エコキュートが故障した場合に火災保険を適用できる?壊れ方の条件や申請方法を解説!

「エコキュートが壊れた場合、火災保険を適用できるか」
「全額補償されるのか」
「火災保険の適用申請はどのように実施するのか」
このような疑問を持っている方は多いでしょう。
エコキュートが故障した場合、多くのケースで火災保険を適用できます。
ただし適用の対象や条件は知っておく必要があるでしょう。
そこでこの記事では、火災保険が適用されるケースや補償内容、申請の手続きに関して解説します。
エコキュート故障時の火災保険の保険適用に関して疑問を持っている方は、ぜひ参考にしてください。
エコキュート故障時に火災保険を適用できるケースと補償内容
エコキュートが故障した際、多くの場合火災保険を適用できます。
ここでは、以下の点に関して解説します。
- 火災保険を適用できるケース一覧
- 補償内容
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
火災保険を適用できるケース一覧
火災保険が適用できるケースとして、以下があげられます。
故障原因 | 具体例 |
火災 | 火災によってエコキュートが損害を被った |
風災 | 台風や悪天候によってエコキュートが転倒した |
落雷 | 落雷によって異常な電流が流れ、エコキュートが故障した |
雪災 | 豪雪、屋根からの落雪などにより、エコキュートが故障した |
水害 | 豪雨、洪水などでエコキュートが浸水した |
盗難 | エコキュートの部品が盗まれた |
過失 | 子どもがエコキュートにボールをぶつけたなど、予測が困難な出来事によって故障した |
「火災保険」と呼ばれますが、風災や雪害など、火災以外の原因に対しても適用できます。
ただし、どこまでが適用範囲か、保険会社によって少々異なる場合があります。
自分の状況が保険適用の対象になるか、保険会社の資料などで確認しましょう。
補償内容
エコキュートが故障し、かつ火災保険が適用された場合、設定された免責金額によって補償内容が異なります。
免責金額とは、保険金を請求する際に発生する自己負担額です。
例えばこれが1万円なら、エコキュートが故障した際、自己負担は1万円までしか発生しません。
免責金額が設定された方式は、エクセス方式と呼ばれます。
エクセス方式が用いられた場合、数万円の自己負担と残額に相当する保険金の支払いが補償内容です。
免責金額が設定されていない方式はフランチャイズ形式と呼ばれ、この場合自己負担は発生しません。
エコキュートの故障時、全額が補償されます。
エコキュート故障時に火災保険を適用できないケース
エコキュート故障時は、多くの場合、火災保険による補償を適用できます。
ただし以下のようなケースでは、適用できない可能性があります。
- 故意または過失によって故障している
- 経年劣化が故障の原因である
- 免責金額を下回っている
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
故意または過失によって故障している
エコキュートが、故意または過失によって故障した場合、火災保険は適用できません。
例えば、取扱説明書に記載されていない操作をおこなった結果、故障した場合などがあげられます。
ただし、故意または過失か、不慮の事故として扱われて火災保険が適用されるか、最終的には保険会社の判断に委ねられます。
故意または過失と思われる場合でも、保険会社に相談するのがよいでしょう。
経年劣化が故障の原因である
エコキュートの故障の原因が経年劣化だった場合、基本的に補償は受けられません。
火災保険は、火災をはじめとした不慮の事故や災害に対して補償をおこなうもので、経年劣化を対象としません。
経年劣化の場合は、有償での買い替えが必要です。
ただしメーカー保証期間内であれば、無償で交換できる場合があります。
免責金額を下回っている
火災保険の契約内容に免責金額が設定されている、かつ損害額が免責金額を下回る場合、保険は適用されません。
これが設定された状態で、火災保険が適用された場合、契約者が免責金額までを負担し、それ以上の損害額を保険会社が負担します。
つまり損害額が免責金額に収まっているなら、火災保険は適用されません。
エコキュート故障時の火災保険適用申請の流れ
エコキュート故障時の火災保険適用の申請は、以下の流れでおこないます。
- 保険会社に連絡する
- エコキュートの修理にかかる費用の見積もりを取る
- 書類を用意する
- 保険会社の調査を受ける
- 保険金を受け取る
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
