エコキュートと蓄電池の併用で電気代削減!メリットとデメリットを徹底解説

エコキュートと蓄電池の併用で電気代削減!メリットとデメリットを徹底解説

電気代の高騰や災害時の備えに、エコキュートと蓄電池の併用を検討している方はいませんか?

エコキュートは空気の熱でお湯を沸かす省エネ給湯器、蓄電池は電気を貯めて使えるシステムです。

この2つを組み合わせることで、光熱費の大幅な削減や、停電時でもお湯と電気が使える安心安全な暮らしを実現できます。

しかし、初期費用や設置スペースなど、導入前に知っておくべきデメリットも存在します。

この記事では、エコキュートと蓄電池を併用するメリット・デメリット、価格相場や補助金情報、設置時の注意点まで詳しく解説します。

電気代を節約したい方、災害に備えたい方、環境に優しい暮らしを実現したい方はぜひ最後までご覧ください。

目次

エコキュートと蓄電池の関係性とは

エコキュートと蓄電池の関係性とは

エコキュートと蓄電池は、どちらも電気を使う設備であるため、連携させることで光熱費の節約や災害時に備えるメリットが生まれます。

ここでは、それぞれの仕組みや相性のよさを解説します。

エコキュートと蓄電池の基本的な仕組み

エコキュートは、大気の熱を利用してお湯を沸かすヒートポンプ式給湯器です。

エアコンの室外機のようなヒートポンプユニットが、外気から熱を集めて冷媒を温め、その熱でお湯を沸かします。

一方、蓄電池は、電気を貯めるシステムです。

太陽光発電システムと連携させて発電した電気を貯めておくだけでなく、電力会社から供給される電気も貯められます。

夜間電力など、割安な料金プランの電気を貯めておき、電気料金の高い昼間の使用で、電気料金の節約に役立ちます。

【関連記事】エコキュートとは?省エネ技術の仕組み・メリット・デメリット・選び方を徹底解説

エコキュートと蓄電池の相性がよい理由

エコキュートと蓄電池の相性がよい理由は、電力の効率的な利用が可能になる点です。

エコキュートは夜間にお湯を作るため、夜間電力を有効活用できます。

しかし、昼間に追加で電力が必要になる場合や停電時には、その効率が下がります。

一方で蓄電池を併用すれば、夜間に蓄えた電力を昼間に利用できるため、エコキュートの省エネ効果を最大限に引き出せるでしょう。

また、太陽光発電と組み合わせることで、昼間に余った電力を蓄電池にため、必要に応じてエコキュートや家庭の電力を回せます。

このように、エコキュートと蓄電池はお互いの機能を補完し、効率的で経済的なエネルギー利用を実現します。

エコキュートと蓄電池を併用する2つのメリット

エコキュートと蓄電池を併用する2つのメリット

エコキュートと蓄電池の併用で、家計や環境にも優しい暮らしを実現できます。

主なメリットとして、電気代の節約、停電時の安心、そして電力使用の効率化があげられます。

詳しくみていきましょう。

電気代を大幅に削減可能

エコキュートは、割安な夜間電力を使用してお湯を沸かすのが一般的ですが、蓄電池との併用で、日中の電気代も節約可能です。

特に太陽光発電システムがある場合、日中に発電した電力を蓄電池に蓄えておき、夜間にエコキュートや家庭内の電力として利用すると、電力会社からの買電量を大幅に削減できます。

これにより、光熱費全体が大幅に抑えられます。

深夜電力と夜間電力の仕組みも理解しておくと、さらに効率的な電力利用が可能です。

  • 深夜電力
    専用の電気回線で夜間限定のタイマー付きプランを使用し、電気温水器や夜間蓄熱機器向けに安価な電力を供給します。ただし、近年は深夜電力料金の値上げが進み、新規加入が停止されている電力会社がほとんどです。

  • 夜間電力
    時間帯別料金プランの一種で、夜間の電気料金が割安に設定されています。こちらは特別な設備を必要とせず、時間帯ごとに料金が変動する点が特徴です。

