エコキュートの漏電遮断器が落ちる原因を解説|落ちたときの対処法も紹介
「漏電遮断器が頻繁に落ちるようになった」
「漏電遮断器が落ちたときの対処法がわからない」
エコキュートを導入してこんな風に悩んでいませんか。
漏電遮断器が頻繁に落ちる状態を放置すると、感電や火災といった危険につながる可能性があります。
そこでこの記事では、エコキュートの漏電遮断器が落ちる原因を詳しく解説していきます。
また、漏電が起きたときの対処法や漏電を避けるための対策も紹介します。
この記事の情報を活かして、エコキュートを長く安全に使い続けられるようにしましょう。
漏電遮断器は感電や火災を防ぐための装置
漏電遮断器は、過剰な電流が発生した場合にすぐに電源を切り、感電や火災を未然に防ぐための装置です。
電化製品は、電気や熱を通しにくくなる絶縁体で外部に電気を漏らさないための対策が施されています。
しかし、絶縁体の消耗によって電気が外部に漏れてしまうことがあり、この現象が漏電です。
漏電した電化製品を動かし続けると、人への感電やこたつ・カーペットなどへの引火が起きるリスクがあります。
実際に、漏電対策の被膜が剥がれたケーブルでつないだ製品に触れて、感電した事例が報告されています。
漏電遮断器が落ちている場合は、感電や火災の被害を避けるためにも、電化製品周辺に異常がないか調べましょう。
【参考】厚生労働省 職場のあんぜんサイト「漏電[安全衛生キーワード]」
【3つの症状】エコキュートが漏電したときに起こること
エコキュートが漏電したときには、主に3つの症状が見られます。
- 漏電遮断器が落ちやすくなる
- エコキュートが使えなくなる
- 異音や焦げの臭いが発生する
順番に押さえていきましょう。
漏電遮断器が落ちやすくなる
エコキュートが漏電していると、漏電遮断器が落ちる可能性が高まります。
漏電遮断器が落ちやすい場合は、製品周辺の配線や配管に異常が発生しているかもしれません。
エコキュートを無理に使い続けると、電化製品からの感電や火災が起きる可能性が高まります。
漏電遮断器は、主に貯湯タンクの下~中部にあります。
いざというときに素早く確認するためにも、漏電遮断器がどこにあるかを把握しておきましょう。
エコキュートが使えなくなる
漏電遮断器が落ちると電力供給が停止し、エコキュートが使えなくなります。
漏電遮断器を戻せばエコキュートを動かせる可能性はありますが、漏電している場合、またすぐに漏電遮断器が落ちてしまうでしょう。
異音や焦げの臭いが発生する
エコキュートが漏電すると、異音や焦げた臭いが発生します。
漏電によって、エコキュートの配線や配管が発熱したことで発生している可能性が高く、とても危険です。
エコキュートを無理に動かそうとせず、すぐに停止してメーカーのサポートや専門業者に点検してもらいましょう。
エコキュートの漏電遮断器が落ちる5つの原因
エコキュートの漏電遮断器が落ちる原因は、次の5つです。
- 配管から水漏れしている
- ケーブルが欠損している
- コンセントとケーブルの間に隙間がある
- 浸水でエコキュートの部品が壊れている
- エコキュート以外のブレーカーが落ちている
1つずつチェックしていきましょう。
配管から水漏れしている
配管からの水漏れは、エコキュートの漏電遮断器が落ちる原因の1つです。
水漏れした配管は劣化しやすくなり、絶縁性能が低下して漏電の可能性が高くなってしまいます。
台風の暴風雨や冬の結露など、配管が悪影響を受ける要因は多数あります。
ケーブルが欠損している
漏電遮断器が落ちる原因の1つに、ケーブルの欠損があります。
長年使い続けたケーブルは耐久性が低下し、漏電のリスクが高まります。
ネズミなどの害獣やペットによる噛みつき、椅子やテーブルなどの脚による圧迫は、ケーブルを欠損させる大きな要因です。
ケーブルの欠損を避けるためにも、ケーブルが見やすくなるように配線して、定期的に点検しましょう。
コンセントとケーブルの間に隙間がある
コンセントとケーブルの隙間は、漏電の危険性を高めます。
差し込みが緩く隙間ができると虫や埃が入ってしまい、配線内部から外部に余計な電気が流れやすくなってしまいます。
また、梅雨などの湿度が高い時期には埃に水分が溜まってしまい、漏電のリスクがさらに高まることもあります。
漏電による感電や火災を避けるためにも、住人全員でケーブルの差込口に隙間がないかチェックしましょう。
浸水でエコキュートの部品が壊れている
浸水による被害は、エコキュートが漏電する可能性を高めます。
水が引いて乾燥していても配線や部品が水で濡れてしまえば、絶縁性能が低下し、漏電による感電や火災が発生しかねません。
浸水が発生した場合はエコキュートを停止し、メーカーや専門業者に異常がないか確かめてもらいましょう。
