名古屋市でエコキュート設置に使える補助金はある？助成額や申請方法を解説

「名古屋市でエコキュートを導入したいけれど、できるだけ費用を抑えたい」と感じていませんか。

エコキュートは、省エネ性能に優れた給湯器として注目されている一方で、設置や交換にはまとまった初期費用がかかるため、補助金制度の活用が重要なポイントになります。

2026年は国の「給湯省エネ2026事業」を中心に補助制度が用意されていますが、名古屋市独自の補助金があるのか気になっている方も多いでしょう。

この記事では、名古屋市でエコキュートの設置や交換に利用できる補助金の有無をはじめ、給湯省エネ2026事業の内容や申請方法、注意点までを分かりやすく解説します。

名古屋市でエコキュート設置に使える補助金はある？

名古屋市でエコキュートの設置や交換を検討する際は、補助金の活用が費用負担を抑えるポイントです。

自治体独自の制度があるのか、国の補助金が対象になるのかによって、実際の自己負担額は大きく変わる可能性があります。

まずは、名古屋市でエコキュートの設置に使える補助金の有無を整理し、利用できる制度の全体像をみていきましょう。

名古屋市独自の補助金制度はない

2025年12月時点で、名古屋市ではエコキュートの設置や交換を直接対象とした独自の補助金制度は実施されていません。

名古屋市は、環境負荷低減や省エネルギー推進を目的とした施策をおこなっていますが、給湯器単体への補助は制度化されていない状況です。

そのため、名古屋市内でエコキュートを導入する場合、市の補助金を前提とした資金計画を立てることはできません。

ただし、自治体独自の補助金制度がないからといって、補助金を一切使用できないわけではありません。

国のエコキュート補助金制度「給湯省エネ2026事業」は使用可能

名古屋市でエコキュート設置の際、国の補助金制度の「給湯省エネ2026事業」が使用可能です。

給湯省エネ2026事業は、省エネ性能の高い給湯器の普及を目的として、全国共通で実施されています。

エコキュートは補助対象機器に含まれており、名古屋市内の戸建住宅や集合住宅でも条件を満たせば申請が可能です。

給湯省エネ2026事業の活用で、設置費用の一部を補助金でまかなうことができます。

2025年12月に2026年事業の継続が発表

給湯省エネ事業は単年度で終了する制度ではなく、内容を見直しながら継続的に実施されています。

2025年12月には、2026年度も給湯省エネ事業の継続が正式に発表されました。

名古屋市で2026年度にエコキュートの設置や交換を予定している場合でも、補助金制度を活用できる見通しです。

ただし、補助内容や要件は年度ごとに変更される可能性があるため、最新情報の確認は欠かせません。

参考：経済産業省資源エネルギー庁「給湯省エネ2026事業」

補助金額は最大10万円

給湯省エネ2026事業のエコキュート補助金額は、導入する機種の性能や条件によって異なります。

補助金額は最大10万円です。

満たした要件	補助金額
基本要件	7万円/台
加算要件	10万円/台

加算要件は、基本要件の対象機種と比べて、5％以上CO2排出量が少なく、2025年度の目標基準値を満たす性能の機種を設置した場合に適用されます。

また、エコキュートの設置にともなった、蓄熱暖房機または電気温水器の撤去で加算措置が受けられます。

蓄熱暖房機の撤去	4万円/台（上限2台まで）
電気温水器の撤去	2万円/台（エコキュート導入で補助を受ける台数まで）

加算措置を受けることで、10万円以上の補助を受けることも可能です。

給湯省エネ2026事業の活用で、エコキュート設置費用の一部を補助金でまかなえるため、導入時の経済的負担を大きく軽減できます。

参考：経済産業省資源エネルギー庁「給湯省エネ2026事業」

補助を受ける条件

補助金を受け取るためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

2025年12月18日時点では「令和7年11月28日以降に工事に着手したものが対象」と公式ページに記載されており、具体的な対象機種や補助の流れは順次公開となる予定です。

また、工事を担当する施工業者が「給湯省エネ事業の登録事業者」であることも必須条件です。

登録されていない業者による工事では補助金の申請ができないため、業者選びの段階で必ず確認してください。

申請スケジュール

給湯省エネ2026事業の申請スケジュールは、2025年12月18日時点でまだ公開されていません。

申請スケジュールの詳細は、給湯省エネ2026事業の公式ページで追って発表される予定です。

また、設定された申請期限よりも早く国の予算上限に達した場合には、申請受付が早期終了する可能性がある点に注意してください。

余裕を持ったスケジュール管理が、補助金活用のポイントになります。

申請方法

給湯省エネ2026事業の申請手続きは、登録事業者が代行する形で進められます。

申請者自身が複雑な書類をすべて準備する必要はなく、施工業者が必要書類の提出をおこないます。

審査が完了し、問題がなければ補助金が交付される流れです。

参考：経済産業省資源エネルギー庁「対象事業者」

名古屋市で「給湯省エネ2026事業」を活用する際の注意点

給湯省エネ2026事業は名古屋市でも活用できますが、以下の注意点があります。

• 補助対象に該当するか確認する
• 申請前に予算上限に達していないか確認する
• 申請は「登録事業者」に相談する必要がある
• 補助金を受け取れるのは施工完了後

