エコキュートの設置場所で失敗しないために!注意点や気になるQ&Aも紹介

エコキュートは一度設置すると簡単には動かせないため、「どこに設置するか」は非常に重要なポイントです。
しかし実際には、「音がうるさい」「スペースが足りない」「メンテナンスがしづらい」など、設置場所で失敗したなどの声も少なくありません。
特に、初めて交換・設置を検討している方にとっては、どこに設置するのが正解なのか悩む方も多いでしょう。
この記事では、エコキュートの設置場所でありがちな失敗例や注意点をわかりやすく紹介します。
設置後に後悔しないためにも、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュートの設置場所に関する失敗例
エコキュートは設置場所を誤ると、使い勝手や快適性が大きく損なわれてしまいます。
ここでは、よくある失敗例を3つ紹介します。
- 騒音トラブル
- メンテナンスに必要なスペースがない
- 配管から水回りまでの距離が長い
順にみていきましょう。
失敗例①:騒音トラブル
エコキュートの設置で多い失敗の1つが「騒音トラブル」です。
ヒートポンプユニットは稼働時にブーンと運転音を発するため、静かな夜間などには意外と気になることがあります。
特に寝室のすぐ外や隣家の窓の近くに設置してしまうと「うるさい」と感じる可能性が高く、トラブルに発展しかねません。
実際に、隣家から苦情を受けたケースや、家族から「寝つけない」と不満が出たケースも報告されています。
対策としては、設置場所を選ぶ段階で騒音レベルを確認し、なるべく生活空間や隣家の窓から離した場所に配置するなどの配慮が求められます。
設置後にトラブルになると移動も難しいため、事前の配慮が重要です。
エコキュートの騒音トラブルを避けるための、より詳しい対策が知りたい方は下記記事をご覧ください。
【関連記事】エコキュートは騒音対策が必須!苦情・トラブルを避けるための対策9選!
失敗例②:メンテナンスに必要なスペースがない
設置時は気づきにくい落とし穴が、「メンテナンススペースの不足」です。
エコキュートは10年以上使う設備であり、点検や修理のたびに本体周囲へ人の入れるスペースが必要です。
しかし、設置の際に壁際ギリギリに配置したり、物置やフェンスで囲ってしまったりすると、いざというときに作業がしづらいです。
特に、屋外ユニットの側面や背面にアクセスできない場合、分解や配管の交換ができず、修理費用が高額になってしまうこともあります。
こうした事態を避けるには、本体の左右・背面・前面にそれぞれ最低でも30〜50cmの作業スペースを確保するのが理想です。
設置時には「数年後の点検作業」を想定しておきましょう。
失敗例③:配管から水回りまでの距離が長い
エコキュートの貯湯タンクと浴室・キッチンなどの水回り設備との距離が長いと、湯張りや給湯に時間がかかるなどの問題が生じます。
さらに、その間に配管内でお湯が冷めやすくなり、結果としてエネルギーの無駄にもつながってしまいます。
このような失敗は「外から見えにくい場所に設置したい」「通路の邪魔にならない場所にしたい」などの理由で、つい住宅の端にユニットを配置したときに起こりがちです。
もちろん見た目や導線も大切ですが、快適な使用感を損なってしまっては本末転倒です。
設置場所を決める際には、配管の取り回しも含めて設計し、水回りとの距離がなるべく15メートル以内に収まるよう調整しましょう。
効率的な配管ルートは、省エネにもつながります。
エコキュートを設置する際に、気を付けるポイントが知りたい方は下記記事をご覧ください。
【関連記事】エコキュート設置時の5つの確認ポイント!工事の流れや費用相場・業者選びを解説
エコキュートの設置にどれくらいのスペースが必要?
エコキュートの設置には、貯湯ユニットとヒートポンプユニットの2つの機器を配置するため、十分なスペースの確保が必要です。
【一般的な角型タイプの貯湯ユニットの寸法】
高さ:約1,825mm
幅:約630mm
奥行き:約730mm
【ヒートポンプユニットの寸法】
高さ:約735mm
幅:約825mm
奥行き:約300mm
これらの機器を安全かつ効率的に設置するためには、機器周囲に30~50cm程度の作業スペースの確保が推奨されています。
狭小地やスペースに制約がある場合には、奥行きを抑えた薄型タイプのエコキュートも選択肢の1つです。
また、設置場所には水平で安定した基礎が必要であり、既存のコンクリート基礎がない場合は、縦横80cm、厚さ10cm以上のコンクリート基礎を新たに設ける必要があります。
設置スペースの確認と適切な基礎工事は、エコキュートの安全性と長期的な使用において重要なポイントです。
エコキュートは屋内に設置できない?
