節湯水栓とは?導入メリットやデメリット・期待できる節約効果を解説

「節湯水栓とは何?」「節湯水栓を導入するメリット・デメリットは?」とお考えではありませんか。
節湯水栓はお湯の無駄遣いを減らし、光熱費の節約に効果的な水栓です。
この記事では、節湯水栓の仕組みや種類、導入によって得られるメリット・デメリットを解説します。
さらに、選び方や交換方法、費用相場やDIYをおすすめできない理由も紹介するので、節湯水栓の導入を検討している方は参考にしてください。
節湯水栓とは?
節湯水栓とは、お湯の使用量を抑えることで給湯エネルギーを削減できる機能を備えた水栓です。
お湯の削減率に応じて「節湯A1」「節湯B1」「節湯C1」の3つのタイプに分類されます。
手元で水を止める機構や、水だけを優先的に出す機構などが搭載されており、従来型の水栓に比べて最大で30%程度も給湯エネルギーを抑えられます。
シングルレバーやサーモスタット水栓など、家庭に広く普及している混合水栓に搭載でき、取り入れやすい省エネ対策の方法です。
参考:一般社団法人日本バルブ工業会「建築物エネルギー消費性能基準における節湯水栓の判断基準」
節湯水栓を導入する2つのメリット
節湯水栓の導入で、日常的に使用するお湯の量が減り、光熱費の削減につながります。
ここでは、節湯水栓の代表的な2つのメリットを紹介します。
- 水道料金の節約
- ガス代・電気代節約
メリットの詳細をみていきましょう。
水道料金の節約
節湯水栓は流水量を抑える構造が採用されているため、使用する水の量が自然と減少します。
シャワーで使用する場合、吐水口に空気を含ませて水量を保ちつつ、実際の水の消費量を減らせます。
また、センサーや手元のボタンで水を出し止めできるタイプでは、歯磨きや食器洗いの際の無駄な流しっぱなしの防止が可能です。
節湯水栓の使用で、水道代の節約が期待できます。
ガス代・電気代節約
節湯水栓はお湯の使用量も抑えられるため、給湯器を動かすためのガスや電気の使用量を削減できます。
特に「水優先吐水機構」がある製品では、レバーを中央にしても湯が混ざらず水だけが出る設計になっており、意図しない給湯器の作動を防げます。
給湯エネルギーの消費が抑えられるため、ガス代・電気代の両方を節約可能です。
水道光熱費の省エネを取り入れやすい形で実現できる点が、節湯水栓ならではのメリットといえます。
節湯水栓を導入するデメリット
節湯水栓には多くのメリットがありますが、導入前に把握しておくべきデメリットもあります。
まず、小流量吐水機構により水圧を抑えているため、水の勢いが従来型より弱く感じる場合があります。
また、一部の節湯水栓では、水とお湯の切り替えポイントが明確に設計されているため、温度調整の方法に慣れが必要です。
すべての場所に節湯水栓を導入するにはコストがかかる点も、節湯水栓を導入する際のデメリットです。
節湯水栓の導入で水道光熱費を抑える効果を重視するなら、お湯の使用頻度が高いキッチンや浴室などを優先するとよいでしょう。
節湯水栓の選び方
節湯水栓を選ぶ際は、使用場所と節湯の仕組みが重要です。
製品は「節湯A1」「節湯B1」「節湯C1」に分類され、それぞれ削減できるエネルギー量や対象の使用場所が異なります。
節湯A1はセンサーやボタンで水を出し止めできる機構で、キッチンや浴室で効果を発揮します。
節湯B1は吐水穴の形状などで水の出る量を抑える仕組みで、浴室シャワー向けの仕様です。
節湯C1は水優先の吐水で湯を混ぜない機構を持ち、洗面所やキッチンでの無駄な給湯器起動を防げます。
導入場所に応じた節湯水栓を選ぶことで、最大限の省エネ効果が得られます。
節湯水栓への交換方法
節湯水栓への交換は、従来の混合水栓と同様の手順でおこないます。
止水栓を閉じてから、古い水栓を取り外し、新しい節湯水栓を取り付けます。
配管に逆止弁や給水ホースを接続し、止水栓を開けて水やお湯が正しく出るか確認すれば交換は完了です。
ただし、水栓の設置方式にはワンホール・ツーホール・壁付けなど複数のタイプがあり、製品選びや施工方法を間違えると水漏れの原因になるため、注意が必要です。
節湯水栓に交換はDIYをおすすめできない3つの理由
節湯水栓はホームセンターや通販で購入できるため、自分で交換できそうだと考える方も多いでしょう。
しかし、節湯水栓への交換をDIYでおこなうことはおすすめできません。
ここでは、DIYを避けるべき3つの理由を解説します。
- 製品選びが難しい
- 施工に失敗するリスクがある
