エコキュートの三方弁の交換方法は?故障原因や交換・修理業者依頼時のポイント

「エコキュートの三方弁とは何か?」
「三方弁はどうやって交換するのか?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
三方弁は、エコキュートによる給湯において重要な役割を果たす部品です。
また、これは家庭でも交換できます。
この記事では、三方弁の交換に関して詳しく解説します。
エコキュートの三方弁とは?
出典:楽天市場
エコキュートの三方弁とは、貯湯タンク内に設置されるバルブの一種です。
水が出入りできる弁が3つあり、これを開閉し、給水や給湯をおこないます。
三方弁の交換にあたり、以下の点に関して解説します。
- 故障時のサイン
- エコキュートの三方弁が破損した場合の影響
- 三方弁の交換費用
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
三方弁が故障する原因
三方弁が故障する原因として、以下があげられます。
- 経年劣化
- 三方弁に付属する基盤の破損
多くの場合、経年劣化によって故障します。
また、基盤が破損した影響で、三方弁が壊れてしまうことも。
エコキュートの耐用年数は10〜15年です。
これを過ぎた場合、三方弁もしくは基盤が故障する可能性が高まります。
故障時のサイン
以下のサインが認められた場合、故障が疑われます。
- お湯を沸かせない
- 湯量の減少が早い
- お湯が冷たい、もしくは熱い
- 温度設定どおりに給湯されず、温度が安定しない
- エラーコードが頻繁に表示される
サインが複数確認された場合は、交換が必要です。
ただし三方弁の故障とは限らないため、交換を試みる前に業者に相談して原因を調べる方法もあります。
エコキュートの三方弁が破損した場合の影響
三方弁は、タンク内の下に貯まったお湯を上部へ運ぶ役割を果たします。
しかし、三方弁が故障するとお湯を運べなくなり正常に給湯できません。
したがって、故障時には交換する必要があります。
三方弁の交換費用
家庭で交換する場合は、三方弁そのものの購入費が交換費用です。
三方弁は8,000円〜1万円で購入可能。
保証期間中なら無償で交換を依頼できます。
保証が適用できるか、メーカーや業者に問い合わせましょう。
保証期間外に交換を依頼する場合、3〜10万円の費用が発生します。
エコキュートの三方弁を自分で交換する手順
エコキュートの三方弁は、以下の方法で交換できます。
- 新しい三方弁を購入する
- 貯湯タンクのお湯を抜く
- 漏電遮断機のスイッチを切る
- 給水元栓を閉めて逃し弁レバーを上に上げる
- 三方弁を装着する
- 逃し弁のレバーを上げる
- 配管のエア抜きをおこなう
- 漏電遮断機のスイッチを入れる
- 給湯を再開する
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
1.新しい三方弁を購入する
まず、新しい三方弁を購入しましょう。
楽天市場などで、純正品を購入できます。
ただし、型番によって対応する三方弁が異なります。
異なる型番の三方弁を購入しないよう注意しましょう。
2.貯湯タンクのお湯を抜く
以下の手順で、貯湯タンクのお湯を抜きましょう。
- 貯湯タンク下部のカバーを取り外す
- 給水配管に付属する給水止水栓のコックを「閉」にする
- 貯湯タンク頂点部にある「逃し弁」のレバーを手前に引く
- 排水栓を開放し、排水する
- 排水口から水が出るようになったら、レバーを元の位置に戻す
取扱説明書があると、進めやすいです。
3.漏電遮断機のスイッチを切る
続いて、以下の手順で、漏電遮断機のスイッチを落とします。
- エコキュートの貯湯タンク下部のカバーを取り外す
- 漏電遮断機のカバーを取り外し、スイッチをOFFにする
4.給水元栓を閉めて逃し弁レバーを上に上げる
続いて、給水止水栓を止めて、給水を停止します。
- エコキュートの電源が切れているのを確認する
- 貯湯タンク下部にある給水止水栓の位置を確認する
- コックを「閉」の方向に回して止水する
「閉」などのガイドがない場合は、時計回りにコックを回します。
5.三方弁を装着する
三方弁を装着しましょう。
- 制御基盤の「三方弁」の記載を見つける
- 記載がある場所に接続された配線を辿り、三方弁を見つける
- コネクタと固定クリップを取り外す
- 新しい三方弁を装着する
- 固定クリップとコネクタを装着する
三方弁や固定クリップ、コネクタなどは、脱落が起こらないようしっかりと装着しましょう。
