エコキュートと太陽光発電の連携で光熱費を節約!メリットとデメリットを解説

エコキュートと太陽光発電の連携で光熱費を節約!メリットとデメリットを解説

「エコキュートと太陽光発電で光熱費を節約できる」という広告や、噂を耳にする機会が増えていませんか?

基本的には間違っていませんが、エコキュートと太陽光発電は、使い方を間違えると出費がかさむ可能性があります。

そこでこの記事では、エコキュートと太陽光発電を連携するメリットとデメリットを解説します。

また、2つの機器の導入費用を抑えられる補助金制度も紹介。

この記事の情報を活かし、エコキュートと太陽光発電を組み合わせて光熱費を節約する方法を理解しましょう。

目次

エコキュートと太陽光発電を連携するメリット

エコキュートと太陽光発電を連携するメリット

エコキュートと太陽光発電を連携するメリットは4つあります。

  • 夜間の安い電力プランで光熱費を削減できる
  • 電気料金を抑えて昼間に湯沸かしできる
  • 余剰電力を10年間一定価格で売電できる
  • 卒FIT後の売電価格低下に対応できる

順番にみていきましょう。

夜間の安い電力プランで光熱費を削減できる

エコキュートと夜間電力が安いプランを組み合わせれば、光熱費を削減可能です。

たとえば、東京電力の夜トク8とスタンダードSの料金を比較すると、1kWhごとに下記の差があります。

  • 夜トク8(午後11時〜翌午前7時):31.64円
  • スタンダードS(1カ月電力使用量:301kWh〜):40.49円

1世帯が年間に消費する電力量は4,175kWhであり、夜トク8の8時間を年間の電力量に当てはめると、約1,400kWh。

年間の湯沸かしの電気代は、夜トク8が約44,000円でスタンダードSが約56,000円となり、年間12,000円ほどの差が生まれます。

【参考】東京電力公式サイト「夜トクプラン」「スタンダード」

【参考】環境省【公式】「家庭でのエネルギー消費量について 」

電気料金を抑えて昼間に湯沸かしできる

夜間電力が安いプランは昼間の電力が高くなりますが、太陽光発電で日中の電力消費をまかなえば、電気料金の削減が可能です。

悪天候で昼間に発電できない場合でも、エコキュートで夜間に湯沸かししておけば光熱費を抑えられます。

エコキュートの節約方法をさらに詳しく知りたい方は、下記記事をチェックしておきましょう。

【関連記事】エコキュートの電気代はどれくらい?安くできる節約方法やシミュレーションを紹介

余剰電力を10年間一定価格で売電できる

再生可能エネルギー設備の導入を推進するため、余剰電力を一定価格で買い取るFIT制度があります。

2025年の売電価格は1kWhごとに15円であり、住宅用の太陽光発電システム容量は最大約9kWまでです。

9kWの太陽光発電システムの年間発電量は約9,000kWhほどとされており、発電量の7割を売電したとすると、年間約94,500円の売電収入が得られます。

【参考】経済産業省【公式】「再生可能エネルギーのFIT制度・FIP制度における2024年度以降の買取価格等と2024年度の賦課金単価を設定します」

卒FIT後の売電価格低下に対応できる

FIT制度の売電価格保証は10年までとなっており、太陽光発電導入後の11年目以降は売電価格が通常価格まで落ちます。

東京・北海道・九州の通常の買取価格をみてみましょう。

  • 東京電力:8.50円 /kWh
  • 北海道電力:8.00円/kWh
  • 九州電力:7.00円/kWh

卒FIT後の売電価格は半額ほどまで安くなりますが、自家消費に回せば引き続き光熱費を節約できます。

【参考】経済産業省【公式】「どうする?ソーラー」

エコキュートと太陽光発電の連携によるデメリット

