井戸水でもエコキュートを導入できる?対応メーカーや設置前のチェックポイントを紹介!
「井戸水でもエコキュートは使える?」と疑問を持っている方もいるでしょう。
2001年にエコキュートが日本で発売された当初は、井戸水に対応していない機種がほとんどでした。
しかし最近のエコキュートは、井戸水対応のエコキュートが各メーカーから販売されています。
この記事では、井戸水に対応しているエコキュートのメーカーや、井戸水対応のエコキュートを設置する際のチェック事項を解説します。
井戸水を使用している家庭でエコキュートを導入するために、ぜひ参考にしてください。
井戸水でもエコキュートは使えるようになってきている!
冒頭で解説したように、最近は井戸水対応のエコキュートがいろんなメーカーから発売されています。
ここからは、今までエコキュートで井戸水が使えなかった理由や、井戸水に対応したエコキュートを導入する理由を解説します。
今までエコキュートで井戸水が使えなかった理由
今までエコキュートで井戸水が使えなかった理由は、井戸水に含まれる成分が原因です。
なぜなら井戸水には、多くのカルシウムやマグネシウムが含まれていて、カルシウムやマグネシウムはエコキュートの故障の原因になるからです。
しかし現在では、メーカーが研究開発をして、井戸水に対応したエコキュートが発売されています。
エコキュート販売当初にエコキュートの導入を諦めざるを得なかった方も、現在は井戸水対応のものを購入できます。
井戸水に対応したエコキュートを導入しよう
井戸水を使用している地域に住んでいる場合、井戸水に対応したエコキュートを導入しましょう。
井戸水に対応していないエコキュートを導入してしまうと、下にあるようなリスクがあります。
- カルシウムやマグネシウムが固形物(スケール)となり、配管が詰まる
- 硫酸イオンによって銅管に穴が開き、水漏れの原因になる
- 井戸水に微量の砂が混じる場合は、フィルターや配管が詰まって故障する
井戸水の場合は下の図のように、井戸ポンプの吸い込み口側に砂こし器の取り付けが必要です。
出典:ダイキン「地下水・井戸水対応」
井戸水に砂が出てこない場合でも、砂こし器を取り付けていなければ、メーカーの保障対象外になる可能性があります。
井戸水に対応しているエコキュートメーカー
ここまでお伝えしたとおり、井戸水を使用している地域に住んでいる場合は、井戸水に対応したエコキュートを使うことが大事です。
井戸水に対応しているエコキュートメーカーはダイキンや日立、パナソニックなどです。
ここからは、ダイキンと日立、パナソニックの井戸水対応のエコキュートの特徴を解説します。
ダイキン
ダイキンのエコキュートは特に耐震性に力を入れていて、震度7クラスの地震にも耐えられる構造です。
井戸水を使用している家庭にダイキンのエコキュートを設置した場合、従来のメーカー保証とは別で水熱交換器の3年保証がついてきます。
おもにスケールの詰まりが発生したときに適用される保証です。
井戸水を使用している地域に住んでいる場合、エコキュートの設置前にダイキンオリジナルの水質判定基準で検査をおこなう必要があります。
ダイキンの水質検査の費用は16,500円ですが、検査でエコキュートが設置不可と出た場合、検査費用はかかりません。
ダイキンの水質検査は、他社の水質検査で使用不可だった場合も相談可能です。
日立
日立は井戸水に対応した「ナイアガラ タフネス」シリーズを販売しています。
「ナイアガラ タフネス」シリーズの特徴は、配管詰まりの原因となるカルシウムなどの流入を低減する日立オリジナルの構造を採用しているため、下の写真のようなスケールの詰まりによる故障が起こりづらいことです。
出典:日立「硬度の高い水道水や井戸水に幅広く対応するエコキュート[ナイアガラ タフネス]」
また、「ナイアガラ タフネス」シリーズは、無償保証期間が5年間と長いことも魅力の1つです。
無償保証期間が長いほど、故障による修理費用を気にせずエコキュートを使用できるでしょう。
パナソニック
パナソニックのエコキュートは、2011年4月以降発売のものであればすべての機種が井戸水に対応しています。
ただし井戸水の場合、エコキュートの導入前に水質検査をクリアする必要があります。
水質検査は16,500円で、水質検査をクリアしなかった場合は支払いの必要はありません。
また、水質検査が通った場合には、3年間保証が適用されます。
3年保証は水熱交換器の詰まりなどが起きてしまった場合に適用されます。
井戸水対応のエコキュートを設置する際のチェック事項
井戸水対応のエコキュートを設置する際のチェック事項は、下記の2点です。
- 井戸水の水質検査
- 井戸ポンプの種類を確認
それぞれのチェック事項を順番に解説します。
井戸水の水質検査をする
井戸水を使っている家庭の場合、水質検査をおこなう必要があります。
水質検査の検査基準はメーカーによって異なるため、導入したいエコキュートを取り扱っているメーカーに依頼しましょう。
水質検査はメーカーによって違いはありますが、16,500円前後でおこなえて、検査基準をクリアしなかった場合に費用が発生しないメーカーも多いです。
井戸ポンプの種類を確認(交換が必要になる可能性)
現在使用中の井戸ポンプが圧力スイッチタイプの場合には、注意が必要です。
なぜなら、エコキュートを設置したあとに水圧が弱くなったり、水量が少なくなったりする可能性があるからです。
エコキュートを設置する場合は、インバータータイプの井戸ポンプの取り付けがメーカーから推奨されています。
インバータータイプの井戸ポンプに交換する費用は、本体費用と工事費用で数万円〜十数万円ほどが相場です。
井戸水対応のエコキュートで気を付けるポイント
井戸水対応のエコキュートで気を付けるポイントをまとめました。
- 初期費用は一般のエコキュートより高い
- 一般のエコキュートより設置に手間がかかる
それぞれ解説します。
初期費用は一般のエコキュートより高い
井戸水に対応しているエコキュートは、井戸水非対応のエコキュートに比べて初期費用が高いです。
日立を例に取り上げてみましょう。
日立は井戸水対応の「ナイアガラ タフネス」シリーズを発売していますが、ほかのエコキュートより価格設定が高いです。
また、エコキュートの設置前の水質検査費用がかかります。
加えて、エコキュート設置時に砂こし器や井戸ポンプを取り付ける場合は工事費用が高くなることがあります。
ただし補助金などを利用すればお得にエコキュートを導入できます。
関連記事:【2024年最新】エコキュート補助金|対象機種や申請方法・期限を徹底解説!
