エコキュートを含むオール電化に必要なアンペア数はいくつ?電気代の目安や変更工事について

「エコキュートを含むオール電化に必要なアンペア数はいくつ?」
「アンペア数ごとの電気料金はどのくらい?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?
アンペア数は、エコキュートの利用やオール電化導入の際に重要な値です。
この記事では、エコキュートを含むオール電化に必要なアンペア数や、それを変更する工事の概要などを解説します。
ストレスなくオール電化を実現したい・エコキュートを導入しても問題ないか知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
アンペア数とは?数値ごとの料金
アンペア数とは、家庭で使用できる電流の上限を表す数値です。
アンペア数が大きいほど、多くの電化製品を同時に利用できます。
つまり、エコキュートを導入したり、オール電化に切り替えたりするなら、より多くのアンペア数を用意しなければいけません。
アンペア数は、工事によって変更できます。
また、電力会社と契約しているアンペア数に応じて基本料金が変動するのを知っておきましょう。
以下は、東京電力における契約アンペア数の料金表です。
基本的には、契約アンペア数に契約数をかけて基本料金が算定されます。
これらに電気量料金や燃料費調整額を加えたものが、いわゆる電気料金です。
エコキュートとオール電化の使用時に必要なアンペア数
エコキュートやオール電化には、必要なアンペア数の目安があります。
それぞれについて詳しく解説するので参考にしてください。
また、そのほかの電化製品ごとで必要なアンペア数の一例に関しても解説します。
エコキュート使用時に必要なアンペア数
エコキュートの使用には、16〜20Aのアンペア数が必要です。
エコキュートの使用には、機種によりますが、10〜20Aのアンペア数が必要です。
東京電力エナジーパートナーによれば、消費電力1kWあたり10Aを確保しなければいけません。
エコキュートの消費電力はおおむね0.8kw〜1.5kwであるため、最低でも10A、安定して使用するには20Aほど確保する必要があります。
ただし、IHクッキングヒーターやエアコンなども使用することを考えると、このアンペア数では足りません。
住宅全体で、最低でも60Aほどのアンペア数が必要です。
オール電化に必要なアンペア数
オール電化を導入するには、住宅全体で最低でも60Aのアンペア数が必要です。
家庭で使用するエネルギーの大部分を電気に切り替えるため、必要なアンペア数も高まります。
また、ギリギリのアンペア数だと、ブレーカーが落ちるなどして便利に利用できません。
そのため、見積もりよりも高めのアンペア数を設定することが一般的です。
電化製品ごとで必要なアンペア数一例
主な電化製品ごとで必要なアンペア数の一例は、以下のとおりです。
電化製品の種類 | 必要なアンペア数 |
電子レンジ | 15 |
ドライヤー | 12 |
電子ケトル | 10 |
エアコン | 6 |
テレビ | 1.5 |
これらの電化製品を同時に使う場合、アンペア数を合算し、契約アンペア数に収める必要があります。
現時点でのアンペア数を確認する方法
エコキュートやオール電化を導入する際、まずは現時点で家庭が契約しているアンペア数を確認しましょう。
アンペア数は以下で簡単に確認できます。
- 分電盤でアンペア数を確認する
- 請求書でアンペア数を確認する
- 検針票でアンペア数を確認する
基本的には分電盤を確認すれば、すぐにわかります。
分電盤が見当たらない、あってもアンペア数の記載がないなら、請求書や検針票を確認しましょう。
分電盤でアンペア数を確認する
アンペア数は、分電盤で確認できます。
分電盤とは、家庭内に電気を分配する配電設備であり、多くの場合玄関や洗面所、キッチンの壁などに設置されています。
分電盤を開き、アンペアブレーカーと呼ばれる部分を確認しましょう。
ながお
請求書でアンペア数を確認する
現在契約している電力会社から発行される請求書にも、アンペア数が記載されています。
契約容量などと書かれた欄に、「30A」「60A」などの記載があるでしょう。
これが、現時点で家庭で契約しているアンペア数を示しています。
検針票でアンペア数を確認する
検針票でアンペア数を確認することも可能です。
ご契約内容や契約電流といった項目の横に「30A」「50A」などと書かれているでしょう。
紙の検針票が見当たらない場合は、電力会社に問い合わせたり、公式ホームページを開いてWeb明細を確認したりすれば、アンペア数を確認できます。
エコキュートやオール電化の導入時にアンペア数を変更する際の工事概要
エコキュートやオール電化の導入時には、アンペア数を変更する工事が必要になるかもしれません。
ここでは工事に関して以下の点を解説します。
- アンペア数を変えるための工事の流れ
- アンペア数を変える工事にかかる費用
- 工事を実施する際のポイント
それぞれについて詳しく解説するので参考にしてください。
アンペア数を変えるための工事の流れ
アンペア数を変えるための工事の流れは以下のとおりです。
- 現在の契約アンペア数を確認する
- 電力会社に対してアンペア数変更の申請をおこなう
- 電力会社または電気工事業者による現地調査を受ける
- ブレーカーの交換工事を実施する
基本的に、工事は30分から1時間で完了します。
ただし、アンペア数変更の申請や現地調査などを含めると、アンペア数を確認してから数日かかることが一般的です。
なお、工事では基本的に立ち会いが必要な点に注意してください。
アンペア数を変える工事にかかる費用