エコキュートと太陽光発電の連携によるデメリット

エコキュートと太陽光発電を連携する際には、デメリットもあります。

  • 導入費用が高い
  • 設置スペースが必要になる
  • 発電効率は天気によって変わる
  • 定期的なメンテナンスが必要になる

それぞれ詳しく解説します。

導入費用が高い

エコキュートと太陽光発電の導入には、下記のように高い費用がかかります。

  • エコキュート:約40~70万円
  • 太陽光発電:約80~140万円

あわせて約120~210万円の導入費用です。

長期的な節電効果は見込めますが、簡単に出せる金額とはいえません。

ただし、省エネ推進のために国や自治体が行っている補助金制度を活用すれば、数万~数十万円の補助金を受け取ることができます。

補助金制度については、のちほど詳しく解説します。

設置スペースが必要になる

エコキュートと太陽光発電を設置するためには、広いスペースが必要です。

エコキュートは貯湯ユニットとヒートポンプユニットの2つに分かれており、メンテナンスのために広さに余裕を持たせる必要があります。

それぞれの設置に必要なおよそのスペースは下記のとおりです。

  • 角型エコキュート:横幅2,300mm~×奥行1,300mm~高さ2,000mm~
  • 太陽光発電(5kW):25~30㎡

なお、太陽光発電の設置スペースは屋根の形状によって増減します。

設置スペースを調べる際は専門家に相談しましょう。

発電効率は天気によって変わる

エコキュートと太陽光発電は、天気によって発電効率が変わります。

エコキュートは空気熱を利用して湯沸かしするため、気温が低ければ効率が低下します。

太陽光発電は雨天では発電できず、梅雨時は光熱費が上がるのが難点です。

ただし、エコキュートは低効率の冬場でも7~8時間あればお湯を満タンにできます。

太陽光発電が利用できないときは、夜間電力が安くなるプランとエコキュートの組み合わせで節電しましょう。

【参考】三菱電機公式サイト「わきあげ中、どのくらいでお湯が沸きますか?」

定期的なメンテナンスが必要になる

エコキュートと太陽光発電には、定期的なメンテナンスが必要です。

メンテナンスを怠ると部品の消耗を見落とし、発電効率の低下や部品の修理・交換を招く恐れがあります。

エコキュートは一般人でも日常点検できますが、太陽光発電の点検には専門的な知識が必要になるケースが多いです。

また、エコキュートもプロでなければ異常を見落としかねないため、2~3年に1回は専門業者に見てもらう必要があります。

発電効率を維持し、修理や交換の出費を抑えるためにも、定期的にメンテナンスをしましょう。

エコキュートの適切なメンテナンス方法を把握したい方は、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】エコキュートのメンテナンス方法は?手入れのペースや具体的な掃除のやり方を解説

【メーカー別】太陽光発電対応のエコキュートの連携機能

【メーカー別】太陽光発電対応のエコキュートの連携機能

エコキュートには太陽光発電と連携できる機能があります。

メーカーごとに搭載された機能をまとめました。

  • パナソニック:ソーラーチャージ
  • 三菱電機:お天気リンクEZ
  • ダイキン:おひさまエコキュート
  • 日立:日立エコキュートアプリ
  • コロナ:ソーラーモードアプリ

一つずつ特徴を確かめていきましょう。

パナソニック:ソーラーチャージ

パナソニックのソーラーチャージは、下記の機能を備えています。

  • リモコンで沸き上げ設定を手動設定
  • 予報と余剰電力の有無から、夜間・昼間の沸き上げを自動で分散設定
  • アプリで日射量と予報を入力して沸き上げを自動設定

