エコキュートは断水時もお湯が使える?非常時の取り出し方と復旧手順

「エコキュートは断水時でもお湯が使えるの?」「断水が起きたら、まず何を操作すればいい?」
突然の断水や計画断水を前に、このような不安を感じている方は多いはずです。
結論からお伝えすると、断水中に蛇口やシャワーからお湯を出すことはできません。
ながおただし、断水中や復旧後に適切な操作を行わないと、エコキュートの故障や泥水の侵入を招く恐れがあります。
この記事では、断水時にすぐやるべき応急処置、タンクから水を取り出す手順、そして復旧後のトラブルを防ぐ「エア抜き」の方法まで詳しく解説します。
災害時、エコキュートを「家族を守る貯水タンク」として正しく活用するために、ぜひ最後までお読みください。
断水時は蛇口からお湯が出ない!ただし「タンクの水」は活用可能


「断水してもエコキュートに貯まっているお湯は使えるのでは?」と考える方も多いですが、結論から言うと、断水中に家中の蛇口やシャワーからお湯を出すことはできません。
しかし、エコキュートの貯湯タンク内には大量の水が蓄えられており、これらは「非常用取水栓」から直接取り出すことで、災害時の貴重な生活用水として活用できます。
蛇口やシャワーからお湯が出なくなる理由
断水時に蛇口からお湯が出なくなるのは、エコキュートが「水圧」を利用してお湯を押し出す仕組みだからです。
通常、エコキュートはタンクの下から新しい水道水を注入し、その圧力によって上部にあるお湯を押し出して各蛇口へ送り届けています。
断水によって水道の供給(水圧)が止まると、この「押し出す力」がなくなるため、タンク内にお湯が満杯であっても蛇口やシャワーからは一滴もお湯が出てこなくなるのです。
また、無理にお湯側の蛇口を開けようとすると、配管内に空気が入り込み、断水復旧後に「お湯が出ない」「異音がする」といったトラブルの原因にもなるため注意が必要です。
タンクから取り出せる水の量と「生活用水」としての活用
蛇口から使えない一方で、エコキュートは「巨大な貯水タンク」としての役割を果たします。
一般的な家庭用エコキュート(370L〜460L)には、4人家族が約3日分使用できる量の水が貯まっており、災害時には以下のような「生活用水」として非常に役立ちます。
- トイレの流し水:1回あたり約6〜8L必要ですが、タンクの水があれば数十回分賄えます。
- 体を拭く:タンク内がまだ温かい状態であれば、タオルを濡らして体を拭くなど、衛生状態の維持に役立ちます。
- 洗い物:食器などの汚れを落とすための予備水として活用できます。
断水発生!故障を防ぐためにすぐやるべき2つのこと


断水が始まった際、そのまま放置するのは危険です。
エコキュートは精密機械であるため、水道供給が不安定な状態で稼働させると故障のリスクが高まります。



給水止水栓を閉めて「泥水」の侵入を防ぐ
断水が発生したら、まずはエコキュートの貯湯ユニットにある「給水止水栓(元栓)」を閉めてください。
断水が解消されて通水が再開される際、水道管の中に溜まっていた砂、錆、泥などが混じった「濁り水」が流れ込んでくることがよくあります。
この泥水がエコキュートのタンク内に入り込むと、内部のフィルター(ストレーナー)が目詰まりを起こしたり、ヒートポンプユニットが故障したりする原因になります。
- ポイント:止水栓の場所はメーカーによって異なりますが、一般的には貯湯タンクの下部、脚部カバーの中にあります。
- アドバイス:もし止水栓の場所がわからない場合は、水道メーター付近にある「家全体の元栓」を閉めることでも代用可能です。
沸き上げ設定をオフにして「空焚き」を防ぐ
次に、室内のリモコンを操作して「沸き上げ設定」をオフ、または「停止」の状態にしてください。
断水によりタンクへの給水が止まっている状態で沸き上げ動作が行われると、「空焚き」に近い状態となり、ヒーターやポンプに過度な負荷がかかる恐れがあります。
近年のモデルには保護機能(エラー検出)が備わっていますが、機械へのダメージや不要なエラーコードの発生を防ぐためにも、手動での停止が最も確実です。
- 注意点:タンクに残湯がある場合でも、深夜の自動沸き上げが動作しないように設定を確認してください。
- 三菱電機やパナソニックの場合:リモコンに「わき上げ停止」や「休止」のボタンがあるため、それらを活用して通水再開まで停止させましょう。
貯湯タンクから水を取り出す手順と注意点