国土交通省が公開しているハザードマップポータルサイトを活用すれば、浸水が起きやすい場所を把握できます。
台風や豪雨による浸水被害が発生する地域では、避難所へ移動する方が多いでしょう。
エコキュートの自動運転をオンにしておくと、避難時に浸水が起きた場合、部品が濡れた状態で動いて漏電するかもしれません。
豪雨が予想される日はハザードマップで浸水の有無を確かめ、エコキュートの自動運転を切っておくのがおすすめです。
【参考】国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
エコキュート以外のブレーカーが落ちている
分電盤にある3種類のブレーカーが落ちている場合、エコキュートの漏電遮断器も落ちてしまいます。
それぞれのブレーカーは、主に次の位置に配置されています。
- 漏電ブレーカー:中央
- 安全ブレーカー:右
- アンペアブレーカー:左
漏電ブレーカーは、住宅内で漏電が発生した際に作動するブレーカーです。
住宅で使用している電化製品のどれかが漏電しているときに、自動的にブレーカーが落ち、電力供給が停止します。
安全ブレーカーは、住宅の部屋ごとの電力供給を管理するブレーカーです。
過剰な電力供給を感知すると配線の破損や漏電を避けるために、各部屋の電力供給を停止します。
アンペアブレーカーは、電力会社との契約アンペア数を超えた場合に落ちるブレーカーです。
電子レンジやドライヤーなど電力を消費しやすい家電を同時に使うと、アンペアブレーカーが落ちる可能性が高まります。
住宅すべての電化製品が使えなくなるため、どのくらいの家電を使えるか、あらかじめ電力会社に相談しておくといいでしょう。
エコキュートの漏電遮断器が上がらない場合の2つの対処法
エコキュートの漏電遮断器が上がらない場合は、2つの対処法があります。
- リモコンのエラーコードを確認する
- 専門業者やメーカーのサポートに相談する
それぞれ詳しく解説します。
リモコンのエラーコードを確認する
エコキュートに異常が発生すると、リモコンにエラーコードが表示される場合があります。
例えば、ダイキンのエコキュートなら、次のようなエラーコードで異常を示します。
エラーコード | 考えられる原因 | 対処法 |
C76 | リモコン通信異常 | 貯湯ユニットの漏電遮断器を3秒以上OFFにした後、もう一度ONにする。 |
E7 | ヒートポンプユニットのファン周辺に雪が積もっている。 | |
HJ | ヒートポンプユニットが断水している。 |
これらのエラーコードなら、個人でも対処できるかもしれません。
しかし、他のエラーコードの場合、部品の故障や複数の要素が原因であるケースがあります。
メーカーごとにエラーコードの内容は変わるため、エラーコードを確認するときは、説明書と内容を照らし合わせましょう。
【参考】ダイキン公式サイト「ダイキンエコキュート エラーコード対処法と修理方法」
専門業者やメーカーのサポートに相談する
エコキュートの漏電遮断器が上がらない場合は、専門業者やメーカーのサポートに連絡しましょう。
ヒートポンプユニット周辺の障害物や積もった雪を除去するだけなら、個人でもエコキュートを復旧可能です。
しかし、漏電遮断器が頻繁に落ちてしまうなら、配線や内部の部品が破損している可能性があります。
エラーコードの対処法でも事態を解決できないときは、専門家への相談がおすすめです。
漏電遮断器の動作確認方法
漏電遮断器は電化製品の異常を知らせてくれますが、遮断器自体が壊れていると、漏電に気づけなくなってしまいます。
テストボタンの機能を使えば、次の手順で漏電遮断器を点検可能です。
- 漏電遮断器のテストボタンを押す
- 漏電遮断器が「OFF」になることを確認する。
※OFFにならない場合は、販売店にご連絡ください。- 漏電遮断器を「ON」にする
【引用】ダイキン公式サイト「知っておきたいエコキュートのお手入れ」
6カ月に一度は漏電遮断器を点検し、機能に問題がないかチェックしましょう。
【メーカー別】エコキュートの修理代の目安
エコキュートの修理代の目安をメーカー別にまとめました。
メーカー | 修理代の目安 |
ダイキン | 3~7万円 |
日立 | 3~8万円 |
パナソニック | 2~8万円 |
三菱電機 | 2~7万円 |
コロナ | ※メーカーに要確認
フリーダイヤル:0120-919-302 携帯・PHSの有料ダイヤル:0570-550-992 |
メーカーによって修理代に大きな差はありません。
なお、コロナのみ修理代は直接メーカーに確認する必要があります。
壊れた部品によって修理代は変わるため、細かな修理代を知りたい方は次の記事をご覧ください。
関連記事:エコキュートの修理代はいくら?水漏れや室外機の故障など状況別に解説!
