エコキュートを導入すると後悔する?おすすめしない派の意見・やめとけといわれる理由

「エコキュートはやめとけ、などのコメントを見た」
「おすすめしないといわれた」
「エコキュートを導入してよいのか不安」

エコキュートの導入を検討している方の中には、このような不安を抱えるケースも少なくないでしょう。

エコキュートは、光熱費をおさえる効果が高く、また性能も申し分ありません。

しかし完璧なものではなく、多少気になる点があることは事実です。

今回はエコキュートが「やめとけ」「おすすめしない」といわれる理由や、多少のデメリットがありつつも人気を集めているポイントなどを解説します。

エコキュートの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

目次

エコキュートはやめとけ?おすすめしない派が指摘する6つのデメリット

エコキュートはやめとけ?おすすめしない派が指摘する6つのデメリット

エコキュートに関して「やめとけ」「おすすめしない」とする方は、以下のデメリットが気になっているようです。

  • 導入時の初期費用がやや高額で気になる
  • まれにお湯切れする
  • 騒音の懸念がある
  • 水圧の低下が考えられる
  • 使える入浴剤が限られる
  • 設置スペースの確保が必要になる

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

①導入時の初期費用が気になる

エコキュートの導入時の初期費用を気にする方が多くいらっしゃるようです。

たとえば電気温水器は、安ければ10万円ほどで導入できます。

しかしエコキュートの導入には、業者やメーカーにより様々ですが、一般的には40万円〜60万円ほどかかります。

ただしその後ランニングコストに関しては、エコキュートのほうが圧倒的にすぐれているため、一概に「エコキュートが高い」わけではありません。

②まれにお湯切れする

既に利用している方のなかには、お湯切れに関して不便を感じている方もいます。

エコキュートは一度沸かしたお湯を、専用のタンクで保存する仕組みです。

これを使い切ってしまうと、再びお湯がタンクに貯まるまで待たなければいけません。

もちろんその間、入浴ができなくなるので注意しましょう。

③騒音の懸念がある

エコキュートから発せられる機械音に対して懸念を抱く方もいます。

通常、エコキュートは、さほど大きな音を立てるものではありません。

しかし音に対して敏感な方にとっては、独特な機械音が気になるようです。

導入にあたっては、その音をどう感じるか、問い合わせて確認したほうがよさそうですね。

④水圧の低下が考えられる

エコキュートの場合、シャワーの水圧を心配する方も多いようです。

実際、2階以上の高さに給湯する場合、水圧が弱くなることがあります。

2階であればまだ使用上の問題はありませんが、3階以上になると水圧の不足が顕著に見えてくるかもしれません。

水圧の違いはエコキュートだけが原因というわけではなく、建物の構造、水道管の設置状況にも大きく影響を受けています。

交換パラダイスはそもそもリフォームのプロフェッショナル集団です。こういった水圧のお悩みに対しても建物の構造の視点からアプローチが可能ですのでぜひご相談ください。

⑤使える入浴剤が限られる

使える入浴剤が限られる点にも、心配する声がありました。

エコキュートには、フルオートタイプと呼ばれるものがあります。

同タイプでは、炭酸ガスや塩化ナトリウムを含む入浴剤の使用が推奨されていません。

参考記事:三菱電機公式サイト「三菱エコキュートNEWS」

この点に不便を感じる方は、一定数いるようです。

また、「使ってはいけないのを知らずに使い続けてしまった」という方もいました。

⑥設置スペースの確保が必要になる

設置スペースの確保が必要なのも、心配の対象になるようです。

エコキュートは2つのタンクを設置するため、ほかの給湯システムより広いスペースを確保する必要があります。

その結果、通行などがむずかしくなる点に関しては、懸念を感じる方が一定数いました。

エコキュートには薄型も存在するため、設置スペースについてはぜひご相談ください。

エコキュートおすすめ派の方があげる5つのメリット

エコキュートおすすめ派の方があげる5つのメリット

一方でエコキュートには、以下のメリットがあります。

  • ランニングコスト(光熱費)をおさえられる
  • 緊急時にも貯水タンクとして使用できる
  • ガス漏れや火災のリスクを低減できる
  • 高齢者・子どもが安全に使える
  • 国や市区町村の補助金を利用できる

