エコキュートをリース利用するメリット・デメリットとは?審査に落ちた場合の対処法
「エコキュートのリースにデメリットはある?」
「リースと購入どっちがお得か?」
「審査に落ちてしまったらどうすればよい?」
このような疑問を持っている人は多いでしょう。
たしかにリースの仕組みや審査、購入との違いは気になりますよね。
この記事では、エコキュートのリースの費用やメリット・デメリットなどに関して解説します。
エコキュートのリースについて知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュートのリースとは?費用や期間について
エコキュートのリースとは、リース会社からエコキュートの設備を一時的に借りることを意味します。
これは、いわゆる「長期レンタル」の仕組みです。
エコキュートのリース費用は、貯水タンクのサイズやタイプ(給湯専用・フルオートなど)によって異なりますが、月額4,000〜5,000円が相場です。
契約期間は5、8、10、12年のいずれかで、10年が最も一般的。
エコキュートのリース費用をきちんと支払えるか確認するため、導入前には審査がおこなわれます。
エコキュートをリース利用するメリット3つ
エコキュートをリース利用するメリットとして以下3点があげられます。
- 導入費用をかけずエコキュートを設置できる
- 月額定額で利用できる
- 修理費がかからなくなる
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
導入費用をかけずエコキュートを設置できる
最大のメリットは、エコキュートを高額な初期費用なしで設置できる点です。
エコキュートの導入費用相場は、40〜80万円です。
これが負担となり、導入が難しい場合もあるでしょう。
しかしリースを利用すれば、月額4,000〜5,000円の費用感でエコキュートを使えます。
予算に余裕がない場合、リースは有効な選択肢となるでしょう。
月間定額で利用できる
月額定額で利用できるのもリースのメリットです。
エコキュートを貸し出すリース業者は、月額定額料金を設定しています。
常に一定の金額で利用できる点には、大きな安心感があるでしょう。
また、家計管理がやりやすくなるのもメリットです。
修理費がかからなくなる
修理費がかからなくなるのも大きなメリットです。
リースの場合、契約時に定める保証期間内であれば、リース業者が修理費を負担します。
エコキュートの修理費は、場合によっては20万円以上になることも。
そのような費用がかからなくなるのは、リースの大きなメリットの一つです。
ただし利用者側に過失があった場合は、保証されず、自身で修理費を支払う必要があるので注意しましょう。
エコキュートをリース利用するデメリット4つ
一方でエコキュートのリースには、以下4つのデメリットがあります。
- 違約金が発生する
- 契約終了時に撤去費用などがかかる
- 補助金制度が利用できなくなる
- 購入する場合と比較してトータルコストが高くなる
大きなメリットがある一方、かなり大きな懸念点もあります。
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
違約金が発生する
契約期間内に解約すると違約金が発生する可能性があります。
エコキュートのリースは5年から12年の長期契約です。
当然、契約した期間は使い続ける責任があります。
しかし、何らかの事情でリース契約を解約せざるを得ない状態になることも。
その場合、契約時に定められた違約金が発生します。
違約金の相場は1〜2万円前後で、場合によっては大きな負担になるでしょう。
契約終了時に撤去費用などがかかる
契約終了後には撤去費用がかかる点にも注意しましょう。
リース契約の期間が終われば、エコキュートの設備はリース業者に返却しなければいけません。
その際の撤去費用として2万円ほどかかります。
これは契約時に特別な定めがない限り、利用者負担なので注意しましょう。
補助金制度が利用できなくなることも
補助金制度が利用できなくなる可能性にも注意が必要です。
エコキュートを購入する場合は、経済産業省などが実施する補助金制度の利用で、導入にかかる負担を軽減できます。
しかし補助金制度の一部は、リース契約を対象としていません。
またエコキュートの購入には、ローン型減税による控除もありますが、それもリースの場合は適用されません。
関連記事:【2024年最新】エコキュート補助金|対象機種や申請方法・期限を徹底解説!
利用できる機種が限定されている
利用できる機種が限定されている点にも注意が必要です。
エコキュートは、さまざまなメーカーによって製造され、さらにタイプやグレードも細分化しています。
特定のメーカー、特定のグレードのものを使いたいと思っていても、リース業者では取り扱いがないこともあります。
エコキュートの機種にこだわりがあるなら、取り扱いのあるリース業者を探すか、購入に切り替える必要があるでしょう。
エコキュートのリースと購入はどちらがお得?
