エコキュート無料点検の訪問や電話に要注意!詐欺被害を防ぐ7つの対策と信頼できる業者選び
最近、エコキュートの無料点検を装った訪問販売や詐欺が増加していて、多くの家庭が被害にあっているのをご存知でしょうか?
【参考】神奈川県|くらし安全防災局 くらし安全部消費生活課「屋根や給湯器などの点検商法のトラブルに注意!」
こうした業者に対応してしまうと、高額な修理費を請求されたり、不要な契約を迫られたりする恐れがあります。
また、高齢者を狙った被害も増えているのが現状です。
この記事では、エコキュートの無料点検を装った詐欺の手口や被害事例を紹介し、悪徳業者の見分け方や被害を未然に防ぐための7つの対策について解説します。
さらに、信頼できるエコキュート点検業者の選び方や、無料点検に関するよくある質問にも答えていきます。
これらの情報を参考にして、詐欺から身を守り、信頼できる業者に点検を依頼する方法を学びましょう。
エコキュート無料点検の訪問や電話は本当に危険?
エコキュートの無料点検を装った悪質な訪問や電話は、要注意です。
2023年度の統計によると、エコキュートなどの給湯器に関する点検商法の相談件数が急増しています。
前年度と比較して約3倍に増加し、1,099件に達しました。
主に高齢者が標的になりやすい傾向があります。
【参考】独立行政法人 国民生活センター 「給湯器の点検にご注意ください-70歳以上の高齢者を中心にトラブル急増!」
エコキュート無料点検を装った詐欺の手口
主な詐欺の手口には、次のようなものがあります。
- 突然の訪問や電話で無料点検を持ちかける
- 点検後に不必要な部品交換や機器の買い替えをすすめる
- エコキュートとは関係のない商品(浄水器など)の購入を持ちかける
- 不要な水抜きや掃除サービスの契約をすすめる
- 「今なら特別価格」などといって即決を迫る
- ハウスメーカーや正規販売店を装って訪問する
これらの手口は、消費者の不安や焦りをあおり、冷静な判断を妨げることを目的としています。
実際の被害事例と被害額
具体的な被害事例としては、次のようなものが報告されています。
- 自治体から委託されたという業者の点検後に温水器の交換が必要といわれる
- 無料点検後に「部品が故障している」と言われ、不当な高額修理費を請求された
- 「施工実績が欲しいため」と言われ、定価で本体を購入させられた上、90万円もの費用を請求された
- 「今なら割引できる」と言われて契約したが、実際は相場よりも高額
被害額は数万円から数十万円、場合によっては100万円近くにおよぶケースもあります。
なぜエコキュートが狙われやすいのか
エコキュートが悪徳業者の標的になりやすい理由は、次の5つが考えられます。
理由 | 詳細 |
屋外に設置をしているから | エコキュートは屋外に設置されるため、敷地外からでも機器の劣化状況をある程度把握できる |
エコキュートは高額な商品 | 給湯器は高価格帯のため、大きな利益が見込める |
消費者は専門知識がない | 一般消費者にとって、機器の状態や必要なメンテナンスを判断するのが難しい |
高齢者の不安につけこめる | 「お金」「健康」「孤独」といった高齢者の不安を悪用しやすい |
定期的なメンテナンスが必要 | エコキュートは定期メンテナンスが必要なため、これを理由に悪質業者が接触しやすい |
【参考】独立行政法人 国民生活センター「高齢者の消費者被害」
エコキュート無料点検を装う悪徳業者は、巧妙な手口と消費者の善意を悪用して被害を拡大させています。
正しい知識を持ち、不審な訪問や電話には慎重に対応しましょう。
【関連記事】エコキュートのメンテナンス方法は?お手入れのペースや具体的な掃除のやり方を解説
悪徳業者の見分け方!特徴を解説
エコキュートの無料点検を装う悪徳業者から身を守るためには、その特徴を知ることが重要です。
ここでは、悪徳業者に共通する特徴・見分けるためのポイントを解説します。
1. 突然の訪問や電話
たとえば訪問の場合、
「新しくこの地域の担当になりました、エコキュートの委託会社の〇〇(会社名)の、〇〇(自分の名前)と申します。」
「本日は皆さまにあいさつ回りをしているんです」
しばらくトークが進むと…
「ところで、先ほどエコキュートを見て気になる点がありました。」
「もしかして最近お湯の出が悪くなっていませんか?」といった感じに進んでいきます。
【特徴】
予約や連絡なしに突然訪問したり、電話をかけてきたりします。
【見分け方】
正規の点検は通常、事前に連絡があります。
突然の訪問や電話には注意が必要です。
2. 強引な勧誘
たとえば、
「この機会を逃すと、今後はもっと高い料金になってしまいます」