- 省エネ効果を狙うなら住まい全体の水栓交換をおこなう必要がある
各項目の詳細をみていきましょう。
製品選びが難しい
節湯水栓は、設置場所や取付方式によって適合する製品が異なります。
ワンホール・ツーホール・壁付きなどのタイプに加え、キッチンや洗面台、浴室で必要な機能も変わります。
間違った製品を選ぶと設置できなかったり、節湯効果が得られなかったりする恐れがあります。
また、製品ごとに節湯A1・B1・C1などの性能表示があるため、専門的な知識がないとDIYで最適な製品を選ぶことは難しいでしょう。
施工に失敗するリスクがある
水栓の交換には、配管の接続や止水栓の開閉など専門的な作業がともないます。
DIYで施工に失敗すると、水漏れや水圧トラブルの原因となり、余計な修理費用がかかる可能性があります。
特に節湯水栓は省エネ性能を正しく発揮させるために、精密な設置が求められます。
安全性や信頼性を確保するためにも、専門業者に依頼しましょう。
省エネ効果を狙うなら住まい全体の水栓交換をおこなう必要がある
節湯水栓の効果を最大限に引き出すには、使用頻度の高い複数の水栓をまとめて交換する必要があります。
キッチンや洗面所、浴室などの水栓を一部だけ節湯タイプにしただけでは、省エネ効果を最大限発揮できません。
しかし、住まい全体で節湯水栓を導入する場合、施工範囲が広くなるため、DIYでは対応しきれないケースが多いです。
省エネ効果と安全性を両立させるためにも、計画的な導入と業者への依頼がおすすめです。
節湯水栓に交換する際の費用相場
節湯水栓への交換には、水栓本体の価格と工事費の両方が必要です。
費用は設置場所や選ぶ製品の機能によって異なります。
ここでは、節湯水栓に交換する際の費用相場を2つの場合に分けてまとめました。
- 浴室:4〜10万円程度
- キッチン・洗面台:4〜20万円
節湯水栓の設置を検討する際の参考にしてください。
浴室:4〜10万円程度
浴室に節湯水栓を導入する場合の費用は、4〜10万円が相場です。
壁付きのシャワー水栓やサーモスタット式の混合水栓が一般的で、本体価格は2〜5万円程度が目安です。
施工費は1〜3万円ほどで、合計費用は製品の機能によって変動します。
シャワー付きの高機能タイプを選ぶと、費用はやや高めになる傾向にあります。
キッチン・洗面台:4〜20万円
キッチンや洗面台に節湯水栓を設置する場合、費用相場は4〜20万円と幅があります。
シングルレバータイプの節湯水栓であれば3〜5万円程度の製品が多く、施工費は1〜3万円程度です。
ただし、タッチレスセンサーや浄水機能がついた高機能モデルを選ぶと、10万円以上になる場合があります。
使用頻度の高い場所であるため、コストと機能のバランスを考慮して設置する製品を選びましょう。
節湯水栓以外に水道光熱費を抑えるならエコキュートがおすすめ
節湯水栓は給湯時のエネルギー消費を抑える効果がありますが、さらなる光熱費の節約を目指すならエコキュートの導入がおすすめです。
エコキュートは空気の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプ」の仕組みを採用しており、従来のガス給湯器と比べて給湯時の消費エネルギーを抑えられます。
また、契約している電力プランによっては、電気代が安い夜間の電力を活用してお湯を沸かすことで、電気代の削減にも効果的です。
節湯水栓と併用すると、給湯にかかる水道代・電気代の双方を効率的に抑えられます。
光熱費を根本的に見直したい方にとって節湯水栓とエコキュートは、理想的な組み合わせといえるでしょう。
【関連記事】エコキュートとは?省エネ技術の仕組み・メリット・デメリット・選び方を徹底解説
節湯水栓を導入して水道光熱費を節約しよう
節湯水栓は、お湯の使用量を抑えて水道光熱費を節約できる省エネ設備です。
手元止水機構や小流量吐水機構、水優先吐水機構などの仕組みによって、水道代や光熱費を大幅に削減できるケースがあります。
使用頻度の高い場所から順に導入すると、費用を抑えながら節約効果を実感しやすいでしょう。
ただし、DIYでの節湯水栓の設置は施工ミスや製品選びの難しさがあるため、信頼できる業者に相談しながら導入を進めるほうが安心です。
また、エコキュートなどの省エネ設備と組み合わせれば、さらに高い節約効果も期待できます。
節湯水栓の設置で、快適かつ経済的な暮らしの実現を目指しましょう。
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