず、電源ブレーカーと貯湯タンクの電源が「切」になっていることを確認してください。

次に、水抜き栓・排水栓・給水ストレーナー・すべての蛇口が閉まっているか点検します。

給水配管の止水栓を開けてタンクに水を入れ、満水になるまで10〜30分ほど待ちましょう。

その後、電源ブレーカーを上げてリモコンの電源を入れます。

最後にエア抜き運転をおこなうことで、タンク内や配管内にたまった空気を抜き、正常にお湯が出るようになります。

この初期設定を実施すると、エコキュートを安全かつ効率的に使いはじめられるでしょう。

長期不在で毎日使わないときの注意点

エコキュートを2週間以上使わない場合は、トラブル防止のために一時的な運転停止とタンクの水抜きを検討してください。

長期間の休業や旅行などで冬季に不在となると、貯湯タンク内の水が凍結して機器故障を引き起こすリスクがあるため要注意です。

不在が2週間以内であれば、リモコンの「沸き上げ休止」モードを設定し、最低限の保温運転だけで済ませる方法もあります。

来客時やお風呂を連続で使う時の注意点

来客が多い日や、家族が続けてお風呂に入る際は、急にお湯不足になる状況が考えられます。

前日からリモコンの「沸き増し機能」や「満タン沸き上げモード」に切り替えておくと、たっぷりのお湯を準備できるため安心です。

お湯の使用状況が多い日には「たっぷりモード」や「大容量モード」設定を活用し、湯切れを防ぐといいでしょう。

昼間に頻繁にお湯を沸かすと電気代が増える可能性があるため、夜間の時間帯を中心に沸き上げし、必要なタイミングだけ追い焚きや高温足し湯で対応するのがおすすめです。

オール電化住宅での賢いお湯の使い方

オール電化住宅の場合は、夜間の安い電気料金を最大限に活用してお湯を沸かす方法が基本です。

深夜（例えば23時〜翌7時）に自動的に沸き上がるようリモコンのタイマーを設定し、日中は必要なときだけ追加運転すると、電気代のムダを抑えられます。

季節によって設定温度を変えるのも節約には重要です。

夏場は50度前後、冬場は60度前後を目安に設定しておき、追い焚き機能や高温足し湯を状況に合わせて活用してください。

また、太陽光発電を導入している家庭は昼間の電気を自家消費してタンクにお湯を貯めることで、さらに電気料金を節約できます。

日々の電気料金プランを見直しながら、ヒートポンプの効率を高める設定を探ってみてください。

オール電化住宅でのお湯の使い方を、より詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

【関連記事】エコキュートを導入してオール電化住宅に！メリットやデメリット・費用を解説！

エコキュートの使い方についてよくある疑問を解決

エコキュートは便利な給湯器ですが、時にはトラブルに見舞われることもあります。

例えば、日中に急にお湯が出なくなる状況や、リモコンが反応しなくなるなど、困る場面もあるかもしれません。

ここでは、よくある疑問への対処方法をQ&A形式で解説します。

Q：急にお湯が出なくなった場合、何が原因として考えられますか？また、自分でできる応急処置はありますか？

A：急にお湯が出ない場合は、湯切れや配管の断水、凍結、ヒートポンプのエラーなどが考えられます。

まずリモコンの残湯量やエラー表示を確認し、湯切れなら「沸き増しボタン」を押して追加でお湯を作ってください。

断水している場合は水道局への確認、冬季の凍結であればヒーターや自然解凍を待つなど、状況に合わせて応急処置をおこなってください。

Q：リモコンにエラーコードが表示されている場合、どのような手順で対処すればいいですか？

A：エラーコードが表示されたら、まずは取扱説明書やメーカーサイトを参照して原因を確認しましょう。

エラーコード一覧には応急処置や復旧の流れが記載されていることが多いため、状況に合った対策をおこなってください。

次の表で各メーカーのエラーコード一覧を見ることができます。

エラーコードの詳細

ダイキン

日立