結論、ほとんどのケースで購入のほうがお得です。
購入した場合と、主流となる10年のリース契約でかかる費用をシミュレーションしましたのでご覧ください。
購入 | リース10年契約 | |
初期費用 | 40〜80万円 | なし |
月額料金 | なし | 60万円 |
電気代の合計 | 36万円 | 36万円 |
合計 | 76〜116万円 | 96万円 |
※電気代は月額3000円、リース料金は5000円として計算
合計金額だけを見れば、リースのほうがお得に見えるかもしれません。
しかし購入の場合は、少なくとも十数万円の補助金を利用できるため、合計金額はさらに安くなります。
多くの場合、購入のほうがお得になるでしょう。
また購入した場合は、リース契約と違い、設備の所有権が世帯に移る点も重要です。
そうすれば、10年目以降も、修理や整備をして使い続けることが可能。
特殊なケースを除き、エコキュートは購入したほうが経済的でしょう。
エコキュートのリース利用の審査基準と落ちた場合の対処法
エコキュートのリース利用には審査があります。
明確な基準は公開されていませんが、おおむね以下の条件をクリアする必要があります。
- 支払い能力・信用力が足りているか
- 申し込み者が70歳以上など高齢すぎないか
- 安定した職業についているか
- 敷地内にエコキュートを設置できるか
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
支払い能力・信用力が足りているか
まず、支払い能力の有無が重要です。
そもそもリース契約は、費用を支払えるだけの収入があるのが前提です。
明確な基準は公開されていませんが、年収が低い場合は審査で落とされるかもしれません。
また信用力も重要です。
過去に支払いの延滞などの「事故」があった場合、審査が通りにくいです。
対処法としては、まず収入を上げること。
もしくは、信用情報が一度リセットされるといわれる、5年を待つことがあげられるでしょう。
ただし収入を上げるのも信用情報のリセットもただちにできるものではなく、この点でつまずいた場合、リースの導入は困難になるでしょう。
申し込み者が70歳以上など高齢すぎないか
申し込み者の年齢も重要なポイントです。
例えば70歳以上など、入院や死亡が想定されやすい場合は、審査に落ちやすいです。
ただしまとまった年金がある、家族が安定した収入を得ている場合は、問題視されないこともあるでしょう。
対処法としては、申し込み者を高齢者ではない人物、一般には子やその配偶者にすることが考えられます。
安定した職業についているか
正社員や公務員などに代表される、経済的に安定した職業についているかも重要なポイントです。
大手企業に勤めている、公務員として働いているなどの背景があれば、審査に通りやすいでしょう。
一方でアルバイトや契約社員、自営業などの場合は、収入が不安定だと判断されます。
自営業の場合、高額の収入があっても、安定していない点から審査が通らないこともあるでしょう。
対策としては、やはり正社員をはじめとした「定年まで、毎月決まった給与が支払われる雇用形態」を選ぶことがあげられます。
もしくは、申し込み者を正社員や公務員として働いている人にする方法もあるでしょう。
敷地内にエコキュートを設置できるか
エコキュートを設置する場所があるかどうかも重要視されます。
設置できない、もしくは可能でも安全面で不安がある場合、審査が通らないかもしれません。
対処法は、設置できるスペースを確保することです。
撤去できるものがあれば撤去し、安全に設置できるようにしましょう。
ただし狭小住宅などでは、どうしてもスペースを確保できないかもしれません。
その場合は安全面を考えても、エコキュートの導入を避けるべきです。
まとめ:エコキュートはリースより購入がおすすめ!
この記事では、エコキュートのリースに関して解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- エコキュートは購入ではなくリースでも導入できる
- リースなら導入費用がかからず、修理費も基本的には不要になる
- しかし違約金や撤去費用などの懸念もある
- 利用できる機種が限られるのもデメリットとなる
- 長い目で見れば、購入したほうがお得ではある
- 審査に落ちる場合は、できる限り正社員や公務員として働いている人を申し込み者とする
エコキュートのリースは、導入費用が支払えない場合、有力な選択肢です。
ただし長期的に使うなら、購入のほうがお得です。
購入とリースそれぞれのメリットとデメリットを比較したうえで、予算やライフスタイルにあわせた選択をしましょう。
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