エコキュートの止水栓とは?水漏れや断水時の正しい対処法を解説

「エコキュートの止水栓はどこにある?」
「水漏れを止めるために止水栓を閉めたい」などお困りではありませんか。
エコキュートの止水栓は、トラブル発生時やメンテナンスをおこなう際に閉める必要があります。
この記事では、エコキュートの止水栓の場所や閉めるべきシーン、止水栓の閉め方を解説します。
また、エコキュートの止水栓を閉める際の注意点も説明するので、止水栓の場所や閉め方でお困りの場合は、参考にしてください。
エコキュートの止水栓とは?どこに設置されている?
エコキュートの止水栓は、タンクへの給水をコントロールするパーツです。
止水栓を閉めるとエコキュートのタンクへの給水を止められます。
また、エコキュートの給湯は水道の水圧を利用する仕組みのため、止水栓を閉めると水道からの水圧がかからず、お湯を出すことはできません。
止水栓は、一般的にタンクと水道のメーターを接続している配管の途中に設置します。
どのメーカーでも、止水栓は似たような場所に設置していることが多いです。
しかし、エコキュートの製品によって異なる場合があるため、取扱説明書を確認しましょう。
脚部カバーの内側に止水栓がある場合、止水栓を閉めるためにはカバーを外さなければなりません。
どうしても止水栓の場所が分からない場合は、エコキュートの販売店や設置業者に確認するのがおすすめです。
エコキュートのメンテナンス時はもちろん、水漏れや断水など緊急で止水栓を閉める必要があるときに、すぐ対処できるよう把握しておきましょう。
エコキュートの止水栓を閉めるのはいつ?故障防止が目的
エコキュートの止水栓を閉めるべきタイミングが分からない方も多いでしょう。
止水栓を閉める目的は、エコキュートの故障防止です。
エコキュートの止水栓を閉めるべき具体的なシーンは、以下の3つがあげられます。
- メンテナンス時
- 水漏れ時
- 断水時
各シーンで、なぜエコキュートの止水栓を閉める必要があるのかみていきましょう。
エコキュートのメンテナンス時
エコキュートのメンテナンスをおこなう際、作業によって止水栓を止める必要があります。
エコキュートの止水栓を閉める必要があるメンテナンスの例は、次のとおりです。
- 貯湯タンクの水抜き
- 貯湯タンクの給水口ストレーナーの掃除
水抜きはタンク内のゴミや不純物を取り除きます。
半年に1回程度水抜きをおこなうと、エコキュートの寿命を延ばしつつ、熱交換効率を高く保てます。
給水口ストレーナーとは、タンクにゴミや不純物の侵入を防止する役割があるパーツです。
ストレーナーが詰まると、給湯の際のお湯が流れにくくなり、性能低下のおそれがあります。
エコキュートの故障や性能低下を防止するためのメンテナンスの際は、止水栓を閉めましょう。
水漏れ時
水漏れが発生した際は、エコキュートの止水栓を迅速に閉めてください。
止水栓を閉めると水がエコキュートに流れ込まなくなり、漏電の危険や水漏れによる被害の拡大を防止できます。
また、水漏れを放置すると、電気代や水道代が高額になりやすいです。
不要な費用を支払わないためにも、水漏れ時は速やかに止水栓を閉めてください。
断水時
断水した際もエコキュートの止水栓を閉める必要があります。
断水時は水が流れないため、止水栓を閉める必要はないと思えるでしょう。
しかし、水道管の取り外し工事の際や水道管の破損の際、水道管に入ったゴミや泥がエコキュートに入り込む可能性があります。
緊急時に限らず、事前に告知される計画断水の場合も、エコキュートの止水栓を閉めてください。
エコキュートの止水栓を閉めるとどうなる?