6.逃し弁のレバーを上げる
三方弁を装着したら、逃し弁のレバーを上げましょう。
先ほど「閉」に回した給水止水栓を「開」に戻します。
「開」などのガイドがない場合は、反時計回りにコックを回します。
7.配管のエア抜きをおこなう
続いて、エコキュートのエア抜きを以下の手順でおこないます。
- ヒートポンプユニットの水抜き栓を回す
- 排水が止まるまで放置する
- 排水が止まったら、水抜き栓をもとに戻す
なお、エア抜きが自動でおこなわれる機種もあります。
その場合、エア抜きは必要ありません。
8.漏電遮断機のスイッチを入れる
続いて以下の手順で、漏電遮断機のスイッチを落とします。
- エコキュートの貯湯タンク下部のカバーを取り外す
- 漏電遮断機のカバーを取り外し、スイッチをONにする
OFFのままだと、漏電事故防止に必要な機能が働きません。
戻し忘れないよう注意しましょう。
9.給湯を再開する
漏電遮断機のスイッチを入れたあと、給湯してみましょう。
正常に給湯されれば問題ありませんが、給湯がうまくいかない場合には三方弁を締め直すなどしましょう。
それでも給湯できない場合は、三方弁以外の故障が考えられます。
その場合は、エコキュートの修理業者やメーカーに連絡しましょう。
エコキュートがエラーコード「H54」を表示した場合の対策
パナソニック、ダイキン製のエコキュートが、エラーコード「H54」を表示した場合、以下のように操作してください。
- 漏電遮断機のスイッチを切る
- 再度電源を入れる
- 改善しない場合は修理業者に依頼する
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
漏電遮断機のスイッチを切る
まず、漏電遮断機のスイッチを切ります。
漏電遮断機とは、エコキュートの貯湯タンクの下部に設置されている、漏電事故防止用の装置です。
備え付けられているカバーを取り外し、遮断機にあるスイッチを押してOFFに設定します。
再度電源を入れる
続いて、1分ほど時間を置いてから再度電源を入れます。
OFFにしたスイッチをONに戻しましょう。
なお、OFFのままだと、漏電があった際に、漏電遮断機による緊急停止がおこなわれません。
ONに戻すのを忘れないようにしましょう。
改善しない場合は修理業者に依頼する
漏電遮断機のスイッチを切り替えても改善しない場合は、家庭で対応するのは困難です。
必ず、修理業者に連絡して修理してもらいましょう。
修理が実施できる業者は以下です。
- エコキュートを設置した業者
- エコキュートの専門業者
- 工務店
- メーカー
なお保証期間中であれば、メーカー保証により無償で修理できる可能性があります。
まずは、メーカーに連絡して、保証が効くか確認しましょう。
エコキュートの三方弁の修理を依頼する場合の注意点
三方弁の修理を依頼する場合、以下に注意してください。
- 必要資格を持っているか確認する
- 相見積もりを取る
- 修理事例を確認する
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
必要資格を持っているか確認する
最も重要なのは、三方弁の修理に必要な資格を持っているか確認することです。
エコキュートを修理するためには、第二種電気工事士の資格が必要です。
しかし、これを持ってない修理業者や技術者もいます。
かならず第二電気工事士の資格を持っている技術者がいるか確認しましょう。
相見積もりを取る
相見積もりを取るのも重要です。
いくつかの業者から見積りを取り、比較検討しましょう。
相見積もりには、最安値の業者を見つける、高値で見積もりを出す業者を選択肢から除外できるなどの利点があります。
ただし、相見積もりを取っていることを伝えると不快感を示す業者もいるので注意してください。
修理事例を確認する
エコキュートの三方弁に関する修理事例があれば確認しましょう。
実際に修理した経験が確認できれば安心して依頼できます。
また、ほかの部分の修理事例も確認できれば、さらに技術のある修理業者だと判断できます。
まとめ:エコキュートの三方弁交換は修理業者に依頼するのがおすすめ
エコキュートの三方弁は、家庭でも交換は可能です。
とはいえ、交換作業による故障を避けるため、基本的に修理業者に相談するのがよいでしょう。
また、家庭で三方弁に故障の原因があると判断しても、実際には異なる場所が破損しているケースも。
修理業者なら、故障の原因もしっかりと特定できるので安心です。
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