エコキュートのヒートポンプ交換はダイキンだけが可能?費用や本体交換との違いも紹介

エコキュートのヒートポンプ交換はダイキンだけが可能?費用や本体交換との違いも紹介

エコキュートは、ヒートポンプによって空気の熱を利用し、お湯を効率よく作る仕組みの給湯器です。

そのため、ヒートポンプが故障するとお湯が沸かせなくなり、日常生活に大きな支障が出ます。

「故障したらどうなるの?」「ヒートポンプだけの交換はできるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

ながお
現状では「ダイキン」のみが単体交換に対応しており、他メーカーは本体ごとの交換が基本です。

この記事では、ヒートポンプの役割や寿命、交換費用と本体交換との違いを解説します。

修理・交換の判断基準や、費用を抑える方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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目次

エコキュートにおけるヒートポンプの基礎知識

エコキュートにおけるヒートポンプの基礎知識

エコキュートの心臓部といえるのがヒートポンプです。

まずは、エコキュートにおけるヒートポンプの基本を理解しておきましょう。

  • ヒートポンプの仕組みと役割
  • ヒートポンプの一般的な寿命
  • ヒートポンプ故障時のよくある症状

順に解説します。

ヒートポンプの仕組みと役割

エコキュートは、空気中の熱を利用してお湯をつくる「ヒートポンプ技術」が最大の特徴です。

ダイキン工業株式会社「エコキュートとは?エコキュートの仕組み」

出典:ダイキン工業株式会社「エコキュートとは?エコキュートの仕組み」

屋外に設置されたヒートポンプユニットが外気を取り込み、冷媒(二酸化炭素)を圧縮・加熱して高温の熱エネルギーを生み出します。

その熱を貯湯タンクに送り込み、水を効率よくお湯へ変換する仕組みです。

ヒートポンプは、ガスの燃焼に頼らず空気の熱を利用するため、省エネ性に優れ、従来の電気温水器やガス給湯器に比べて光熱費を大幅に削減できます。

エコキュートの省エネ性能や快適性を支えているのは、このヒートポンプの働きによるものです。

エコキュートの仕組みやメリットなど、より詳しい情報が知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】エコキュートとは?メリットデメリットやガス給湯器との違い・選び方から費用まで完全解説

ヒートポンプの一般的な寿命

ヒートポンプの寿命は、一般的に10〜15年程度です。

使用頻度や設置環境によっても変わりますが、長期間の運転により圧縮機やファンモーターなどの部品が劣化し、性能が低下していきます。

寿命が近づくと、お湯の沸き上げに時間がかかる、運転音が大きくなるなどの兆候が現れます。

また、耐用年数を過ぎた機器を無理に使い続けると、突然の故障によるお湯切れや高額な修理費用につながるリスクもあるでしょう。

ながお
定期的なメンテナンスをおこないながら、10年以上経過したタイミングでは修理より交換を視野に入れるのが安心です。

ヒートポンプ故障時のよくある症状

ヒートポンプが故障した際によく見られるのは、主に下記の症状です。

  • お湯が沸かない
  • 沸き上げに異常に時間がかかる
  • エラーコードが表示される
  • 異音や振動が大きいなど

こうした不具合のなかには、ファンの不具合やセンサー異常など、部品交換で解決できるケースもあります。

しかし、圧縮機の損傷や冷媒の漏れといった重大なトラブルは修理では対応できず、ヒートポンプユニット自体の交換が必要になる場合があります。

症状が軽い段階であれば、比較的安価な修理で済むこともあるため、早めにメーカーや専門業者へ相談しましょう。

保証期間内であれば、当然費用がかからない場合も少なくありません。

各メーカーごとの保証内容に関しては、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】エコキュートの保証期間はどのぐらい?延長保証やメーカーごとの違いを解説