エコキュートの漏電を避ける5つの注意点
エコキュートの漏電を避けるために必要な注意点を5つ解説します。
- 定期的にメンテナンスする
- 入浴剤は指定されたものだけを使う
- 電気代が突然高くなっていないか確認する
- エコキュートが寿命を超えていないか確認する
- エコキュートの周辺に水漏れが起きていないか確認する
要点を押さえてエコキュートを安全に使いましょう。
定期的にメンテナンスする
エコキュートの漏電は、定期的なメンテナンスで避けることができます。
配管の自動洗浄や浴槽フィルターの汚れ取りなど、メンテナンス箇所は多彩です。
方法を間違えたりメンテナンス箇所を見落としたりすると、修理や交換が必要になるかもしれません。
メンテナンスの詳細を把握したい方は、次の記事を読んでおきましょう。
関連記事:エコキュートのメンテナンス方法は?お手入れのペースや具体的な掃除のやり方を解説
入浴剤は指定されたものだけを使う
エコキュートで入浴剤を楽しみたい方は、指定された入浴剤だけを使いましょう。
指定外の入浴剤を使うと配管に成分が溜まってしまい、部品の修理・交換が必要になる可能性があります。
特に、不適切な入浴剤が混ざったお湯を追い焚き機能で貯湯タンクに戻すと、エコキュートの部品全体に成分が付着してしまいます。
入浴剤とエコキュートを併用するときの注意点を知りたい方は、次の記事をチェックしてください。
関連記事:エコキュートで入浴剤は使える?使用時の注意点やおすすめ入浴剤を解説
電気代が突然高くなっていないか確認する
エコキュートの部品が消耗してエネルギー効率が下がると、電気代が突然高くなるケースがあります。
配線や配管に不具合が発生し、電力が適切に供給されていないかもしれません。
各メーカーごとの専用アプリを使い、日頃の電気代を把握して異常がないかチェックしましょう。
エコキュートが寿命を超えていないか確認する
エコキュートの漏電を避けるためには、製品寿命を超えていないか確認しましょう。
電化製品は長く使えば使うほど、部品が壊れる可能性が高まります。
エコキュートの寿命は10年が目安です。
メーカー保証期間内であれば無料ですが、保証期間を過ぎると修理は有料になります。
寿命が近づいて修理の頻度が増えてしまった方は、補助金制度を活用してエコキュートをお得に買い替えるのもおすすめです。
エコキュートの周辺に水漏れが起きていないか確認する
エコキュートの周辺に水漏れが起きていないかの確認は、漏電を避けるために不可欠です。
配管が劣化して隙間ができてしまい、水漏れが起きると内部に水分が溜まって故障してしまいかねません。
日頃からエコキュート周辺を点検すれば、水漏れの有無をチェックできます。
他にも、水漏れが起きる原因や対処法を詳しく知りたい方は、次の記事を読んでください。
関連記事:エコキュートが水漏れを起こす5つの原因!症状発見時の応急処置も解説
まとめ:エコキュートの漏電遮断器が落ちたらすぐに業者へ連絡しよう!
この記事では、エコキュートの漏電遮断器が落ちる原因と対処法を解説しました。
内部の部品が壊れていなければ個人でも対処できますが、漏電遮断器が頻繁に落ちる場合は部品が壊れている可能性があります。
異常を放置してエコキュートを使い続けると、感電や火災のリスクが高まります。
エコキュートを安全に使うためにも、漏電遮断器が落ちた場合はメーカーのサポートや専門業者にすぐに点検してもらいましょう。
「お湯が突然出なくなった!」「エラーが頻繁に出る!」など、エコキュートに関するお悩みは交換パラダイスへご相談ください。 エコキュートの買い替えに対する悩みはさまざまで、どう対処したらいいのかわからないことも多いですよね。 交換パラダイスはこれまで、約1,700件以上のエコキュートに関するお悩みを解決してきた実績を持ち、Googleの口コミではありがたいことに★5つの高評価を数多くいただいております。 さまざまなお悩みに最適な提案をいたしますので、エコキュートについてお困りの場合には、ぜひ一度ご相談ください。 ※1 経済産業省の給湯省エネ事業2024の補助金対象のエコキュート(以下EQ)への交換における補助額であり、電気温水器からEQの交換の場合最大18万円支給されます。 EQからEQの場合は最大13万円となります。 当社はお客様の代わりに申請書類作成のサポートを行いますが、申請者はあくまでお客様自身となります。 また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。 ※2 実質無料キャンペーン含む。無償保証規約はこちらから。 ※3 10年間毎年1回点検について… 当社で製品を購入していただいたお客様限定で、ご契約時に定期点検(別途有料:49,500円(税込))をお申し込みいただいた場合に限ります。 施工後10年間にわたり、毎年1回(初年度は3か月後、1年後の2回)、合計11回にわたり弊社が設置した給湯器に不具合がないかを無償で点検いたします。 購入した製品の製品不備確認(リコールだった場合メーカーへ打診協議をお客様の代わりに行います)や施工不備による部分修理などを全て無償で行います。 蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。 その他住宅関連の点検も希望される場合は、点検のご連絡の際にお伝えいただければ無償で点検対応いたします。 なお、一部エリアは対象外となります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。エコキュートのご購入をご検討なら交換パラダイスにお任せください!
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