パナソニックエコキュートが壊れたときの対処法|修理か交換どちらがベスト?

パナソニックエコキュートは人気の給湯器ですが、長年の使用によりトラブルが発生する場合があります。
お湯が出なくなったり、湯温が不安定になったりするなど、さまざまな不具合が考えられます。
このような問題に直面したとき、修理か交換かの判断が難しいと感じることも多いでしょう。
この記事では、主に下記の3点を解説します。
- パナソニックエコキュートによくみられるトラブル例とその対処法
- 修理費用と交換費用の目安とどちらを選ぶべきかの判断基準
- 最適な業者選びのポイント
いざというときに慌てないよう、ぜひ参考にしてください。
パナソニックエコキュートによくみられるトラブル例
エコキュートを長年使用していると、いくつかのトラブルに直面します。
ここでは、パナソニックエコキュートによくみられる5つのトラブル例を紹介します。
- エラーコードが表示される
- お湯や水が出ない
- 湯温が不安定
- 異音や大きな音がする
- 水漏れしている
順にみていきましょう。
エラーコードが表示される
パナソニックエコキュートでは、異常が発生するとエラーコードが表示されます。
このコードは、給湯器の問題箇所を特定するための手がかりになります。
エラーコードの意味を理解し、迅速に対応すれば、問題が深刻化する前に解決できるケースも少なくありません。
エラーコードが表示されたら、製品のマニュアルやパナソニックのサポートページでエラーコードの意味を確認し、指示にしたがって対処しましょう。
お湯や水が出ない
お湯や水が出ない場合、いくつかの原因が考えられます。
まず、もっとも一般的な原因は水道の供給不良やエコキュート内のフィルターの詰まりです。
フィルターが詰まることで水流が妨げられ、正常にお湯が出ないことがあります。
また、ヒートポンプや貯湯タンクの故障が原因で、お湯を十分に加熱できないこともあります。
このような場合は、まず水道の供給状況を確認し、フィルターを掃除してみましょう。
それでも解決しない場合は、専門の業者への点検依頼が必要です。
湯温が不安定
湯温が安定しない場合もいくつかの要因が考えられます。
例えば、温度センサーの不具合や貯湯タンク内でのお湯の温度調整がうまくいっていない場合です。
また、給湯配管内での温度ムラが原因となっている場合もあります。
この問題が続くと、温水利用時に不快な思いをするため早めの対処が必要です。
温度調整機能を確認し、センサーや配管に異常がないかをチェックしてみましょう。
問題が改善しない場合は、修理依頼が必要です。
異音や大きな音がする
エコキュートから異音や大きな音がする場合、内部のポンプや圧縮機、または水流の不具合が原因となっている場合があります。
特に、運転中に「ゴーゴー」「ブーン」などの音が聞こえる場合、ヒートポンプの故障や振動が問題になっている可能性があります。
このような音が発生した場合、まずは機器を停止し、音の発生源を特定しましょう。
音が止まらない場合や異常が確認された場合には、速やかに修理業者への点検依頼をおすすめします。
水漏れしている
水漏れが発生した場合、速やかに運転を停止し、水漏れ箇所の特定が重要です。
水漏れは、配管の破損や劣化が原因で発生するケースが多いため、まずは接続部分を確認し、問題がないかをチェックします。
もし、配管や接続部分に異常がある場合は、修理をする必要があります。
また、貯湯タンクの亀裂やヒートポンプ周辺の漏れも考えられるため、これらの部品に異常がないかもあわせて、わかる範囲で確認しましょう。
水漏れが続く場合や自分で修理が難しい場合は、専門の修理業者に依頼してください。
パナソニックエコキュートが故障した場合の対処法
エコキュートが故障した場合、まずは安全を確保し冷静に対応しましょう。
トラブルの種類によって適切な処置が異なるため、原因を特定してからの修理が大切です。具体的な対処方法は下記の4点です。
- エラーコードで原因を把握する
- 水漏れや異音がある場合には運転を停止して安全確保する
- 保証期間内であればパナソニックへ修理を依頼する
- 寿命で交換する場合にはエコキュート専門業者へ連絡する
順にみていきましょう。
エラーコードで原因を把握する
エラーコードが表示された場合は、そのコードの確認により故障原因を特定できます。
パナソニックエコキュートには、さまざまなエラーコードが設定されており、それぞれ異なる原因に関連しています。
例えば、Uが表示される場合には、U51「浴そう栓忘れ検知」U53「浴そう満水検知」など主にご自身で対応可能な症状です。
H表示が出た場合には、H18「暖房水漏れ異常」H20「暖房循環ポンプ異常」など、主に販売店が対応できる症状なので購入先の販売店へ連絡しましょう。