エコキュートの止水栓を閉めると以下の状態になります。
- 家全体でお湯が使えなくなる
- 水道の水は通常どおり使える
エコキュートの止水栓を閉めるとどうなるのか、具体的な状況を説明していきましょう。
家全体でお湯が使えなくなる
止水栓を閉めた場合、家全体でお湯を使えなくなります。
エコキュートへの給水をコントロールしている止水栓を閉めると、エコキュートに水が流れません。
エコキュートのお湯はタンクに貯まっているものの、止水栓を閉めることで水道の水圧を利用した給湯ができなくなります。
例えば、断水中に緊急で止水栓を閉めた際、タンク内にお湯があっても使うことはできません。
水道の水は通常どおり使える
一方、水道の水はエコキュートの止水栓を閉めても通常どおり使用できます。
エコキュートの止水栓を閉めた場合、あくまでエコキュートへの給水を止めるだけで、水道の流れは止まりません。
エコキュートの止水栓を閉めた場合「お湯だけが使えなくなる」と覚えておきましょう。
ただし、断水中にエコキュートの止水栓を閉めた場合は、水道水の流れそのものが止まっているため、水も使用できません。
エコキュートの止水栓を閉める手順
エコキュートの止水栓を閉める手順を紹介します。
次の3つの手順で止水栓を閉めましょう。
- エコキュートの電源をオフにする
- 止水栓を閉める
- 業者に相談する
メンテナンスや緊急でトラブルが発生した際の参考にしてください。
1:エコキュートの電源をオフにする
エコキュートの止水栓を閉める前に、電源をオフにします。
電源をオフにする理由は、以下があげられます。
- 作業する際の安全を確保するため
- 水漏れによる周辺機器への被害を防ぐため
エコキュートの電源は、室内のブレーカーにある配線用遮断器とエコキュート本体のタンクにある漏電遮断器からオフにできます。
漏電遮断機の設置場所はエコキュートのメーカー・モデルごとに異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
2:止水栓を閉める
電源をオフにしたあと、止水栓を閉めます。
タンク下の脚部カバー内側に設置されている止水栓を閉める場合は、カバーを取り外す必要があります。
タンクと水道メーターを接続している配管に設置されているバルブが止水栓です。
止水栓を横にしっかりと閉めることで、エコキュートへの給水を止められます。
給水を再開する場合は閉めたときと反対方向にひねり、止水栓を全開にしましょう。
3:業者に相談する
故障や自身で対処できないエラーが出て止水栓を閉めた場合は、業者に相談しましょう。
水漏れをはじめとした不具合の放置は、エコキュートの故障や周辺への被害拡大につながります。
エコキュートの電源オフ・止水栓を閉めたあと、速やかに専門の業者に修理や対処を依頼しましょう。
【関連記事】【知らなきゃ損】エコキュートの交換はどこに頼む?失敗しない業者選びのポイント5つを徹底解説
断水からの復旧時エコキュートの止水栓を開く手順
エコキュートへの給水を再開する場合、通常は止水栓を閉じた手順と反対の作業をします。
しかし、断水時に止水栓を閉めた場合は別途必要な操作があるため、注意してください。
断水から復旧したあと、エコキュートの止水栓を開く手順は次のとおりです。
- 洗面所やキッチンの水を濁らなくなるまで出し続ける
- エコキュートの止水栓を開く
- エラーコードが表示されている場合はリセットする
断水からの復旧時は、エコキュートのタンク内に不純物や空気が入らないよう、手順を守って給水を再開しましょう。
1:洗面所やキッチンの水を濁らなくなるまで出し続ける
断水から復旧した際、水道水が濁らなくなるまで洗面所やキッチンの水を出し続けてください。
水道管の工事や破損の際、水道に泥やゴミ、錆が混じる可能性があります。
復旧してすぐにエコキュートへの給水を始めると不純物のタンク内混入のリスクがあります。
そのため、蛇口から濁った水が出なくなるまで水を出し続けましょう。
2:エコキュートの止水栓を開く
水道の蛇口から透明な水が出ることを確認したら、エコキュートの止水栓を開きます。
開き方は、止水栓を閉めた方向と反対にバルブをひねってください。
また、止水栓がエコキュートの脚部カバー内に設置されている場合には、カバーを再度取り付けましょう。
止水栓を開いたあと、正常にエコキュートが給湯できるか確認してください。
3:エラーコードが表示されている場合はリセットする
止水栓を開き、エコキュートの電源を入れた際にエラーコードが表示される場合は、リセットしましょう。
エラーコードは「H20」「C01」などの英数字で、エコキュートが異常を検知して表示しています。
エラーコードの内容によっては、エコキュートをリセットすると改善が期待できます。
次の手順に沿って、エコキュートをリセットしましょう。