「もし今日契約していただければ、特別に割引を適用します」
などといい、すぐに決断を求めてきます。
【特徴】
「今すぐ」「本日限り」などと焦らせる言葉を使って即決を迫ります。
【見分け方】
正規の業者は、顧客に考える時間を与えます。
強引な勧誘は赤信号です。
3. 不明確な社名や身分
たとえば、地元ではなく他県からやってくるケースには注意です。
また、会社の詳細な説明や身分証明書の提示を曖昧にする場合も気をつけましょう。
【特徴】
地元ではない業者や会社名・名前をはっきりと名乗らない。
【見分け方】
正規の業者は必ず明確な身分証明を提示する(不明確な場合は要注意)
4. 過度に安い料金や無料の約束
たとえば、
「無料点検だけでなく、今なら部品交換も無料でおこないます」
といった過度に魅力的な提案をしてきます。
【特徴】
「今なら無料」「特別価格」などと、通常ありえない条件を提示します。
【見分け方】
正規の業者でも料金が発生する場合があるので「無料」「特別」など多用する場合は疑ってかかりましょう。
5. 恐怖心をあおる説明
たとえば、
「今すぐ修理しないと爆発の危険があります」
「水漏れが発生したら家全体に被害がおよびます」
といった極端な説明で恐怖心を煽り、即決を迫る傾向があります。
【特徴】
「このまま放置すると危険」「すぐに故障する」などと、過度に不安をあおります。
【見分け方】
正規の業者は冷静に状況を説明し、過剰な恐怖心をあおる説明はしない。
6. 執拗な勧誘や再訪問
たとえば、断ったにもかかわらず、
「本当に今対応しないと後で後悔しますよ」
「もう一度だけ話を聞いてください」
何度も訪問や電話を繰り返してくる場合は、悪徳業者の可能性が高いです。
【特徴】
一度断っても何度も訪問したり、長時間居座ったりします。
【見分け方】
正規の業者は顧客の意思を尊重します。
しつこい勧誘は悪徳業者の特徴です。
7. 不自然に高額な見積もり
たとえば「小さな部品の交換に数十万円かかる」といった不自然に高額な見積もりが提示された場合、その業者が詐欺である可能性があります。
【特徴】
些細な問題に対して、極端に高額な修理費用を提示します。
【見分け方】
複数の業者から見積もりを取り、相場を確認しましょう。
8. 書面の不備や曖昧な契約内容
たとえば、契約書に「詳細は後日」などの曖昧な表記があり、作業内容や費用が明記されていない場合、注意が必要です。
後でトラブルになることが多いため、書類は念入りに確認しましょう。
【特徴】
契約書や見積書の内容が不明確、または重要事項の記載が不十分です。
【見分け方】
正規の業者は詳細な書面を提供します。
不明点がある場合は、必ず確認しましょう。
9. 過剰なセールストーク
たとえば、
「ヒートポンプのコプロセッサーが機能停止しています」
「バックプレッシャーに問題がある」
など、消費者が理解しにくい用語を使って不安をあおる場合は、悪徳業者の可能性が高いです。
【特徴】
エコキュートの知識を誇示し、専門用語を多用して消費者を混乱させていきます。
【見分け方】
正規の業者はわかりやすい説明を心がけます。
理解できない説明は要注意です。
10. 即日工事の強要
たとえば、
「今すぐ工事しないと家全体に被害が及びます」といって、その場で工事を強要してくる場合があります。
正規の業者であれば、まずは見積もりを提示し、工事内容について十分な説明をおこないます。
【特徴】
点検後すぐに工事をはじめようとします。
【見分け方】
正規の業者は、顧客の都合を考慮します。
即日工事の強要は悪徳業者の可能性が高いです。
また、エコキュートの点検を装いながら、関係のない商品(例:浄水器や太陽光パネル)をすすめてくる場合も注意しましょう。
これらの特徴に当てはまる業者には十分注意し、不審に感じたら毅然とした態度が重要です。
また、エコキュートの正規点検は通常、メーカーや販売店から事前に連絡があり、無料でおこなわれることが多いため、突然の「無料点検」の申し出には警戒が必要です。
信頼できる業者は、顧客の安全と満足を第一に考え、丁寧な説明と適切な対応を心がけます。
不安を感じた場合は、すぐにメーカーや購入した販売店に確認をしましょう。
エコキュート無料点検詐欺から身を守る7つの対策
エコキュートの無料点検を装った詐欺から身を守るためには、しっかりとした対策を取ることが重要です。
ここでは、具体的な7つの対策を紹介します。
①不審な訪問や電話には応じない
突然の訪問や電話による無料点検の申し出には注意が必要です。
正規の点検は通常、事前に連絡があります。
不審に感じたら、きっぱりと断りましょう。
