エコキュートの電気代が安い時間帯は？電気代節約のコツを解説

「エコキュートの電気代が安い時間帯はある？」
「エコキュートの電気代を節約するコツは？」などとお考えではありませんか。

エコキュートは省エネ性能が高く、電気代節約に効果的な給湯器です。

しかし、より光熱費を抑えるためには、電気代が安い時間帯にお湯を沸かすことが大切です。

本記事では、エコキュートの電気代が安い時間帯や電気代を抑える5つのコツを解説します。

省エネ性能が高いエコキュートにご自宅の給湯器を交換する方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

エコキュートの電気代が安い時間帯は？

エコキュートの電気代が安い時間帯として、以下の2点を説明します。

• エコキュートの電気代は深夜が安い
• 電気代の料金プランは電力会社ごとに異なる

エコキュートの電気代を詳しくみていきましょう。

エコキュートの電気代は深夜が安い

エコキュートの電気代を抑えるには、深夜帯にお湯の沸き上げをおこなうことが大切です。

深夜の電気料金を日中の料金よりも低く設定するプランを設けている電力会社は多くあります。

夜間電力が安いプランなら、夜間に沸き上げをおこない、貯湯タンクにお湯を溜めることで、エコキュートの電気代の節約が可能です。

ただし、夜間に沸き上げをおこなった際に電力が抑えられるのは、あくまで夜間電力が安いプランを契約している場合に限られます。

電気代の料金プランは電力会社ごとに異なる

電気代が安い時間帯は、契約している電力プランによって異なります。

東京電力の「夜トク8」では23〜7時が低価格に設定されており、関西電力の「はぴeタイムR」でも同様の時間帯が安価に設定されています。

一方、昼間の料金は他のプランと比較すると高くなる傾向にあるため、日中に沸き増しをすると電気代が高くなる点に注意してください。

エコキュートの電気代を抑えるためには、契約中のプランがどの時間帯に最も安いかを把握したうえで、沸き上げのタイミングを工夫しましょう。

エコキュートの電気代を抑えるためには、電力会社のプランの確認や見直しが重要です。

エコキュートの電気代はどれくらい？

エコキュートの電気代は、使用する電力量や契約プラン、季節によって変動しますが、1カ月あたりの電気代は1,500〜5,000円が目安です。

一方、夜間電力プランを活用した場合、1日あたり約100円前後に抑えられるケースがあります。

契約する電力プランとお湯の沸き上げのタイミングを工夫すると、エコキュートの電気代の大幅な節約が期待できます。

エコキュートの電気代は以下のページで詳しく解説しているので、参考にしてください。

【関連記事】エコキュートの電気代はどれくらい？安くできる節約方法やシミュレーションを紹介

エコキュートの電気代は季節で異なる？

エコキュートの電気代は、季節によって以下のように変動する傾向にあります。

• 冬は水温が低く電気代が高くなりやすい
• 夏は水温が高く電気代が抑えられる

季節によるエコキュートの電気代への影響を説明していきましょう。

冬は水温が低く電気代が高くなりやすい

冬は水道水の温度が低く、沸き上げに時間と電力が必要になることから、エコキュートの電気代が高くなりやすいです。

また、冬にエコキュートの電気代が高くなる原因として、以下もあげられます。

• 外気温が低くお湯を沸かすエネルギーが普段よりも必要になるため
• 温かいお湯の使用量が普段よりも増えるため
• 浴槽のお湯が冷えやすく追い焚きの使用頻度が高くなるため

冬はエコキュートの電気代が高くなりやすいため、他の季節よりも電気代を抑える工夫が重要です。

夏は水温が高く電気代が抑えられる

冬とは逆に、夏は気温が高く、エコキュートの電気代が抑えられる季節です。

外気温が高く、ヒートポンプが効率よく稼働し、少ない電力での湯沸かしが可能です。

さらに、水道水の温度も上がるため加熱に必要なエネルギーも減少し、お湯の使用量も冬より抑えられることからも、夏は電気代を抑えられます。

夏はエコキュートの省エネ性能による節約効果を実感しやすい季節といえます。

エコキュートを電気代が安い時間帯に使う5つのコツ

エコキュートを電気代が安い時間帯に使う5つのコツは以下のとおりです。

1. 電力会社や電力プランを見直す
2. 日中のお湯の沸き増しを避ける
3. お湯の使用量を抑えてお湯切れに注意する
4. 高温足し湯を追い焚きより優先する
5. 太陽光発電を併用する

各コツを詳しくみていきましょう。

電力会社や電力プランを見直す

エコキュートの節電には、電力会社や契約プランの見直しが重要です。

東京電力の「夜トク8」や、中部電力の「スマートライフプラン」など深夜料金が日中の電気料金よりも低く設定されているプランに変更すると、エコキュートの電気代の節約が期待できます。

