エコキュートの室外機・脚部・配管カバーの効果は?役割や設置費用を解説

エコキュートの室外機・脚部・配管カバーの効果は?役割や設置費用を解説

「エコキュートの室外機や脚部、配管のカバーの効果は?」「エコキュートのカバーは必須?」など、エコキュートのカバーに不明点はありませんか。

エコキュートのカバーには見た目をよくする以外に、劣化防止や雪・霜対策などの効果があります。

この記事では、エコキュートのカバーの効果や取り付けの必要性を解説します。

また、カバーの費用相場や取り付けの注意点も説明するので、エコキュートのカバー設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

エコキュートのカバーの種類ごとの効果

エコキュートのカバーの種類ごとの効果

エコキュートのカバーには、次の3つの種類があります。

  • 室外機(ヒートポンプ)カバー
  • 脚部カバー
  • 配管カバー

各カバーの効果をくわしくみていきましょう。

室外機(ヒートポンプ)カバー

エコキュートの室外機(ヒートポンプ)に取り付けるカバーの効果は、次のとおりです。

  • 日よけ
  • 雪・霜対策
  • 埃・汚れ対策

日よけ

エコキュートの室外機(ヒートポンプ)はエアコンの室外機に似ており、住宅の外に設置する場合が多いです。

日差しが室外機に直接当たると、エコキュートの性能低下や劣化を早めるリスクがあります。

カバーを設置すると室外機に直接日差しが当たらず、エコキュートの寿命を延ばす効果や性能低下を防止する効果が期待できます。

雪・霜対策

室外機カバーの設置は、雪や霜への対策に効果的です。

室外機は、外気の熱をエネルギーに変換する機能がありますが、雪が積もったり霜がついたりすると性能低下につながります。

すべての住宅にエコキュートの室外機・ヒートポンプのカバーが必要ではありません。

ただし、降雪量が多い地域や冬の気温低下が著しい地域では、エコキュートの性能低下を防止するために、室外機・ヒートポンプカバーの設置を検討しましょう。

埃・汚れ対策

室外機・ヒートポンプのカバーは、室外機への汚れの付着や埃の蓄積を防止する効果が期待できます。

埃や汚れが室外機の内側に入り込むと、ヒートポンプの機能低下や劣化につながる可能性があります。

カバーの取り付けは、室外機への汚れや埃の付着防止に効果的です。

また、カバーは取り外して掃除できるため、メンテナンスを簡単にでき、室外機の劣化防止につながります。

脚部カバー

エコキュートの脚部カバーの効果は以下のとおりです。

  • 脚部・配管の劣化防止
  • 凍結防止

脚部・配管の劣化防止

脚部カバーを取り付けることで、エコキュートの脚部や配管の劣化を防止できます。

脚部や脚部周りの配管がむき出しだと、ゴミやちりが溜まったり、虫や小動物が入り込んだりするリスクがあります。

脚部をカバーで保護すれば、脚部のパーツや配管の劣化を防止でき、結果としてエコキュートの寿命を延ばすことが可能です。

また、カバーを設置すると汚れが溜まりにくく、メンテナンスの手間も抑えられるため、エコキュートを長持ちさせたい方は、脚部カバーの設置をおすすめします。

凍結防止

脚部カバーは、凍結防止の効果があります。

気温が低くなりやすい地域では、エコキュート設置の際に配管の凍結防止を施していることが多いです。

極めて気温が低くなるときは、対策していても配管凍結の可能性があります。

脚部カバーの設置で、配管に直接冷風が当たることを防止でき、配管の凍結防止効果を高められます。

配管カバー

エコキュートの配管カバーの効果は、次のとおりです。

  • 配管の劣化防止
  • 事故防止

配管が劣化すると、エコキュートの性能低下や故障につながります。

配管カバーの取り付けは他のカバーと同じく義務ではありませんが、優先して設置することをおすすめします。

配管の劣化防止

配管へのカバー取り付けで、配管を日差しや雨風の影響から保護できます。

雨風の影響が強い地域や極端に気温が低くなる地域では、配管の劣化や凍結のリスクが高いため、配管カバーの必要性は高いです。

お湯が出ない、水漏れするなどの問題を避けるために配管カバーの設置を検討しましょう。

事故防止

配管カバーは、配管に触れたり引っかかったりして起こる事故を防止できます。

エコキュートの配管にカバーをつけていないと、複数の配管がむき出しの状態です。

子どもや動物が配管に触れることで、エコキュート故障のリスクがあるうえに、配管に引っかかってケガ人が出る可能性もあります。

配管カバーを取り付けると、エコキュートの配管保護と同時に配管が原因で起こる事故を防止する効果が期待できます。

エコキュートのカバー取り付けは必要?