ヒートポンプの単体交換が可能なメーカーは「ダイキン」だけ

ヒートポンプの単体交換が可能なメーカーは「ダイキン」だけ

出典:ダイキン公式サイト「家庭用ヒートポンプ給湯機 総合カタログ

エコキュートは、基本的に「貯湯タンク」と「ヒートポンプユニット」がセットで販売されており、どちらか一方だけを交換するケースは少ないのが実情です。

特に多くのメーカーでは、ヒートポンプのみの交換を前提としておらず、故障した場合は本体ごとの入れ替えを推奨しています。

そのなかで、例外となるのがダイキンです。

ダイキンは、ヒートポンプユニットの単体販売や交換対応をおこなっており、貯湯タンクがまだ使用可能な状態であれば、ヒートポンプだけの取り替えが可能です。

つまり、ヒートポンプの単体交換が現実的に選択肢となるのは、現状では「ダイキン製エコキュート」に限られています。

ダイキン製エコキュートなら、本体丸ごと交換するよりも費用を抑えられ、使える部品を無駄にせず長く活用できるメリットがあります。

ただし、すべての状況で必ず交換可能とは限らず、機種や設置環境によっては本体交換が必要になるケースもあります。

エコキュートのヒートポンプのみを交換する際の注意点

エコキュートのヒートポンプのみを交換する際の注意点

ダイキンならヒートポンプ単体の交換が可能ですが、いくつかの注意点があります。

  1. 新型のヒートポンプは場合によって機能面や構造の差がある
  2. 貯湯タンクユニットの保証期間は現状のまま
  3. DIYでのヒートポンプ交換はNG

順に説明します。

新型のヒートポンプは場合によって機能面や構造の差がある

ヒートポンプを新型に交換する際は、旧型との構造や機能の違いに注意が必要です。

ながお
例えば、古いモデルには止水栓が付いていないケースがあり、その場合は貯湯タンクの水をすべて抜いてから作業をしなければなりません。

水抜きには時間がかかり、作業全体が長時間化する場合もあります。

さらに、耐塩害仕様など環境に応じたモデルを選ぶと、外観色がアイボリーホワイトからライトキャラメルへ変わるケースもあり、景観に影響する可能性があります。

こうした違いは、施工自体に問題はないものの、利用する側が事前に認識しておくべきポイントです。

工事は専門業者が対応するため大きな心配は不要ですが、作業時間や外観の変化については事前に把握しておくと安心です。

貯湯タンクユニットの保証期間は現状のまま

ながお
ヒートポンプだけを交換した場合でも、貯湯タンクユニットはそのまま使用するため、保証期間が延長されることはありません。

ヒートポンプが新しくなったことで、全体の寿命が延びたように錯覚しがちですが、タンクは既存の保証期間のままです。

もし保証が切れた後に不具合が発生すれば、修理や交換費用を自己負担しなければなりません。

特に、タンクの交換が必要になった場合には、ヒートポンプ交換費用に加えてさらに大きな出費がかかり、場合によっては本体を丸ごと交換するよりも高額になるリスクもあります。

そのため、全体の使用年数や保証状況を考慮し、一部交換が本当に得策なのかの慎重な判断が必要です。

DIYでのヒートポンプ交換はNG

ヒートポンプの交換は、資格が必要な電気工事や配管作業を伴うため、DIYで対応するのは非常に危険です。

高電圧を扱うため感電や火災のリスクがあり、誤った施工は水漏れや機器の故障を招きます。

さらに、無資格で工事をすれば電気工事士法違反となり、30万円以下の罰金や1年以下の懲役といった厳しい罰則が科される可能性もあります。

メーカー保証も無効となり、施工不良による被害が出ても自己負担となる点は、大きなデメリットです。

コストを抑えたい思いからDIYに挑戦する方もいますが、結果的に修理費や再購入費で余計な出費になるケースが少なくありません。

安全と安心を確保するためには、必ず有資格の専門業者に依頼するのが基本です。

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ダイキンエコキュートのヒートポンプ交換にかかる費用相場

ダイキンエコキュートのヒートポンプ交換にかかる費用相場

ダイキンはヒートポンプ単体交換に対応していますが、費用は決して安くありません。

  • ダイキンエコキュートのヒートポンプ交換の費用
  • ダイキンエコキュートの貯湯ユニット交換の費用

順に説明します。

ダイキンエコキュートのヒートポンプ交換の費用

機種名 タイプ 商品価格の相場(税込) 工事費の相場(税込) 総額の目安
RQWZ60UV 一般地仕様 6.0kW 35~45万円 5~10万円 約40〜50万円
RQWZ45UV 一般地仕様 4.5kW 30~40万円 5~10万円 約35〜45万円
RQWZ60UVH 耐塩害・耐重塩害 6.0kW 35~45万円 5~10万円 約40〜50万円
RQWZ45UVH 耐塩害・耐重塩害 4.5kW 30~40万円 5~10万円 約35〜45万円

