エコキュートは床暖房に使える?仕組みやメリット・電気代などを解説!
「エコキュート床暖房とはどのようなものか?」
「一般的な床暖房と比べて何が違うのか?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
本来、エコキュートは給湯設備ですが、近年では床暖房にも使えるようになりました。
この記事ではエコキュート床暖房の特徴やメリット、電気代などを解説します。
エコキュート床暖房に興味がある方は、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュート床暖房の概要
まずはエコキュート床暖房がどのようなものか知りましょう。
あわせて以下の点も解説します。
- エコキュート床暖房
- 床暖房としての仕組み
- 通常と床暖房と比較した場合の特徴
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
エコキュート床暖房の特徴と仕組み
エコキュート床暖房は、エコキュートから給湯されたお湯を利用した暖房システムです。
通常、エコキュートで沸かしたお湯は、浴室やキッチンに配水するものですが、お湯をパイプを通して床下へ送り込み、床暖房として活用できます。
後述しますが、電気代が比較的安い、温まり方にムラがないなどのメリットがあります。
通常の床暖房と比較した場合の特徴
エコキュート床暖房と通常の床暖房と比較した場合、以下の特徴が見えてきます。
- 空気熱を利用するため電気代が安くなる
- 主要な発熱器具が外部にあるため、静音性がある
- エコキュートの給湯と連動しているため、お湯がなくなると止まる
- 発熱量に限りがあるため暖房の効果範囲はやや狭くなる(上限は20畳程度)
またファンヒーターやエアコンと比較すれば、電気代が安く静音性が高いなどの部分が特徴です。
床暖房利用時の電気代
床暖房利用時の電気代の目安は以下のとおりです。
- 年間:54,000円
- 月間:4,500円
ただし地域や季節によって多少の変動がある点に注意してください。
エコキュート床暖房の4つのメリット
エコキュート床暖房を利用するメリットは大きく分けて4つあります。
- 電気代やガス代が抑えられる
- 湿度の低下を避けられる
- 設置スペースを削減できる
- 作動音が静かである
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
①電気代やガス代を安く抑えられる
まず電気代やガス代を安く抑えられる点が大きなメリットです。
一般的な電気式の床暖房は、月々で6,000円ほどの電気代がかかります。
しかしエコキュート床暖房は、月々4,500円ほどしかかかりません。
つまり年間18,000円ほど電気代に差が出てきます。
電気代が安くなる点が、エコキュート床暖房が人気の理由です。
②湿度の低下を避けられる
他の暖房器具と比較して、湿度が低下しにくいことがメリットです。
一般的に人間が快適に過ごせて、感染症などのリスクを避けやすい湿度は、40%から60%だといわれています。
しかしエアコンなどは、通常、温度を調整して湿度を下げるため、40%から60%を維持することが難しいです。
一方で、エコキュート床暖房は湿度にほとんど干渉しないため、適切な湿度を保てます。
ただし湿度は、地域や天気によって左右されるものです。
エコキュート床暖房を導入した場合でも、ある程度湿度を調整する必要はあるため、加湿器などを併用するといいでしょう。
参考:東京都福祉保健局「健康・快適居住環境の指針」
③設置スペースを削減できる
エコキュート床暖房を利用すれば、設置スペースを削減できるでしょう。
通常の床暖房を設置する場合、専用の器具を設置する必要があります。
ファンヒーターやストーブも同様です。
一方でエコキュートは給湯器に付随するため、室内で場所を取ることはなく、設置スペースを削減できます。
④作動音が静かである
作動音が静かな点もメリットです。
主要な動作がおこなわれるヒートポンプユニットが室外にあるため、発熱音は生じません。
また温水を使っているため、送風音もありません。
暖房器具を導入する際、機械音が問題になるケースは多々あります。
しかしエコキュート床暖房であれば、音に悩まされることはないでしょう。
エコキュート床暖房の3つのデメリット
一方でエコキュート床暖房には、以下のデメリットがあります。
- 初期費用が高くなる
- 運転時間は1日8時間が上限目安になる
- お湯の使用量が増える
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
①初期費用が高くなる
初期費用が高くなるのは、エコキュート床暖房の最大のデメリットです。