翌日の太陽光発電の効率に合わせて、エコキュートの沸き上げ量を自動調整してくれます。

【参考】パナソニック公式サイト「ソーラーチャージ|特長一覧|エコキュート|給湯・暖房」

三菱電機:お天気リンクEZ

三菱電機のお天気リンクEZは、専用アプリのMyMUで使用できる機能です。

天気予報から翌日の沸き上げを自動判断するだけでなく、下記の操作が可能です。

  • 使用電力の確認
  • 外出先からお湯はり・沸き上げの操作
  • 凍結予防通知による凍結対策のお知らせ

また、MyMUは他の三菱電機の機器とも連携できます。

【参考】三菱電機公式サイト「MyMU | 機能情報」

ダイキン:おひさまエコキュート

ダイキンのおひさまエコキュートは、スマホアプリで遠隔操作できる製品で、2022年以降のモデルに対応しています。

天気予報に合わせた沸き上げの自動設定以外に、下記の機能があります。

  • 残り湯と使用湯量の確認
  • 停電や断水に対応する緊急沸き上げ

長期間時間エコキュートを使っていないときに通知してくれる機能も搭載。

エコキュートは長期間時間使わない場合、部品が消耗するリスクがあります。

長期間時間未使用の通知機能があれば、エコキュートの部品の破損や劣化を防げるでしょう。

【参考】ダイキン公式サイト「機能紹介|おひさまエコキュート」

日立:日立エコキュートアプリ

日立エコキュートアプリは、天気予報との連動湯沸かしだけでなく、利用者の生活を支える機能が充実しています。

機能の一例をみてみましょう。

  • おすすめの節約方法や入浴剤を表示
  • 離れた家族が使用しているエコキュートの給湯量確認

他にも、外出先からの遠隔操作やタンクの湯量確認も可能です。

【参考】日立公式サイト「日立エコキュートアプリ」

コロナ:ソーラーモードアプリ

コロナのソーラーモードアプリは、天気予報との連携機能に加えてパワーセーブ機能を備えています。

パワーセーブ機能とは、消費電力を抑えて湯沸かしする機能です。

たとえば、夜間電力が安いプランにパワーセーブ機能を合わせれば、通常のエコキュートよりも光熱費を削減できます。

毎日の湯沸かし量を学習して、適切な湯量で自動的に湯沸かしする「おまかせ省エネ」機能もあります。

【参考】コロナ公式サイト「HEMS・ZEH・卒FIT|機能情報|エコキュート」

エコキュートと太陽光発電をお得に連携できる3つの補助金制度

エコキュートと太陽光発電をお得に連携できる3つの補助金制度

エコキュートと太陽光発電は節電に効果的ですが、高額な導入費用がネックです。

しかし、2つの機器をお得に連携できる補助金制度があります。

  • 地方ごとの補助金制度
  • 給湯省エネ2024事業:エコキュート1台で最大13万円の補助金
  • ZEH:新築住宅で55万円+αの補助金

各制度の条件をチェックして補助金を活用しましょう。

地方ごとの補助金制度

省エネ機器推進事業として、地方ごとに補助金制度があります。

たとえば、札幌市でエコキュートを導入する場合は、下記の条件で最大40万円の補助金を受け取れます。

  • CO2を冷媒として使用する空気熱源方式のヒートポンプ給湯器であること
  • 寒冷地年間給湯効率もしくは寒冷地年間給湯保温効率(熱回収なし)2.7以上
  • メーカー指定の環境条件に設置すること
  • 未使用品であること。(中古品は補助対象外)

【引用】札幌市役所「省エネ機器エネルギー源転換補助金」

なお、札幌市の補助金制度は、工事によって発生した廃棄物の処理費や既存機器の撤去費が補助金の対象外です。

制度に申込する際は、補助金の対象範囲をチェックしましょう。

給湯省エネ2024事業:エコキュート1台で最大13万円の補助金

エコキュートの導入には、給湯省エネ2024事業の活用がおすすめです。

1台で8万円の受取が可能であり、下記の条件に合致すれば最大13万円受け取れます。

要件 詳細
A要件 インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものであること。
B要件 補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、a又はbに該当するものであること。

(a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの、又は、b.おひさまエコキュート)

【引用】給湯省エネ2024事業【公式】「対象機器の詳細【エコキュート】」

A要件は1台2万円、B要件は1台4万円加算されますが、合計加算額の上限は5万円です。

なお、一般の方が制度を活用するためには、本事業に登録している事業者と製品を選ぶ必要があります。

登録されている事業者と製品は、経済産業省のホームページで検索可能です。

また、予算上限に達した場合は、その年度の補助金制度は終了となります。

ZEH:新築住宅で55万円+αの補助金

ZEHは新築住宅購入予定の方におすすめの補助金制度です。

省エネ設備の導入数が多いほど補助金が増える制度であり、55~100万円以上の補助金を受け取れます。

ZEHは先着方式のため、新築住宅購入予定の方は早めに申込みましょう。

【参考】経済産業省【公式】「2024年の経済産業省と環境省のZEH補助金について」

まとめ:エコキュートと太陽光発電でお得に節電しよう!

エコキュートと太陽光発電の連携は光熱費の節電に活躍します。

ただし、節電効果を最大限に高めるためには、夜間電力プランの活用や定期的なメンテナンスなどが欠かせません。

部品の劣化や破損を見落とすと修理や交換のコストがかさみ、光熱費の削減が無駄になってしまいます。

また、FIT制度の売電を活かすためには、10年という長期的な使い方も必要です。

エコキュートと太陽光発電で節電したい方は、専門業者にメンテナンスをしてもらい、長く安定して使えるようにしましょう。

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