1.保険会社に連絡する
エコキュートが故障したら、まずは保険会社に連絡しましょう。
ほとんどの場合、電話もしくはインターネットでの窓口が用意されています。
窓口の指示に従い、必要な情報を伝えましょう。
また、このあとで被害状況を確認できる写真の提出が求められるので、この段階で撮影しておくとよいでしょう。
2.エコキュートの修理にかかる費用の見積もりを取る
続いて、エコキュートの修理業者などに連絡し、費用の見積もりを取りましょう。
これは保険会社への補償額の請求に必要です。
なお見積もりに関しては、相場よりも高くなりすぎるのを避けるため、相見積もりによる比較検討をおすすめします。
3.書類を用意する
エコキュートの故障原因が、火災保険の適用範囲内であると判断された場合、保険会社から書類手続きを案内されます。
ほとんどの場合、適用に必要な書類は、保険会社から送付されます。
【申請に必要な書類の一例】
- 保険金請求書
- 工事費用見積書
- 災害状況報告書
- 状況を確認できる写真
- 印鑑証明書
- 罹災証明書
罹災証明書や印鑑証明書は、市区町村役場で発行できます。
これらを記入、用意のうえ返送しましょう。
書類の不備があると適用が認められない、手続きが滞るなどの事態が起こりえます。
提出する前に、必要な書類は揃っているか、記入漏れがないかきちんと確認しましょう。
4.保険会社の調査を受ける
続いて、保険会社による調査を受けます。
調査方法は、保険会社側での書類審査か、現地調査いずれかです。
なお現地調査の場合、申込者本人の立ち合いが必要な点に留意してください。
5.保険金を受け取る
調査にて適用が認められた場合、保険金が振り込まれます。
振り込み時期は、申請が完了してから30日以内が目安です。
ただし追加の調査や書類提出が必要な場合、それ以上の日数がかかるかもしれません。
適用が認められなかった場合でも、保険会社の方針や火災保険の内容によっては、再度適用を要求できるケースがあります。
補償されなかった場合でも、再度要求できないか確認しましょう。
エコキュートと保険に関するQA
この記事ではエコキュートが故障した時の火災保険に関して解説しました。
ここではよくある質問に回答します。
- 延長保証に入る必要はあるか?
- 家財保険で被害額を補償できるか?
- 水害に補償は適用されるか?
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
Q:延長保証に入る必要はあるか?
A:事故や故障のリスクが大きいと判断するなら、延長保証に入るのもおすすめです。
延長保証とは、エコキュートのメーカーが用意している独自の保証です。
多くの場合、5年・8年・10年いずれかを選択できます。
延長保証に加入した場合、保証期間内に故障があった際、無償で修理が実施されます。
ただし、故意または過失による故障は保証されません。
また延長保証に加入する場合は、年間2,000円前後の保証料が生じる点に注意してください。
保証期間に関して下記記事で解説しているので、ぜひあわせてご覧ください。
関連記事:エコキュートの保証期間はどのぐらい?延長保証やメーカーごとの違いを解説
Q:家財保険で被害額を補償できるか?
A:エコキュートは家財保険の適用の対象外であるため、補償は受けられません。
そもそも家財保険とは火災保険の一部であり、テレビやパソコン、テーブルなどの損害を補償するものです。
エコキュートは家財ではなく建物として扱われるので、家財保険の対象にはなりません。
ただしエコキュートは火災保険そのもので適用の対象とされているので、結果として補償は受けられます。
Q:水害に補償は適用されるか?
A:以下のような水害は火災保険が適用されるため、補償を受けられます。
- 台風
- 暴風雨
- 洪水
- 高潮
なお水漏れは水害ではありませんが、火災保険適用の対象である漏水に該当するため、補償を受けられます。
その他、土砂崩れや落石など水害に起因する事故でも、保険が適用されます。
エコキュートが故障したら火災保険が適用できるか確認しよう
この記事では、エコキュートが壊れた場合の火災保険の適用に関して解説しました。
エコキュートは火災保険の適用対象であり、損害額の全額もしくは大半が補償されます。
また火災のみならず、風災や窃盗・雪害・浸水などが原因での故障も補償の対象です。
ただし、故意もしくは過失による故障が原因であった場合は、保険が適用されないので注意してください。
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