Fが表示される場合は、F11「ピークカット異常」やF12「圧力スイッチ作動」など、メーカー(サービス会社)の対応が必要な症状です。
【メーカー修理相談窓口(パナソニックLSテクノサービス株式会社)】
TEL | 0120-872-150 |
受付時間 | 月~土 AM9:00~PM7:00日・祝・年末年始 AM9:00~PM6:00 |
※ナビダイヤルになります。商品分類(エコキュート)「1」で繋がります。 |
パナソニックエコキュートのエラー表示に関しての詳しい内容は、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】【パナソニック】エコキュートのエラーコード一覧 | 交換パラダイス
水漏れや異音がある場合には運転を停止して安全確保する
水漏れや異音が発生した場合、まずはエコキュートの運転を停止し、安全確保が最優先です。
水漏れがひどくなると、電気系統にも影響を及ぼす可能性があるため、早急に電源を切りましょう。
また、異音が続く場合も内部の故障が考えられます。
異常が確認された場合には、すぐに運転を停止し、修理業者を呼ぶことが必要です。
自己修理が難しい場合は、専門業者に依頼して安全に対応してもらいましょう。
保証期間内であればパナソニックへ修理を依頼する
エコキュートが保証期間内であれば、パナソニックのサポートセンターに連絡し、修理を依頼するのがもっとも安心です。
パナソニックのメーカー保証は下記のとおりです。
保証期間内であれば、修理にかかる費用は基本的に無料ですが、保証内容や条件を確認してから依頼しましょう。
パナソニックエコキュートの保証期間 | |
本体(タンク・冷媒回路以外の機器) | 1年間 |
リモコン | 1年間 |
冷媒系統(ヒートポンプユニット) | 3年間 |
貯湯タンク | 5年間 |
また、パナソニックエコキュートの延長保証サービス(5年、8年、10年と選択可能でいずれも有料)を利用している場合も、期限や保証内容を確認したうえでの修理依頼が大切です。
なお、パナソニックエコキュートの延長保証の詳しい内容に関しては、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】エコキュートの保証期間はどのぐらい?延長保証やメーカーごとの違いを解説
寿命で交換する場合にはエコキュート専門業者へ連絡する
エコキュートの寿命はおおよそ10年程度です。
使用年数が10年を超えた場合や、修理費用が交換費用を上回る場合は、交換の検討が必要です。
その場合、エコキュートの専門業者に相談し、交換手続きをおこないましょう。
交換時には、最新の省エネモデルや新しい機能を搭載した機種を選べば、長期的に節電効果を期待できます。
パナソニックエコキュートの修理費用と交換費用
エコキュートが故障した場合、保証期間内であれば、修理費用は基本的に無償ですが、保証期間が終了したあとは費用が発生します。
交換する場合も、機種や設置環境により価格が変動するため、費用の目安を事前に確認しておくことが重要です。
- パナソニックエコキュートの修理にかかる費用
- パナソニックエコキュートの交換にかかる費用
順に解説します。
パナソニックエコキュートの修理にかかる費用
パナソニックエコキュートの修理にかかる一般的な費用相場は、22,000~80,000円です。
故障内容 | 修理費用 |
お湯が出ない | 30,000円~ |
お湯張りができない | 22,000円~ |
お湯が沸かない | 80,000円~ |
修理費用は技術料や出張料、部品代を含んでいます。
また「長期安心修理サービス」に契約すると、初回契約料のみで、契約期間内であれば万が一のときに訪問修理してもらえます。
パナソニックエコキュートの交換にかかる費用
エコキュートの交換費用は、機種や設置場所によって異なりますが、一般的には30〜60万円程度です。
交換費用には、新しいエコキュートの購入費用に加え、設置工事や取り外し作業などの費用が必要になりますが、総費用は35~70万円が相場です。
設置工事の内容や、配管の変更が必要かどうかで、費用が増加するケースがあります。
最新の省エネモデルを選べば、長期的には光熱費の削減が期待できるでしょう。
またエコキュートの交換の際は、国や自治体の補助金を活用できる場合があります。
最新の国の補助事業「給湯省エネ2025事業」ではエコキュートからエコキュートへの交換に対して、最大13万円の補助を受けられるケースがあります。
詳しくは下記の記事を参照ください。
【関連記事】【最新版】エコキュート補助金「給湯省エネ2025事業」を徹底解説!