エコキュート本体から導入するなら、100万円前後の費用がかかるでしょう。
導入後は永続的に電気代を抑えられますが、初期費用は大きな負担です。
ただしエコキュート導入に関しては、後述する補助金制度を利用すれば最大18万円の補助を受けられます。
②運転時間は1日8時間が上限目安になる
運転時間は1日8時間が上限の目安と考えましょう。
時間を超えると、温められる畳数が限られたり、沸き上げ時間が極端に長くなったりします。
できるだけ1日8時間でうまく回るように調整しましょう。
③お湯の使用量が増える
またお湯の使用量が増える点にも注意してください。
使用量が増えると沸き上げに時間がかかる、湯切れが起こりやすいです。
可能なら沸き増しなどを利用して、十分な給湯量を確保するようにしましょう。
エコキュート床暖房を利用する際の注意点
エコキュート床暖房を利用する際は、以下2点に注意してください。
- 給湯と床暖房両方を使いすぎない
- 導入時には補助金を利用する
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
給湯と床暖房両方を使いすぎないようにする
まず給湯と床暖房の両方を使わないようにしましょう。
給湯しすぎると、暖房用パイプに回すお湯が減るため、使用時間が短くなります。
床暖房に使いすぎると、給湯量が減り、湯切れなどが起こるかもしれません。
したがって給湯と床暖房両方で不足が起こらないよう、使用のタイミングを調整する必要があります。
特に両方を際限なく使うのは避けるのを推奨します。
導入時には補助金を利用する
またエコキュートおよび床暖房の導入時には、かならず補助金を利用しましょう。
エコキュートは給湯設備の部分だけでも、40〜80万円ほどの初期費用がかかります。
これがネックになり、導入できないケースもあります。
しかし補助金を利用すれば、設置時の負担を大きく減らせます。
例えば経済産業省の給湯省エネ2024事業を利用すれば、最大18万円の補助金が得られます。
下記記事を参考にかならず補助金を利用し、出費を抑えましょう。
【関連記事】【2024年最新】エコキュート補助金|対象機種や申請方法・期限を徹底解説!
エコキュート床暖房に関するよくある質問
この記事ではエコキュート床暖房に関して解説しました。
ここではよくある質問に回答します。
- 「すでにエコキュートがある場合でも後付けできるか?」
- 「ストーブやエアコンなしでも過ごせるようになるか?」
- 「寒冷地でも使えるか?」
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
すでにエコキュートがある場合でも床暖房を後付けできる?
すでにエコキュートを設置している場合でも、床暖房を後付けできます。
ただし古いタイプのエコキュートは、床暖房との連動に対応していないかもしれません。
一度、設置してあるエコキュートが床暖房に対応しているか、メーカーや工事会社に確認するのをおすすめします。
ストーブやエアコンなしでも過ごせるようになる?
地域や季節によっては、エコキュート床暖房だけでも過ごせるかもしれません。
例えば九州や四国の南側などの温暖な気候であれば、ストーブやエアコンは不要かもしれません。
しかし国内いずれの地域でも、冬場はある程度冷え込むため、ストーブやエアコンはあったほうがよいでしょう。
また夏場には、別途冷房などが必要です。
寒冷地でも使える?
極端な寒冷地の場合、エコキュート床暖房を利用できないことがあります。
床暖房機能は、外気温が低いと機能しないことがあります。
したがって北海道、東北地方をはじめとした寒冷地では設置できないかもしれません。
しかし、住んでいる地域や間取りによっては、例外的に設置できる可能性があります。
設置を検討しているなら、一度メーカーや設置業者などに相談しましょう。
まとめ:エコキュートの床暖房なら電気代まで安くなる
この記事ではエコキュート床暖房に関して解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- エコキュート床暖房は、エコキュートのお湯を利用した特殊な床暖房
- 年間54,000円ほどの電気料金で利用でき、比較的安価な部類
- ムラなく温められる、静音性があるなど、メリットも多い
- 設置スペースを取らない点も魅力
- すでにエコキュート利用時でも後付けできる
エコキュート床暖房は、一般的な床暖房と比較して、年間18,000円ほど電気代が安くするほどの節約効果をもたらします。
興味がある方はぜひ導入を検討してみましょう。
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