2024年8月現在、すべての電力会社で深夜電力の新規受付は停止されていて、既存契約者のみが契約を継続できます。

この点も念頭に置き、最適な電力プランを選びましょう。

停電時でもお湯が使える

地震や台風など、自然災害による停電時でも、蓄電池に蓄えた電気を使えば、エコキュートを稼働させることが可能です。

断水が発生していなければ、通常どおりお湯を使用できるため、災害時の生活に大きな安心感をもたらします。

例えば、停電中でも温かいお風呂に入ったり、お湯を使って食器を洗えたりと、生活の質を保つことができます。

不便な避難生活中でも「温かいお湯が使える」ことは、心身ともに大きな支えとなるでしょう。

エコキュートと蓄電池を併用する2つのデメリット

エコキュートと蓄電池を併用する2つのデメリット

エコキュートと蓄電池の併用には多くのメリットがある一方で、導入にあたって注意点もあります。

ここでは、併用時に直面する主なデメリットを詳しく解説します。

初期費用が高額

エコキュートや蓄電池は、それぞれ高性能な設備であるため、導入時の初期費用が高額になるのが最大の課題です。

エコキュート本体の価格に加え、蓄電池の価格や設置工事費用を合わせると、100〜400万円を超えることもあります。

さらに、家庭状況に応じて電気配線の工事や設備の調整が必要な場合、追加費用が発生する場合もあるため、慎重に予算計画を立てる必要があります。

設置スペースの確保が必要になる

エコキュートと蓄電池は、どちらも屋外に設置されることが一般的です。

エコキュートはタンクユニットとヒートポンプユニット、蓄電池は専用の屋外設置型ユニットが必要です。

そのため、十分な設置スペースを確保する必要があります。

住宅の構造や敷地の状況によっては、設置が難しいケースもあるため、事前に設置場所の確認と業者との相談が必要です。

場合によっては、基礎工事が必要となり、追加費用が発生する可能性もあります。

エコキュートと蓄電池の価格相場

エコキュートと蓄電池の価格相場

エコキュートと蓄電池の導入を検討する際、気になるのが初期費用と維持費用です。

機器本体の価格帯、工事費用の目安、そして維持費用を詳しく説明します。

機器本体の価格帯

エコキュートの価格は、タンク容量や機能によって大きく変動しますが、一般的には40〜80万円程度が相場です。

高圧パワフル給湯や多機能リモコン、自動お湯はり機能など、快適性を高める機能が搭載された機種は、価格が高くなる傾向にあります。

蓄電池の価格は、蓄電容量によって大きく異なります。

5kWh程度の容量であれば100万円前後、10kWhを超える大容量タイプになると200万円以上になる場合もあります。

近年は技術革新が進み、価格も下落傾向にありますが、容量の大きい蓄電池は依然として高額です。

工事費用の目安

エコキュートの工事費用は、設置場所の状況や配管工事の規模によって異なりますが、10〜50万円程度が目安です。

既存の給湯器からの交換工事の場合、撤去費用が別途かかる場合もあります。

蓄電池の工事費用も、設置場所や配線工事の内容によって変動します。

一般的には20〜30万円程度ですが、大容量タイプや特殊な工事が必要な場合は、さらに費用がかかる可能性があります。

維持費用

エコキュートと蓄電池の維持費用は、主に電気料金とメンテナンス費用です。

エコキュートは、割安な夜間電力を使用できる状況であれば電気代を節約できます。

蓄電池も、電気料金の高い時間帯に蓄電池に貯めた電気を使用すると、電気代の節約に貢献します。

メンテナンス費用は、エコキュートは数年ごとにヒートポンプユニットのフィルター清掃や点検が必要です。

蓄電池は、定期的な点検や、将来的にはバッテリーの交換が必要になる場合もあります。

これらの費用も考慮に入れて、長期的なコストをシミュレーションしましょう。

エコキュート:定期的なメンテナンスや部品交換が必要となる場合がありますが、一般的には1回の定期メンテナンスで1〜3万円程度の維持費用がかかるとされています。

蓄電池:蓄電池の寿命は約10〜15年です。長期的な視点でみた場合、バッテリーの交換費用が発生する可能性があります。

交換費用は容量やメーカーによって異なりますが、家庭用蓄電池の交換費用は約70〜240万円が目安です。

この費用には、古い蓄電池の撤去費用・新しい蓄電池の本体価格・設置費用が含まれます。

初期導入時と比べて基礎工事が不要な分、やや安く済むことが多いですが、高額であることに変わりはありません。

そのため、導入時には寿命後の交換費用も考慮しましょう。

エコキュート・蓄電池の導入時に使える補助金制度

エコキュート・蓄電池の導入時に使える補助金制度

エコキュートと蓄電池の導入費用を抑えるためには、補助金制度の活用が有効です。

国や地方自治体によってさまざまな補助金制度が用意されているため、確認しておきましょう。

エコキュートの補助金制度の詳細や、申請方法・対象機種など、もっと詳しく知りたい方は、次の関連記事をご覧ください。

【関連記事】【2024年最新】エコキュート補助金|対象機種や申請方法・期限を徹底解説!