修理か交換かの判断基準の目安
エコキュートが故障した際、修理か交換かを決定するにはいくつかの基準があります。
判断基準の目安は下記の3つです。
- 保証期間内であれば修理を依頼する
- 10年経つ場合には交換がおすすめ
- 購入後10年未満でも故障の頻度や修理費が高い場合には交換がベター
順に解説します。
保証期間内であれば修理を依頼する
保証期間内であれば、修理費用はほとんどかからないため、まずはメーカーに修理を依頼するのが賢明です。
エコキュートのメーカー保証は本体1年、リモコン1年、ヒートポンプ3年、貯湯タンク5年となっており、この期間内の故障であれば、修理が無料です。
保証期間内の不具合の場合、早期に対応すれば余分な出費を防げます。
10年経つ場合には交換がおすすめ
エコキュートの寿命は、通常10年程度とされています。
10年以上使用している場合、修理よりも交換を選んだ方がコストパフォーマンスがよい場合も多いです。
特に10年を超えた場合、メーカーによる部品の供給ができず修理が不可能な場合もあるため注意が必要です。
また新しいエコキュートは、今使っている10年前のエコキュートに比べ、省エネ性能が向上しており光熱費の削減が大幅に期待できます。
購入後10年未満でも故障の頻度や修理費が高い場合には交換がベター
購入から10年未満でも、故障の頻度が増えたり、修理費が高額になったりする場合には交換を選ぶのがベターです。
エコキュートは一度設置すると長期間使用するため、故障が続くとストレスや費用がかさんでしまいます。
また修理費用が交換費用と変わらない場合や、修理後に再び故障する可能性が高い場合には、思い切って交換を選ぶことで、安心して長期間使用できる新しいエコキュートを手に入れられます。