契約するプランの変更だけでも、年間で数千円の電気代削減が可能な場合があります。

また、契約する電力会社そのものの変更で電気代を抑えられる場合もあるため、複数の電力会社の電気料金とプランの比較検討も重要です。

日中のお湯の沸き増しを避ける

電気料金のプランによっては、昼間の電気代は深夜と比較して割高なため、日中に沸き増しをおこなうと電気代が高くなりやすいです。

深夜に十分な量のお湯を沸かすと、昼間の沸き増しが減り、電気代の節約につながります。

電気代の節約には、エコキュートのタイマー機能や節電モードの活用で、沸き増しタイミングの管理を徹底しましょう。

お湯の使用量を抑えてお湯切れに注意する

お湯の使用量を抑えてお湯切れを防ぐと、余計な沸き増しを防止でき、無駄な電力消費を抑えられます。

夜間の電気料金が安いプランは日中の電気料金が割り増しに設定されている場合が多く、日中に自動で沸き増しをおこなうと電気代が高くなりやすいです。

特に冬場はエコキュートの電気代が高くなるうえに、お湯の使用量が増えることから、お湯切れが起きないように注意する必要があります。

タンク内の湯量の確認やお湯の使いすぎを控えるなどの対策をして、お湯切れを起こさないよう注意しましょう。

高温足し湯を追い焚きより優先する

湯船の温度を上げたい場合は、追い焚きよりも高温足し湯のほうが電気代を節約できます。

追い焚きは湯船の水を循環させながら加熱するため、より多くのエネルギーが必要です。

一方、高温のお湯を追加するだけの足し湯は熱効率に優れ、電気代を抑えられます。

お風呂の残り湯量が十分な場合は、排水栓を開いてぬるくなったお湯を流しながら高温足し湯をおこなうと、効率的に湯船の温度を上げられます。

太陽光発電を併用する

太陽光発電を導入しているご家庭では、昼間の発電時間帯にエコキュートの沸き増しをおこなうと、電気代を大幅に抑えられます。

昨今販売されているエコキュートは太陽光発電と連携できるモデルもあり、リモコンやスマホアプリから操作可能です。

エコキュートと太陽光発電を組み合わせると、エコキュート単体で利用するよりも大幅な電気代節約が期待できます。

エコキュートの電気代を電力会社別に比較

エコキュートの電気代は、契約している電力会社やプランによって大きく異なります。

	東京電力	関西電力
ダイキン	約6,000円/月	約2,800円/月
日立	約5,700円/月	約2,700円/月
パナソニック	約5,700円/月	約2,700円/月
三菱電機	約5,200円/月	約2,500円/月
コロナ	約5,500円/月	約2,600円/月

上記は東京電力の「夜トク8」と関西電力の「はぴeタイムR」で比較していますが、エコキュートのモデルやタンク容量、使用方法によっても変動します。

電力会社によって電気料金は変動するため、各社の料金プランも含めて比較検討しましょう。

お得に省エネ性能が高いエコキュートに交換する3つの方法

エコキュートは省エネ性能が高く、毎月の電気代の節約が期待できる一方、設置時の費用が従来のガス給湯器や電気給湯器よりも高めになる傾向にあります。

ここでは、設置にかかる費用を抑え、お得に省エネ性能が高いエコキュートに交換する以下の方法を紹介します。

• 補助金を利用する
• オフシーズンを選んで設置する
• 本体価格が安いエコキュートを選ぶ

各方法の詳細を説明していきましょう。

補助金を利用する

エコキュートの設置費用を抑えるには、国や自治体が提供する補助金制度の活用がおすすめです。

多くの自治体で再エネ機器導入を対象とした助成制度が設けられており、数万〜十数万円の補助を受けられる場合があります。

ただし、エコキュートのモデルや状況によっては、補助金の対象に該当しないケースがあるため、補助金の条件や申請方法は必ず確認しましょう。

エコキュートの設置に利用できる補助金は以下のページで詳しく解説しているので、参考にしてください。

【関連記事】【最新版】エコキュート補助金「給湯省エネ2025事業」を徹底解説！

オフシーズンを選んで設置する

エコキュートをオフシーズンに設置すると、エコキュートの導入費用を抑えられる場合があります。

冷暖房の設置・交換工事が多くなる夏や冬を避け、春や秋にエコキュートの工事をおこなうと、施工費用の節約につながります。

エコキュートの設置・交換を依頼する業者を比較検討する際に、オフシーズンの割引やキャンペーンを実施しているか確認しましょう。

また、エコキュートが故障したり、トラブルが起きたりした場合はすぐに交換や修理が必要になり、時期を選んで工事をおこなえません。

オフシーズンにエコキュートを設置するためには、不具合が生じる前に余裕を持って計画を立てることが大切です。

本体価格が安いエコキュートを選ぶ

本体価格が安いエコキュートを選ぶと、初期費用を抑えられます。

エコキュートを選ぶ際は、必要な機能を搭載しつつ、最小限のグレードのモデルを選ぶと、本体価格の節約が可能です。

特殊な機能を必要としない場合、ハイグレードモデルではなくスタンダードなモデルで十分でしょう。

性能と価格のバランスを見極め、ご家庭に適したエコキュートのモデルを選ぶことが重要です。

エコキュートの電気代が安い時間帯は夜間！料金プランの見直しが重要

エコキュートの電気代は深夜帯が安い傾向にあり、できるだけ日中の沸き増しを控えることで、電気代を抑えられます。

また、電気料金の契約の変更によって、電気代の節約につながる場合もあるため、電力会社や料金プランの見直しも検討してください。

省エネ性能が高いエコキュートを設置する際は、補助金の利用やオフシーズンを選んだ設置、エコキュートのグレードの検討などが重要です。

エコキュートは機能や貯湯タンクの容量、価格などがメーカーやモデルによって異なります。

ご家庭の生活スタイルや重視する項目から、最適なエコキュートを選び、快適な生活を目指しましょう。