エコキュートのカバー取り付けは必要?

エコキュートのカバーは、取り付けが義務化されていません。

しかし、エコキュートの機器劣化や性能低下を防止する効果があるため、必要に応じて取り付けることをおすすめします。

エコキュートのカバーを取り付けたほうがいいケースと不要なケースを説明します。

エコキュートのカバーを取り付けたほうがいいケース

エコキュートのカバーを取り付けたほうがいいケースは、以下があげられます。

  • エコキュートを長持ちさせたい場合
  • 見た目を整えたい場合
  • 雨・風・雪の影響が大きい場合

エコキュートを長持ちさせたい場合

エコキュートを長持ちさせたい場合は、カバーの取り付けをおすすめします。

エコキュートのカバーの効果は、次のとおりです。

  • 直射日光を避ける
  • 汚れ・埃の付着を防止する
  • 雪・霜の影響を抑える
  • 凍結を防止する

室外機・ヒートポンプは本来、屋外への設置を想定しているため、カバーを設置する義務はありません。

しかし、よりエコキュートを長持ちさせるためには、劣化の要因になる日差しや雨風の影響を避けられるカバー設置は効果的です。

見た目を整えたい場合

エコキュートの室外機や配管周りの見た目を整えたい方は、カバーの設置が向いています。

特にエコキュートの脚部や配管周りがむき出しだと、すっきりとした印象になりにくいです。

脚部カバーや室外機カバーを設置すると、脚部・配管・室外機を隠せるため、シンプルな見た目に整えられます。

機能的な面だけでなく見た目も重視する方は、エコキュートのカバー設置を検討しましょう。

雨・風・雪の影響が大きい場合

環境の影響が大きい以下の住宅の場合は、エコキュートのカバー設置をおすすめします。

  • 雨や風で汚れが室外機に付きやすい
  • 雪が積もりやすく室外機が埋もれることが多い
  • 気温が低く配管凍結のおそれがある

エコキュートが劣化しやすい環境の住宅だと、カバー取り付けの必要性が高まります。

落ち葉やゴミが自宅周辺に溜まりやすい場合は、エコキュートのカバー設置を検討しましょう。

猫やネズミなどの小動物が多い場合

猫・ネズミ・カラスなどの動物が多い地域では、エコキュートのカバー取り付けがおすすめです。

カバーをつけず脚部や配管がむき出しの状態だと、動物がエコキュートの脚部に潜り込む可能性があります。

動物が配管を噛んだりフンをしたりすると、エコキュートは劣化しやすいです。

野良猫が多い地域や近くに自然がある地域では、動物対策でのエコキュートの脚部カバー・配管カバー設置を検討しましょう。

エコキュートのカバー取り付けが不要なケース

エコキュートのカバーを取り付ける必要がないケースを紹介します。

  • 屋内のエコキュートの場合
  • パイプスペースに設置したエコキュートの場合

屋内のエコキュートの場合

屋内にエコキュートを設置している場合、カバーは不要です。

カバー設置の目的は主に、環境の影響による劣化防止や動物避けのためです。

屋内にエコキュートを設置している場合には、環境の影響や動物の侵入を気にする必要がありません。

とはいえ、脚部・配管保護を目的とする脚部カバーや配管カバーは見た目を整え、エコキュートを長持ちさせるのに効果的です。

屋内のエコキュートでは、屋外ほどカバーを取り付ける必要性は高くないものの、目的に応じて取り付けを検討しましょう。

パイプスペースに設置したエコキュートの場合

パイプスペースに設置したエコキュートには、カバーが不要です。

パイプスペースは給湯器をはじめとした設備を取り付けるスペースで、配管をまとめて収められるように設計されています。

したがって、カバーを取り付けなくてもエコキュートの見た目を整えつつ、配管や脚部を保護できます。

エコキュートカバーの費用相場

エコキュートカバーの費用相場

エコキュートのカバーを取り付ける費用相場をまとめました。

  • 室外機(ヒートポンプ)カバー:数千円〜
  • 脚部カバー:1〜2万円程度
  • 配線カバー:1〜2万円程度

それぞれの相場を詳しくみていきましょう。

室外機(ヒートポンプ)カバー:数千円〜

室外機・ヒートポンプのカバーの費用目安は、自分で購入して取り付ける場合は数千円が相場です。

