エコキュートの停電後の復旧手順や確認事項・不具合への対応を解説！

「停電から復旧したあと、エコキュートはどうやって復旧させる？」
「停電後のトラブルの解決方法がわからない」

このような疑問を持っている方は多いでしょう。

エコキュートは、停電後には適切な復旧手順を踏む必要があります。

トラブルや不具合があれば、正しい対応を実施しなければいけません。

この記事では、停電後の復旧手順や、トラブルや不具合があったときの対応に関して解説します。

停電中の対応は、「エコキュートは断水・停電時にも使える？災害時の操作や復旧方法も解説」を参考にしてください。

エコキュートが停電後に復旧した場合の操作手順と確認事項

エコキュートを、停電後に復旧させる際の操作手順と確認事項は以下のとおりです。

1. 漏電遮断器が落ちていないか確認する
2. 主電源がONになっているか確認する
3. リモコンユニットの電源を入れ直す
4. エラー表示が出ていないことを確認する
5. 加熱・給湯を実施する
6. 時刻設定をおこなう

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

1.漏電遮断器が落ちていないか確認する

まず、漏電遮断器が落ちていないか確認しましょう。

漏電遮断器はほとんどの場合、貯湯タンクユニットの内部に配置されています。

これがOFFになっているなら、ONに戻しましょう。

これで、エコキュートに対する電力の供給が再開されます。

遮断器の位置や操作方法は機種によって異なるため、取扱説明書を参照するのが確実です。

2.主電源がONになっているか確認する

続いて、主電源がONになっているか、確認しましょう。

主電源がONでなければ、リモコンが動作しません。

また、電源プラグがコンセントに差し込まれているかも確認しましょう。

3.リモコンユニットの電源を入れ直す

続いて、リモコンユニットの電源を入れ直します。

リモコンの電源をOFFにして、数秒経ってからONにします。

それでも反応しない場合は、リモコンの電池を交換しましょう。

また、リモコンのロック機能が有効になっていないかも確認します。

4.エラー表示が出ていないことを確認する

次に、リモコンにエラー表示が出ていないか確認しましょう。

エラー表示が出ている場合、エラーコードごとに設定された手順を実施する必要があります。

取扱説明書やメーカーのウェブサイトを確認し、エラーコードに該当する手順を実施しましょう。

エラーコードに関しては、以下記事を参考にしてください。

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5.加熱・給湯を実施する

電源やリモコンの問題や不具合が解消されたら、実際に加熱・給湯を実施します。

通常どおり、沸き上げや給湯をおこない、問題がないか確認しましょう。

正しく動作しない場合は、漏電遮断器がONになっているか、給水止水栓が開放されているか確認しましょう。

6.時刻設定をおこなう

続いて、時刻設定をおこないます。

エコキュートは、停電や電源の入れ直しをおこなうなかで、時刻設定がリセットされるケースがあります。

時刻設定は、沸き上げの時間などに関係するので、リセットされているなら再設定しなければいけません。

リモコンの操作パネルから、時刻設定を実施しましょう。

停電後のエコキュートにおける不具合と解決方法

停電後のエコキュートには、以下の不具合が生じる場合があります。

• 主電源・リモコンユニットをONにできない
• エラー表示が出ている
• 正しいタイミングや温度で給湯されない
• 設定どおりの湯量が給湯されない

不具合は、多くの場合簡単な操作で改善されます。

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

主電源・リモコンユニットをONにできない

主電源やリモコンユニットの電源が入らない場合は、漏電遮断器がOFFになっていないか確認しましょう。

漏電遮断器がOFFになっていると、主電源やリモコンユニットはONになりません。

漏電遮断器がONになっているにもかかわらず、問題が解決しない場合は、分電盤内のブレーカーがOFFになっていないか確認しましょう。

エラー表示が出ている

エラー表示が出ている場合は、エラーコードごとで定められた手順を実施する必要があります。

取扱説明書やメーカーの公式サイトで、手順を確認し実施しましょう。

手順を実施したにもかかわらず、エラー表示が解消されない場合は、修理業者に相談します。