国の補助金制度

エコキュートの補助金制度では、基本額として8万円が支給され、性能要件を満たすことで最大5万円が加算される給湯省エネ2024事業などがあります。

合計で13万円の補助金を受けることが可能です。

一方、蓄電池の補助金にはDR補助金などがあります。

この補助金は、容量に応じて1kWhあたり3.7〜4.7万円が支給され、上限額は60万円です。

【参考】給湯省エネ2024事業【公式】「対象機器の詳細【エコキュート】
【参考】一般社団法人 環境共創イニシアチブ「家庭用蓄電システムの導入を支援します

申請は基本的にメーカーや販売店が代行してくれます。

ただし、申請期限や必要書類の準備は早めにおこないましょう。

自治体の補助金制度

エコキュートと蓄電池の設置に対する補助金制度は、日本各地の自治体で提供されています。

これらの制度は、地域のエネルギー効率向上や環境負荷の軽減を目的とし、自治体ごとに条件や金額が異なります。

以下に、現在利用可能な補助金制度を提供している自治体の例を紹介します。

【自治体別補助金制度】

  1. 栃木県足利市
    足利市では、住宅省エネルギー対策としてエコキュートの設置に対する補助金が提供されています。市内にある施工業者の利用が条件です。

【参考】足利市「【令和6年度 足利版住宅エコポイント】住宅省エネルギー対策エコポイントを実施します!

  1. 埼玉県久喜市
    久喜市では、ゼロカーボン推進補助金としてエコキュートや蓄電池の設置に対する補助金が提供されています。

【参考】久喜市ホームページ「令和6年度久喜市ゼロカーボン推進補助金

  1. 岩手県遠野市
    スマートエコライフ推進事業の一環として、エコキュートの設置に対する補助金が提供されています。

【参考】遠野市「スマートエコライフ推進事業について

以上が、国や自治体で利用できる補助金制度の例です。

詳細は各自治体のWebサイトで確認しましょう。

申請方法と注意点

補助金の申請は、一般的に工事完了後におこないます。

必要な書類や申請方法は、国や自治体のWebサイトで確認しましょう。

申請に必要な書類には、見積書・工事完了報告書・領収書などがあります。

これらの書類を漏れなく準備し、期限内に提出しましょう。

また、補助金には予算の上限があるため、申請が遅れると補助金を受けられない可能性があります。

導入を検討している場合は、早めに業者に相談し、補助金の申請手続きも確認しておきましょう。

エコキュートと蓄電池の設置時の注意点

エコキュートと蓄電池の設置時の注意点

エコキュートと蓄電池を効果的に活用し、安全に使用するためには、適切な設置が不可欠です。

蓄電池の機種選定や設置場所の確保、信頼できる施工業者の選択により、機器の性能を最大限に発揮させ、将来的なトラブルを防止できます。

ここからは、重要なポイントを詳しく説明していきます。

200V対応の蓄電池選び

エコキュートは一般的に200V電源を使用します。

そのため、蓄電池も200Vに対応した機種を選ぶ必要があります。

蓄電池の中には100V専用のものや、100V/200V両対応のものもありますが、エコキュートと連携させる場合は、必ず200V対応の蓄電池を選びましょう。

誤った機種を選んでしまうと、正常に動作しないだけでなく、故障の原因にもなりかねません。

設置場所の選定ポイント

エコキュートと蓄電池の設置場所は、以下の点を考慮して選びましょう。

  1. 十分なスペースの確保
    エコキュートのタンクユニットとヒートポンプユニット、蓄電池ユニットを設置するための十分なスペースが必要です。

  2. 重量への配慮
    エコキュートのタンクユニットは、満水時には数百kgになるため、設置場所の地盤が十分な強度を持っているか確認します。

  3. 騒音・振動への配慮
    ヒートポンプユニットは稼働時に多少の騒音や振動が発生します。寝室や隣家との距離に配慮して設置場所を選びましょう。

  4. 直射日光・雨風への配慮
    直射日光や雨風が直接当たらない場所が理想的です。屋根の設置や日よけを設置することで、機器の劣化を防げるでしょう。

  5. 配管・配線経路
    エコキュートと蓄電池の設置場所から、分電盤や水道管までの配管・配線経路を確認し、できるだけ短く、効率的な経路を選びましょう。

これらの点を考慮して設置場所を選定しましょう。

施工業者の選び方

信頼できる施工業者の選定ポイントは次のとおりです。

  • 必要な資格(電気工事士、給水装置工事主任技術者)を保有
  • 豊富な施工実績(10年以上が望ましい)
  • アフターサービスや保証の充実
  • 見積もりの明確さ

施工業者を選ぶ際は、工事内容の説明を受け、保証期間と内容を確認し、メンテナンス体制や緊急時の対応方法など十分に説明を求めましょう。

「エコキュートと蓄電池」のよくある質問

「エコキュートと蓄電池」のよくある質問

エコキュートと蓄電池の導入を検討する際に、疑問や不安を持つ方も多いでしょう。

ここでは、導入前に確認しておきたい重要なポイントについて、よくある質問とその回答をまとめました。

初期費用や設置場所、メンテナンス方法など、実際の導入に向けて役立つ情報を解説します。

蓄電池の容量はどれくらい必要?