ダイキンのヒートポンプ交換費用は、総額で35〜50万円が目安です。

エコキュート本体交換の相場(40〜80万円)と比較すると、差はそれほど大きくなく必ずしも安いとはいえないでしょう。

ダイキンエコキュートの貯湯ユニット交換の費用

タンク容量 費用相場(税込) 標準的な家庭用サイズ
370L 30~40万円 標準的な家庭用サイズ
460L 35~50万円 大家族向け、大容量タイプ
設置条件による追加費用 +10万円程度 基礎工事・搬入経路確保など

貯湯ユニットを交換する場合は、30〜50万円が相場です。

基礎の補強や搬入経路の確保が必要になると追加費用が発生し、総額では50万円を超えることもあります。

ヒートポンプのみを交換しても、タンクが古いままでは将来的に再度大きな出費が必要になる可能性があるため、使用年数や保証期間を考慮した判断が重要です。

エコキュート本体を交換した際にかかる費用

エコキュート本体を交換した際にかかる費用

エコキュートの本体価格は、容量や機能によって差があり、370Lで20〜40万円、460Lでは30〜50万円程度が目安となります。

本体自体を交換する場合、かかる費用は本体価格と工事費を合わせておおよそ40〜80万円が相場です。

ヒートポンプのみの交換費用が35〜50万円であることを考えると、本体交換の方が費用対効果が高いケースも少なくありません。

ながお
特に、10年以上使用している場合や貯湯タンクの劣化が進んでいる場合は、ヒートポンプ交換より本体丸ごと交換を検討した方が長期的に安心です。

結果的に修理・交換を繰り返すよりも、まとめて交換した方がコストパフォーマンスがよくなる可能性が高いといえるでしょう。

エコキュートの本体を安く交換する方法

エコキュートの本体を安く交換する方法

エコキュートの交換は高額ですが、工夫次第で費用を抑えられます。

代表的な3つの方法を紹介します。

  1. 複数の業者から相見積もりを取る
  2. キャンペーンやセールを活用する
  3. エコキュート関連の補助金を利用する

順にみていきましょう。

複数の業者から相見積もりを取る

エコキュート本体の交換費用は、業者によって大きく異なります。

同じ機種でも、数万円の差が出ることは珍しくありません。

そのため、必ず複数の業者から相見積もりを取り、工事内容や保証条件の比較が重要です。

本体価格と工事費をまとめて提示されるケースも多いため、内訳を確認して適正価格を判断しましょう。

また、相見積もりを取ることで「価格交渉の材料」としても活用でき、結果的に総費用を抑えられる可能性が高まります。

キャンペーンやセールを活用する

家電量販店やリフォーム業者では、シーズンごとにセールやキャンペーンを実施する場合があります。

在庫処分やモデルチェンジ前の割引を利用すれば、通常より数万円安く購入できるチャンスです。

また、インターネット通販や専門業者の公式サイトでもキャンペーン価格が設定されるケースがあり、標準工事費込みでお得に導入できるケースもあります。

タイミングを見極めて購入すれば、大きな節約につながります。

購入時期の柔軟な調整もコスト削減のカギとなるでしょう。

エコキュート関連の補助金を利用する

ながお
国や自治体が実施する補助金制度を活用すれば、エコキュート交換費用を大幅に抑えられます。

特に注目されているのが「給湯省エネ2025事業」です。

対象機種の導入で最大17万円の補助が受けられます。

さらに、自治体独自の補助金制度と併用できる場合もあり、組み合わせれば実質的な負担を数十万円単位で削減できる可能性があります。

補助金は予算枠や申請期限があるため、早めに最新情報をチェックしましょう。

給湯省エネ2025事業に関する最新の情報は、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】【最新版】エコキュート補助金「給湯省エネ2025事業」を徹底解説!