- エコキュートの室外機(ヒートポンプ)脇の漏電遮断器のカバーを開く
- 漏電ブレーカーとテストボタンを確認する
- テストボタンを押して漏電ブレーカーを「切」にする
- 漏電ブレーカーをオンにする
エラーコードが出ている場合は、リセットを試しましょう。
各メーカーのエラーコード一覧を以下のページにまとめているので、ご自宅のエコキュートメーカーのページを参考にしてください。
【関連記事】【パナソニック】エコキュートのエラーコード一覧
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【関連記事】【コロナ】エコキュートのエラーコード一覧
【関連記事】【ダイキン】エコキュートのエラーコード一覧
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エコキュートの止水栓を閉める際の注意点
エコキュートの止水栓を閉める際の注意点を紹介します。
- 断水時はトイレや洗濯機などの止水栓も閉じる
- 止水栓が回らない場合は業者に相談する
- 緊急時に止水栓が見つからないときは水道の元栓を閉める
エコキュートの止水栓を閉める前に注意点を確認し、作業を進めましょう。
断水時はトイレや洗濯機などの止水栓も閉じる
断水時はエコキュートの止水栓だけでなく、トイレや洗濯機などの止水栓も閉じてください。
断水中にエコキュートの止水栓を閉じる理由は、泥やゴミのエコキュートタンク内への侵入防止です。
エコキュートと同様、トイレや洗濯機も不純物が侵入すると故障する可能性があります。
断水時はエコキュートに限らず、トイレや洗濯機の止水栓・蛇口を閉めることを心がけましょう。
止水栓が回らない場合は業者に相談する
凍結や故障で止水栓が回らない場合は、業者に相談しましょう。
止水栓が凍結して回らない場合は、解凍を待つか、業者を呼んで対処を依頼してください。
止水栓を無理やり閉めると破損のリスクがあるため、力づくで閉めないように注意が必要です。
緊急時に止水栓が見つからないときは水道の元栓を閉める
緊急で給水を止めたいときに止水栓が見つからない場合は、水道の元栓を閉めても対処できます。
エコキュートの止水栓は水道からエコキュートへの給水をコントロールするため、水道そのものの流れを止めれば、給水停止が可能です。
しかし水道の元栓を閉めた場合は、家全体でお湯だけでなく水も使えなくなる点に注意してください。
水道の元栓を閉めなくても対処できるよう、事前にエコキュートの止水栓の場所や閉め方の確認をおこないましょう。
エコキュートの止水栓についてよくある質問
エコキュートの止水栓のよくある質問に回答します。
- Q:エコキュートの止水栓を閉めても水漏れが止まらないときは?
- Q:断水中や水漏れ中にエコキュートの止水栓を開けてもいい?
該当する疑問・不明点がある方は、ぜひ参考にしてください。
Q:エコキュートの止水栓を閉めても水漏れが止まらないときは?
A:止水栓を閉めても水漏れが止まらない場合は、水道の元栓を閉めてください。
水漏れの原因がエコキュートではなく、水道管のトラブルの場合、エコキュートの止水栓を閉めても改善されません。
水道の元栓を閉めるとお湯・水のどちらも使用できなくなるため、速やかに専門業者に相談して対処を依頼しましょう。
Q:断水中や水漏れ中にエコキュートの止水栓を開けてもいい?
A:断水中・水漏れ中にエコキュートの止水栓は開けてはいけません。
断水中・水漏れ中に止水栓を閉める理由は、周辺への被害防止や機器の故障を防止するためです。
止水栓を閉めた場合、お湯は使えないものの水は通常どおり使用できます。
また、タンク内の水を非常用水として使用可能です。
詳細な操作はメーカー・モデルごとに異なるため、取扱説明書をご確認ください。
貯湯タンク内の水を非常用水として使う方法は、以下のページで詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
【関連記事】エコキュートは断水時にも使える?非常時の対処法をメーカー別に解説!
まとめ:メンテナンスや緊急時はエコキュートの止水栓を閉めて対処しよう
エコキュートの止水栓はメンテナンス時や水漏れ・断水中に閉めることで、タンクへの給水を止められます。
止水栓を閉めると、エコキュートの貯湯タンク内への不純物やゴミの侵入を防止できます。
止水栓を閉める際は、この記事で紹介した方法に沿って作業しましょう。
また、災害による緊急の断水や故障による水漏れにすぐ対処できるよう、ご自宅のエコキュートの止水栓の場所や閉め方の確認が重要です。
止水栓を閉めるタイミングや閉め方を把握して、エコキュートの故障を防ぎましょう。
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