これらは、先述のデメリットを補って余りあるほどのメリットとして受け止められています。

それぞれ詳しく解説するので参考にしてください。

①ランニングコスト(光熱費)をおさえられる

エコキュートの最大のメリットは、ほかと比較して、ランニングコストをおさえられる点にあります。

たとえば電気温水器は、1年間で15万円ほどのコストがかかることもあります。

一方でエコキュートは、年間2〜5万円ほどだといわれています。

これは初期費用の高さを補って、余りあるメリットとして評価されています。

②緊急時にも貯水タンクとして使用できる

エコキュートには貯水タンクが付随していますが、これは緊急時、非常用水を確保するうえで役立ちます。

エコキュートが健在であれば、お湯を沸かすことも可能です。

③ガス漏れや火災のリスクを低減できる

ガス漏れや火災のリスクを低減できるのもメリットとしてとらえられます。

エコキュートが加熱に使うエネルギーは、電気と空気熱のみです。

ガスを使用しないので、ガス漏れ・引火による火災は基本的に考えられません。

これは特に、子どもや高齢者がいる世帯にとって大きなメリットになるでしょう。

④高齢者・子どもが安全に使える

高齢者や子どもにとって安全なのも大きなメリットです。

エコキュートには、音声モニターや入浴通知などの機能が盛り込まれており、事故のリスクが低くなるように工夫されています。

温度調整やリモコンがわかりやすいのもポイント。

高齢者や子どもにも簡単に扱えるため、誤操作やそれにともなうトラブルが発生しにくくなっています。

⑤国や市区町村などの補助金を利用できる

エコキュートの導入時には、補助金が利用可能です。

一例として、経済産業省が実施する給湯省2024年事業では、導入時に8万円の補助金が支給されます。

またエコキュートの性能が一定水準を満たしているなら、さらに追加補助を受けることが可能。

補助金を受けられるのは、エコキュートの大きな強みのひとつです。

また市区町村ごとで独自の助成金制度を用意していることも多いです。

東京都であれば、太陽光発電システムが前提になりますが、最大22万円の補助金精度があります。

参考:東京都庁|熱と電気の有効利用促進事業について

補助金・助成金についてもお気軽にご相談ください。

エコキュートを導入する際の後悔しない選び方

エコキュートを導入する際の後悔しない選び方

エコキュートにはさまざまなメリットがありますが、慎重に検討して導入しないと、後悔するケースがあります。

  • 適切な給湯タンクのサイズを選択する
  • ライフスタイルに合致するプランを選ぶ
  • 必要に応じてパワフル高圧タイプを選択する

後悔しないためにも、選び方を覚えておきましょう。

適切な給湯タンクのサイズを選択する

まず、適切な給湯タンクのサイズを選択するのが重要です。

基本は湯切れを起こさないように、より多くの容量を確保する必要があります。

エコキュートの給湯タンクのサイズは、主に370L・460L・570L・460Lで4〜7人家族向けなので、これを基準にサイズを選択するとよいでしょう。

ライフスタイルに合致するプランを選ぶ

ライフスタイルに合致するプランを選ぶことも大切です。

エコキュートを導入する際には、いくつかあるプランから1つを選ばなければなりません。

これをライフスタイルに合わせることが重要になるでしょう。

たとえば深夜に入浴するケースが多いなら、深夜割引プランが経済的です。

一方、入浴する時間帯が日中にかけてまばらなら、深夜割引プランは選択しないほうがいい場合もあります。

このようにして、ライフスタイルに合っているプランを見つけることが重要です。

必要に応じてパワフル高圧タイプを選択する

給湯先が2階であるなどの事情があるなら、「パワフル高圧タイプ」を選択しましょう。

エコキュートの欠点として、状況次第では水圧が弱くなる部分があげられます。

その弱点をカバーするため、より高い圧力を確保できるパワフル高圧タイプが、各社で用意されるようになりました。

パワフル高圧タイプであれば、多少水圧が弱まりやすい環境でも、十分な水圧を確保できます。

シャワーや入浴の場面で水圧を確保するのは重要なため、ぜひパワフル高圧タイプの導入も頭に入れておきましょう。

エコキュートに関するよくある質問

エコキュートに関するよくある質問

今回はエコキュートをおすすめしないとする方の意見に関して解説しました。

ここではよくある質問に回答します。

  • オール電化にしないならエコキュートは無意味か?
  • 壊れやすいメーカーはあるか?
  • エコキュートの価格はいくらくらいか?
  • エコキュートからガスに戻すことは可能か?

それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

オール電化にしないならエコキュートは無意味か?

オール電化にしない場合でも、エコキュートを導入する意味はあります。

給湯をエコキュートに切り替えるだけでも、ランニングコストを下げることが可能です。

したがって、オール電化ではなくとも、エコキュートの導入には意味があります。

壊れやすいメーカーはあるか?

基本的に、どこのメーカーも同程度の耐久性と考えて問題ありません。

きちんとメンテナンスができていれば、10年から15年ほどは問題なく稼働します。

ただしメンテナンスが行き届いていないと、寿命が縮んでしまうので注意が必要です。

【関連記事】エコキュートの寿命はどれくらい?長持ちさせる方法と買い替えのタイミングを解説

エコキュートの価格はいくらくらいか?

エコキュートの導入価格は、一般的に約40円〜60万円です。

ただし補助金を使う場合は、これよりもさらに安い金額で導入できます。

エコキュートからガスに戻すことは可能か?

エコキュートからガス給湯器や電気温水器に戻すことは可能です。

また従来利用していた配管を再利用する形で交換する場合もあります。

再利用するケースでは、通常よりも安価な工賃で交換できるでしょう。

まとめ:エコキュートはおすすめしない派の意見も参考にしよう!

この記事ではエコキュートのおすすめしない派の意見を紹介しました。

  • 導入時の初期費用がやや高額で気になる
  • まれにお湯切れする
  • 騒音の懸念がある
  • 水圧の低下が考えられる
  • 使える入浴剤が限られる
  • 設置スペースの確保が必要になる

たしかにこれらのデメリットからは不安が感じられます。

しかしエコキュートには、「ランニングコストが圧倒的に安い」「初期費用をおさえるための補助金がある」などのメリットがあります。

このようなメリットがあれば、エコキュートの導入は十分に選択肢の一つになりえます。

ぜひさまざまな条件を擦り合わせて、後悔しない選択をできるようにしましょう。

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