断水時、貯湯タンクから生活用水を取り出す具体的な手順を解説します。



タンクから直接給水する5ステップ
- 給水止水栓を閉める
まずはタンクへの入り口を塞ぎ、配管からの泥水の混入をシャットアウトします - 漏電遮断器(電源)を「OFF」にする
貯湯ユニットの点検口などにある漏電遮断器のスイッチをオフにします。これにより、予期せぬ作動や感電のリスクを抑えます。 - 逃し弁レバーを上げる
タンク上部にある「逃し弁」のレバーを手前に起こします。これを行うことでタンク内に空気が入り、水(お湯)がスムーズに排出されるようになります。 - 非常用取水栓にホースを繋ぐ
タンク下部にある「非常用取水栓」にホースを接続します。ホースがない場合は、直接バケツを下に置いて受け止める準備をしましょう。 - 取水栓のコックを開いて給水する
コック(つまみ)を反時計回りに回すと水が出てきます。使い終わったら必ずコックを閉め、逃し弁レバーも元に戻してください。
【注意】取り出す際は「火傷」と「飲用」に気をつける
作業にあたって、絶対に守っていただきたい注意点が2つあります。
- 火傷に最大級の警戒を:タンク内には非常に熱いお湯が貯まっている場合があります。最初から全開にせず、少しずつ様子を見ながらバケツに汲んでください。また、直接手で触れないよう注意しましょう。
- 飲用ではなく「生活用水」として使う:エコキュートのタンク内の水は、長期間の貯蔵により消毒用の塩素が減少している可能性があります。衛生面を考慮し、飲み水としての利用は避け、トイレの洗浄や体拭きなどの生活用水として活用してください。
【メーカー別】断水時におけるエコキュートの対処法


断水時の基本的な操作は「給水止水栓を閉める」ことですが、メーカーによって名称や推奨される手順が若干異なります。
ご自宅の機種に合わせて、以下の対応表を確認してください。
| メーカー名 | 断水時の主な対処法 | 参考 |
| ダイキン | ・給水止水栓を閉める
・給水止水栓の場所がわからない場合、水道メーター横の止水栓を閉める |
ダイキン 断水したときの対応と非常用水の利用方法(エコキュート) |
| 日立 | 1.貯水タンク専用止水栓を閉める
2.逃し弁を開く 3.脚カバーを外す |
日立:エコキュート 断水時の処置 |
| パナソニック | ・給水元栓を閉める
・給水元栓の場所がわからない 場合は、給湯側の蛇口を閉める |
パナソニック 【エコキュート】断水・水道工事時の対処方法 |
| 三菱電機 | 給水配管専用止水栓を閉める | 三菱電機 非常時の取水方法 |
| コロナ | 貯湯ユニットの給水専用止水栓
を閉める |
CORONA エコキュート |
| 長府製作所製 | 1.貯水タンクのノブねじを外す
2.脚部カバーを外す 3.給水元栓を閉める |
CHOFU 停電・断水時の対応エコキュート |
いずれも給水止水栓(メーカーによって呼称の違いあり)を閉めて、貯水タンクへの給水を止める必要があります。
なお断水時には、エコキュートが何らかの異常を検知して、機能を緊急停止するケースがあります。
その場合、リモコンユニットにエラーコードなどが表示されるでしょう。
エラーコードと取扱説明書を照らし合わせて、適切に対処しましょう。
エラーコードについて、以下の記事を参考にしてください。
【ダイキン】エコキュートのエラーコード一覧
【日立】エコキュートのエラーコード一覧
【パナソニック】エコキュートのエラーコード一覧
【三菱電機】エコキュートのエラーコード一覧
【コロナ】エコキュートのエラーコード一覧
【長府製作所】エコキュートのエラーコード一覧
断水復旧後のトラブルを防ぐ!正しい再開手順