エコキュートは基本的に屋外設置が前提ですが、一部の条件下では屋内に設置されているケースもあります。
特殊な住宅事情や気候条件などにより、屋内設置が選ばれる場面に関していきましょう。
- 集合住宅
- 寒冷地
順に解説します。
屋内に設置するケース①:集合住宅
一般的に、エコキュートは戸建住宅のほか、「集合住宅」に設置されるケースもあります。
特に、設計段階で屋外設置スペースが確保されていない物件では、ユニットごと屋内に設置するしかない状況があります。
こうした場合には、専用のユニット収納庫や、室内に設けられた機械室などに貯湯タンクを設置し、換気や排熱処理に対応した設計が必要です。
ただし、ヒートポンプユニットは騒音と熱風を発するため、屋外設置が絶対条件です。
屋内設置の可否は、管理組合との協議や建築構造によっても変わるため、事前の確認が欠かせません。
エコキュートの屋内設置に関して、さらに詳しい情報が知りたい方は下記記事をご覧ください。
【関連記事】エコキュートを屋内設置するメリット・デメリット|室内タイプの注意点も解説!
屋内に設置するケース②:寒冷地
寒冷地では、冬場に外気温が大きく下がるため、エコキュートを屋内に設置するケースがあります。
一般的なエコキュートは、外気温がマイナス10度程度までであれば屋外でも問題ありません。
しかし、外気温がマイナス11〜25度に達する地域で推奨されているのは「寒冷地仕様」のエコキュートです。
これらは、厳しい冬にも対応できるよう、凍結防止ヒーターや耐寒設計が施されているからです。
ただし、外気温がマイナス20度を下回るような極寒地域になると、寒冷地仕様でも屋外設置には限界があり、屋内設置が必要になるケースがあります。
実際に北海道の内陸部などでは、貯湯ユニットを屋内に設置し、換気や排気の設備を整える施工がおこなわれています。
エコキュートの設置場所で失敗しないための4つの注意点
エコキュートの設置場所を誤ると、騒音トラブルや効率低下など、さまざまな問題が発生する可能性があります。
設置場所で失敗しないための注意点は、以下の4点です。
- 水周りとの距離を15メートル以内にする
- 寝室などの近くに設置するのはNG
- 音が反響しないところへ設置する
- 隣家に冷風が吹きこまないようにする
順に解説します。
水周りとの距離を15メートル以内にする
エコキュートの貯湯タンクと、浴室やキッチンなどの水回り設備との距離が長いと、湯張りや給湯に時間がかかってしまいます。
さらに、その間に配管内でお湯が冷めやすくなり、結果としてエネルギーの無駄にもつながります。
このような失敗は、「外から見えにくい場所に設置したい」「通路の邪魔にならない場所にしたい」などの理由で、住宅の端にユニットを配置したときに起こりがちです。
設置場所を決める際には、配管の取り回しも含めて設計し、水回りとの距離がなるべく15メートル以内に収まるよう調整しましょう。
効率的な配管ルートは、省エネにもつながります。
寝室などの近くに設置するのはNG
エコキュートのヒートポンプユニットは、稼働時に低周波音を発します。
特に深夜の静かな時間帯に運転するため、寝室の近くに設置すると睡眠の妨げになる可能性があります。
また、隣家の寝室が近い場合も、騒音トラブルの原因となるため注意しましょう。
やむを得ず近くに設置する場合は、防音対策を施すことが重要です。
例えば、防振ゴムや防音シート、防音壁などを設置して、振動や音を軽減する方法があります。
これらの対策により、騒音トラブルを未然に防ぐことができます。
音が反響しないところへ設置する
エコキュートの設置場所が、壁や塀に囲まれていて狭い空間になっていると、音が反響して広範囲に届いてしまう恐れがあります。
また、エアコンの室外機近くに置いておくと共振によって音が増幅される可能性もあります。
エコキュートを設置する際は、道路側や庭など広い場所に向けるか、防音壁の設置を検討してみましょう。
また、防音シートや防振ゴムの活用により、音の反響を抑えることができます。
これらの対策により、音の問題を軽減し、快適な生活環境が維持できるでしょう。
隣家に冷風が吹きこまないようにする
エコキュートのヒートポンプユニットは、運転時に冷風を排出します。
この冷風が隣家の窓や通気口に直接当たると、室温の低下や結露の原因となり、トラブルに発展する可能性があります。
特に冬場は、排出される冷風の温度がマイナス10度程度になることもあり、近隣への影響も少なくありません。
設置場所を選ぶ際は、隣家の窓や通気口から離れた場所を選び、冷風の排出方向にも注意を払いましょう。
必要に応じて、風向きを調整するためのガイドや防風板の設置も検討が必要です。
これにより、近隣とのトラブルを未然に防ぐことができます。
エコキュートの設置場所に関するQ&A
エコキュートの設置場所に関してよくある質問を3つ紹介します。
- エコキュートの音ってどのくらいうるさい?