エアコン室外機のカバーを活用した日よけや雪・霜対策も可能で、Amazonや楽天市場でも購入できます。

室外機カバーをオンラインショップで購入する場合、事前に自宅のエコキュートの室外機の寸法を測り、使用できるか確認しましょう。

脚部カバー:1〜2万円程度

脚部カバーの費用は、1〜2万円程度です。

カバーの価格はメーカーや型番、販売するショップによって異なります。

脚部カバーの取り付けはDIYでも可能ですが、配管の設置状況によっては、カバーに穴を開ける加工が必要です。

適切に設置しなければカバーが十分な効果を発揮できない場合があるため、不安な方は専門業者に相談しましょう。

配線カバー:1〜2万円程度

エコキュートの配管カバーの設置費用は、1〜3万円が相場です。

交換費用には、パーツ以外に技術料や出張料を含む場合が多いです。

配管カバーの設置はご自身でもおこなえます。

しかし、エコキュートの劣化や性能低下を防止するために、できるだけ専門知識や技術がある業者の利用がおすすめです。

エコキュートのカバーに関するよくある質問

エコキュートのカバーに関するよくある質問

エコキュートのカバーに関するよくある質問に回答します。

  • Q:カバーをつけると熱効率は変わる?
  • Q:エコキュートのカバー取り付けの注意点は?

エコキュートのカバーを取り付ける前に、以下のポイントを把握しておきましょう。

Q:カバーをつけると熱効率は変わる?

A:室外機カバーは、雪や霜による熱効率の低下を防止します。

雪や霜によって室外機本体が冷やされると、熱効率が低下します。

室外機にカバーを取り付けると、室外機本体への雪や霜の影響を抑えられるため、熱効率の低下を防止可能です。

しかし、室外機カバーは熱効率の低下を防止できるものの、熱効率を高める効果はない点に注意しましょう。

Q:エコキュートのカバー取り付けの注意点は?

A:DIYで取り付けることは可能ですが、耐久性や強度、吸排気スペースの確保などに注意が必要です。

専門的な知識がない状態で室外機カバーを自作した場合のリスクは、以下の例があげられます。

  • 雪の重さに耐えられない
  • 雨風ですぐに劣化する
  • 吸排気のスペースを確保できず性能が低下する

自作したカバーが原因でエコキュートの劣化や破損、性能低下を引き起こすと、かえって費用がかかる場合があります。

エコキュートの劣化・性能低下を防止するためのカバーは、できるだけ専門的な知識や技術がある専門業者に依頼しましょう。

まとめ:エコキュートを長持ちさせるならカバーの設置がポイント

まとめ:エコキュートを長持ちさせるならカバーの設置がポイント

エコキュートを長持ちさせるためには、カバーの設置が効果的です。

カバーをエコキュートに設置すると、日差しや雨・雪・凍結などの影響を抑えられます。

カバーの取り付けは必須ではありませんが、雨風の影響を受けやすい地域や寒冷地、周辺に動物が多い地域ではカバーの設置をおすすめします。

カバーを取り付けて、ご自宅のエコキュートを長持ちさせましょう。

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この記事の監修者

長尾 太一のアバター 長尾 太一 エコキュートのプロ

交換パラダイスの長尾です。

・「何よりもお客様を大切にする」という会社の理念に共感し、北海道から「愛と情熱」を原動力に上京
・現在、家回り全般に対応できる総合リフォーム会社のエコキュート専門チームに所属
・お客様一人ひとりと真剣に向き合うことを最優先に生きています。
・モットーは「猪突猛進」
・「長尾さんにお願いして本当によかった!」という言葉が一番の大好物
・「エコキュートのことなら長尾」とお客様だけでなく社員からも頼られる存在

エコキュートのプロフェッショナルとして、商品知識・施工知識・住宅全般の知識、すべてに精通し、お客様のどんなお悩みにもお応えいたします。皆様の生活がより豊かにできるような安心・快適な住まいづくりのお手伝いに全力投球いたします。

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