パナソニックエコキュートを修理するメリットとデメリット
パナソニックエコキュートを修理するメリットとデメリットは下表のとおりです。
修理するメリット | 修理するデメリット |
保証期間内であれば原則無料交換に比べてコストがかからない | 再故障が発生する可能性がある別の箇所が故障する可能性もある修理費用が高くなる場合がある |
エコキュートの修理といっても、単に部品交換により数千円で済むこともあれば、10万円を超えるケースもあるため、状況に応じた対応が必要です。
パナソニックエコキュートを交換するメリットとデメリット
交換するメリット | 交換するデメリット |
新しい便利な機能が使える最新の省エネ性能により、今より電気代などのコストが下がる | 初期費用が高い機種により交換に時間がかかる場合もある |
10年前と現在のエコキュートの省エネ性能を比較すると、年間約4,000~10,000円の電気代の低減が可能であり、10年間では4~10万円の節約になります。
パナソニックエコキュートを交換する際に知っておくべきこと
パナソニックのエコキュートは、効率的な省エネ性能と高い耐久性が魅力です。特徴をよく理解して、最適な製品・機能の選択が重要です。
- パナソニックエコキュートが選ばれる理由
- 現在の環境に合った機能を選ぶ
順に解説します。
パナソニックエコキュートが選ばれる理由
パナソニックのエコキュートは、長年にわたり高い信頼を得ている給湯器です。
省エネ性能の高さはもちろん、スマートソーラーチャージ機能やインテリジェント機能など、充実した機能を搭載しています。
特に、日射量をもとに太陽光発電で沸き上げる「スマートソーラーチャージ」機能が搭載されており、光熱費の削減に貢献します。
また、設置スペースに配慮したコンパクトなデザインや、静音設計も好評です。
パナソニックエコキュートの口コミや評判に関する詳しい情報は、下記の記事をご覧ください。
【関連記事】パナソニック製エコキュートの評判・口コミは?おすすめ製品の価格や補助金制度を紹介
現在の環境に合った機能を選ぶ
エコキュートを選ぶ際には、現在の生活環境に合った機能を重視しましょう。
例えば、家族の人数や使用頻度に応じて、必要なタンク容量や追い焚き機能の有無を選ぶ必要があります。
また、最新のエコキュートには、リモコン操作やスマートフォンアプリでの管理機能が搭載されているモデルもあり、これらは便利で効率的な運転をサポートします。
特に電力消費を抑えたい場合は、日中の電力料金が安くなる時間帯を利用して沸かす「お湯の沸かし方」機能が有効です。
パナソニックエコキュートに関するよくある質問
出典:パナソニック公式サイト「Panasonicの由来 – パナソニック ホールディングス」
パナソニックエコキュートについて、よくある質問を紹介します。
Q. パナソニックエコキュートの欠点は?
A. パナソニック製エコキュートの欠点は主に3つ挙げられます。
まず、貯湯タンクとヒートポンプの設置に約1平方メートルのスペースが必要で、住宅密集地では設置場所の確保が難しい場合があるため、事前に設置スペースの確認が必要な点です。
次に、夜間の安い電力でお湯を貯める仕組みのため、使用量が多いとお湯切れのリスクがあることです。
使用状況に応じたタンク容量の選定や、タンク内のお湯が不足しそうな場合に追加沸き上げをおこなう「沸き増し機能」を活用しましょう。
最後に、水圧がガス給湯器より弱く、2階の浴室や同時使用時に不便を感じる場合がある点です。
気になる場合には、水圧の強い「ウルトラ高圧タイプ」を選択するか、シャワーヘッドを節水式にしましょう。
Q. お風呂で使える入浴剤は?
A. セミオート、給湯専用タイプのエコキュートはすべての入浴剤の使用が可能です。
フルオートタイプで使える入浴剤は、下表のとおりです。
使用できる入浴剤の例(パナソニック推奨品) |
バブバスクリン、きき湯バスロマン旅の宿 ただし、にごりタイプは除く |
出典:パナソニック公式サイト「【電気給湯機器】おふろで入浴剤を使いたいのですが、なにか制約はありますか?」
Q. 節電対策としての、お湯の上手な使い方は?
A. 節電対策としてお湯を上手に使う方法は下記のとおりです。
出しっぱなしに注意 | ・貯湯式のためお湯の量に限りがあります。シャワーや蛇口をこまめに止めて節水しましょう。・「スマホでおふろ」アプリやリモコンでお湯の使用量が見れるため必要以上の使い過ぎを防げます。 |
AIエコナビの活用 | 保温時間を短く設定し、省エネを実現します。 |
お湯が冷めたらお湯はりしなおし | 冷めた湯は再加熱よりも、新たにお湯はりしてしまうほうが効率的です。 |
表示節電機能 | リモコンの表示を消すとさらに省エネになります。 |
日常の使い方を工夫して、お湯をムダなく使いましょう。
パナソニックエコキュートの修理や交換を依頼する業者選びのポイント
エコキュートの修理や交換を依頼する際、信頼できる業者を選ぶことがもっとも重要です。
業者を選ぶポイントは下記の4点です。
- 実績の確認
- 料金の明確化
- アフターサービスの充実
- 口コミ・評判の確認
長年の経験や施工実績が豊富な業者は、技術力と信頼性が高いため安心して依頼できます。
事前に料金が明確か、追加費用が発生しないかなどを確認しましょう。
予算に合ったプランを提案してくれる業者を選ぶことが重要です。
また、修理後の保証期間や、再発時のサポート体制が整っている業者を選びましょう。
安心して長期間使用できるサポートが求められます。
さらに、過去の顧客の評価や口コミをチェックすれば、業者の信頼性やサービス内容がある程度わかります。
これらのポイントを押さえて、信頼できるエコキュート専門業者を選び、修理や交換を安心して依頼しましょう。
「お湯が突然出なくなった!」「エラーが頻繁に出る!」など、エコキュートに関するお悩みは交換パラダイスへご相談ください。 エコキュートの買い替えに対する悩みはさまざまで、どう対処したらいいのかわからないことも多いですよね。 交換パラダイスはこれまで、約1,700件以上のエコキュートに関するお悩みを解決してきた実績を持ち、Googleの口コミではありがたいことに★5つの高評価を数多くいただいております。 さまざまなお悩みに最適な提案をいたしますので、エコキュートについてお困りの場合には、ぜひ一度ご相談ください。 ※1 経済産業省の給湯省エネ事業2025の補助金対象のエコキュート(以下EQ)への交換における補助額であり、電気温水器からEQの交換の場合最大17万円支給されます。 EQからEQの場合は最大13万円となります。 当社はお客様の代わりに申請書類作成のサポートを行いますが、申請者はあくまでお客様自身となります。 また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。 ※2 実質無料キャンペーン含む。無償保証規約はこちらから。 ※3 10年間毎年1回点検について… 当社で製品を購入していただいたお客様限定で、ご契約時に定期点検(別途有料:49,500円(税込))をお申し込みいただいた場合に限ります。 施工後10年間にわたり、毎年1回(初年度は3か月後、1年後の2回)、合計11回にわたり弊社が設置した給湯器に不具合がないかを無償で点検いたします。 購入した製品の製品不備確認(リコールだった場合メーカーへ打診協議をお客様の代わりに行います)や施工不備による部分修理などを全て無償で行います。 蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。 その他住宅関連の点検も希望される場合は、点検のご連絡の際にお伝えいただければ無償で点検対応いたします。 なお、一部エリアは対象外となります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。エコキュートのご購入をご検討なら交換パラダイスにお任せください!
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