- 隣家から苦情が来たらどう対処すべき?
- 設置場所の変更は後からできる?
順にみていきましょう。
Q1:エコキュートの音ってどのくらいうるさい?
エコキュートは稼働時に約40dB(デシベル)の音を発します。
これは図書館の静けさと同程度で、日中であれば気にならないレベルですが、静かな住宅街や夜間には意外と響くことがあります。
特に駅から離れた閑静な地域や商業施設が少ないエリアでは、近隣住民の睡眠を妨げる可能性もあるため注意が必要です。
また、住宅同士の距離が近いエリアでは、音が直接隣家に届きやすく、トラブルの原因になることもあります。
設置場所が隣家の寝室付近だったり、周囲に物を置いていると、共振で音が増幅されるケースもあるため要注意です。
こうしたリスクを避けるには、なるべく生活空間から離し、防音対策も講じることが大切です。
Q2:隣家から苦情が来たらどう対処すべき?
もしエコキュートの騒音で隣家から苦情が寄せられた場合は、放置せず速やかな対処が重要です。
苦情を無視し続けると、最悪の場合は訴訟問題に発展するリスクもあります。
多くのケースでは、ヒートポンプユニットの設置位置が寝室に近いなど、配置の問題が原因となっています。
まずは専門業者に相談し、設置場所を移動できるか検討してもらいましょう。
また、エコキュートの定期メンテナンスも重要です。
経年劣化や故障が原因で、通常よりも大きな音や振動が発生している可能性があります。
機器を正常な状態に保ち、近隣トラブルを未然に防ぐ姿勢が求められます。
Q3:設置場所の変更は後からできる?
エコキュートの設置場所は「後から変更できる」のが結論ですが、基本的には移動しないほうが望ましいとされています。
なぜなら、設置場所は建築時点で水回りとの距離や配管の長さを考慮して設計されており、無理に動かすとお湯が出るまでの時間が延びたり、凍結のリスクが高まったりするからです。
とはいえ、隣家が建ってスペースが狭くなった場合や、型番変更により新しい機種が既存スペースに収まらなくなったなど、正当な理由があれば移設は可能です。
ただし、基礎工事や配管延長などが必要になるため、移設費用は一般的に3~7万円程度が目安です。
変更を希望する場合は、事前に専門業者への相談をおすすめします。
エコキュートの設置場所で失敗しないために専門業者に相談しよう!
エコキュートの設置場所は、快適さや省エネ性能、さらには近隣とのトラブル回避にも関わる重要なポイントです。
騒音やメンテナンス性、水回りとの距離など、考慮すべき点が多いため、自己判断だけで設置位置を決めてしまうのは危険です。
そこで頼りになるのが、エコキュートの施工実績が豊富な専門業者です。
プロならではの視点で、自宅の構造や生活環境に合った最適な設置場所を提案してくれます。
設置後に後悔しないためにも、早い段階から専門家に相談し、万全の準備を整えておきましょう。
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