インターホン越しに対応し、安易に家に入れないことが大切です。
②身分証明書の確認を徹底する
訪問者が来た場合、必ず身分証明書の提示を求めましょう。
正規の業者は必ず身分証明書を携帯しています。
身分証明書の提示を拒否したり、不自然な身分証を提示する業者は要注意です。
③メーカーや販売店に直接確認する
訪問者が正規の業者かどうか疑わしい場合は、エコキュートのメーカーや購入した販売店に直接確認しましょう。
正規の点検であれば、メーカーや販売店で確認できます。
④契約書や見積書をよく確認する
もし点検後に修理や交換を勧められた場合、契約書や見積書の内容をよく確認しましょう。
材料費や作業費などの詳細が、明確に記載されているか注意してください。
「一式」とだけ記載されているような見積もりは避けましょう。
⑤その場での契約や支払いを避ける
悪徳業者は、その場での契約や支払いを迫ってきます。
「今なら特別価格」「今日中に契約しないと割引が適用されない」などといわれても、決して急いで契約してはいけません。
必ず時間を置いて検討し、他社との比較もおこないましょう。
⑥家族や周囲に相談する
契約を迫られた場合は、必ず家族や信頼できる人に相談しましょう。
一人で判断せず、客観的な意見を聞くことで、冷静な判断ができます。
⑦警察や消費生活センターに相談する
不審な業者の訪問や、強引な勧誘を受けた場合は、警察や消費生活センターに相談しましょう。
消費者ホットライン(188)では、商品やサービスの相談・苦情を受け付けています。
【参考】伊勢市「給湯機の無料点検によるトラブル」
万が一、強引に迫られ契約を結んでしまった場合は「クーリングオフ制度」を活用しましょう。
7つ対策の実践で、エコキュート無料点検を装った詐欺から身を守れます。
常に慎重に対応し、疑わしい場合は一人で判断せず、専門機関や周囲の人々に相談しましょう。
【クーリングオフ制度】
特定商取引法上の訪問販売の場合、契約書面受取から8日以内にクーリングオフが可能です。
自ら業者を呼んだ場合はクーリングオフの対象外ですが、無料点検を口実に訪問し、虚偽の説明で不安をあおって契約させた場合は適応されます。
2022年6月からクーリングオフの方法が拡大されました。
従来の書面郵送に加え、電子メール、Webサイトの専用フォームなどの電磁的記録も利用可能になりました。
業者への発信証拠の保管が条件で、8日以内のクーリングオフが認められます。
【参考】全国消費生活相談員協会全国消費生活相談員協会「クーリング・オフ」
【参考】東京くらしWEB「基礎知識「クーリング・オフ」」
信頼できるエコキュート点検業者の選び方
エコキュートの点検やメンテナンスを依頼する際、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
誤った選択をしてしまうと、詐欺や過剰な請求などの被害に遭う可能性があるため、3つのポイントを参考に、安全で確実な業者を選びましょう。
メーカー公認サービス店を選ぶ
信頼性の高い業者をみつけるための最も確実な方法は、エコキュートのメーカーが公認しているサービス店を選ぶことです。
メーカー公認のサービス店は、技術力や知識がメーカーの基準を満たしており、正規の部品や最新の技術で点検や修理をおこないます。
メーカーの公式サイトや取扱説明書に記載されている公認業者を確認し、依頼することで、トラブルを回避しやすくなるでしょう。
地域の工務店や設備業者を活用する
地域で長年営業している工務店や設備業者も、信頼できる可能性が高いです。
地域に根ざしている業者は、顧客との信頼関係を大切にしており、評判を守るために誠実な対応を心がけています。
また、地域密着型の業者は緊急時の対応も迅速で、トラブルが起きた場合も安心して任せられます。
地元の知人や家族に相談し、評判のよい業者を紹介してもらうのも一つの手です。
口コミや評判を確認する
インターネットや地域の口コミを活用して、過去にその業者を利用した人々の評判を確認することも非常に効果的です。
サービスの質や対応のスピード、料金の透明性などは、口コミでしかわからないことが多いため、重要な判断材料となります。
口コミサイトやSNS、地域の掲示板などでの評判を参考にし、信頼できる業者を選びましょう。
ただし、極端な好評や批評には注意し、数ある意見の比較が大切です。
エコキュート無料点検訪問に関するよくある質問
エコキュートの無料点検に関する訪問や電話が増えている中、多くの方が抱える疑問についてお答えします。
これらの情報を参考に、適切な対応を取るための知識を身につけましょう。
なぜエコキュートの無料点検訪問が増えているのですか?