エコキュートを修理するか交換するかの判断基準

エコキュートを修理するか交換するかの判断基準

エコキュートは、部品交換や簡単な修理で対応できる場合と、本体交換が適している場合があります。

例えば、リモコンや基板の不具合、ヒートポンプの軽微な異常などは修理で解決でき、費用も数万円程度で済む場合もあります。

しかし、設置から10年以上経過している場合や、貯湯タンクの劣化、ヒートポンプの重大な故障がある場合は交換を検討すべきです。

修理を繰り返すとトータルコストが高くなり、急な故障による生活への影響も避けられません。

保証期間の有無や使用年数、故障の内容を総合的に判断し、長期的な安心を重視するなら本体交換を選ぶのが賢明です。

ヒートポンプ交換はダイキンのみ|対応に迷ったらエコキュート専門業者に相談しよう!

ヒートポンプ交換はダイキンのみ|対応に迷ったらエコキュート専門業者に相談しよう!

エコキュートのヒートポンプは、お湯をつくる心臓部であり、故障すれば生活に直結するトラブルとなります。

単体交換に対応しているのは現状ではダイキンのみで、費用は35〜50万円が相場です。

ただし、貯湯タンクの保証は延長されず、全体の使用年数によっては本体交換の方が結果的にお得な場合もあります。

修理で対応できるケースもありますが、10年以上経過しているなら交換を視野に入れるのが安心です。

対応に迷ったときは、費用比較や補助金情報にも詳しいエコキュート専門業者である、交換パラダイスにご相談ください!

すぐにお問合せの場合はこちら

エコキュートのご購入をご検討なら交換パラダイスにお任せください!

「お湯が突然出なくなった!」「エラーが頻繁に出る!」など、エコキュートに関するお悩みは交換パラダイスへご相談ください。

エコキュートの買い替えに対する悩みはさまざまで、どう対処したらいいのかわからないことも多いですよね。

交換パラダイスはこれまで、約1,700件以上のエコキュートに関するお悩みを解決してきた実績を持ち、Googleの口コミではありがたいことに★5つの高評価を数多くいただいております。

交換パラダイスの特徴
  • エコキュートの交換が実質20万円台〜!
  • 経済産業省給湯省エネ事業登録店|補助額最大17万円!※1
  • 商品保証10年無料|工事保証は15年無料!※2
  • 10年間の毎年点検を付帯可能!※3

さまざまなお悩みに最適な提案をいたしますので、エコキュートについてお困りの場合には、ぜひ一度ご相談ください。

※1 ※2 ※3 注意事項はこちら

※1 経済産業省の給湯省エネ事業2025の補助金対象のエコキュート(以下EQ)への交換における補助額であり、電気温水器からEQの交換の場合最大17万円支給されます。

EQからEQの場合は最大13万円となります。

当社はお客様の代わりに申請書類作成のサポートを行いますが、申請者はあくまでお客様自身となります。

また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。

※2 実質無料キャンペーン含む。無償保証規約はこちらから。

※3 10年間毎年1回点検について… 当社で製品を購入していただいたお客様限定で、ご契約時に定期点検(別途有料:49,500円(税込))をお申し込みいただいた場合に限ります。

施工後10年間にわたり、毎年1回(初年度は3か月後、1年後の2回)、合計11回にわたり弊社が設置した給湯器に不具合がないかを無償で点検いたします。 

購入した製品の製品不備確認(リコールだった場合メーカーへ打診協議をお客様の代わりに行います)や施工不備による部分修理などを全て無償で行います。 

蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。

その他住宅関連の点検も希望される場合は、点検のご連絡の際にお伝えいただければ無償で点検対応いたします。

 なお、一部エリアは対象外となります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。

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この記事の監修者

長尾 太一のアバター 長尾 太一 エコキュートのプロ

交換パラダイスの長尾です。

・「何よりもお客様を大切にする」という会社の理念に共感し、北海道から「愛と情熱」を原動力に上京
・現在、家回り全般に対応できる総合リフォーム会社のエコキュート専門チームに所属
・お客様一人ひとりと真剣に向き合うことを最優先に生きています。
・モットーは「猪突猛進」
・「長尾さんにお願いして本当によかった!」という言葉が一番の大好物
・「エコキュートのことなら長尾」とお客様だけでなく社員からも頼られる存在

エコキュートのプロフェッショナルとして、商品知識・施工知識・住宅全般の知識、すべてに精通し、お客様のどんなお悩みにもお応えいたします。皆様の生活がより豊かにできるような安心・快適な住まいづくりのお手伝いに全力投球いたします。

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