アンペア数を変える工事には、おおむね2万円程度の費用がかかります。
これに加え、申請にかかる手数料などが発生するかもしれません。
また、アンペア数を60〜70Aよりも高い数値に変更する場合、メーターの交換や配線の見直しが必要になる可能性があります。
その場合は、追加費用が発生するため、事前に把握しておきましょう。
工事を実施する際のポイント
アンペア数を変更する工事を実施する際は、以下の点に注意しましょう。
- オール電化やエコキュートを利用するなら、最低でも60Aを確保する
- 同時に使用する電化製品を見直し、本当にアンペア数を変更する必要があるか確認する
- 将来的に家庭用蓄電池などを導入するなら、アンペア数に余裕を持たせる
アンペア数の工事には費用がかかり、またアンペア数が増えれば電気代もかかりやすいです。
一方でアンペア数が足りない、現時点でも将来的に不足するなどの可能性があります。
いずれの問題も抱えないよう、上記のポイントを確認したうえで、エコキュートやオール電化の導入を検討しましょう。
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アンペア数に関する注意点
アンペア数に関しては、いくつかの注意点があります。
- アンペア数は年に1回しか変えられない
- 電力会社やプランによって契約方式が違う
- 将来的にオール電化を導入する場合の電力消費量に注意する
それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。
アンペア数は年に1回しか変えられない
アンペア数は、年に1回しか変えられない点に注意してください。
多くの電力会社では、契約アンペア数の変更は年に1回までと定められています。
仮に契約アンペア数を間違えた場合、少なくとも1年間は不便を感じるでしょう。
今後使用する家電製品やライフスタイルなどを見通し、慎重に決定することが大切です。
電力会社やプランによって契約方式が違う
アンペア数は、電力会社やプランによって契約方式が違う点に注意してください。
東京電力などでは、自由にアンペア数を指定して契約できます。
一方で地方の電力会社では、アンペア数を指定できないことも。
たとえば関西電力では、30分ごとの使用電力に基づいて供給電力を決定し、アンペア数を指定する契約方式を採用していません。
お住まいの地域を管轄する電力会社やプランが、アンペア数の変更を認めているか、事前に確認しましょう。
将来的にオール電化を導入する場合の電力消費量に注意する
将来的にオール電化を導入する場合は、電力消費量に注意しましょう。
例えば現状でエコキュートを導入するのみなら、アンペア数に変更は必要ないかもしれません。
しかし、今後オール電化を導入するなら、IHクッキングヒーターや浴室乾燥機などによって求められるアンペア数が変動します。
したがって、将来的にオール電化を導入した場合でも対応できるアンペア数を、あらかじめ契約するのが大切です。
エコキュートやオール電化とアンペア数の関係に関するよくある質問
この記事では、エコキュートやオール電化の導入時におけるアンペア数に関して解説しました。
ここではよくある質問に関して回答します。
- エコキュートやオール電化にすると電気代はどれくらいになる?
- オール電化は60Aでは足りない?
- 電気代を安くするには?
それぞれについて詳しく解説するので参考にしてください。
Q1.エコキュートやオール電化にすると電気代はどれくらいになる?
エコキュートやオール電化を導入した場合、消費電力の増加に合わせて電気代は高くなるでしょう。
ただし、ガス代がかからなくなるため、光熱費全体は安くなり、家庭の負担は軽減される可能性が高いです。
また、節電を心がけたり、電力がかかりにくいプランを選んだりすれば、電気代自体も従来より安くなるかもしれません。
Q2.オール電化は60Aでは足りない?
オール電化は60Aでも導入できます。
ただし、いくつもの電化製品を同時に使用する場合は、60Aでは不足するかもしれません。
例えば、エコキュートとIHクッキングヒーター、エアコンやドライヤー、乾燥設備などを同時に使用した場合、60Aでは足りないかもしれません。
オール電化を導入する場合、余裕を持って70Aほどのアンペア数を確保するのがおすすめです。
Q3.電気代を安くするには?
電気代を安くする方法はいくつかあります。
- 季節に応じたモードを使用する
- お湯を使わないときは沸き上げをしない
- ピークカット設定をおこなう
- 追い焚きよりも高温足し湯を利用する
- 休止モードを活用する
- 夜間の電気料金が安い電力会社・プランに変更する
- 生活スタイルにあったエコキュートを選ぶ
- お湯切れが起きないように生活スタイルを見直す
- 給湯温度を低めに設定する
- ヒートポンプ周辺の環境を整える
これらの方法を組み合わせれば、電気代を安くすることが可能です。
詳しくは「エコキュートの電気代を節約する方法10選!入浴時のコツや料金の目安を解説」で説明しているので参考にしてください。
まとめ:エコキュートやオール電化導入時にはアンペア数に注目!
この記事では、エコキュートやオール電化導入時のアンペア数に関して解説しました。
アンペア数は、家庭内で同時に使用できる電化製品に深く関係します。
電力消費がともなうエコキュートやオール電化の導入時には、最低でも60A、利便性を考えれば70A以上のアンペア数を確保するのが大切です。
エコキュートやオール電化を利用するなら、必要なアンペア数を事前に確認しましょう。
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