断水が解消されたからといって、すぐにエコキュートの設定を元に戻し、お湯の蛇口を全開にするのはNGです。
配管内に残った空気や汚れが原因で、エコキュートが故障してしまう可能性があるからです。
以下の手順で慎重に再開しましょう。
故障の原因になる「空気」を抜く作業(エア抜き)
断水中は配管の中に空気が入り込んでいます。
この状態で給湯を開始すると、空気が勢いよく噴き出して配管を傷めたり、エコキュートが「お湯が供給されていない」と誤検知してエラーで停止したりします。
これを防ぐのが「エア抜き」です。
- まず「水」の蛇口から出す
家の中の混合水栓(キッチンや洗面所)を、必ず「水」側に振り、ゆっくりと蛇口を開けます。最初に出る空気や濁った水を出し切り、スムーズに水が出るまで待ちます。 - 次に「お湯」の蛇口でエア抜きをする
水が安定したら、レバーを少しずつ「お湯」側へ回します。このとき「ゴボゴボッ」と大きな音がして、空気が混じった水が飛び散ることがありますが、そのまま出し続けてください。 - 水流が安定したら完了
お湯の蛇口から空気の混じらない安定した水流が出るようになったら、配管内のエア抜きは完了です。



水が濁る・エラーが出る場合の対処法
「通水が再開したのに、いつまでもお湯が出ない」「お湯が濁っている」という場合は、以下の点を確認してください。
【お湯が濁っている(赤水・白濁)場合】
水道管の工事直後などは、錆や細かい気泡で水が濁ることがあります。
この状態でエコキュートのタンクへ給水してしまうと内部が汚れるため、まずは「外の散水栓」や「水の蛇口」をしばらく出しっぱなしにして、透明になるまで待ってから給水止水栓を開けるようにしましょう。
- 「U22」などのエラーが出ている場合:断水検出エラーが出ている場合は、一旦エラーのリセット操作が必要です。多くの機種では、リモコンの「確定」や「メニュー」ボタンの長押し、あるいは一度漏電遮断器をオフにして数分待つことでリセットできます。
- どうしてもお湯が出ない場合:配管のストレーナー(フィルター)に工事のゴミが詰まっているか、内部の基板がエラーを記憶している可能性があります。ご自身で解決できない場合は、無理に分解せず「交換パラダイス」のような専門業者やメーカーの修理窓口へ相談しましょう。
エコキュートの断水時に関するよくある質問


ここでは、断水時に多くの方が直面する疑問について回答します。
Q:断水中に「追い焚き」をしても大丈夫?
A:断水中の追い焚きは避けるのが無難です。
追い焚きは浴槽内の水を循環させて温める機能ですが、断水によって浴槽へのお湯張りができないため、水位が不足しているとポンプが空回りを起こし、故障やエラーの原因になります。
また、断水時はタンク内の熱を温存しておくべきですので、復旧まで追い焚き機能の使用は控えましょう。
Q:断水時に「沸き上げ」はできる?
A:理論上は可能ですが、基本的には「停止」を推奨します。
タンク内に十分な水がある場合、電気さえ通っていれば沸き上げ動作自体は可能です。
しかし、断水中は新しい水が供給されないため、お湯を沸かして体積が変化した際の制御が不安定になりやすく、予期せぬエラーを招くことがあります。
メーカーの多くも、断水時は沸き上げ設定を「オフ」にすることを推奨しています。
Q:マンションの計画断水前に準備しておくことは?
A:断水が始まる前に「沸き上げ」を完了させ、満水にしておきましょう。
事前に断水がわかっている場合は、その時間までにお湯をたっぷり貯めておくのがコツです。
断水が始まってからでは給水ができず、お湯を増やすことができません。
また、断水直前には浴槽に水を張っておき、エコキュートのタンク水(飲用不可)とは別に、トイレの流し水として確保しておくとさらに安心です。
Q:断水が解消されたあとのエコキュートの操作はどうすればよい?
A:まずは「水」の蛇口から出し、汚れがないことを確認してから「給水止水栓」を開けてください。
その後、記事内で紹介した「エア抜き」作業を行い、リモコンにエラーが出ていないか確認しましょう。
もしエラー(U22等)が出ている場合は、取扱説明書に従いリセット操作を行ってください。
故障が疑われる場合の対応に関して知りたい方は、ぜひ下記記事もご覧ください。
【関連記事】エコキュートが故障!?原因や対処方法・修理・交換の見極めポイントも解説!
Q:断水解消後にお湯が出ない場合は?
断水が解消されたにもかかわらず、お湯が出ない場合は以下を確認しましょう。
- 給水止水栓が開いているか
- エコキュートの電源が入っているか
上記に該当しないなら、取扱説明書を確認し、システムのリセットを実施しましょう。
リセットしても改善しない場合は、カートリッジの故障や配線断線などが考えられるため、メーカーや設置業者などに相談しましょう。
Q:断水していないのに「断水検出」が出るのはなぜ?
A:配管の凍結や、フィルターの目詰まりが考えられます。
近隣で断水が起きていないのにリモコンに「断水検出」や「U22」エラーが出る場合、冬場であれば給水配管の凍結が最も疑わしい原因です。
気温の上昇を待つか、ぬるま湯で解凍を試みてください。
また、給水ストレーナー(フィルター)にゴミが詰まり、水流が弱くなっている場合も同様のエラーが出ることがあります。
まとめ| 断水時は慌てずタンクの水を有効活用しよう