蓄電池の容量は、家庭の電力消費量や使用目的によって異なります。

一般的には、1日の電力消費量を基準に選ぶのがよいとされています。

【基本的な目安】
4人家族の場合、1日の電力消費量は約10kWh程度とされています。そのうち蓄電池で賄う割合を考慮し、7kWh〜10kWhの容量を持つ蓄電池が一般的な選択肢です。

【停電時を考慮する場合】
災害時や停電対策として活用する場合は、2〜3日分の電力を蓄えられる容量が理想的です。

ただし、停電中は電力消費を抑えることで、より小容量の蓄電池でも十分対応可能です。

容量選びに迷った場合は、現在の電力使用量や将来的な拡張性を考慮して専門業者に相談するとよいでしょう。

太陽光発電との相性は?

エコキュートと蓄電池は、太陽光発電と相性抜群の組み合わせです。

特に、太陽光発電で昼間に余剰電力が生じる場合、蓄電池に蓄えることで自家消費を最大化できます。

【売電制度の変化に対応】
太陽光発電の固定価格買い取り制度(FIT)が終了した家庭では、発電した電力を効率的に活用することが課題です。

エコキュートと蓄電池を併用すれば、余剰電力をお湯や蓄電池に活用でき、無駄を省けます。

【夜間の電力利用】
昼間に発電した電力を蓄電池に蓄え、夜間にエコキュートや家電製品を利用すると、電力会社からの買電を減らすことが可能です。

【参考】経済産業省「資源エネルギー庁よくあるご質問

エコキュートと太陽光発電の連携を、より詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。

【関連記事】エコキュートと太陽光発電の連携で光熱費を節約!メリットとデメリットを解説

エコキュートと蓄電池の設定方法や使い方のコツはあるの?

エコキュートと蓄電池は、設定を最適化すると、電気代の削減と環境負荷の軽減を実現できます。

【エコキュートの使い方のコツ】

  • 設定温度の調整:季節に応じて温度を調整
  • 夜間電力の活用:夜間の安い電力を使ってお湯を沸かす設定でコスト削減
  • 省エネモード:メーカー推奨の省エネ設定を活用
  • 定期メンテナンス:配管やフィルターの清掃で性能を維持

【蓄電池の使い方のコツ】

  • 運転モードの切り替え:晴れの日は「節エネモード」、雨の日は「Smartモード」を活用
  • 夜間電力の活用:夜間の安い電力で充電し、昼間の電力消費を削減
  • 天候に応じた調整:天気予報を参考に充電設定を最適化
  • 停電時の活用:自立運転モードで停電時の電力を確保
  • 定期的な設定の見直し:ライフスタイルや料金プランに合わせて設定を調整
  • 保管環境の最適化:高温多湿を避けて蓄電池の寿命を延ばす

これらの工夫で、エコキュートと蓄電池の効果を最大限に活用しましょう。

【まとめ】エコキュートと蓄電池の併用で省エネ生活を実現しよう!

【まとめ】エコキュートと蓄電池の併用で省エネ生活を実現しよう!

エコキュートと蓄電池の併用には、電気代の削減や災害時の備え、環境負荷の軽減など、多くのメリットがあります。

初期費用や設置スペースの確保などの課題はありますが、補助金制度や専門業者のサポート活用で解決できます。

これからの時代、効率的なエネルギー利用は家庭でも欠かせないポイントです。

エコキュートと蓄電池を導入し、環境にも家計にも優しい省エネ生活をおくりましょう。

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※1 ※2 ※3 注意事項はこちら

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EQからEQの場合は最大13万円となります。

当社はお客様の代わりに申請書類作成のサポートを行いますが、申請者はあくまでお客様自身となります。

また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。

※2 実質無料キャンペーン含む。無償保証規約はこちらから。

※3 10年間毎年1回点検について… 当社で製品を購入していただいたお客様限定で、ご契約時に定期点検(別途有料:49,500円(税込))をお申し込みいただいた場合に限ります。

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蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。

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