エラー表示があるにもかかわらず使用を継続すると、重大な故障や事故に発展する可能性があります。

エラー表示が解消されてから、エコキュートを使用しましょう。

正しいタイミングや温度で給湯されない

正しい温度で給湯されない場合、以下のように対応します。

• 時刻設定がリセットされていないか確認する
• 温度設定が適切か確認する

時刻設定がリセットされている場合、正しい時刻に給湯されません。

リセットされているなら、リモコンユニットを用いて、時刻を再度設定しましょう。

温度が正しくない場合は、同じくリモコンユニットで、温度設定がリセットされていないか確認しましょう。

設定どおりの湯量が給湯されない

設定どおりの湯量が供給されない場合は、リモコンユニットで各種設定が変更・リセットされていないか確認しましょう。

まず、湯量が正しく設定されているか確認します。

また、節水モードや湯量制限などが有効になっていないか確認しましょう。

寒冷地の場合は、凍結防止機能が作動した関係で、湯量が減っている可能性もあります。

この場合は、外部の配管に異常がないか確認しましょう。

エコキュート停電後にもお湯を確保するには？

停電後にもお湯を確保するには、エコキュートとともに蓄電池を導入するのがおすすめです。

蓄電池があれば、停電があっても、しばらくは電力を供給でき、エコキュートも使用できます。

停電に備えたい場合は、蓄電池の導入を検討しましょう。

蓄電池以外では、手巻き式の発電機などを用意する方法があります。

エコキュートと停電に関するよくある質問

本記事ではエコキュートの停電後の操作に関して解説しました。

ここではよくある質問に回答します。

• 断水が解消されたあとのエコキュートの操作手順は？
• エコキュートが停電している間に非常用水を確保するには？
• その他停電に備える方法は？

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

Q.断水が解消されたあとのエコキュートの操作手順は？

A.断水から解消された直後は、以下の操作を実施します。

1. 水道の蛇口を開く
2. 水流に汚れやゴミが混ざっていないことを確認する
3. エコキュートの給水止水栓を開放する
4. 給湯を実施し、お湯に汚れが混ざっていないか確認する

この手順で、再度、給水と給湯ができるようになります。

また水流に空気が混入しているように見える場合、解消されるまで水を出し続けます。

この操作は、水道局による断水復旧の告知を受けてから実施しましょう。

上記の操作で解決しない場合は、修理業者に連絡しましょう。

Q.エコキュートが停電している間に非常用水を確保するには？

A.非常用水は、以下の方法で確保できます。

ただし、非常用水はそのままでは飲めません。

1. 給水止水栓を閉めて泥水などの侵入を防ぐ
2. 漏電遮断機の電源をOFFにする
3. 逃し弁レバーを上げる
4. 取り出し口にホースを繋ぐ
5. コックを開いて給水する

非常用水を取り出す方法はメーカーによって多少の違いがあります。

わからない場合は、取扱説明書を確認しましょう。

飲用水とする場合、必ず煮沸消毒などをおこないましょう。

Q.その他停電に備える方法は？

A.停電への備えとして、以下があげられます。

• 蓄電池やポータブル電源、手巻き式の発電機を用意する
• 貯湯タンクユニット内部の水を使い切らない習慣を持つ
• 電池式の懐中電灯などを用意する
• スマートフォンのモバイルバッテリーを用意する
• カセットコンロやガスボンベを備蓄する

停電した場合、エコキュートを含めほとんどの家電や電子機器が使えなくなるでしょう。

これに備えて、予備電源や電池式の機器などを用意するのが有効です。

まとめ：停電後には落ち着いてエコキュートを復帰させよう

この記事では、エコキュートの停電後の操作に関して解説しました。

最後に重要なポイントをおさらいしましょう。

• 停電後、エコキュートを復旧させる場合は、正しい手順で復旧操作を実施する
• エラーが表示されたら、取扱説明書を確認して正しい対応を取る
• その他いくつかの不具合が想定されるが、簡単な操作で解決できる
• 正しい手順を実行しても復旧しないなら、修理業者に連絡する
• 普段から、停電に備えておくのが何よりも大切

エコキュートは、停電があっても基本的には問題なく復旧できます。

慌てず、正しい順番で復旧操作を実施しましょう。

どうしても解決しない場合は、修理業者に相談しましょう。

また、蓄電池やポータブル電源など、停電中にも電力を供給できる機器を用意し、停電に備えるのも重要です。