パナソニック

三菱電機

コロナ

解決しない場合はメーカーや販売店へ連絡するのが確実です。

Q：リモコンのボタンを押してもまったく反応がない場合、最初に何を試すべきですか？

A：リモコンの画面が消えている・操作に反応しないなどの場合は、リモコン本体の電源やブレーカーを確認してください。

チャイルドロックの作動で、ボタン操作がロックされている可能性もあります。

コンセントや配線が抜けていないかなどもチェックしましょう。

必要に応じて、リモコン周辺を一度リセットしてみると復旧する場合があります。

リモコン不具合の詳しい対処法は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】エコキュートのリモコンがつかなくなった！対処法や原因・修理費用の相場を解説

Q：エコキュートを自分でリセット（手動復旧）する方法はありますか？ある場合、どのように操作すればいいですか？

A：機種によっては、リモコンメニューから「リセット」ボタンを選ぶ方法や、貯湯ユニット本体側のスイッチ操作で手動復旧できる場合があります。

ただし誤操作や配線の扱いを誤ると故障につながるリスクもあるため、取扱説明書で操作手順をしっかり確認してください。

問題が解決しないときは、無理に操作せずメーカーや設置業者に相談するほうが安全です。

Q：メーカーに問い合わせる前に、事前に確認しておきたい情報や準備しておくべきことはありますか？

A：問い合わせの際は、製品型番・購入時期・使用年数・エラーコードの有無・給湯状況などを把握しておくと、スムーズに対応してもらえます。

故障している場合でも、症状をできるだけ詳細に伝えることで、修理や交換の手続きが早く進むでしょう。

対処法や修理・交換の判断基準を詳しく解説しているので、エコキュートの故障が疑われる場合は、以下の記事をご覧ください。

【関連記事】エコキュートが故障！？原因や対処方法・修理・交換の見極めポイントも解説！

【まとめ】エコキュートの使い方をマスターして快適な給湯ライフを送ろう！

エコキュートはヒートポンプ機能で空気熱を利用し、深夜の安い電力でお湯を沸かすため、ガス給湯器よりも節約効果とCO₂排出量削減のメリットがあります。

夜間の自動沸き上げ設定と、日中にお湯が足りなくなった場合のみ「沸き増し」する方法に加え、追い焚きや高温足し湯を活用するとムダを抑えながら快適な給湯が可能です。

リモコン操作やメーカー独自のモード、チャイルドロック機能を把握し、家族構成やライフスタイルに合わせて運転パターンを設定しましょう。

長期休業や旅行などで使用しないときは休止モードや停止操作をおこない、電気代と故障リスクを抑えるのがおすすめです。

10年以上使用している場合は寿命の可能性もあるので、修理費と交換費用を比較しながら製品選びを検討するとよいでしょう。

エコキュート主要メーカーごとの取扱説明書リンク集

代表的なエコキュートメーカーの取扱説明書や、サポートページへのリンクをまとめました。

製品ごとの操作方法や省エネ設定、トラブル対処法などの詳細な情報を確認する際に役立ててください。

メーカー	取扱説明書のダウンロード先
ダイキン	DT-NET（ダイキン工業）「取扱説明書・据付説明書検索」
日立	日立の家電品「取扱説明書」
パナソニック	パナソニック「エコキュート工事・取扱説明書」
三菱電機	三菱電機「三菱エコキュート取扱説明書（PDF）」
コロナ	株式会社コロナ「サポート・お問い合わせの取扱説明書ダウンロード」

なお、取扱説明書をダウンロードする際は以下の点に注意しましょう。

• お持ちの機種の型番を事前に確認
• 一部の古い機種は掲載されていない場合があります
• ダウンロードした説明書は個人使用目的に限り使用可能

各メーカーともに、最新の製品情報や故障時の手順・修理対応などが随時更新される場合があります。

定期的に取扱説明書を見直したり、公式サイトをチェックしたりすると、より安全かつ効率的にエコキュートを使い続けられるでしょう。