上記記事では、エコキュートの補助金などを解説しているため、あわせて参考にしてください。
一般のエコキュートより設置に手間がかかる
井戸水を使用している地域に住んでいる場合、水質検査をおこなう必要があるため、一般のエコキュートよりひと手間かかります。
メーカーによって水質検査の手順やルールが異なりますが、検査結果が出るまでに1〜2週間ほど時間がかかるでしょう。
しかし、水質検査をクリアした場合、メーカーによっては一般のエコキュートに比べて保証期間が伸びる場合などがあります。
例えばダイキンは、一般のエコキュートの保証に加え、水熱交換器の3年保証(スケール詰まりなど)がついてきます。
そのため、一般のエコキュートより設置までの手順は増えてしまうものの、メーカーによっては保証期間が加わるなどのメリットがあることを覚えておきましょう。
井戸水対応のエコキュートに関してよくある質問
井戸水対応のエコキュートに関してよくある質問をまとめました。
- 井戸水対応のエコキュートをお得に導入する方法は?
- 交換の際にも水質検査は必要なの?
- 井戸水を使用するエコキュートを長持ちさせる方法は?
順番に回答します。
井戸水対応のエコキュートをお得に導入する方法は?
補助金の利用で、井戸水対応のエコキュートをお得に導入可能です。
経済産業省が発表した「令和7年度概算要求・税制改正要望について」では、エネルギー価格の上昇や、エネルギー⾃給率の向上などの課題をクリアするために、以下の予算が組み込まれています。
- 省エネルギー設備への更新を促進するための補助⾦(350億円)
- ⾼効率給湯器導⼊促進による家庭部⾨の省エネルギー推進事業費補助⾦(580億円)
そのため2025年度も、2024年度と同様にエコキュートへの補助金が予想されます。
「資源エネルギー庁の公式ホームページ」をチェックすると最新情報が得られるかもしれません。
2024年エコキュート補助金制度の概要は「【2024年最新】エコキュート補助金|対象機種や申請方法・期限を徹底解説!」の記事で詳しく解説しているため、あわせて参考にしてください。
交換の際にも水質検査は必要なの?
現在使っているエコキュートから新しい井戸水対応のエコキュートに交換するときも、水質検査が必要です。
なぜなら、交換するエコキュートのメーカーが同じ場合であっても、井戸水対応のエコキュートに相応しくない水質になっていることがあるからです。
井戸水を使用するエコキュートを長持ちさせる方法は?
井戸水対応のエコキュートを長持ちさせるためには、砂こし器やインバータータイプの井戸ポンプの設置が重要です。
井戸ポンプに砂こし器を取り付けると、砂が入ってしまうことを防止でき、井戸ポンプの問題や配管の詰まりを防げます。
また、井戸ポンプは圧力スイッチタイプではなく、インバータータイプのポンプがおすすめです。
井戸水対応のエコキュートを導入して光熱費を削減しよう!
エコキュートが日本ではじめて発売された当初は井戸水に対応していませんでしたが、現在は各メーカーから井戸水対応のエコキュートが出ています。
井戸水対応のエコキュートに関して、大事なポイントを次にまとめます。
- 井戸水を使っている地域に住んでいる場合は、必ず井戸水対応のエコキュートを使用する
- エコキュートの設置前に、導入したいエコキュートを扱っているメーカーの水質検査をおこなう
- エコキュートを安心して長く使うためにも、砂こし器やインバータータイプの井戸ポンプの設置が大切
エコキュートを導入すれば、長い目でみて考えると、光熱費をぐっと抑えられます。
井戸水を理由にエコキュートの設置を諦めていた方も、これを機に購入を検討してみましょう。
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