各注意点を詳しくみていきましょう。

補助対象に該当するか確認する

給湯省エネ2026事業では、エコキュートであればすべてが補助対象になるわけではありません。

補助の対象となるのは、国が定めた省エネ性能基準を満たし、事前に登録された対象機種のみです。

メーカーや型番によっては、エコキュートであっても補助対象外となるケースがあります。

購入や契約を進めた後に対象外と判明すると、補助金を受け取ることができません。

そのため、設置予定の機種が補助対象リストに掲載されているかの事前確認が欠かせません。

不安がある場合は、販売店や施工業者に確認しながら進めると安心です。

申請前に予算上限に達していないか確認する

給湯省エネ2026事業は、国の予算をもとに実施されている補助金制度です。

申請期間が設定されていても、予算上限に達した時点で受付が終了します。

名古屋市内でもエコキュートの需要は高く、申請が集中する可能性があります。

特に補助金制度の開始直後や繁忙期には、予想より早く受付が終了する場合もあります。

補助金を確実に活用したい場合は、制度の最新情報を確認し、早めに行動しましょう。

申請は「登録事業者」に相談する必要がある

給湯省エネ2026事業の申請は、登録事業者を通じておこないます。

申請者自身が直接国に申請する仕組みではないため、業者選びが重要です。

登録事業者でない業者に工事を依頼した場合、補助金の申請自体ができません。

契約前の段階で、給湯省エネ事業の登録事業者であるかを必ず確認する必要があります。

名古屋市内には、補助金対応に慣れた施工業者も多く存在します。

実績のある業者への相談で、手続きをスムーズに進めやすくなるでしょう。

補助金を受け取れるのは施工完了後

給湯省エネ2026事業の補助金は、エコキュートの設置工事が完了した後に支給されます。

契約時や工事前に補助金が支払われるわけではありません。

そのため、設置費用はいったん全額を自己負担する必要があります。

補助金が交付されるまでの期間も考慮し、無理のない資金計画を立てることが大切です。

名古屋市でのエコキュート補助金活用に関するよくある質問

名古屋市でエコキュート補助金を利用する際に、よくある質問とその回答をまとめました。

エコキュートを設置・交換する際のスムーズな補助金の活用を目指すために、不明点をしっかりと解決しておきましょう。

Q1.エコキュート補助金は複数の制度を併用可能？

A.エコキュートに関する補助金は、原則として同一の設備に対して複数の国の補助制度の併用はできません。

給湯省エネ2026事業を利用する場合、同じ給湯器に対して別の国費補助を重ねて受け取ることは認められていない仕組みです。

ただし、自治体が独自に実施している補助制度が存在する場合、条件次第では併用できるケースもあります。

2025年12月18日時点で名古屋市ではエコキュート専用の独自補助制度がありませんが、補助金の活用を検討する段階で併用できる補助金がないか、施工業者や制度窓口への確認が重要です。

誤った認識のまま進めると、補助対象外となる可能性があるため注意が必要です。

Q2.補助金活用以外に設置・交換の費用を抑える方法はある？

A.補助金以外にも、エコキュートの設置費用を抑える方法はいくつかあります。

代表的な方法として、複数の施工業者から見積もりを取得し、費用や工事内容の比較が挙げられます。

業者によって本体価格や工事費・アフターサポートの内容が異なるため、比較検討は重要です。

時期によっては、キャンペーンや割引が適用される場合もあり、エコキュートの設置・交換にかかる費用を抑えられる場合があります。

また、電気料金プランの見直しによって、設置後のランニングコスト削減も期待できます。

【関連記事】エコキュートの買い替え費用はいくら？交換にも使える補助金やコストを抑える方法を紹介！

Q3.補助金申請に関する相談はどこでできる？

A.給湯省エネ2026事業に関する不明点は、登録事業者の施工業者に相談できます。

補助金申請は業者が代行する仕組みのため、制度内容や申請条件も業者が把握しています。

名古屋市内には、補助金対応の実績が豊富な施工業者が複数存在します。

初めて補助金を利用する場合でも、流れを丁寧に説明してもらえるでしょう。

名古屋市でのエコキュート設置・交換には補助金を活用しよう

名古屋市では、エコキュートの設置や交換に対して市独自の補助金制度は実施されていません。

一方で、国が実施している給湯省エネ2026事業を活用すれば、補助金を受け取ることが可能です。

補助金制度の活用で、導入時の負担を軽減しながら、より性能の高い機種を選択しましょう。

ただし、補助金には対象機種や登録事業者の利用・予算上限などの条件があります。

名古屋市でエコキュート導入を検討している場合は、早めに補助金制度に関する情報を確認し、申請手続きや補助対象に詳しい専門業者に相談してください。