エコキュートの無料点検訪問が増えている理由には、いくつかの要因がります。
まず、エコキュート自体が普及し、使用年数が経つとメンテナンスや修理の必要性が高まることから、点検の需要が増えていることが一つの理由です
その一方で、悪徳業者がこうしたニーズに便乗して「点検商法」という手口を使う悪徳業者が増加し、エコキュートがその標的となっています。
高齢者を中心に被害が増え、消費者の不安や知識不足に付け込んだ悪質な商法が広がっています。
【関連記事】エコキュートの修理代はいくら?水漏れや室外機の故障など状況別に解説!AQQ
無料点検を断ると何か不利益はありますか?
無料点検を断っても、基本的に何も不利益はありません。
正規のメーカーや信頼できる業者であれば、無料点検を強制することはなく、消費者が自ら点検の必要性を感じたときに依頼できる仕組みを取っています。
一方で、無料点検を断ると、
「危険な状態が続く」
「今後、対応できなくなる」
などといった強引な手口を使う業者は、悪徳業者である可能性が高いので、冷静に対応し、無理に応じないことが重要です。
無料点検を断っても業者はしつこく訪問してくるのでしょうか?
残念ながら、無料点検を断っても業者がしつこく訪問してくるケースがあります。
悪徳業者の場合、一度断っただけでは引き下がらず、何度も訪問や電話をかけてきたり、別の人を使って接触をしてくる場合があります。
毅然とした態度で対応し、再訪問や電話を拒否することが大切です。
意外に注意が必要なのは「訪問販売お断り」や「猛犬注意」といったステッカーを玄関ドアに貼っている家です。
一見、これらのステッカーがあれば安全だと思えるかもしれません。
しかし、悪質業者はこれを「訪問販売に慣れていない人」や「断るのが苦手な人」だと判断基準にしています。
しつこい勧誘に対しては、警察や消費生活センターに相談し、適切な対応を依頼しましょう。
【まとめ】エコキュートの無料点検詐欺から身を守るために
エコキュートの無料点検を装った詐欺は、巧妙な手口で消費者を狙っており、特に高齢者が被害に遭うケースが増えています。
しかし、正しい知識と対策を身につけることで、こうした詐欺から身を守れます。
まず、不審な訪問や電話には冷静に対応し、身分証明書や業者の正規性を確認しましょう。
また、メーカーや販売店に直接確認することで、信頼できる業者かどうかの判断が可能です。
突然の訪問や強引な勧誘には決して応じず、契約や支払いはその場でおこなわないようにしましょう。
さらに、家族や周囲に相談し、警察や消費生活センターなどの専門機関の助けを借りることも有効です。
最後に、信頼できる業者を選ぶ際は、メーカー公認のサービス店や地域で評判のよい工務店、口コミなどをチェックしておきましょう。
「お湯が突然出なくなった!」「エラーが頻繁に出る!」など、エコキュートに関するお悩みは交換パラダイスへご相談ください。 エコキュートの買い替えに対する悩みはさまざまで、どう対処したらいいのかわからないことも多いですよね。 交換パラダイスはこれまで、約1,700件以上のエコキュートに関するお悩みを解決してきた実績を持ち、Googleの口コミではありがたいことに★5つの高評価を数多くいただいております。 さまざまなお悩みに最適な提案をいたしますので、エコキュートについてお困りの場合には、ぜひ一度ご相談ください。 ※1 経済産業省の給湯省エネ事業2024の補助金対象のエコキュート(以下EQ)への交換における補助額であり、電気温水器からEQの交換の場合最大18万円支給されます。 EQからEQの場合は最大13万円となります。 当社はお客様の代わりに申請書類作成のサポートを行いますが、申請者はあくまでお客様自身となります。 また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご承知おきください。 ※2 実質無料キャンペーン含む。無償保証規約はこちらから。 ※3 10年間毎年1回点検について… 当社で製品を購入していただいたお客様限定で、ご契約時に定期点検(別途有料:49,500円(税込))をお申し込みいただいた場合に限ります。 施工後10年間にわたり、毎年1回(初年度は3か月後、1年後の2回)、合計11回にわたり弊社が設置した給湯器に不具合がないかを無償で点検いたします。 購入した製品の製品不備確認(リコールだった場合メーカーへ打診協議をお客様の代わりに行います)や施工不備による部分修理などを全て無償で行います。 蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。 その他住宅関連の点検も希望される場合は、点検のご連絡の際にお伝えいただければ無償で点検対応いたします。 なお、一部エリアは対象外となります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。エコキュートのご購入をご検討なら交換パラダイスにお任せください!
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