今回はエコキュートの断水時の対処法と、復旧後の再開手順について解説しました。
最後に重要なポイントをおさらいしましょう。
- 断水中は蛇口やシャワーからお湯は出ない(無理に蛇口を開けない)
- 断水直後は「給水止水栓を閉める」「沸き上げオフ」の2点をすぐに行う
- 貯湯タンク内の水は、非常用の「生活用水」として取り出し可能
- 衛生面のリスクがあるため、タンクの水の「飲用」は避けるのが賢明
- 復旧後は「エア抜き」作業を必ず行い、故障やエラーを防止する
断水時、エコキュートは普段通りの給湯こそできませんが、数百リットルの水を蓄えた「巨大な貯水タンク」として、災害時の大きな助けになります。
いざという時に慌てないよう、ご自宅の機種の止水栓の場所や、非常用取水栓の操作方法を事前に確認しておきましょう。
もし断水復旧後にお湯が出ない、あるいはエラーが消えないといったトラブルが発生した場合は、無理に触らずエコキュート交換の専門業者へ相談してください。
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※1 ※2 ※3 注意事項はこちら
※1 経済産業省の給湯省エネ事業2026の補助金対象のエコキュート(以下EQ)への交換における補助額であり、電気温水器からEQの交換の場合最大12万円支給されます。EQからEQの場合は最大10万円となります。また行政・自治体の判断で補助金が打ち切りになる等、給付が確約するわけではございませんので、あらかじめご了承ください。
※運搬費用や部材代、基礎工事などが必要な場合は別途費用が発生する場合がございます。 ※他業者の運営するサイトの中には保証〇年と記載している場合でも、そもそも無料でないケースや商品のメーカー保証のみで工事保証が含まれてない場合がございます。そのような業者にはお気を付けください。無償保証規約はこちらから。なお、店舗やオフィスは無償保証の対象外となります。 ※工事日確定後、キャンセルされる場合は工事日の1週間前までにご連絡をください。1週間以内のキャンセルの場合はキャンセル料が50%発生いたします。 ※最新の本体価格は本記載の金額と異なる場合がございます。
※2 商品保証10年:16,500円 付帯可能となります。工事保証10年間無料付帯となります。
※3【定期点検プランについて】
当社で製品をご購入いただいたお客様を対象に、以下の新プランで定期点検を承ります。 点検は「施工3か月後に1回」実施し、その後は工事日を起算日として「年1回目安」で訪問点検を行います。
■定期点検パック(訪問点検/年1回目安)
・1年(計2回):33,000円(税込)
・5年(計6回):77,000円(税込)
・10年(計11回):121,000円(税込)
■スポット点検(希望時):16,500円/回(税込)
※本プラン改定前にご契約いただいたお客様につきましては、従来の点検内容・価格のまま(変更なし)となります。 購入した製品の製品不備確認(リコールだった場合メーカーへ打診協議をお客様の代わりに行います)や施工不備による部分修理などを全て無償で行います。 蓄電池や太陽光パネルを設置している場合、それらの点検・簡易修理も無償で承ります。その他住宅関連の点検も希望される場合は、点検のご連絡の際にお伝えいただければ無償で点検対応いたします。 なお、一部エリアは対象外となります。詳しくはスタッフまでお尋ねください。












